2024年2月25日(日)
名古屋・TOKUZO
リクオ・プレゼンツ
TOKUZO HOBO CONNECTION day3
“ブルースとお酒があれば大丈夫な夜”
リクオ/木村充揮/吾妻光良
リクオさんからのお誘いで名古屋TOKUZOの3夜連続公演の最終日に、木村さんとの3人組でお邪魔いたします。タイトルは「ブルースとお酒があれば大丈夫」とはなっていますが、正直なところを申しますと、譜面が無いと不安で仕方がありません。更に申し上げるならば、木村さんが突然とんでもない曲をやり始めたらどうしよう、というのもありますが、それに対処するにはやはりちょっとお酒の力を借りるしか無いか、という気もしますので、あながち間違いではないのかも知れません。
開場17:00 開演18:00
前売:5,500円/当日6,000円(+ドリンク)
さて、トクゾーでのリクオさん3Daysの最終日に木村さんと吾妻でお邪魔する、という日。午後早めにトクゾーに入り、店主のMさんと小出さんの話などをしてから、先ずはリクオさんとのデュオ部分のリハーサル。普段は寺岡さんのベースや小宮山さんのドラムと一緒に演ってきたことが多いのでちとドキドキですが、少し合わせていると思い出してきて、まあ、何とか行けそうな感触になり、続いてリクオさんと木村さん部分、最後に三人の部分をちゃちゃっ、と合わせ、いざ三人で近隣のたしなみに。それぞれのソロやデュオをはさんで、中盤からは三人でステージに上がります。
タイトルは「ブルースとお酒があれば大丈夫」ですが、やはり木村さんはそう一筋縄では行かず、何故か本番にリハで決めた曲ではなく、まったく違う曲が始まって残り二人が慌てふためく、という場面もありましたが、別にこれは「もうオレはお手上げだ!」という画ではございません。
無事に大きく破綻することもなく運行できたのは何よりでした。そしてこれもうろたえて放心している、という画ではなく、おそらくは口笛でソロを吹いているところかと思われます。
ちなみに下の写真はお客さん、何か質問ありますか?と振っているところではなく、「陽よ昇れ」という曲の「パッと照らしてくれ」という歌詞のところでお客さんの何人かが、振りでリアクションを返して頂いてるところです。
ありがたいことです。そして無事すべてつつがなく終了して、さあ、これから飲むぞ、というのがこちらの一枚。
皆さん、打ち上がる気満々で、楽しそうです。いろんな話をしながら楽しく飲みましたが前日に続きビョーキが出てしまい、更にそれが周囲にも伝染してしまった様で、気がつくとこんなことになっていました。
最後に三人で記念撮影。
「あー、楽しかった」と言いつつ宿に帰ったのは言うまでもありません。
2024年2月24日(土)
高円寺JIROKICHI
吾妻光良トリオ+1
ゲスト:永井ホトケ隆
2024年の次郎吉、しょっぱなのゲストはホーさん、こと永井ホトケ隆先生にお願い致しました。年末に吾妻と二人でのデュオを演らせていただき、空き時間に色々と飲みながら談笑したところ、吾妻より5歳ほど年上のホーさんですが、何と生まれてからこのかた入院というものをしたことが無い、という、おおお、鉄人か、という感じですが、今回はホーさんをお招きして健康管理の秘訣などその辺のお話をじっくりと、ってラジオ番組みたいですが、きちんと音楽も演ります。
開場18:30 開演19:30
前売:3,700円/当日4,200円(+ドリンク)
昨年の1月に続きほぼ1年ぶりのホトケさんをゲストにお迎えしての次郎吉、今回は二回目ということもあり、比較的余裕を持ってリハを終え、本番前のたしなみタイム。前回はホトケさんは、ワシはええわ、ということでしたが、今回は下級職員ともどもたしなみに参加され、あ、先生、こちらへおかけください、と接待モードでの対応をしたところ、ふっ、ヤッスい店やなあ、と一笑に付されましたが、まあ、本番前の結束を固める一助にはなったのではないか、と思われます。そして始まった本番。
もちろん、今回も先輩が出て来られるのに座っているわけにも行かず、吾妻も牧さんも立ちです。
そして一部の最後、今回はインストの「ウォーターメロン・マン」に乗せて、Pヴァイン・レコーディング・アーティスト!元ブルーヘブン、現ブルース・ザ・ブッチャー!永井ホトケ隆先生ーっ!と呼び出します。
何か、そんなに盛り上がって呼んでる感じはしないけどな、という様に見えるのは、若干予想よりも出て来られるのに時間がかかり、言うことが尽きてしまったためにちょっと困っている、という図でしょうか。そして、先ず一曲歌って頂いたのが、先日急逝した小出さんも、そしてホトケさんも両者ともにソロ・アルバムに入れた曲、”Take a little walk with me”でした。お前、わざとかぶる曲を選んだな、と小出さんに言おうと思っていたけど、その前に亡くなってしまった、というのが何ともはや、です。
二部に入りますと、昔のブルーヘブン・スタイルで、ハンドマイクで三曲ほど歌って頂きました。
二曲目の「オール・オブ・ミー」はホトケさんには珍しい演目のジャズ・スタンダードでしたが、リハの時に「ホトケさん、ここはキーをもう少し上げましょう!」と出過ぎたマネですが、進言申し上げて、結果は良かったのではないでしょうか。
ホトケさんと話しているとどうしても、昔からのブルース業界の諸先輩などの話になりがちですが、年齢を重ねてくるとやはり出てくるのが、なかなか人の名前が出てこない、ぐらいは当たり前でしょうが、ついライヴで同じ曲を二回歌ってしまう、ということが結構あちこちで起こっている様で、おそろしいことです。そう考えると曲順をカッチリと考えて臨む、という今のスタイルはスクエアではありますが、安全のためには続けた方が良いのでしょう。
いよいよ終盤、リトル・リチャードの話になって、”Shake A Hand”。イントロはホトケさんのギターのコードから始まりますが、何故かここで吾妻が割って入って演奏を止めてしまいました。
いったい何をすんねん、ええとこやのに、という意見もありましたが、瞬間的にギターの一弦の音が低いことに気づき、身を呈して先生の危機をお救いした、というわけです。今回は出過ぎたマネを二回もしてしまいましたが、これにとどまらず噛みつき奏法に走ったり(音は大したことない)
ギターネック鷲掴み中断奏法の差し違えだったり、
客席乱入コーラス大会だったりと
盛りだくさんな内容となりました。終演後もなかなか勢いが止まらず、結局最後はこんな形となりましたが、ホトケさん、今後ともこれに懲りずに宜しくお願いします。
2024年2月15日(木)
下北沢ラ・カーニャ
吾妻 光良(g,vo) with 白崎 映美(vo) and 吉森 信(p)
お世話になっている大河画伯が郷里に帰る前に最後の力を振り絞って開催している、これまでの作品を並べた個展”Half A Man”もここ下北沢のラ・カーニャが最後と聞いておりますが、折角ですので尻すぼみで終わるのも勿体ない、ということで、それぞれ画伯にお世話になっている三名が集って、華々しく(?)かどうかは判りませんが、千秋楽を飾ることとあいなりました。で、何を三人で演るのか? うーん・・・、当日まで判りませんが、乞うご期待!
開場19:00 開演19:30
4,400円 +1ドリンク 600円
ラカーニャ Schedule
年末に両国の門天ホールでホトケさんと共演した前回の画伯の個展でしたが、その時の打ち上げの席に前日と前々日に出演していた白崎さんと吉森さんもいらして、色々とくだらない話をして打ち解けてしまい、今回画伯からこの3人で共演というのはいかがですか? と聞かれ、はいはい、それは喜んで、と引き受けたは良かったのですが、段々と日程が近づくにつれ、演目とかは大丈夫なのだろうか、と不安になってきました。昭和歌謡含みの白崎さん、静謐さが研ぎ澄まされた吉森さん、ワチャワチャR&Bの吾妻、とバラバラな方向性です。とりあえず良くわからないなりにリハを済ませ、向かいの王将で餃子などをたしなんでいるうちに、再度打ち解けてきまして酒の力というのは大きなものです。
さすがに最初からコケるのはまずかろう、と共演経験も多い白崎さんと吉森さんのコンビで5曲ほど演って頂きまして、続いて吾妻と吉森さんのデュオ。
引き間違えで吉森さんの静謐さを台無しにしては申し訳ない、と結構緊張して臨んだ筈なのですが、写真を見ると意外に余裕が感じられます。これも酒の力でしょうか。そして吾妻の歌にも吉森さんに伴奏をつけて頂きましたがこれもなかなか新鮮でした。
そして休憩をはさんで吾妻さんもお願いします、と請われて慣れないソロで二曲ほど。
写真は笑顔でご機嫌、とも見えますが、実際は途中でどこを弾いているか判らなくなってガチャガチャになってしまい、苦し紛れで笑っているのです。そして再び吉森さんに加わっていただき、曲の前半は吾妻が唄い、後半になって白崎さんに出てきていただく、という演出。
特段の破綻も無くうまく行きまして、いや良かった良かった、そういえば初の共演ですね、宜しくお願いします、というひとコマでございます。
そして冬の曲を唄いましょうか、と持ってきた「おもて寒いよね」でしたが、この日はすっかりポカポカ陽気、全然寒さの感じられない陽気なデュエットとなってしまいました。
本編の最後は白崎さんの唄う「丘をこえて」に続いて一人一人同曲を唄っていく、という演目で吉森さん、吾妻に続いて画伯も登場、途中で止まることもなく無事唄い切りまして優勝です。
終演後はまたまた王将の餃子で打ち上げ。画伯の作品もそこそこ売れていた様で何よりでしたし、またこのメンバーでもどこかで演りたいものです。
2024年2月10日(土)
別府カッパーレイヴンス
吾妻光良トリオ+1
Op.Act:PANTS’EX
伝説のイベント(?)「勝手に別府ストック」の主宰者であり、別府の影の帝王、とも呼ばれるP作さんのお誘いで、またまた別府にお邪魔することとなりました。前回お邪魔した時には何とライヴの当日にP作さん本人がコロナに罹患する、ということでイベント自体欠席されておりましたが、今回は5類移行後、初のイベントということもあり、まあ大丈夫ではないのか、と楽観視しております。今回はカッパーからすぐ近くの公衆浴場でリハから本番までの間くつろいでみるのも一興か、とは思いますが、冬だから風邪ひいちまうかな、とまだ定まらない男心、というやつでございます。
開場18:30 開演19:00
前売:3,500円 +1ドリンク
または TEL090-2501-3269
今回の別府公演は、その前日に岡地さんがシャッフル・マシーンのお二人と一緒にカラオケBARでのライヴがある、ということでした。行ったことはありませんが面白そうなお店ですね。
ということで、一人だけ前日に九州入りしているので、主催のP作さんが現在博多在住ということもあり、博多からバンバンバザールの機材車”バンバン号”で岡地さんを別府に輸送するのと同時に、残りの三人を大分空港まで迎えに来る、という作戦でした。ところが何と高速道路で福岡から別府に向かう途上でバンバン号のタイヤがバースト!
いや、大事に至らず何よりでしたが、とりあえずこのままでは別府にたどり着けないのでJAFさんを呼んで救助を待つ岡地さんとP作さんでした。
いや、春らしい陽気だね、などとのんびりしている様にも見えますが、現場ではものすごい勢いで車が通り過ぎていってなかなかにスリリングだった様です。到着したJAFの方の見立てによると、これはもう四輪ともタイヤ交換した方が良い、とのことで、
急遽、バンバン号は車屋さんに行くことになり、合流はかなわず、代わりに急遽P作さんのバンド、PANTS’EXのパーカッションの方に車で空港まで迎えに来て頂くことになりました。ありがとうございました。別府に入りチェーン店の資さんうどんで昼飯を食べていたところでバンバン号とも無事合流し、会場のカッパーレイヴンスに到着。
いやあ、知らない間にこんなポスターまで作って頂いてたんですね、ありがたいことです。この日のOAのPANTS’EXさんはフルートまで含んだ大編成バンドですが、普通あれだけの人数がいたら轟音にまぎれて聞こえなくなってしまうのが常のフルートがガッツリと聞こえていて、不思議だなあ、という話をしていたら、何とフルートの方はプロの方でフルートを教えてらっしゃったりするそうで、退職者が「プロ」を自称するのとはちとわけが違うな、ということを実感いたしました。そして続いては我々の出番ですが、
やはりこう歴史を刻んできたカッパー、会場内も独特の見た目というかおもむきに包まれています。ちょっと照明の当たり方もあって、吾妻の後頭部辺りが残念な感じですが、客席側から見ればそこまで残念ではなかったみたいでやれやれ、です。
ちなみにP作さんが撮ってくれた一人一人の写真を合成して一枚にしてみると、このカッパーの独特のおもむきもあいまって、高齢者にしては良い感じの写真になっていました。
今後、どこぞのアーテスト写真に使わせていただくやも知れません。ありがとうございます。そしてアンコールでは早崎さんがいち早く客席に乱入。
吾妻は亡くなった小出さんにちょっと想いを寄せて、彼の好きだったロバート・ナイトホウクの”Moon Is Rising”を唄いましたが、ギターの代わりにハープを吹いて客席を回りました。
ギターが無いぶん、彼のギターが心に聞こえてくるかな、などと思ったのですが、特にそういうことは無く、まあそんなにドラマの様に行はかないのも、また人生であります。そして終了後、一路向かったのはこの日はご不在だったマスターの”Baby”星野さんが最近始めたという「居酒屋星の」。カッパーの店内の古びた感じからすると、窓が割れてるんじゃないか、畳が一部抜けてるんじゃないか、と散々悪口を言いながら向かいましたが実際に行ってみると、なかなかにオッシャレーなお店。
大分名物の「りゅうきゅう」などに舌鼓を打って、皆さんと盛り上がりました。
2024年2月11日(日)
博多LIV LABO
吾妻光良トリオ+1
中年実業家にしてバンバンバザールのリーダーでもある福島さんからありがたいお申し出がありまして、またまた福岡LIV LAVOで演らせて頂けることになりました。本当に感謝感謝、なお話ですが、吾妻の方もそんなお世話になっているリブラボさんのことをかた時も忘れることはございません、というか、より正確に申しますと、1ヶ月に一度は必ず思い出している今日この頃なのです。というのも、ひと月に一度、かかりつけ医に痛風と高血圧の薬をもらいに行くのですが、その道すがら道路端のデッカイ看板に「リブラボのリブふわマスク」と書かれていてその度に、ああ、福島さんは元気かな?と思い浮かべているのです。はい。
開場17:00 開演17:30
前売:4,500円/当日5,000円(+ドリンク)
前日それほどドド酔いすることも無く、P作さんの運転するバンバン号で今度は福岡を目指します。昨日のバースト現場はこの辺りで、などの説明を受けつつ若干のプチ渋滞も乗り越えて入った福岡市内、昼飯はどうしましょう?という問いかけに、うーん、うどんもりゅうきゅうも鶏天も食べたしなあ・・・、という我々は結局九州地区では勢いがあるというファミレスのジョイフルに。この日も良い天気で店内には陽光がさんさんと降り注いでますが、
余りこうツアー中のバンドには見えません。せいぜい昔の仲間の昼呑みか、地元管理組合の相談といった辺りでしょうか。ちょっと下の写真では判りにくいのですが、
早崎さんは唐揚げ定食にサラダ二つに甘いもんだったかな、何しろ頼み過ぎだよ!と周囲から注意されていました。そしてLIV LABOに着くと、最近ちょっと体調を崩していたという福島社長を囲んで、もう大丈夫なのか、原因は何だったんだ、今後気をつけるべきは何か、と矢継ぎ早の質問攻めと表情も真剣そのもので、まあ年相応の反応かと。
リハを済ませたあとは、お爺ちゃん、ご飯はもう済んだでしょ?と言われそうですが、今度は近隣のうどん屋に行ってほろ酔いセットでたしなみ。と我々が談笑している間にお店の玄関にはこんな看板が。
ご覧の様にちと早めのスタートにも関わらず、多くのお客さん達にご来場頂きましてありがたい限りです。
ここLIV LABOの店内の一角には、以前福島社長が米国で仕入れてきたアナログ盤が並んでいます。
リハ前から熱心にこのエサ箱を掘っていた早崎さんは、結局翌日帰京するまでの間に、綺麗な女の人がジャケットに写っている、いわゆる「美人ジャケ」関連のレコードを厚さ12cmほど購入して大層重いものを持って帰ることになってしまいました。自分の身の周りになるべく多くのものを確保しておきたい、というのは食べ物に限ったことでは無い様で、どこか動物の習性に近いものも感じます。
そして折角LIV LABOまで来ているのですから、福島社長にも登壇いただき二曲ほど歌っていただきました。
ところが何故かP作さんに撮って頂いた写真を見ると、福島さんが歌っているところはほとんど無く、こうして談笑している写真ばかりなのですが、
よほど福島さんが話好きなのか、おじいさん達が聞き上手なのか、どちらでしょうか。ま、ともあれそう考えると喋ってばかりいた様な気もします。そしてアンコールでは通常運行に戻り、ピアニカと電池アンプで客席に乱入。
以前出演した時にも同じ行動を取った様な記憶がありますが、LIV LABOは店内を練り歩いてステージに戻ろうとすると丁度絶妙な位置に入口の扉があるため、ついここから外に出て演奏したくなるのです。
そして外に出て行こうとする我々を追いかけてくるのはバンバンの黒川さん。ワイン、ご馳走さまでした。結局、終了後は福島社長と黒川さんに我々4人で若者だらけの餃子屋に行って打ち上がりましたが、いやあ、楽しすぎて写真を撮るのはすっかり失念いたしましたな。
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2024年2月12日(月)
博多LIV LABO
吾妻光良 ブルース的セッション
吾妻光良(vo,g)、岡地曙裕(dr)、早崎詩生(pf)
<The Shuffle Machine>
山田とも(vo,harp)、石田ようすけ(vo,g)、阿部正宏(bass)
連休に九州まで行って二興行のみかあ、何か勿体なくね? ということで福島社長に無理をお願いして、もう一日演らせてもらうことにしました。ただ、翌朝から仕事、という赤い人もおりますもので、昼興行にさせていただきまして、更に前回のLIV LABOでもお世話になった福岡の正統派ブルース・バンド、シャッフル・マシーンの皆さんにもお手伝いをお願いしました。ブルース”的”、というのはブルースも多いけれど、そうじゃないのも演りますか、といった意味かと思います。ちなみに牧さんが不在なのは、ブルースが多めだから、というわけではないと思います。
開場14:30/開演15:00
前売3,000円/当日3,500
てなわけでトリオ+1での二公演を終えて、三日目は折角ですのでLIV LABOでブルース・セッションを、ということになり、まあワシは遠慮しときますか、とつぶやきつつ帰京した牧さんを除き、最終便まででしたら是非ブルース・ピアノを弾かせて頂きたい、という早崎さんに、吾妻、岡地、そして前回も手伝っていただいた福岡のシャッフル・マシーンのお二人、山田さん、石田さん、そして今回初めて手伝っていただくヴィンテージ・ショップを運営されておられるというベースの安倍さん、という布陣で臨むことになりました。
そして看板の右下に追加で書かれている様に、こちらもお初にお目にかかる山田さんという方と鈴木さんという方も来られることになりまして、なかなかにぎやかな午後になりそうな感じです。昼過ぎからのリハを終えて近所の立ち飲み屋でシャッフル・マシーンのお二人と、博多ブルース・シーンの現状や日本におけるブルース縦社会の歴史、などと言った濃密な情報交換を済ませてから、ライヴはスタート。
何しろ濃密な情報交換の後ですので、中年もジジイも嬉しそうです。
そして同じブルース業界に身を置く同士、コーラスにも力が入ります。
立ち飲み屋さんでの話題でもうひとつ出たのが、
「いいかね、日本のブルース・シーンには”根性論”が入っている、というのが大きな特徴のひとつなんだ。」
「ほうほうほう。」
「だが実はあんなに頑張って歌ったり演奏したりする必要は無いのだよ。もっとリラックスして演るべきなんだと、私は常に思っているのだがね。」
「ですよね、でっすよねー。」
こういう話題だったわけですが、いざフタを開けてみると、
長い年月で身についたものはそう簡単には治らないものです。そして後半には更にお二人、オルガンの鈴木さんとギター/Voの山田さん、という方々も加わって、まさにセッション、という感じになってきました。
ところが人生は何と数奇なものでしょう、吾妻とこの山田さん、実は初対面ではなかったのです!実は吾妻が25歳ぐらいのころ、もう既にBoppersを始めていましたが、何でも他にもジャンプを演奏かるビッグ・バンドがあってそれが次郎吉にやってくるらしい、というのを聞きつけてそのバンドを見に行ったのです。キャブ・キャロウェイや、ルイ・ジョーダンの曲をやっていたおぼろげな記憶はありますが、詳細は忘却の彼方です。しかし、これまでの人生で片時も忘れたことが無かったのが、そのバンドが「福岡から来たアップタウン・オーケストラ」だった、ということでした。そして何とギター/Voの山田さんは、そのアップタウン・オーケストラのリーダーだったのです!
約43年ぶり、という再会でしょうか。山田さんは当時の面影はありませんが、すっかり渋みのあるジャズ・ギター奏者になられておりました。そんなこんなの意外な展開もあり、終盤にはT・ボーン・スタイルで店内をうろついたりしてセッションは楽しく終了しました。
終演後は居酒屋で食事を済ませ、石田さんがやっているお店、B.B.Kenchanになだれ込みます。お店には大層古いピアノが置いてある、というのを何回も聞いていたので、集蛾灯に引き寄せられる虫の様に吾妻はピアノ椅子に。
そしてピアノだけでなくギターにも手を出して店主も巻き込んで、
ちと呑みすぎだったかな、と反省しないでもない、2024年2月の九州ツアーでありました。
2024年2月3日(土)
ビルボードライヴ横浜
吾妻 光良 & The Swinging Boppers
Special Guest: Leyona
そして2月にはこれまた恒例、歌姫Leyona嬢を迎えてのハマでのライヴでございます。積年の課題としましては、ゲストのLeyonaがステージから去ったあとに冴えない男どもだけが舞台上に取り残されてしまう、その何とも言えない寂しさ、侘しさからどう立ち直るべきなのか、ということがあります。例えばLeyonaを送り出した後にステージの照明を明るくしてみてはどうなのか、急遽お客様と一緒に乾杯を交わしてみてはどうなのか、と色々考えてはいますが、現状これという決定打は無い状況です。
1stステージ 開場14:00 開演15:00
2ndステージ 開場17:00 開演18:00
サービスエリア ¥7,000
カジュアルエリア¥6,500
(1ドリンク付)
節分にして大安という今年の2月3日、気温は3℃〜11℃という冬らしい天気でしたが、11時に現地入りしたメンバー達は歌姫とのリハーサル、ということで嬉しそうです。
何だか前月の六本木の時と比べると、やる気が倍ぐらい出ている様な感じでして、セクション練習にも余念がありません。
しかし、久々に演る曲もあるため、ところどころでトラブルが生じます。
「♪♪・・・! あれ、ここ誰のソロだ?」
「こっちは誰の譜面にもソロの指定は無いよ。」
「早崎じゃねえの?」
「いや、私この曲では金輪際ソロは」
「この前もそう言ってたじゃねえか。」
「あ! すみません、ソロって書いてありました。」

















































































