カテゴリー別アーカイブ: 4月 タワレコ,次郎吉チャュールズ,ビルボード大阪,石垣島Bb/宮古島Good Luck,ノートランクス,次郎吉ベラさん

2023年4月

2023年4月29日(土)
高円寺 JIROKICHI
吾妻 光良トリオ+1
ゲスト:森崎ベラ(Vo)

それはそれは遥か昔から、いや、そのずいぶん前から知己の中で、吾妻もまだうら若き頃に伴奏させて頂いた手こともあり、岡地さんは今でも度々共演しているという日本ソウル界の女王、ベラさんを初めてお招きいたします。余りに長いこと知っている方ですので、とある飲み会で誰かと大喧嘩になった、だとか、酔った吾妻がタクシーで送って頂いた、とか曖昧な記憶も多々ありますが、それはそれとしてこの日は、ソウルに加えてちと変わった演目などもリクエストしておりますので、乞うご期待!

開場18:30 開演19:30
前売:3,500円/当日4,000円(+ドリンク)

JIROKICHI ホームページ

初めてお呼びするソウルの女王に失礼があってはなりません。先ずは服装から、ということでこの日は吾妻もメンフィス辺りのチトリン・サーキットを意識したジャケット着用で、岡地さんは老舗ライヴハウス・拾得の50周年シャツで、早崎さんはいつもよりも更に赤く、牧さんはまあ平常心重視、ということで、とりあえず襟を正して臨みました。

そして一部最後にお迎えした女王、いやあ、我々も椅子になんか座ってなくて良かった。

ソウル、と言ってもその源流には当然ブルースがありますので、先ずは緊張をほぐす意味もありアン・ピーブルズの「誰かの家庭をぶち壊したい感じ」という曲でスタート。

そしてこの日は数多くの課題曲があったわけですが、先ず最初の難関はニューオリンズ物でコーラスが印象的な「Sing It」? コーラスが大変なんだから余計なことをしなきゃあ良いのに、というご指摘はもっともですが、何か、曲調からするとマンドリンとか良いのでは?と吾妻はマンドラを弾いての参加です。

コーラスをつけるのに必死で、またエンディングの小節数を間違えない様に、と必死で進行していって、よし!ようやく最後まで来たぞ!ということで鳴らした最後の一音で、何ということかまったく違うコードを鳴らしてしまい、

女王をズっこけさせてしまいました。申し訳ありません。さて、予告にも書いておりましたが、ソウルやブルースだけではないものに挑戦しよう、という第一弾、何とアイリッシュ物に挑戦しよう、ということになり、どれどれアイリッシュならワシの出番だ、と肩で風を切って登場してきた牧さん、オレオレが災いしてイントロを一人で始める、という試練が降りかかってきてしまいました。

画像では判りませんが、大層額に汗して弾いていた、と聞いております。そしてもっと大変だったのはこちらの方。

ベラさんですから、当然ゴスペルも何曲か入るだろう、とは思ってましたが、今回取り上げた「それは今、神の手の中に」という曲はほとんどベラさんとピアノだけ、というもので、更にその伴奏も普段の早崎さんは先ず弾くことの無い様なフレーズばかりで、これほど譜面をガン見している姿も大変珍しいものです。

中盤では牧さんも加わりますが、両名とも必死で伴奏しております。岡地さんはステージにはいますが見ているだけ、吾妻はここは若いお二人に、と楽屋に引っ込んでいました。ちなみに早崎さんはリズムをはずさない様に必死で足を踏んでおりましたが、時折曲が静かになったところで、そのコツ、コツ、という音が店内に響き渡ってしまうのがちと残念でした。

何とか大きな破綻も無く最後までたどり着きましてベラさんからも早崎さんにねぎらいの言葉がありました。

「私の大昔の記憶の中では、か弱くてまだベイビーの様だった詩生ですがあれからウン十年、こんな立派なピアニストになってくれました!」

ずっと何十年も見ている我々としてはこの赤いおっさんのどこがベイビーだったんだ、という気はしますが、まあ、人にはそれぞれの視座がありますからね。そして、ゴスペルの後はソウル大会、サム&デイヴの「俺は欲しいものを手に入れる」というノリノリ・ナンバーで締めます。

大団円の後のアンコールは、ゴスペルのバラードで締めくくりましたが、こちらでも早崎さんが大活躍。

この様にベラさんを含め、全員が早崎さんのピアノを頼りに演奏している様子が見て取れます。いやいや、重責お疲れさまでした。

2023年4月27日(木)
国立ノートランクス
吾妻光良vo.g、マダムギター長見順vo.g.Apf
岡地曙裕dr

これが二回目となる、順さまと岡地さんと吾妻の三人組公演です。ノートランクスさんにはなかなか良い感じのアップライト・ピアノがあって、あれを弾けたら気持ち良いだろうなあ、という気持ちはあるものの、打ち上げでもあるまいにピアノを弾くのはいかがなものか、その昔テナー・サックスを人前で吹いて「下手くそー、やめろー」というヤジに完膚無きまでに打ちのめされ、以後一切サックスを吹かなくなったことを考えると、ピアノまでそんなことで失いたくはないよなー、とか色々と悩む春の晩であります。

19:00から
料金などはこちらを

スケジュール・ページ

国立駅前に15時45分頃に着いて、ノートランクスに直接行くとちょっと早いかな、と春のうららかな通りを散策中にDトールのコーヒーなどを買いつつのんびりとお店に入っていくと、既にお二人は到着していてセッティングの最中です。やばいやばい、手伝わないと、と先ずは場所を取るギター・アンプ二台とピアノを弾くスペースを両立させるために、少しだけ岡地さんのドラムの場所を詰めてセットしてもらって位置が確定。順さまと吾妻の演目をダダッ、とさらって本番前は二階の焼き鳥屋さんでたしなみと曲順会議。建物から外に出なくて良いのが楽ですが、年齢を考えると少しは歩いた方が良いのでしょうな。そして始まった本番。

写真だけではどんな音楽のジャンルなのか良く判らない見た目ですが、まあ、音を聞いててもジャンルは?と聞かれると、ちと返答に困るそんな順さまの世界ではあります。

そして順さまはピアノに座り替え名曲オリジナル「夏に生まれた夏子さん」をご披露しましたが、終了後飲んでいて岡地さんとこんな会話になりました。

岡地「今日の”夏子さん”、ギターとピアノの絡みが良い感じでしたよね?」

吾妻「うん、俺はあの曲を愛しているからね。」

重みがあるのか無いのか、良く判らない発言ではありますが正直な気持ちではあります。皆さんも機会があれば、CD音源、もしくは順さまのライヴで是非お聞きください。さてライヴの方が佳境にさしかかりますと、おや?

どうしたことでしょう。岡地さんが立ちながら演奏しておりました。レッサーパンダが立ち上がっている、というのが話題になったのはもう軽く10年以上前でしょうが、岡地さんも加齢とともに次第に哺乳類っぽさが出てきたのでその影響なのでしょうか。いや、

単にドラム椅子が曲がってしまった、というのがその理由でした。セッティング時にスペースを詰めてもらった代償でしょうか。腰を痛めてないことを祈りましょう。そしてアンコールになりますと、順さまに負けるわけには行かない、と吾妻の方もピアノで応戦しますが、

順さまはハンドマイクで熱唱、とますますジャンルが判らなくなるまま国立の夜は更けていった、と聞いております。

リベンジ!リベンジ!リベンジ!

2023年4月15日(土)
石垣島Bb(ビービー)
吾妻光良 トリオ+1

昨年7月に予定されていた石垣ツアーですが、さすがのコロナ大流行もあって苦渋の延期となりましたが、それがついにこの度、復活をとげました!しかも、今回は宮古島とのダブル開催!是非、貴方も貴女もお越しください! きっと「うりずん」な日々となることでありましょう。あれ、石垣もこの言葉使いで良いのだったっけ?

開場19:00 開演20:00
前売:4,000円/当日4,500円(+1ドリンク)

Bbインスタグラム

沖縄に行ってきたのもつい最近、という気がしますが、神戸のジェームスブルースランドでお会いしたBbのマスター、Cさんからのお申し出で初めてやって来た石垣島。一度コロナで延期となっただけに期待も膨らみますが、バンド全員、初めて目にする石垣の地は、うーん、まあこんなものかな、という曇り空でした。しかし、何はともあれ、お店の前で記念撮影をしようや、と写真を撮ってみると・・・、

おう、凄い!こんなに極彩色だったのか!さすが南国、といった効果でございましょうか。この後、Cさんが楽屋の代わりに、と借りて頂いた階下の沖縄料理屋さんでくつろいでから本番です。

今年9周年というBbは古い雑居ビルの二階にあるお店ですが、建築も古いので入口の階段の段差が我々高齢者にはちとキツい、ジジイ、降りる時気をつけた方がいいぞ、という店ですが、店内はこの様にゴージャスな、あれ?こんなに広かったかな? ま、いいや、これも南国効果の一巻なのでしょう。とにかくその広い空間を活かした照明効果も大したもので、こんな青の世界から

一転して赤の世界へ、と様変わりいたします。これも南国効果なのかもしれません。そしてそれはさておき、こちらBbは楽器的にも大変珍しいものが置かれています。それは、

そう。この詩生さんが弾いているのはハモンド・オルガン。生ピアノが置いてある店はかなり多いですが、ハモンド・オルガンのある店、というのは先ずそうそうお目にかかることはありません。ビル・ドゲッドだ、ロニー・スミスだ、MGズだ、といったオルガンR&Bの巨匠たちの音が脳内に響くなか、どの曲をハモンドで弾いたら楽しいか、というのを羽田から石垣の飛行機の中でさんざん考えて、よしこれだ!という曲順を作り上げたのですが、何とお店に着いたら、そのメモ用紙を飛行機の中に忘れてきたことに気づきました。一瞬、空港に電話してメモを取り戻しに行こうか、とも思ったのですが、悪いことにバッパーズの大阪公演の余った曲順表の裏に書いていたので、「俺のカツ丼」とか「お前誰だっけ」とか「しかしまあ何だなあ」という言葉が並んでいるのを見た途端に、瞬殺で捨てられてしまっているだろう、ということであきらめ、記憶を頼りに新たに作った曲順で臨みましたが、なかなか得難い体験でした。

そして詩生さん、正面を向くときちんと電子ピアノが用意されていて、高校生の頃に複数のキーボードを並べてリック・ウェイクマンの曲を演奏していた頃を思い出して、若々しいプレイを展開していた、かな?良く覚えておりませんが。

これも記憶に無いのですが、何でしょうか、踊りでしょうか、八重山踊りの魂の様なものが石垣島の空気から吾妻と早崎に降りてきたのでしょうか?良くわからないものの、いつもと何となく違うことだけは確かです。しかし、

早崎さんはいつもと同じ様に早くもステージから客席に出ていく態勢を取りまして、

南国離島ツアーの初日は、大団円で終えることが出来ました。また、「ブルース飲むバカ・・・」、Boppers沖縄公演パンフ、Bb8周年記念手ぬぐい、といった物販も好調に展開させて頂きまして、ありがとうございました。ちなみにBbの手ぬぐいは、吸水性バツグンで吾妻家の食器拭きの主力選手となっています。

終演後はマスターCさんの知り合いの方のお店、「正茶春(マサハル)」での打ち上げでした。石垣の魚は旨い!

悪いことに酔いが回って来た頃に、店の片隅にガット・ギターが置かれているのを発見してしまい、その後はもうひたすら飲む・弾く・歌うの三拍子となってしまい・・・、

画面左端の牧さんは、「これなら俺は”お通り”の方が良かったな・・・」と嘆いている様にも見えました。あ、”お通り”は宮古島かい?

2023年4月16日(日)
宮古島 Good Luck
吾妻光良 トリオ+1

そうなんです! BbマスターのCさんのご尽力により、宮古島でも演らせていただけることになりました!”Good Luck”というのをインターネット上の辞書で引くと「頑張れよ」というのが出てきますので、我々も頑張りましょう。日曜ですので、恒例の早めの時間帯にてお届け致します!更にその後に、ブルース・パワーポイント・コンサートとトークショー(?)更にミニライヴというかセッションも、という昼夜の二毛作なのであります。チラシも載せましょう。

昼の部は、開場15:00 開演16:00
前売:4,000円/当日4,500円(+1ドリンク)

夜の部は、 開演20:00
昼から通しの方:1,000円/夜だけだと2,500円

初日の石垣島公演を無事に終えて、翌日はこの南国離島ツアーのファイナルの宮古島。マスターCさんのバンド仲間の方の車で空港まで送っていただき、空港の搭乗口に行くと、ありゃまあ!

待ち受けていたのは、何とプロペラ機! 飛行機に地面から乗り込む、というのも余りそう無い絵柄ですので、

牧さんと岡地さんには若干、スター気分を味わっていただきました。空港に出迎えに来て頂いたマスターのGさんの車でお店を目指しますが、何とこの日は年に一度の、もう30年続いているという全島を挙げてのトライアスロン大会、お店に近づこうとする度に通行止めに出くわし、着くまでにやたらと時間がかかってしまいました。で、初めてお邪魔したGood Luckは店内も機材もピッカピカのお店で、

ライヴの告知にもこんなシャレオツなビルボードが使われていました。そして始まった本番。

こんな天井の高い空間での演奏はなかなかに気持ちの良いものです。あれ?詩生さんがずいぶん奥にいるな、と思うかも知れませんが、

前日のハモンドに続いて、本日は極上のグランド・ピアノにご満悦の様子です。そもそもはエレピが用意されている、という話だったのですが、店に着くと端の方にこのグランド・ピアノが・・・・。

吾「Gさん、あのピアノって使っても良いですか?」

G「ああ・・・・、見つかっちゃいましたかあ・・・・。」

そりゃあ、こんなデカいものはそうそう隠せません。やはり電子と生でしたら圧倒的に生が良いですねえ。

ピアノの音色だけで場が明るくなりますし、乗って来た時には自然と力も入ります。

まあ、もう少し靴の裏とかは綺麗に拭いといた方が良いのかも知れませんな。そして今宵も、じゃないな、昼公演でしたので、今日の午後もこの態勢を取り始めたということは、

南国離島ツアーの二日目も皆さまのお席へとお邪魔しに行ったわけですが・・・、

凄い!この極彩色! 写真を撮っていただいた鈴木さんの腕もあるとは思いますが、それだけではなく前日のBb前の写真といい、宮古・石垣には何かこの極彩色の魔法がかかっているに違いありません。すっかりリラックスした吾妻はお客様の間に座ってどっぷりとくつろぎつつ、終演いたしました。

昼の部はこれにて終了し、夜の部はパワポ・コンサートでしたが、うかつなことにまったく写真を撮っていませんでした。これをご覧の皆様の中で、写真お持ちの方いらっしゃいましたら、是非問い合わせページまでご一報ください。
日曜の宮古島の夜は早い、というのに加え、トライアスロンで疲れ切った街は静まり返っていたこともあり、終了後はGさんに取っていただいた一軒家の宿でのコンビニ食料品打ち上げ。そして翌日の朝は、

コーヒーを飲みながらベランダで生ギター、更にGさんの案内で

先に帰った詩生さんを除いた三人で浜辺ジジイを満喫させて頂きました。重ね重ね、石垣の皆さん、宮古の皆さん、ありがとうございました!

2023年4月8日(土)
ビルボードライヴ大阪
吾妻光良& The Swinging Boppers

いよいよ、ビルボード全国縦断ツアーのファイナルを飾るのが、ここ大阪でまんねん、とふざけながらHPを更新しつつの10月初旬、改めてビルボード大阪のHPを見ていると、我々の公演の記事の横には今井美樹さんと渡辺貞夫さんと松本伊代さんのライヴの告知が載っています。うーん、こんなんで良いのかなあ、という気もしますが、ここまで来たら走り抜けましょう!

[1st]? 開場15:30 開演16:30
[2nd] 開場18:30 開演19:30
Service Area : \6,500 / Casual Area : \6,000

ビルボード大阪HP

地方興行っちゅうのも疲れるよなあ、という年齢になってきた我々ではありますが、久々のツアーはやはりそれなりに盛り上がるものです。朝9時という早めの時間に集合したにも関わらず、新幹線の中でも睡眠モードに入っているのはごくわずか、大半は元気に談笑しておりました。

しかし、寄る年波には勝てないもので、名古屋に近づく頃には大半が睡眠モードに。

しかし、この睡眠で体力を回復したというのもあるのか、リハーサルは快調に始まりました。

日本で男女雇用機会均等法、というのが施行されたのがいつだったかは思い出せませんが、それから苦節ウン年、この日のビルボード大阪の舞台スタッフは、音響・照明、ともに全員女性!というこの令和でも比較的珍しい布陣で、ステージ上では

吾妻「君たち、良いか、そういう時代なんだ。これからはもっとこういう風になっていかなきゃならんのだ。」

西川「何か、妙に嬉しそうなんだけど。」

といった会話が交わされていました。ところでリハの写真をもう一枚見てみると、

そうか、三平というのはなかなかエラいなあ、リハの時から全力でマイクに向かってコーラスを歌っているのか、と見えますが、そうではなくて、何か落とし物を探しているのでしょうか。今度確認してみましょう。そして始まったビルボード・ツアー・ファイナル。

もういい加減、何回もやっているのに、何故かこの振り付けを忘れてしまうことがありますが、この日は無事に任務遂行できた様です。ツアー・ファイナルということで勢いづいているのか、吾妻もしょっぱなから風車奏法で頑張りました。

順調に一部を終えた後は、楽屋で休憩~飲食~談笑タイム。今回は特筆すべきこともなく緩やかな時間を過ごせました。

一応、ビルボードさんは入れ替えありの二部制ということですので、吾妻もお色直しをすることに決めてまして、一部のオレンジ色のシャツから緑のシャツへ、と衣替え。

ふ、まだまだ甘いな、往年のギター・スリムの様にスーツも髪の毛も同じ色にしなきゃ、という意見もありましょうが、この頭髪状況で染めるなどもってのほか。何卒、シャツだけで勘弁してください。西島さんは、前日リハが2本立て、一本は冨田さんと一緒だった、ということで朝から「疲れたよお」と愚痴っておられましたが、

両者ともステージでは大変元気でした。新幹線睡眠のご利益かもしれません。そしてアンコールでは前回の横浜の時と同様に、リズム隊と冨田さん、コーゾーさんだけでほぼ生音で一曲。

こうなるともう、客席に乱入せざるを得ません。ビルボード大阪は歩き甲斐のある会場でした。

ソロがなかなか終わらない早崎さんは、何を思ったか、ステージにひざまづいてピアニカを吹き始めました。ピアニカ界のジミヘンを目指しているのでしょうか。忘れなければ今度の誕生日に、ライターとオイルをプレゼントしましょう。

無事公演をすべて終えて、有志で打ち上げに行きツアーを満喫いたしましたが、そんなひどい二日酔いになることもなく爽やかに目覚めて、ロビーに集合すると、やはり気分すっきり状態のコーゾーさんが。

コーゾー「さて、私の間違いはどこでしょう?」

吾妻「ええ? 何のこと?」

コーゾー「正解はこちらです!」

打ち上げで最初は座敷席に座っていたコーゾーさんと三平さん、椅子席に移る時にそれぞれの靴を取り違えてこういう結果になったまま、三平さんは先に東京へと出発してしまいました。やはり飲みすぎだったのかも知れません。

2023年4月2日(日)
高円寺 JIROKICHI
Charles Shimizu presents…

Minor Blues & Major Dues

発売記念ライブ

チャールズ清水pf,vo 吾妻光良vo.g 永本忠b
松本照夫dr 永井ホトケ隆vo

43年前まで吾妻が一緒にバンドをやっていたチャールズ清水氏の昔の音源がリイシューされる、ということでそれを記念するライヴに呼ばれることとなりました。当時と比べるとだいぶ太りましたが、やる気はその頃に負けないチャールズを盛り立ててみたいと思います。あとは往年の様にホトケさんからお叱りを受けたりしないよう、気をつけないといけませんね。

開場18:30 開演19:30
前売:3,500円/当日4,000円(+ドリンク)

次郎吉HP

CD発売記念ということと、更に久々の彼名義の次郎吉でのライヴといったこともあって、当日は満員御礼の様相を呈していた次郎吉でしたが、吾妻はチャールズ氏からライヴの録音も頼まれていたため、いつもの様にたしなむことはせず、一部はひたすら録音機材の前に座って監視業務にいそしんでおりました。先ずは一部はチャールズの弾き語りから。

往年と比べるとだいぶ哺乳類っぽく、というか丸みを帯びたチャールズですが、珍しくジャケットなども着ていて気概が伺えます。気概があるのは良いんですが、

ご覧の様に久々ということで語りたいことが山積しているのか、いったん喋り始めると止まらず、なかなか次の曲に進みません。そして、続いてはチャールズがまだ15歳(?)だかの頃に加入したアイドル・ワイルド・サウスの初期のヴォーカリストだった迫水(サコミズ)さんを招き入れてのデュオ。

迫水さんはこの日のために関西から来られた、という様なことをおっしゃっていた様な気もします、すみません、機材の監視で記憶がおぼろげで。続いては松本さん、忠さんのドラム、ベースを加えてのピアノ・トリオ形式。しかし吾妻はお名前こそ知っておりましたが、忠さんとお会いするのはこの日が初めて。いや、世間は案外広いものです。

さすがに暑くなってきたのか、上着を脱いでハッスルするチャールズ氏ですが、ハッスルしすぎたのか、一部がなかなか終わりません。録音機材のカウンターを改めて見ると一部の演奏時間は1時間12分!うーん、こりゃ長いなあ、と思いつつ楽屋に行ってみると、

「おう、チャールズ、長すぎるって」

と苦言を呈するホトケさん。早速往年の様にお叱りを受けておりました。二部に入り、透明人間に扮したりした後は先ほどのトリオに吾妻も加わります。

当時にちなんだ曲、ということで、その昔、チャールズ、吾妻、Boppersの牧、でキング・コールの曲などをやっていたことがありましたが、その時の演目で”Call The Police”=「ポリ呼べ」というのを久しぶりに演奏しました。数えてみたら何と44~5年ぶりに演ったことになります。そして続いてホトケさんを呼び出してロウエル・フルソンの”Reconsider Baby”からスタート。

「出てくるなり、”So Long”という歌い出しも変っちゃうか」

「いや、先ほど一部が長かったとお怒りでしたので”So Long”というのも意味あるかと思いまして。」

という大喜利風のやりとりも交えつつ、どんどん進行していきますが、さすがに45年以上前に日々、この三人でライヴをやっておりましたので、いろんなことが思い浮かびますが、ホトケさんからは「進歩せんなー」と一刀両断。

何でもチャールズの方が若干進歩が見られる、との論評で大変心外ではありますが、変わることだけが良いわけではありません、変わらないのが良い、ということだってあるんです。アール・キングの”Those Lonely Nights”では、その昔ギターを弾き過ぎて、ジュニア・ウェルズからもうやめろっ!とネックをつかまれたバディ・ガイの様な構図でホトケさんにネックをつかまれました。

くだらない芸ですが、なかなか滋味深いものです。そしてアンコールは来場されていた北京一さん、そしてジャズ歌手の大野えりさんも交えて全員で”Sweet Home Chicago~Blues Is Alright”。

そしてステージ上での記念撮影。

終了後はちゃちゃちゃ、っと片付けを終えて、昔話などに花を咲かせる旧知の会でした。

2023年4月1日(土)
渋谷タワーレコード6F

『ブルース飲むバカ歌うバカ(新装版)』発売記念
サイン会+トークショー+ミニライヴ

吾妻光良(G,Vo,喋り)、ワダマコト(G,Vo,喋り)

急遽、やることになりました販促イベント、人生初めての物販ですのでがんばりたいと思いますが、何と本の中のブルースマン・コスプレでも登場するカセットコンロスのワダさんにも参加していただけることになりました! トークはなるべく本の内容に即したことを喋っていこうと思っておりますが、ミニライヴの方は二人で好きな曲を演って逃げ切ろうか、とそんなことを考えています。無料ということもありますので、ちょっと渋ブラに来たついでにお立ち寄りいただいても良いのかな、と思っております。

開場13:45 開演14:00
トークショーとミニライヴの観覧は無料

(サインはタワーで書籍購入された方のみが対象です)
タワー渋谷HP

タワーさんからの提案によるトーク60分、ミニライヴ20分、ということでしたが、一人で60分喋り倒す、というのは並大抵で出来ることでもなく、生い立ちから始まって、中学・高校の同級生の話、働いていた頃の失敗談に最近の散歩コースの説明まで盛り込んでもとても無理です。ということで、今回の増ページの最後の方のブルース・ギター大会(一部ではコスプレ、とも呼ばれている)を一緒に制作したワダ君をお呼びしたわけですが、集合時間の13時前になってもまったく落ち合えません。

「もしもし? もしもし? ワダ君?ワダ君?」

「い 、地 3F? 車? ?車でてる? ?ど」

「もしもし? 聞こえる? ワダ君?」

「え 、トゥ ジ の 川さ です らの か」

「もしもし? 6階にいるんだけど来られる?」

何の理由かは良く判りませんが、携帯電話の黎明期の様な、チョー劣悪な通信状態により、まるで意思疎通が出来ず、都合15分ほど右往左往しているうちにようやく落ち合えました。

この写真だけでは良く判りませんが、思いっきりアナログ盤売り場の中にあるステージなので、そうそう音も出せませんし、ギターを弾いての音合わせなんかも、恥ずかしいーっ!という感じなので、とりあえず、用意してきた音源などが、PCからちゃんと出るか、などを確認したぐらいで本番に突入です。

本の内容にちなんだ珍しい音源や、大昔にワダ君がやっていた「世田谷ジャンボリー」のインタビュー記事の話などにも助けられてそこそこ盛り上がり、無事60分喋り倒すことが出来ました。ちなみにワダ君が持ってきたこのレコードは、

ピー・ウィー・クレイトンですが、ワダ君はこのギターにそっくりなギター、は持ってないものの、このカーディガンにそっくりなのは1着持っていて、本にも掲載されています。何だ、今日着てくりゃ良かったのに、と言ったらどうやら旧いものなので穴が開いてしまい、知らないうちに奥さんが捨ててしまっていた、という悲しい話も今に残っています。そして、トークが終わるとミニライヴ。

吾妻さん、何か着こなしがずいぶんだらしなくね? とお思いの方、それは違います。偉大なロバート・ロックウッドの着こなしを真似ているのです。わっかるかなあ? わかんねえだろうなあ・・・。そしてワダ君はこの後、横須賀でライヴなので、サイン会の方は吾妻とトゥー・ヴァージンズのYさんの二人で対応しました。

コロナも下火になってきたとはいえ、また感染者数も増えてたりしていますので、しっかりとビニールシートで飛沫を防止しておりました。え? 足元に置いてある瓶は何だ、って? だぁから、売り場ですから恥ずかしいんですよ。いいじゃないですか、これぐらい。