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2022年12月

2022年12月3日(土)
札幌ベッシーホール
Beggar’s Harlem
13th Anniversary LIVE

GLADIOLUS
タイショー & HIS FRIENDS
吾妻 光良トリオ+1

2022年、師走に札幌にお邪魔することになりました!沖縄から北海道まで、このコロナ下ではありますが、本当にありがたいことです。おまけにこんなポスターまで作っていただきまして、ここは四の五の文字で書くより、これを見て頂いた方が早いですね。てなわけで、宜しくお願いします!

さて、ベガーズ13周年ということで久々に来ました北海道は札幌ですが、週間天気によると無茶苦茶寒いだけでなく、雪も降っている、というとで飛行機を降りたとたんに、

でっすよねー、と言いたくなる天気。何でもこの日のために牧さんはスポーツ用品店に行って雪用の滑り止めがある靴まで買ってきた、という力の入れようでしたが、まあ何とかペンギンの様にヨチヨチ歩いて会場のベッシーホールに到着。いやあ、すみません、飛行機が遅れて来るのが遅くなってしまいました、とお詫びしたところ、北海道の人達は冬場は飛行機は遅れるもの、というところを踏まえた上でスケジュールを立てられる、ということで、当方の認識の甘さを見せつけられました。たしなみに行っても行き帰りでスッ転んだりしない様に、危機管理として会場から一番近い居酒屋に行きましたが、なかなか良い感じの店でした。そして戻ると既に催しは始まっており、ジミー・リードの様なギターが素敵なGLADIOLUSさん、

そして、翌日のベガーズ・ハーレムのセッティングなどでも大変お世話になったタイショー & HIS FRIENDSさん、

ベースが何と女性で左利きなんですね!とそんなことで驚いていては、この多様性の時代を乗り切れません。という2バンドに続いて我々の出番。

ここは幕張メッセか!という様な灯りがカッコいいですが、これは譜面を見るから余り暗くしないでください、というお願いの副作用かも知れません。

早崎も吾妻もちょっと目をすがめる様にして譜面を見ているのはちょっとまぶしいのでしょうか、それともちょっと眠気を催しているのでしょうか?あれ、そう言えば1枚も岡地さんが写真に写ってないな、きちんとその場にはいたのかな?というのも齢とともに記憶が曖昧になっていきそうですが、

大丈夫大丈夫、ちゃんと出席しておりました。何か、後ろのマンボウの画と岡地さんのたたずまいの相性がいいですね。我々も何故か遠い地にも関わらず、割とリラックスして演奏させていただけまして、

ステージ・ドリンクが切れた折にも、こうしてステージ前端で補給させて頂けました。最後は

客席までは降りていけないものの、こんな具合にステージ上でのプチ徘徊ショーをして楽しく締めくくることが出来ました。この日は、大昔からの知り合いのK原・コンツェルンの主宰者K原さんも見に来られていて、翌日岡地さんに「昨日は楽しくて久々に朝まで飲みました」というメールが入っていたそうで、いや、それはありがたい褒め言葉でした。

2022年12月4日(日)
札幌ベガーズ・ハーレム
吾妻 光良トリオ

そして、日曜日は早崎さんは明日がありますので、何だと?俺達に明日は無い、とでもいうのか?そんなこと言うならバンダナ巻いてバイクでスッ飛ばしちまうぜ、ってそれはイージー・ライダーだったかなあ、ともかく三人居残りで、ベガーズの13周年をつつましくお祝いできれば、とそう思っております。

開場18:00 /開演19:30
チャージ¥5,000 (飲食別・20名限定)

ということで翌日は、4人で札幌名物でも探しつつお昼を食べようか、寿司にするかジンギスカンにするか、と言っていたら、その日の夜には帰京する早崎さんが、「カニ、カニ、私がカニを呼んでます、カニから領収書貰いに小樽に行くのです」とうわ言の様に繰り返すので、仕方なく早く食べられればいいか、ということで定食屋でお昼を食べて一旦解散。残りの3名は転ぶと入院してしまうので、大事を取ってタクシーに乗って13周年を迎えたベガーズに。入口には既にクリスマス感満載な(?)告知が飾られていました。

リハを終えてしばらく階下のBUDDY BUDDYで呑んでいるうちに本番スタート。

出来れば早崎さん込みで演りたかったところですが、時間帯の設定に加えて結構場所が無いので4人は難しいかも知れません。そのぶんアットホームな感じはありまして声援も盛大で、

どこかしらいつもより頭に乗っているというか、尊大な感じもいたします。

粗い合成画にして各自の表情をチェックしてみても、何かいつもより自慢気・得意気になって演奏している様にも見受けられます。そんな喧噪うずまく店内の片隅からは・・・

「調子に乗って演奏していると、いつかひどい目に会うよ・・・」と鏡の精が語りかけていた様ですが、バンドはおろかお客さんも誰一人気づきませんでしたとさ。

そしてそんな頃、カニの精に取り憑かれて一人小樽を目指した早崎さんは・・・、

「妥協の産物です。トッピングのネギは250円で数切れ、蟹かまぼこの方がよっぽど蟹の風味がするかとも思いました。」(本人のメールより)

2022年12月10日(土)
高円寺JIROKICHI
BOPPERS忘年会
吾妻光良& The Swinging Boppers

都合によりバリトンの山口三平は欠席となります。ピンチ・ヒッターはDrinkin’ Hoppysの山田竜輝さんにお願いしました。

2022年はコロナの影響もありつつ、積年の野望だった沖縄公演が実現し、楽団にとっては記念すべき年だった、と言っても過言ではないでしょう。ということで、12月のJIROKICHIマンスリーは、BOPPERSフル・メンバーでの忘年会風ライヴとさせていただきます。とは言っても、ステージでガンガンに飲んだり鍋を食いながら演奏するわけではございません。気軽な衣装で気軽な選曲、早めの開演、ちょっとだけクリスマス、といった様な感じで演らせていただこうと思っております。

開場18:00 開演19:00
前売:3,800円/当日4,300円+1Drink

次郎吉HP

さて、今年最後のBoppersの公演ということでこの日は、洋楽・邦楽問わず好きな曲を大好きな次郎吉で演奏して今年を締めくくろうではないか、ということで次郎吉に三々五々集結して各自演目の譜面などを揃えておりますと・・・、

コーゾー「ねえ? ブギウギ・サンタクロースとメリー・クリスマス・ベイビーってあった?」

小田島「いや、俺も探してるけど見つからない。」

名取「俺も無いから、これどっか別のとこにあるんじゃない?」

おおおっとぉ! 久々にやってしまった! 何とゲストやクリスマスの譜面は別のところに保管しているのですが、それを持ってくるのをすっかり忘れてしまったのです。どうしよう、とうろたえること10秒、よし!待っててくれ!と言って吾妻が自宅に取りに向かいました。何しろ住んでるのが隣駅の阿佐ヶ谷ですので、電車とタクシーを適宜利用してわずか35分で戻って、ことなきを得たのです。そういえば阿佐ヶ谷に越してきたの理由の一つに「次郎吉が近いから」というのがあったやに思いますが、その選択は間違ってなかった様です。リハ終わりで向かいの極楽屋さんでちょっとたしなんでからライヴの準備に取り掛かるわけですが、この日は全員私服なものですからそれほど大変な作業もありません。ところで次郎吉の楽屋にメンバー12人全員が入れるのか?と疑問をお持ちの方もおられるかも知れませんので、楽屋の様子をちょっとお目にかけましょう。

ひい、ふう、みい・・・、ね? ちゃんといるでしょ?ということでこの密な空間にずっといるわけにも行かないので、早めの本番スタート。

やはり、次郎吉の狭い(失礼!)ステージにゴチャっ!と12人が集まって、グワッ!と一気に演奏するこの感覚は本当に特別なものでして、1980年からこれを続けてきていると思うと感慨深いものがあります。

ここに写っている9人のうち、1980年の3月にもここで演奏していた人間は、ひぃ、ふぅ、みぃ・・・全部で7名いると思いますが、おっ! 前列一番右側にひときわ顔の色ツヤの良い方が・・・、そう、バリトンの三平の代打をお願いしたDrinkin’ Hoppys の山田タツキ君なのでありました。見てください、後ろに映る名取さんとの、この落差。

まあ、落差、ちゅうのは失礼な物言いなのでお詫びして訂正いたしますが、背後の名取さんとのコントラストは凄いものがあります。この日はご覧の様に、服装も私服で演りたい曲を演る、というコンセプトの日だったので、取り上げる曲も初期に書いた譜面のものとかが多かったのですが・・・・、

吾妻「ところでタツキ君はいくつなの?」

タツキ「あ、30ウン歳になります。」

西島「おおお、范文雀だ、サインはVだ。」

西川「生まれる前の譜面だ。」

コーゾー「そりゃあセロテープも剥がれるわ。」

しかし、実年齢だけですべてが決まるわけではありません。ジジイもジジイなりに頑張ります。

吾妻も岡地も、こんなに頑張らなくて良いのに、という表情が気概を感じさせますし、

年末ということでT・ボーン・ウォーカーの霊も降りてきたり、更には

こちらも、いつものこととはいえ、おい、弾き過ぎだ、弾き過ぎ!と注意されるまで引き倒しておりました。そしてそんな激しい演奏だけがエラいわけではございません。長年の人生経験をパフォーマンスに込める、という

名取さんの語りは、円熟味の極致でありました。通常より30分早い開演でしたので、終了後はそのまま次郎吉でのプチ忘年会に突入。

前回のピットインでは、一切飲まずに立派なところを見せていた西島さんもすっかり油断して焼酎をグイグイと行った結果、ダイヤ改正に気づかず終電一本前に乗った筈が、それが終電でした。来年はもう30分早めてもらった方が、良いかも知れませんな。

2022年12月13日(火)
中野ブライトブラウン
第2回 吾妻光良vs JOJO沢渡
2人で紅白対抗 R&B歌合戦!!
(勝敗はありません)

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ブライト・ブラウンでは2回目、唐木田のWAYさんを入れればこれで3回目となる紅白対抗戦。どんどん二曲ずつ歌っていく、という形式だけは守られる様ですが、完全生音とか、生ギターのみ、といった縛りはどうなるのでしょうか、まだ良く判りませんが、忙しい師走の一服の清涼剤の様な存在でありたいな、と思う今日この頃、え、真冬で寒いのに清涼剤でも無いだろ? でっすよねー。

開場19:00 開演19:30
チャージ:2,000円+ミニマムオーダー:1,000円

ブライトブラウン・スケジュール

今年から始めたJOJOさんと吾妻の歌合戦ライヴ、3回目ということでこれまでの反省点を活かして、「完全生音」ではなくて、ギターだけちょっとマイクを通したり、曲によってはスチール・ギターを投入したり、とだいぶ原理主義的なアプローチは薄まってマイルドになりましたが、先攻/後攻を決定するジャンケンだけは不変です。

ご覧の様に見事に吾妻の負けとなりまして、ここからは各々が二曲ずつ歌っていく、曲順も特に決めず、少なくとも自分では何となく決めていても相手には伝えない、という、やはり原理主義的なところを少しは引きずりつつの歌合戦開始となりました。ところで、何か写真がボケてねえか?という方、ご明察です。一応、感染者高止まりということで、ブライト・ブラウンではこの日もステージと客席の間に飛沫防止シートを設けているのでした。

年の瀬ではありますが、この和やかな雰囲気、とても歌合戦=戦っている様には見えませんが、一応、ポスターと同様にライヴ現場でも紅白を意識しているのでした。

これは一体どういうシーンなのか、もはや記憶の彼方で思い出せません。何しろ年末にライヴだの用事だの色々と詰め込み過ぎて、ホームページの更新も20日間ほど滞ってましたから、そりゃあ忘れますわな。何だろう?来年はウサギ年だあーっ!というJOJOのセリフに乗せてウサギの真似をしているのでしょうか? 判りません。判らない、といえば、ぶっつけでやっておりますもので、曲の途中にやたらJOJOが首を客席の方に振るので、誰か知り合いでも来ているのかな?と何度も確認しますが、違う違う!と首を横に振ります。一体何なんだ? と問いただすと、客席を練り歩け、という指示でした。

そして今年はJOJOさんプロデュース/吾妻録音、ということで、春からハワイアンの長尾勝久さん、という方のCDの制作をずっとやっておりましたが、これまで未知だったハワイアンという音楽に触れて大層刺激になりました。ということで、その録音で出会った曲、ハル・アロマという方の”The Nights You Said Aloha To Me”をご披露。

スチールギターもそれほど飛躍的にはうまくなってはいないものの、「背筋を伸ばして弾くとみすぼらしくない」ということを覚えて実践できるようになったのは大きな成果だったかも知れません。そしてアンコールはいつもは赤い人が青くなって客席におりましたので、無理矢理引きずり出して一曲。

こうして三回目の歌合戦の夜も楽しく更けていきました。ちなみに今回、お世話になっているdfさんからもお写真を頂いたのですが、20日間以上手をつけていなかったので、どこかに行ってしまいました。すみませんでした。

2022年12月17日(土)
神保町・視聴室
マジカル・コネクション vol.104
Merry Christmas Baby

出演:幸木野花、石田力、
早崎詩生 (スウィンギン・バッパーズ) with ジャイサンデー
富山優子、Saboten Neon House

早崎が高校時代からの盟友、石田力さんとともに何回か参加しているマジカル・コネクション、今回は名古屋在住の山本タダシさんのプロデュースにより、3年ぶりの東京での開催となりました。これで何と104回目、ということだそうで、継続は力なりですなあ。本格的な高齢化社会に入った我が国ですが、こういった取り組みはどんどん積極的にやってもらって良いと思うんだ、私は。(偉そう)

開場17:30 開演18:00
前売:3,000円/当日3,500円(Drink/Snack付)

視聴室HP

久しぶりのマジカル・コネクション。今回のタイトルは「Merry Christmas Baby」です。とても寒い夜でした。そんな中・・・「寒い!」と叫んでいるわけでもなく、脚を踏まれたわけでもないのですが、神保町、試聴室の良く鳴るピアノを喜んで弾かせて頂きました。

ソロの後、ジャイ・サンデーさんを呼んで演奏です。やっぱり歌が好き!とおっしゃる人間ヒーター(火気厳禁)、ジャイ・レディ・サンデーさんの熱唱が部屋中に響き渡り、お客さんからも十分に温まったのでセーター脱ぎました、との言葉を頂きました。やっぱり寒波にはこれですネ。


2022年12月18日(日)
立川A.A.Company
吾妻 光良トリオ+1

年の瀬も押し迫ろうか、という中、初めて立川に、いや、学生の頃に一度どこかで演奏していたのかも知れませんが、まあ、ほぼほぼ初めてお邪魔いたします。え?ほぼほぼ、という言い方にイライラする? 私も好きくないですがね。で、年の瀬、しかも翌日が仕事だったりだと忙しかろうに、という方も多いとは思いますが、そんな方々にも優しい早め興行であります。

開場12:30 開演13:30
開演時間、更に早まりました。
前売:3,500円/当日4,000円

A.A.Company Twitter

それはね、こういう世の中ですから色々ありますよ、

12月18日 朝9時10分 携帯に着信あるも出られず。2分後にかけ直すと

「あ、早崎ですが。」

「あれ?どうした?」

「熱が37度6分ほどありまして。」

「あ、それはやめた方がいい!」

「でっすよねー。」

という僅か14秒の会話で、この日の早崎さんの欠席が決定。初めてお邪魔するAA.カンパニーさんですが、何しろ我々のミスで開演時間が二転三転したことに加えて、とどめで急遽の早崎さん欠席、と申し訳ないことこの上ありませんが、何はともあれ、ショーは続けなければ、ということで3人でのリハを終えるとまだ、真っ昼間の立川の街中をたしなみの場所を求めてさすらいました。

立川は以前から興味があったものの、余り来たことが無い街なので、AAカンパニーの方に聞いてみたところ非常によろしい呑み屋さんがあることが判り、そこに直行。だいぶいい感じにメートルも上がりました。で、本番スタート。

いつもより頑張っている様に見えるかも知れませんが、それはピアノ不在、というハンデを乗り越えようと、皆それなりに頑張るわけで、高校球児や駅伝選手の様ですらあります。頑張り過ぎて最後は、

こんな感じで大団円となりましたが、今回の出演で呑み屋さんを把握しただけでなく、コントラバスで来た場合の動線確認も行えましたので、今回の罪滅ぼしに是非また来年、演らせていただきたいと思っています。

2022年12月21日(水)
新宿ピットイン
梅津和時・冬のぶりぶり2022
BLUES SESSION

梅津和時(Sax)多田葉子(Ts)長見順(G,Vo)吾妻光良(G,Vo)牧裕(B)岡地曙裕(Ds)

その昔は「梅津和時・大仕事」などという催しでアケタの店で一ヶ月出演しっぱなし、とかの無茶をやっていた梅津さんですが、さすがにそろそろお身体を大切にされた方が宜しいと思いますが、今年は少しマイルドに三日間の「冬のぶりぶり」というイベントが開催されます。光栄なことにその三連戦の初日に抜擢されました。順ちゃんも交えて、年末にちょっといつもとは違ったライヴをお届けできればな、と思っております。

開場19:00 開演19:30
前売:4,400円/当日4,950円(税込1Drink付)

ピットインHP

その後もまだ平熱に戻らない、ということで大事を取って詩生さんはこの日も欠席。一方、師走も21日となりますと世の中的にはもうクリスマス・ムード一色、っと言ってもハロウィーンとかいうやつが流行り出してから昔ほどクリスマスという感じでも無いのですが、昭和生まれの吾妻としてはやはりクリスマスを意識しないわけには参りません。但し、この後、もっとクリスマスに近い日程のライヴもありますので、今から思いっきりクリスマス服、というのもどうなのか、ということで間を取った、こんないでたちで参加しました。

赤と緑が定番のクリスマス・カラー、というわけですが、それをちょっとアレンジして橙と黄緑、というのもこれまたクリスマスっぽくなるのだろう、と思っていたら全然関係無い感じになってしまいました。もちろんブルース・セッション、と言ってもクリスマスですから、ちょっとはクリスマスっぽい曲を、とラリー・ダーネルの「クリスマス・ブルース」やら、ルイ・プリマの「シェイク・ハンズ・ウィズ・サンタクロース」とか・・・・、

「やったーっ!」

曲名を聞いたとたんに順さまが興奮してはしゃぎ始めます。何か、サンタと握手する、ということを考えただけで、ときめいてくる、ミッキーマウスよりも凄い!と騒ぎます。順さまの中にもそんな少女の様な心があったとは驚きです。しかし、歌い終えて改めて考えると・・・・

歌詞の中に出てくるのは「望みがあれば言ってごらん、何でもかなえてあげるよ、ほらサンタと握手だ」という内容なので、そうか、このアマ、物欲が興奮の原動力だったのだな! と見事に喝破いたしました。さて、冬のブリブリ、というタイトルではありますが、元をただせばその昔は「梅津和時・大仕事」というタイトルでやっていた催しで、当時は西荻の「アケタの店」で、二週間ぐらいぶっ通しで梅津さんがいろんな人を呼んでライヴをやり続ける、というチョー大変な企画でした。その何回目からか、ブルース・セッションの日も設けられる様になったわけですが、そもそも梅津さんと共演させて頂ける様になったのは、その昔80年代の末ぐらいにU村さんという方がピットインでのブルース・セッションを企画してくださって、そこに呼ばれる様になったのがきっかけでした。そこで板橋さんや米木さん、更には亡くなられた片山さんやトロンボーンの板谷さんとも知り合いになれた、ということでは大変お世話になってきたセッションであります。さて、話は戻って、昔の大仕事の二週間から三日間へと、梅津さん本人への負担もだいぶ軽くなり、しかも初日ということもあって梅津さんも快調に吹きまくります。

そして、早崎さんは欠席でしたが、その穴を埋める様に順ちゃんがピアノを弾きながらメル・トーメの「クリスマス・ソング」歌う、というこちらにも季節を感じさせるコーナーがあったりもしました。

ライヴも終盤に差し掛かりますと、梅津さんもマイクをサックスの中に突っ込んで客席練り歩き作戦に出ます。

ただ、客席は灯りが当たっていないので、ステージを降りて練り歩く梅津さんの姿は、まるで木馬座の影絵の様にも見えて、これも冬の風物詩でしょうか、何を言ってるのか良く判らなくなってきました。

最後は負けていられるものか、と吾妻も客席に出てギターを弾く、までは良かったのですが、

この後、座っているお客さんにギターを預けて客席の中でアカペラで唄ったりしましたが、配信で見ていたお客さん達には、何も聞こえない、何も見えない、とても放送関係の仕事に従事していたとは思えない行動に出てしまいました。でも、ライヴはやっぱり現場最優先、でっすよねー。

2022年12月23日(金)
高円寺JIROKICHI
古いライブ様式ツアー2022
高円寺デラックス編
バンバンバザールデラックス

福島康之 Vo,Gt、黒川修 B
大澤公則 Dr、下田卓 Tp from Kansas City Band
鈴木興 Tb、Jazzy金井 Asax / Bari sax
長野次郎 Tsax、金子雄太 Organ,Pf
ゲスト:吾妻光良 Vo,Gt

クリスマスのイブイブにバンバンにおよばれいたしました。あれ?まだ次郎吉のHPに告知が出ていないけど良いの?と福島さんに尋ねたところ、「補助金の関係もあってチケットが今回は弊社受けなのです」という返答が来ました。要するにバンバンバザールが主催する、ということらしいのですが、良くわかりません。さすが中年実業家、手前どもももっと勉強しなければなりませんね。

開場18:30 開演19:30
前売:4,000円/当日4,500円+1Drink

バンバンバザールHP

いよいよ、クリスマス・イブイブというこの日、割とのんびりした時間に次郎吉に入るとメンバーの皆さんもそろそろ入り始める、という感じで、そんなにシャカリキにリハをやる感じとでもなく、やはり手練れ集団なので、そんなにガッツリとしたリハは要らないのでしょうか。18時半ぐらいには多くのメンバーの方々と一献に繰り出しました。

店に戻ってみると、「君らが呑みに行ってる間に僕は一人で曲順を考えてだね・・・」とブツブツと愚痴る中年実業家・福島さんの姿がありましたが、まあゲストで呼ばれている吾妻は気楽なものですし、呑みに来ているメンバーも福島さんの言を借りれば「契約社員メンバー」なので、呑みに出かけるのはごく普通のことですな。あれ、一名正社員が破願しながら「いいね!」とやっていますが、これは許されるのでしょうか?まあ、あとはバンド内で解決してくださいね。最初は先ずはバンバンの皆さん達だけでの演奏。

この日の「デラックス」といううのは、リズム隊に4管が加わる形で最近は年に2~3回、というペースでやっているそうですが、メンバーは契約社員スタイルだけに流動的だそうでキーボードの金子さんは、

何とこの日がほぼ10年ぶりの共演だそうですが、オルガンがシブい!そして、こちらは結構頻繁にやられているそうですが、サックスの長野さん。

何と長野さんも初期のバンバン・メンバーの一人だそうで、元々は中年実業家のC大学時代の後輩で、それこそ南君がウォッシュタブ・ベースで参加していた頃のバンバンでサックスを吹いていたそうです。知らなかったなあ。

二部になり、最初はリズセクに下田さんのトランペットだけ、という小編成で昔懐かしいバンバンのナンバーを数曲一緒に演らせていただきました。そう、クリスマス・イブイブですからね、

服装も赤シャツに緑ネクタイ、までは当然として、ギターも雪の純白を思わせる12弦ギターを投入いたしました。ついでにいえばマスクも純白です。しかし、何故クリスマスに12弦?と思うかも知れませんが、その理由は単純。年末ギリギリになってこのギターを今年使っていないことに気がついたから、に他なりません。

吾妻がリクエストした大好きなバンバンの名曲「こんにちは」を演奏している風景でしょうか。一生懸命ハモろうとしたのですが、終わってみると実業家から、ジジイ、歌詞が滅茶苦茶だよ、とお叱りを受けました。この一途な姿勢は評価いたしますが、経営にも時には優しさが必要だ、ということを2023年には判って頂けるでしょうか。そして、吾妻さんも何か一曲歌ってください、というので、

ピットインでも演らせていただいたラリー・ダーネルの「クリスマス・ブルース」をこの日はバンバンですので日本語で歌わせて頂きました。2管から4管に増やしたのでさぞやゴージャスになるか、と思いきや、アレンジがそんなに良くないので、思ったほど豪華ではありませんでした。しかし、下田さんが書くバンバン曲のアレンジは素晴らしく4管しか無いのにフルバンドの様な響きで、その昔、ロイ・ミルトンという人のバンドがそうだった、とモノの本に書かれており、そんなことを思い出しました。

そして、懸命に日本語化してみたものの「吾妻さん、歌詞が心に全然入ってきませんね」という論評をする実業家の前で必死に言い訳をする吾妻、という図でしょうか。いずれにせよ、2023年も優しくして頂きたいものです。

2022年12月25日(日)
高円寺JIROKICHI
リクオ・プレゼンツ

〜 JIROKICHI HOBO CONNECTION 〜

第1夜 リクオ・トリオと吾妻光良

【リクオ・トリオ】
リクオvo,pf 寺岡信芳b,cho 小宮山純平dr,cho +吾妻光良vo,g

オープニングアクト:りんvo&たいがg (from the Tiger)

そう、何と聖夜にリクオさん達と次郎吉で演ります!HOBO、というのはその昔アメリカで貨物列車とかにタダ乗りして移動する人達のことですが、初めてお会いするオープニングの「りんさん&たいがさん」も含め、別に誰もタダ乗りしているわけではありません。今年は豊橋とか名古屋とかでもリクオさん達と楽しく演らせて頂けましたので、そんな意味も込めてのタイトルか、と思います。それってどんな意味か? まあ、細かいことは置いときましょうや。

開場18:00 開演19:00
前売:4,500円/当日5,000円+1Drink

JIROKICHI ホームページ

いよいよ、クリスマスの日は今年はこれで三回目となる、リクオさんのトリオに呼ばれてのライヴでした。もうだいぶ曲も覚えてきましたので、気も緩みがちなところを引き締めよう、というリクオさんの経営手腕なのかどうかは判りかねますが、この日はオープニング・アクトとして若い”Tiger”というバンドのリンさん(Vo)とタイガさん(Vo)が最初に登場しました。

「ホンキー・トンク・ウィメン」からオリジナルの「何にも覚えてない」まで、ロック・テイストな中にもリンさんのソウルフルなシャウトが心地よい若々しいユニットですが、何しろまだ25歳、この日もこのライヴが終わったら残りの二人のメンバーと一緒に、そのまま車で名古屋だったっけな? とにかくそこまで行って翌日またライヴをやる、というジジイ達には考えられないハード・スケジュールです。

お二人のコーナーが終わって、ライヴ本編はリクオ・トリオ。毎回、呼ばれる度に客席で見ていますが、いやあ、ピアノのロック・バンドって良いもんだなあ、といつも思いますが、ロック、とひとくくりに出来るものでもなく、例えばこの写真の様に客席を見ながらピアノを弾くリクオさんの中には、ファッツ・ウォーラーやキング・コールの精神も受け継がれているのだろうな、とそんなことを考えながら眺めておりました。そして、一部後半には先ほどのタイガ君を加えて一曲。

リハの時に、リクオさんや他のメンバーから、もっと大きな音で弾いた方がいいよ!とか、折角ソロを取るならもっとセンターに出て弾いた方がいいぞ! と諸先輩から様々な指導をして頂いた甲斐あって、センターで堂々とソロを取ったタイガさんでした。そして更にはリンさんも加わって

リクオ・トリオをバックにアレサの「リスペクト」を大熱唱。しかしこれがまた凄い音域で、吾妻の最高音よりも1オクターブと2度高い音を楽勝で出していました。アンファン・テリブル=恐ろしき子供達、ということでしょうか。さて、二部になりますと、

残念ながらだいぶ風景も普通に戻って参りました。でも、努力のあとは伺えるでしょうか?そうなんですよ、クリスマスといえば赤と緑ですよね?この日は赤いシャツに緑のギター、

インスタントうどんじゃないんだからそんなことにこだわっていてもしょうがないでしょ、ということではなくて、これはもう、梅津さんのピットインから続いておりますので、今更引くに引けないのです。ところで上の写真は演奏の合間に談笑しているだけの様にも見えますが、いったいどんなことを話していたのでしょうか?

吾「最近血圧高いんですよ。130とか。」

寺田「俺低いスよ。上が110ぐらい。」

吾「うわ、それは低い。リクオさんは?」

リ「ぼくも上が90とかです。」

吾「それは低いな! タイガーさん達はいくつぐらいなんでしょうね?」

リ「そもそも、そんなこと気にしたこと無いかと。」

それこそ、でっすよねー、でありました。

そして最後は全員登壇して、大団円。さて、運転気をつけていってくださいよ。おジイさん達はこれでもう寝ますからね。

2022年12月29日(木)
吉祥寺 MANDA-LA2
加藤千晶とガッタントンリズム
晦日イブ運行
ゲスト:吾妻光良

加藤千晶(p,vo) 鳥羽修(g)高橋結子(ds) 藤野“デジ”俊雄(b)
Aketa Mino(tp) 橋本”kids”剛秀(t.sax) 中尾勘二(tb)

おそらくこれが2022年最後の活動でしょうか?アルバム発売に呼ばれた時に簡単に引き受けてしまったガッタントンさんとの共演。前回はもうついていくのに必死でしたが、今度はまだ時間がありますので、日々練習を重ねて落とし穴に落ちない様にして2022年の有終の美を飾りたい、と考えています。(2022.10月談)あ、ベースのデジさん、譜面一式忘れない様にはしてくださいよ!

開場18:30 開演19:30
前売:3,500円/当日3,800円(+ドリンク)

MANDA-LA2 スケジュール

いやあ、今年のライヴもこのガッタントンさんの客演で終わりかあ、いろいろあった一年だったなあ、と年の瀬にのんびり想いをめぐらせていると・・・、

「しまったっ!!」

そうなのです、この本当に年末ギリギリのタイミングで所蔵ギター38台のうち、まだ使っていないギターがあることに気づいてしまったのです! それは韓国ギルドのディアルモンド・タイプ、というもので、色はまさに真っ赤。赤といえば、そう、クリスマスです! えええ、クリスマスはもう4日前に終わったよ、と言われるかも知れませんが、ほら、街でもよく売れ残りを売ってたりするじゃないですか、え?ケーキだったらもう腐ってる? いいんですよ、腐るもんでもないし、SDGズでエコなんですから。というわけで、リハを順調に終えた後は、鳥羽さんとキッズさんの3人で一階にある居酒屋で下地を作って、一部のガッタントンさんのライヴを見学して、二部に呼ばれた時のそのいでたちは、

この様にバリバリ、クリスマスでした。引っ張り過ぎじゃねえの、という声も聞こえてきそうですが、この赤いギター、このチャンスを逃すと一年でもそうそう輝くチャンスは無いと思うので、こうなりゃもうヤケです。さて服装はともかく、前回の教訓を活かして少しでも演奏面の向上のために努力したのか、という点に関してですが、何とこのガッタントンさんでの客演に関して、今回凄い発見をしました。秘訣をつかんだ、と言っても良いでしょう。

そう、上の写真を良く見ると判る様に「コーラスを歌う時はギターを弾かない」これに限るのです。この秘訣作戦によって前回比110%、コーラスの歩留まりが上がった(自社判断による)という事実を報告しておきましょう。そして、前々日リハの時に加藤さんと交わしたこんな会話。

「すみません、今回色々とお願いして。」

「いや、これぐらい大丈夫大丈夫。」

「あと、当日更にお願いするかも。」

「それは、な、何を?」

「それは言えないんですう。」

一体、何のことだったんだろう、というのがついにライヴ中に判明しました。

吾妻さん、人の伴奏するの好きでしたよねー、という振りから何と、

「吾妻vs加藤 のど自慢伴奏対決」

のコーナーがスタート。バンドのメンバー誰かを指定して、その人が歌いたい、と言った曲をその場で伴奏する、という無茶な企画ですが、先攻は加藤さんで、ドラムのけっちゃんさんを指名すると、彼女が選んだのは「津軽海峡冬景色」悔しいですが、伴奏もバッチリ。でも長いつきあいの二人だからハンデーあるよなあ・・・。後攻の吾妻は少しでも人となりを把握できた、ということで一緒に飲みに行ったサックスのキッズさんを指名。「結婚しようよ」という曲をご所望されましたが、このフォークのスリー・フィンガー、というのは吾妻の苦手科目。四の五の言ってもしょうが無いので出たとこ勝負で始めました。

後ろのデジさんが、「そんなスリー・フィンガー、聞いたことない」と言ってるのか、はたまた「そんなコードじゃないですぅ」と言っているのか知りませんが、譜面をまるごと置いてきてしまう人に言われても別にこたえません。さて、そんな余興芸やギターを弾かずにコーラスしているだけではありません。後半は鳥羽さんとのギターバトル。

鳥羽さんが、背中に回してのT・ボーン奏法を仕掛けてくれば、吾妻の方は

弁当箱スタイルでのT・ボーン奏法で応酬する、そんなT・ボーン・ウォーカーが降臨する2022の年末となりました。一旦、本編のライヴが終わるとアンコールまでの間に何と、加藤さん=左手、吾妻=右手で、2人とも大好きなWillie The Lion Smithの名曲、”Echoes Of Springs”を連弾。

ここ一週間、必死に練習して何とか止まらずに最後までこぎつけました。終演後は皆さんと楽しく談笑して、そんなに深酒もせずに帰った筈なのですが、翌朝起きてみるとトイレの壁にかかっている水栓のリモコンが何故か居間のテーブルに乗っているという、不思議な状況が。やはりピアノ連弾に向けて、よほど緊張していたのでしょうか。

何はともあれ、2022年、ありがとうございました! 2023年も宜しく!