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2022年5月

2022年5月31日(火)
唐木田 Cafe Way
アコースティック Blues/Jive セッション
吾妻 光良 & JoJo沢渡

野音にも登場する偉大なコージー大内を発掘(?)した偉大なプロデューサー、JoJo沢渡氏と吾妻の二人がちょっとこの日、用事で朝から唐木田方面に出向いておりまして、一方、唐木田駅前にはブルースのかかるカフェ、Wayさんがあり、しかもそこには楽器なんかもある、ということで突発的にセッション・ライヴを演らせていただくことになりました。チャージは投げ銭、飲み物はもちろん食べ物もいろいろありますので、ご近所の方々を中心に是非、気楽にお立ち寄りください。

Cafe WayさんHP

行って参りました、唐木田のWayさん。駅から歩いて本当にすぐのところにある、こんなお店であります。

ここにお邪魔するのはこの日が二回目、初回はJOJOさんと飲みに来ただけだったのですが、飲んでるうちにお店に置いてあるギターとかをいじり始めてしまい、それがきっかけで、じゃあ突発的セッションでもやりますか、というお店のマスターのご厚意に甘えてこの日のセッションにあいなったわけです。
準備するものもうろ覚えの曲の歌詞カードとコード譜ぐらいで、10分ほどの音合わせを経て、開演開演。

JOJOさんの提案で、一人二曲ずつ交替で唄っていくと結構バラエティに富んだ演目が並ぶだけでなく、演奏時間の管理もほどよい感じで、これは使えるね、と二人とも悦に入っておりました。

何だか嬉しそうな表情は良く判りませんが、本当にご近所の方々なんかもお見えになられて、アットホーム、というか、アットローカルな良い夜でした。

2022年5月29日(日)
日比谷野外大音楽堂
東京ブルース・カーニバル2022
[出演]
・blues.the-butcher-590213
 【ゲスト】山岸潤史(追加決定!)
・吾妻光良&The Swinging Boppers
【ゲスト】伊東妙子(T字路s)
・三宅伸治&The Red Rocks
【ゲスト】鮎川誠
・コージー大内
司会進行:ゴトウゆうぞう&カメリヤマキ

久々です!野音のブルース・カーニバル!過去、三回ほど出演した筈ですが、いつ出たものやら、どなたと共演したのやら、そこらの記憶は曖昧になっております。が!この季節の夕暮れ時、日比谷のオフィス街に響くブルースを聞きながら飲むビール、という心地よさは忘れようもありません。皆さま、是非野音でお会いしましょう!

開場 15:00 / 開演 16:00
前売¥7,000/当日¥7,500 (全席指定・税込)

主催M&Iさん ホームページ

好天にも恵まれた久々のブルース・カーニバル、ライヴ・リポートは次回のブルース&ソウル・レコーズ誌166号などにも載る予定ですのでここでは詳細は述べません。ただ、ごくごく我々Boppersの身の周りだけに特化したトピックなどだけでも、折角ですのでお届けいたしますか。
何しろリハが終わると本番まではかなりの時間が空いてしまいますので、そうなると嗜む以外に時間のつぶし方を知らないもので、まだ真昼間ですが楽屋は既に宴会モードに。

最初のステージを務めた三宅さんがMCで「Boppersは酒盛りを始めております」とおっしゃられていた、とかいう噂も届いてますが、大内コージがあきれた様な表情をしているのが残念です。ただ、いくら何でもカーニバルというか、フェスというか、ですから、他の方々の演奏を見に客席に出て行こうという有志もかなり多いのですが、5月の日差しのせいか、こんなことになっている人などもしばしば見受けられました。

寝ているのではない、音楽に感動しながら聞いていたのだ、という本人の弁もありましたが、いかにもいびきが聞こえてきそうな一枚ではあります。まあでも、こういう野外コンサートの場合は、大音量で結構眠気が促進される、というのもありますからね。一方、静かな楽屋では、

あ、こちらにも寝落ちしている方がおられる様ですが、本人の弁では本番前に集中している姿だそうです。いずれにせよ、音量とは寝落ちとは無関係なのでしょう。

「いやあ、しかし本当にブルースばかりだね。」

「そりゃ、西島さん、当たり前ですよ、ブルース・カーニバルなんですから。」

「もう少し、ブルースっぽい雰囲気にした方が良いのかな?」

「今からどうやって雰囲気変えるんですか?」

「俺さ、後ろで結んでるんだけど、結構髪長いんだよ。ほら、ブルースやってる人って結構長髪が多いじゃないか?」

「ああ、白人でやってる人は長い人もいますね。」

「ちょっとその線で行ってみようか。」

詩生さんがサングラスを貸してかけて頂いたところ、ちよっとブルースというよりはアート・ロックになってしまいました。やめた方が良いですよ、と皆が進言したのは当然の成り行きでしょう。そして、いよいよ本番に向けて着替えなどを始めて、ゲストの妙子さんと吾妻もスタンバイOK。今回はクリスマスではありませんが、補色を意識した衣装選択で臨みました。

いやはや、何とも大成功裏に終わった今回のブルース・カーニバル、是非来年も再来年も、という声が終了後の野音のあちらこちらで聞こえましたとさ。

そんな頃、打ち上げのお店を探してうろつきまわるのは嫌だ、ということで有楽町のお店を予約していた我々、楽しく飲みあげていましたが、熱中症ではなく「ブルースあたり」とでも言うのでしょうか、ずいぶんはしゃいでいた方約一名が、意識を失ってしまいましたが、どうやら無事帰宅した模様です。

2022年5月21日(土)
高円寺JIROKICHI
吾妻 光良トリオ+1

吾妻 光良(Vo,Gt)、牧 裕(Bass)、岡地 曙裕(Drums)
早崎 詩生(Apf,Pianica)

3月、4月とゲストも続きましたので、5月は我々だけに、ということにさせて頂きましょう。色々とこう、練習しないといけないところもありますし、沖縄だ大阪だ野外フェスだ、と浮かれてばかりいないで、ホームグラウンドの次郎吉でじっくりと自分達を見つめ直すわけですよ。良いこと言いますねえ。うーん・・・、コーラスはうまく行くかなあ?

Open 18:30 / Start 19:30 Charge+1drink
前売3,500円/当日4,000円(40名限定)

そうです。浮かれてばかりいないで、足元を見つめ直すという殊勝な態度で臨んだゲスト無しの次郎吉マンスリーでした。先ずは頭のインスト、何をやろうか、と思案したところ、前回のBoppersの大阪ビルボードの楽屋でのこんな会話を思い出しました。

小田島「あのさ、ソロなんてものはパーカーだけ聞いてれば、それで充分なんだよ。」

吾妻「でっすよねー。でもどれ辺りを聞きゃあ良いんですか? Confirmationとか?」

小田島「いや、ブルースの方がいいね、そうだなあ、Chi Chiとか?」

西川「ああ、ありますね。有名な曲だ。」

小田島「いっぱいテイクあるからね、よし課題を出そう、三平はテイク1、西川はテイク2、コーゾーはテイク4、吾妻はテイク6をコピーしてくる様に。」

家に帰ってコピーしてみようとしましたが、とても歯が立たず、しかし、テーマだけは何回か弾いていたところ手に馴染んできたので、とりあえず、この”Chi Chi”からスタート。

しかし、やり慣れていないため、エンディングが近づくと、もうすぐ終わりだ、というのを早崎さんは知っているのだろうか、このまま進んでも大丈夫だろうか、という不安がどんどん膨れていき、結果、凄い形相で早崎さんをにらんでおります。

しかし人の心配をしている場合ではなく、この直後に自ら破綻してしまった、という悲しい話も今に伝わっています。そして、この日のギターは所有ギターの中で一番重い5.3kgのレスポール・レコーディング、余りに重いのでコロナ下の昨年と一昨年には登場していなかったギターです。

ツマミが不必要に多いのが特徴ですが、咄嗟の時に手が行くわけもなく、やたらとスイッチの上空で手が泳ぐ、ということになってしまいました。

そして、この「自分達の足元を固める」日の成果としては以前から取り組んでいたジャイヴ・コーラスに挑戦した曲が、何とか一応の形になった、ということでしょうか。日頃からコーラスに取り組んでいる楽団の方々にとっては、笑ってしまうレベルかも知れませんが、ブルース出身者としては達成感がありました。

そして終了後は、もうマスクもいいんではないか、というぐらいのご時世ですから、普通に23時ぐらいまでお店で飲めるわけですが、吾妻は楽団の皆さんとは離れた席で、観に来てくれていた会社員時代の後輩二人と、あいつはどこへ行ったのだ、あいつの役職はどうなったのだ、という人事異動の話とか、先ほどのレスポール・レコーディングのフィルターやインピーダンスの話とかで散々盛り上がって帰った様です。

2022年5月3日(火・祝)
大阪 なんばハッチ

近藤房之助 A LIFE GOES ON!
〜初めてのバースデーライブ(イブ)〜

近藤房之助/永井ホトケ隆/入道/木村充揮/有山じゅんじ/清水興 /マーティー・ブレイシー/吾妻光良トリオ+1/西慎嗣 /大久保初夏/Maica_n/宮川剛/柳原旭/大黒摩季/葉山たけし/武徹太郎/坪倉唯子/リクオ/ナオユキ/and more (もちろん敬称略)

日本ブルース界の重鎮にして先輩の房さんの、古希直前ライヴという記念すべき催しに、我々もトリオ+1で呼んで頂くことになりました。房さんだけにとどまらず、ホトケさんに木村さん、有山さん・・・、と諸先輩が居並ぶ中ですが、若い頃にはいろいろと可愛がられ(?)たこともありますし、ここは頑張って臨みたいと思います。

17:00 Open / 18:00 Start
前売- ¥6,600 / 当日- ¥7,200   別途要ドリンク代

なんばハッチスケジュール・ページ

いや、今年のGWは3年ぶりに人流も戻って、という話は新聞やテレビでは聞きますが、いざそのさなかに足を踏み入れると、いや、まあ凄いこと。朝9時に東京駅に集合してみるとちょっと前のBoppersの集合時とは比べ物にならないぐらいの凄い人出でした。

たかだか4人が集まるだけですが、この人垣もあってなかなか集合場所にたどり着けないのか、集合状況も思わしくありません。岡地・早崎両氏はたどり着いたものの、牧さんが5分過ぎても現れない。この状況で電車を乗り過ごしたら、もはや新大阪までたどり着けるのか、とドキドキしていたら電話がかかってきて、近くにはいるらしいのですがなかなか来られない様で、首を伸ばして到来方向を見つめていると・・・、

おお良かった!いたいた。お判りですか? 判んねえだろうなぁ。無事にハッチに登場して、先ずはリハーサル。

比較的最近に入道先輩と共演していますもので、先輩が座っている横で立って演奏していても、立っている=上から目線、ということは微塵も感じさせず、しかも背筋の伸び方に一定の敬意も含まれている、という慣れが感じられます。

そして、リハといっても2曲だけですのでホテルにチェックインして少し休んだ後は、近所の「もずや」さんで嗜みタイム。いや、ここのお店はサイコーです。

そして迎えた本番。きちんと演奏しよう、という気持ちはもちろんありますが、今宵はバースディ・イヴ、というお祝いの日でもあります。

多少の風車奏法ですとか、

四股踏み奏法で場を祝うという試みもやってみましたが、房之介さん、特にご立腹のご様子も無かったみたいで、何よりであります。楽屋に戻ると、

大久保初夏ちゃんも出番を終えた後ですので全員で記念写真。ちなみに写真を撮ってくれたのはいつもお願いしているケンちゃんですが、写真がボケているのは、私が配給したツアー用デジカメ4千円なり、を使って撮っているためで、ケンちゃんには責任はございません。そして、最後はほぼ全員でアンコール。

誰がどこにいるか、拡大してお楽しみ(?)ください。

もう最後は背中弾きしかありませんが、ここでも房之介先輩、ご立腹の様子は無く、いや、良かった良かった。そして、一路打ち上げ会場へと行きますと、

いやいやいや、木村先輩に入道先輩に有山先輩、日本ブルース界の重鎮が勢ぞろい、という凄い写真です。入道さんは「俺は帰る」と言ってたのに何だかずっとおられたのが印象的でした。そして終宴のお時間となりますと、

リクオさん、西さん、ホトケさん、といった、また別の諸先輩にも挨拶を致しまして、最後はご本人と初夏ちゃんと岡地さんで記念撮影。

ちなみにこの打ち上げにおいて、吾妻が初夏ちゃんをいくつもの危機から救っていた、という事実は余り知られておりません。

2022年5月4日(水・祝)
名古屋アランプーサン

吾妻 光良トリオ+1

折角の黄金週間でありますので、旧知のアランプーサン・斉藤店主に頼み込んで、房之介さんの古希イベントの帰りに名古屋で一晩演奏させていただけることになりました。ひと昔前ですとこんなことは図々しくて言い出せなかったのですが、年齢のせいかプロ入りしたせいか、こういうことも平気で頼める様になりました。ありがとうございます。

開場18:00 / 開演19:00
前売 4,000円 / 当日 4,500円

アランプーサン Facebook 告知

何しろ、房さんのライヴは出演者の方々の数がハンパ無かったので、それぞれの持ち曲は大変少なく、我々も房さんの伴奏で一曲と持ち歌一曲、計二曲しか演奏しなかったので、これだけで東京に帰ったら弾きたがりのメンバーを中心に精神に変調をきたしてしまいます。いやあ、プーサンにお願いしていて良かったなあ、とお昼のカレーうどんを食べながら語り合った後、一路プーサンへ。

リハを終えると、近所のスーパー「コノミヤ」さんに行って見切り品のツマミとお酒を買って、楽屋として使わせて頂いているお向かいのカフェ・プーでくつろぐ、というぜいたくな時間の過ごし方が出来るのですが、後方に写っておられるのは、早崎さんの高校の同級生。この日は全部で4名の方々にお越しいただき、ありがたいことです。そして、

プーサンで演るときにはいつもお越し頂いているMさんご夫妻もいらして、何かこのままホーム・パーティー、って感じでも良いんじゃね?というムードですが、いやいや、こちらは演り足りてないので是非演らせていただかないと。

順調にスタートいたしましたが、実は今回のツアーにこの12弦ギターを持って参戦しているのは、このプーサンを意識してのことなのです。というのも、前々回お邪魔した時は12弦と6弦のダブルネックでしたので、弦の総数は18本。前回お邪魔した時は、テレキャスターとマンドリンのダブルネックだったので総数は14本、これがいきなり6本に減ってしまうとマスターの斉藤さんもがっかりしてしまうのではないか、と思い12本の12弦ギターを選んだわけです。まあ、次回は普通のギターに戻ろうかと。こうしてツアーに出ると普段の生活よりも時間的余裕があるからか、音楽に対する探究心も深まったりします。早崎さんは、この後に控えているサムズアップでのライヴでファッツ・ウォーラーの曲を多数演奏する、ということで宿にいる間はずっとファッツの昔の映像を見て研究していたそうですが・・・。

「あ!牧さんだ!」

とリハ中に突然叫んでいました。いったいどうしたんだ、と尋ねるとファッツは弾きながら客席の方を頻繁に見るので、前夜からひたすらその仕草を真似ていたところ、この日のステージ配置でそれをやるとお客さんの代わりに牧さんが目の前に現れるのにびっくりしていた様です。

やはり前日二曲だけ、というのがうまく作用していつもより元気に歌ったり、

いつもより元気にソロを振ったりしています。早崎さんも本番になってようやくファッツの呪縛から逃れて、普通に客席に視線を送れる様になりました。まん防も何もありませんので、終演後は普通に飲みを敢行いたしまして、マスターの斉藤さんとお店のきゃらさんが運転する車で宿まで、送って頂きました。

ありがとうございましたー!

さて、事前に告知していたライヴはこれだけだったのですが、何と翌日、吾妻と早崎はこんなところにまっ昼間からお邪魔しておりました。

何か事件取材に使われる街角の情報カメラの様な画質ですが、最近買った4000円のデジカメの画質が悪いだけです。ここはどこか、と申しますと名古屋は今池の交叉点であります。プーサンの斎藤さんと事前のメールに、

「実は翌5日の日は今池の『今池遊覧音楽祭』というイベントが昼間から今池の各ライヴハウス(もちろん OPEN HOUSEやTOKUZO含めて)や野外Blues Sessionなどが行われれる日でして、今池なら帰り道に通られるかなと思い、ちょっと情報を流してみました。」

ということが書かれていて、何を?じゃあ、一曲ぐらい乱入して帰るか?と我々もザワついたのですが、直前のことだけに一曲ネジ込む、というのも余りに横暴な感じがしたので、今池事情に詳しい岡地さんにヒアリングしてもらったところ、ドラムやベースの人達を今更差し替えるのは大変だが、ギターやピアノならどうとでもなりますよ、ということだったので、吾妻と早崎のみ残留して、交叉点でのセッションに参加することにしたわけです。

なかなかこうした交叉点のど真ん中で真っ昼間からブルースを演奏する、というのは東京でもほぼ無い催しで、良い気分なのですが、5月とはいえ陽射しはかなりのもので、油断していると熱中症になりそうです。油断というのは例えばこの陽射しの中でビールを浴びる様に飲む、とかそういうことなので、この日は珍しくシラフで演奏しました。

シラフですから、人の識別なども問題無く、こちらは久々にお会いした元アップタイトの横山さん! 共演は何年ぶりですかねー。

若干、時刻の変化に伴ってステージの様子も変化していきまして、この画ですと吾妻の立ち位置には嬉しい日陰があるが、早崎さんのところは陽射しギンギン、という状態です。こういうちょっとした変化が身体に与える影響も無視できないものです。皆さんも夏に向けてご注意ください。

お誘い頂いた斉藤さんと、きゃらさんと一緒に記念撮影、いやいや、大変貴重な機会をありがとうございました。

結局2ステージ、ほぼ出していただいて、すっかりかき回してしまいましたが、それにしても名古屋の、というか今池のブルース・プレイヤーの層の厚いこと!いまや、東京の方が負けている様な気もします。ちなみに中野のブライト・ブラウンの常連さんのメカ前田さんが一曲出演していて驚きましたが、名古屋にも居を構えてらっしゃいます。ところで前田さんは名古屋勢に数えるのかな、東京勢に数えるのかな? そんなムラ社会的な度量の小さいことを考えててはいけませんね。

さて、そんな頃、直射日光にさらされてはや二時間、もはや早崎さんの表情も虚ろになってきましたので、宴はまだまだ続くものの、ここらでお暇することにいたしました。早崎さんは新幹線に乗った途端バタンQ,だったそうです。

2022年5月6日(金)
横浜サムズアップ
設立24周年記念週間

American Roots Music Festival vol.44
    & nori fes vol.21

MOONEY & HisLuckyRhythm
Mooney(Vo,G)、椎野恭一(Dr)、菅野”speedy”良平(Ba)、曽我清隆(Tp)、安藤健二郎(Sax)

吾妻光良 TRIO+1
吾妻 光良(Vo,Gt)、牧 裕(Ba)、岡地 曙裕(Dr)、早崎 詩生(Pf)

ハリケーン 湯川
ハリケーン湯川(Vo,G)、岡本雅彦(Gt)、森原光司(Dr)

折角の黄金週間後でありますので、都内に戻ってきて平日ですが、サムズの24周年というものに出演させていただきます。ムーニーさんとはこれまでなかなかご一緒する機会がなかったのですが、楽しみです。アンデーもいますしね。この日はひょっとすると、ファッツ・ウォーラー祭りになるのかなあ、などとも夢想しております。平日ですが、早崎さんも晴れて参加可能ということになりました!

OPEN 18:00/START 19:00
前売 ¥4500 / 当日 ¥5000 (+order)

サムズアップ・スケジュールページ

当初は大阪・名古屋ツアーとこのサムズは別の案件と捉えていたのですが、今池の音楽祭が挟まったことで、ひとつながりのツアー、という感じになりましたのでギターも12弦のままで参戦いたしました。湘南新宿ラインに揺られながら横浜まで来ますとましてや旅気分にもなります。リハ終了後は、虫が灯りに吸い寄せられる様にサムズの隣の「横浜西口一番街」とかいう外にテーブルを並べた飲み屋さんに吸い込まれていき、夕刻の嗜みタイム。そうこうしているうちにライヴが始まりましたが、一番手はハリケーン湯川さん。

硬質なテレキャスターの音で、マジック・サムの様なビートを高速に次々と繰り出していく、横浜ブルース・ロック最新型、といった感じでしょうか。前日の今池のブルース・セッションも含めて、大学生の頃をつい思い出してしまいました。

こちらは大学生から42年ぐらい経ってはいますので、そんなに硬質でも高速でもないのですが、まあ無理の無い範囲で、いつもの様な演目を、いや、違うんだ! ムーニーさんといえばファッツ・ウォーラーの曲を沢山歌っておられますので、この日は我々も7曲中5曲がファッッ・ウォーラーの曲でした。

ちなみにどうしてこんなに笑っているのかは、まったく判りません。そして、ムーニーさんのバンドには、コンロスのアンデーがおりますので、一曲呼び出しました。

ルイジアナ・フェアリー・テール=ルイジアナのおとぎ話、という曲ですが、アンデーの大らかな音色のイントロが何とも良いのであります。突然、呼び出して吹かせる、なんて横暴な先輩だな、と思うかも知れませんが、きちんと事前に根回しはしているのでございます。そしてムーニーさんのラッキー・リズム。

初めて見るメンバーも多かった我々ですが、ウッドベースを弾きながらウッドベースに乗っかる、というのは初めて見ました。乗っかりながら弾く弾かない、ではなくて、乗っかっても落ちない、ということに衝撃を受けました。そしてアンコールはムーニーさんと一緒に合唱。

「眠そうな二人」という曲でファッツさんに敬意を表して終演となりました。まん防でも無いので、この後はお店で、ノリ・フェス主催のノリさんにご用意いただいたおつまみなどもまじえての打ち上げですが、横浜から中央線方面の終電が早いのがちと残念でした。