カテゴリー別アーカイブ: 2022年

2022年12月

2022年12月3日(土)
札幌ベッシーホール
Beggar’s Harlem
13th Anniversary LIVE

GLADIOLUS
タイショー & HIS FRIENDS
吾妻 光良トリオ+1

2022年、師走に札幌にお邪魔することになりました!沖縄から北海道まで、このコロナ下ではありますが、本当にありがたいことです。おまけにこんなポスターまで作っていただきまして、ここは四の五の文字で書くより、これを見て頂いた方が早いですね。てなわけで、宜しくお願いします!

さて、ベガーズ13周年ということで久々に来ました北海道は札幌ですが、週間天気によると無茶苦茶寒いだけでなく、雪も降っている、というとで飛行機を降りたとたんに、

でっすよねー、と言いたくなる天気。何でもこの日のために牧さんはスポーツ用品店に行って雪用の滑り止めがある靴まで買ってきた、という力の入れようでしたが、まあ何とかペンギンの様にヨチヨチ歩いて会場のベッシーホールに到着。いやあ、すみません、飛行機が遅れて来るのが遅くなってしまいました、とお詫びしたところ、北海道の人達は冬場は飛行機は遅れるもの、というところを踏まえた上でスケジュールを立てられる、ということで、当方の認識の甘さを見せつけられました。たしなみに行っても行き帰りでスッ転んだりしない様に、危機管理として会場から一番近い居酒屋に行きましたが、なかなか良い感じの店でした。そして戻ると既に催しは始まっており、ジミー・リードの様なギターが素敵なGLADIOLUSさん、

そして、翌日のベガーズ・ハーレムのセッティングなどでも大変お世話になったタイショー & HIS FRIENDSさん、

ベースが何と女性で左利きなんですね!とそんなことで驚いていては、この多様性の時代を乗り切れません。という2バンドに続いて我々の出番。

ここは幕張メッセか!という様な灯りがカッコいいですが、これは譜面を見るから余り暗くしないでください、というお願いの副作用かも知れません。

早崎も吾妻もちょっと目をすがめる様にして譜面を見ているのはちょっとまぶしいのでしょうか、それともちょっと眠気を催しているのでしょうか?あれ、そう言えば1枚も岡地さんが写真に写ってないな、きちんとその場にはいたのかな?というのも齢とともに記憶が曖昧になっていきそうですが、

大丈夫大丈夫、ちゃんと出席しておりました。何か、後ろのマンボウの画と岡地さんのたたずまいの相性がいいですね。我々も何故か遠い地にも関わらず、割とリラックスして演奏させていただけまして、

ステージ・ドリンクが切れた折にも、こうしてステージ前端で補給させて頂けました。最後は

客席までは降りていけないものの、こんな具合にステージ上でのプチ徘徊ショーをして楽しく締めくくることが出来ました。この日は、大昔からの知り合いのK原・コンツェルンの主宰者K原さんも見に来られていて、翌日岡地さんに「昨日は楽しくて久々に朝まで飲みました」というメールが入っていたそうで、いや、それはありがたい褒め言葉でした。

2022年12月4日(日)
札幌ベガーズ・ハーレム
吾妻 光良トリオ

そして、日曜日は早崎さんは明日がありますので、何だと?俺達に明日は無い、とでもいうのか?そんなこと言うならバンダナ巻いてバイクでスッ飛ばしちまうぜ、ってそれはイージー・ライダーだったかなあ、ともかく三人居残りで、ベガーズの13周年をつつましくお祝いできれば、とそう思っております。

開場18:00 /開演19:30
チャージ¥5,000 (飲食別・20名限定)

ということで翌日は、4人で札幌名物でも探しつつお昼を食べようか、寿司にするかジンギスカンにするか、と言っていたら、その日の夜には帰京する早崎さんが、「カニ、カニ、私がカニを呼んでます、カニから領収書貰いに小樽に行くのです」とうわ言の様に繰り返すので、仕方なく早く食べられればいいか、ということで定食屋でお昼を食べて一旦解散。残りの3名は転ぶと入院してしまうので、大事を取ってタクシーに乗って13周年を迎えたベガーズに。入口には既にクリスマス感満載な(?)告知が飾られていました。

リハを終えてしばらく階下のBUDDY BUDDYで呑んでいるうちに本番スタート。

出来れば早崎さん込みで演りたかったところですが、時間帯の設定に加えて結構場所が無いので4人は難しいかも知れません。そのぶんアットホームな感じはありまして声援も盛大で、

どこかしらいつもより頭に乗っているというか、尊大な感じもいたします。

粗い合成画にして各自の表情をチェックしてみても、何かいつもより自慢気・得意気になって演奏している様にも見受けられます。そんな喧噪うずまく店内の片隅からは・・・

「調子に乗って演奏していると、いつかひどい目に会うよ・・・」と鏡の精が語りかけていた様ですが、バンドはおろかお客さんも誰一人気づきませんでしたとさ。

そしてそんな頃、カニの精に取り憑かれて一人小樽を目指した早崎さんは・・・、

「妥協の産物です。トッピングのネギは250円で数切れ、蟹かまぼこの方がよっぽど蟹の風味がするかとも思いました。」(本人のメールより)

2022年12月10日(土)
高円寺JIROKICHI
BOPPERS忘年会
吾妻光良& The Swinging Boppers

都合によりバリトンの山口三平は欠席となります。ピンチ・ヒッターはDrinkin’ Hoppysの山田竜輝さんにお願いしました。

2022年はコロナの影響もありつつ、積年の野望だった沖縄公演が実現し、楽団にとっては記念すべき年だった、と言っても過言ではないでしょう。ということで、12月のJIROKICHIマンスリーは、BOPPERSフル・メンバーでの忘年会風ライヴとさせていただきます。とは言っても、ステージでガンガンに飲んだり鍋を食いながら演奏するわけではございません。気軽な衣装で気軽な選曲、早めの開演、ちょっとだけクリスマス、といった様な感じで演らせていただこうと思っております。

開場18:00 開演19:00
前売:3,800円/当日4,300円+1Drink

次郎吉HP

さて、今年最後のBoppersの公演ということでこの日は、洋楽・邦楽問わず好きな曲を大好きな次郎吉で演奏して今年を締めくくろうではないか、ということで次郎吉に三々五々集結して各自演目の譜面などを揃えておりますと・・・、

コーゾー「ねえ? ブギウギ・サンタクロースとメリー・クリスマス・ベイビーってあった?」

小田島「いや、俺も探してるけど見つからない。」

名取「俺も無いから、これどっか別のとこにあるんじゃない?」

おおおっとぉ! 久々にやってしまった! 何とゲストやクリスマスの譜面は別のところに保管しているのですが、それを持ってくるのをすっかり忘れてしまったのです。どうしよう、とうろたえること10秒、よし!待っててくれ!と言って吾妻が自宅に取りに向かいました。何しろ住んでるのが隣駅の阿佐ヶ谷ですので、電車とタクシーを適宜利用してわずか35分で戻って、ことなきを得たのです。そういえば阿佐ヶ谷に越してきたの理由の一つに「次郎吉が近いから」というのがあったやに思いますが、その選択は間違ってなかった様です。リハ終わりで向かいの極楽屋さんでちょっとたしなんでからライヴの準備に取り掛かるわけですが、この日は全員私服なものですからそれほど大変な作業もありません。ところで次郎吉の楽屋にメンバー12人全員が入れるのか?と疑問をお持ちの方もおられるかも知れませんので、楽屋の様子をちょっとお目にかけましょう。

ひい、ふう、みい・・・、ね? ちゃんといるでしょ?ということでこの密な空間にずっといるわけにも行かないので、早めの本番スタート。

やはり、次郎吉の狭い(失礼!)ステージにゴチャっ!と12人が集まって、グワッ!と一気に演奏するこの感覚は本当に特別なものでして、1980年からこれを続けてきていると思うと感慨深いものがあります。

ここに写っている9人のうち、1980年の3月にもここで演奏していた人間は、ひぃ、ふぅ、みぃ・・・全部で7名いると思いますが、おっ! 前列一番右側にひときわ顔の色ツヤの良い方が・・・、そう、バリトンの三平の代打をお願いしたDrinkin’ Hoppys の山田タツキ君なのでありました。見てください、後ろに映る名取さんとの、この落差。

まあ、落差、ちゅうのは失礼な物言いなのでお詫びして訂正いたしますが、背後の名取さんとのコントラストは凄いものがあります。この日はご覧の様に、服装も私服で演りたい曲を演る、というコンセプトの日だったので、取り上げる曲も初期に書いた譜面のものとかが多かったのですが・・・・、

吾妻「ところでタツキ君はいくつなの?」

タツキ「あ、30ウン歳になります。」

西島「おおお、范文雀だ、サインはVだ。」

西川「生まれる前の譜面だ。」

コーゾー「そりゃあセロテープも剥がれるわ。」

しかし、実年齢だけですべてが決まるわけではありません。ジジイもジジイなりに頑張ります。

吾妻も岡地も、こんなに頑張らなくて良いのに、という表情が気概を感じさせますし、

年末ということでT・ボーン・ウォーカーの霊も降りてきたり、更には

こちらも、いつものこととはいえ、おい、弾き過ぎだ、弾き過ぎ!と注意されるまで引き倒しておりました。そしてそんな激しい演奏だけがエラいわけではございません。長年の人生経験をパフォーマンスに込める、という

名取さんの語りは、円熟味の極致でありました。通常より30分早い開演でしたので、終了後はそのまま次郎吉でのプチ忘年会に突入。

前回のピットインでは、一切飲まずに立派なところを見せていた西島さんもすっかり油断して焼酎をグイグイと行った結果、ダイヤ改正に気づかず終電一本前に乗った筈が、それが終電でした。来年はもう30分早めてもらった方が、良いかも知れませんな。

2022年12月13日(火)
中野ブライトブラウン
第2回 吾妻光良vs JOJO沢渡
2人で紅白対抗 R&B歌合戦!!
(勝敗はありません)

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ブライト・ブラウンでは2回目、唐木田のWAYさんを入れればこれで3回目となる紅白対抗戦。どんどん二曲ずつ歌っていく、という形式だけは守られる様ですが、完全生音とか、生ギターのみ、といった縛りはどうなるのでしょうか、まだ良く判りませんが、忙しい師走の一服の清涼剤の様な存在でありたいな、と思う今日この頃、え、真冬で寒いのに清涼剤でも無いだろ? でっすよねー。

開場19:00 開演19:30
チャージ:2,000円+ミニマムオーダー:1,000円

ブライトブラウン・スケジュール

今年から始めたJOJOさんと吾妻の歌合戦ライヴ、3回目ということでこれまでの反省点を活かして、「完全生音」ではなくて、ギターだけちょっとマイクを通したり、曲によってはスチール・ギターを投入したり、とだいぶ原理主義的なアプローチは薄まってマイルドになりましたが、先攻/後攻を決定するジャンケンだけは不変です。

ご覧の様に見事に吾妻の負けとなりまして、ここからは各々が二曲ずつ歌っていく、曲順も特に決めず、少なくとも自分では何となく決めていても相手には伝えない、という、やはり原理主義的なところを少しは引きずりつつの歌合戦開始となりました。ところで、何か写真がボケてねえか?という方、ご明察です。一応、感染者高止まりということで、ブライト・ブラウンではこの日もステージと客席の間に飛沫防止シートを設けているのでした。

年の瀬ではありますが、この和やかな雰囲気、とても歌合戦=戦っている様には見えませんが、一応、ポスターと同様にライヴ現場でも紅白を意識しているのでした。

これは一体どういうシーンなのか、もはや記憶の彼方で思い出せません。何しろ年末にライヴだの用事だの色々と詰め込み過ぎて、ホームページの更新も20日間ほど滞ってましたから、そりゃあ忘れますわな。何だろう?来年はウサギ年だあーっ!というJOJOのセリフに乗せてウサギの真似をしているのでしょうか? 判りません。判らない、といえば、ぶっつけでやっておりますもので、曲の途中にやたらJOJOが首を客席の方に振るので、誰か知り合いでも来ているのかな?と何度も確認しますが、違う違う!と首を横に振ります。一体何なんだ? と問いただすと、客席を練り歩け、という指示でした。

そして今年はJOJOさんプロデュース/吾妻録音、ということで、春からハワイアンの長尾勝久さん、という方のCDの制作をずっとやっておりましたが、これまで未知だったハワイアンという音楽に触れて大層刺激になりました。ということで、その録音で出会った曲、ハル・アロマという方の”The Nights You Said Aloha To Me”をご披露。

スチールギターもそれほど飛躍的にはうまくなってはいないものの、「背筋を伸ばして弾くとみすぼらしくない」ということを覚えて実践できるようになったのは大きな成果だったかも知れません。そしてアンコールはいつもは赤い人が青くなって客席におりましたので、無理矢理引きずり出して一曲。

こうして三回目の歌合戦の夜も楽しく更けていきました。ちなみに今回、お世話になっているdfさんからもお写真を頂いたのですが、20日間以上手をつけていなかったので、どこかに行ってしまいました。すみませんでした。

2022年12月17日(土)
神保町・視聴室
マジカル・コネクション vol.104
Merry Christmas Baby

出演:幸木野花、石田力、
早崎詩生 (スウィンギン・バッパーズ) with ジャイサンデー
富山優子、Saboten Neon House

早崎が高校時代からの盟友、石田力さんとともに何回か参加しているマジカル・コネクション、今回は名古屋在住の山本タダシさんのプロデュースにより、3年ぶりの東京での開催となりました。これで何と104回目、ということだそうで、継続は力なりですなあ。本格的な高齢化社会に入った我が国ですが、こういった取り組みはどんどん積極的にやってもらって良いと思うんだ、私は。(偉そう)

開場17:30 開演18:00
前売:3,000円/当日3,500円(Drink/Snack付)

視聴室HP

久しぶりのマジカル・コネクション。今回のタイトルは「Merry Christmas Baby」です。とても寒い夜でした。そんな中・・・「寒い!」と叫んでいるわけでもなく、脚を踏まれたわけでもないのですが、神保町、試聴室の良く鳴るピアノを喜んで弾かせて頂きました。

ソロの後、ジャイ・サンデーさんを呼んで演奏です。やっぱり歌が好き!とおっしゃる人間ヒーター(火気厳禁)、ジャイ・レディ・サンデーさんの熱唱が部屋中に響き渡り、お客さんからも十分に温まったのでセーター脱ぎました、との言葉を頂きました。やっぱり寒波にはこれですネ。


2022年12月18日(日)
立川A.A.Company
吾妻 光良トリオ+1

年の瀬も押し迫ろうか、という中、初めて立川に、いや、学生の頃に一度どこかで演奏していたのかも知れませんが、まあ、ほぼほぼ初めてお邪魔いたします。え?ほぼほぼ、という言い方にイライラする? 私も好きくないですがね。で、年の瀬、しかも翌日が仕事だったりだと忙しかろうに、という方も多いとは思いますが、そんな方々にも優しい早め興行であります。

開場12:30 開演13:30
開演時間、更に早まりました。
前売:3,500円/当日4,000円

A.A.Company Twitter

それはね、こういう世の中ですから色々ありますよ、

12月18日 朝9時10分 携帯に着信あるも出られず。2分後にかけ直すと

「あ、早崎ですが。」

「あれ?どうした?」

「熱が37度6分ほどありまして。」

「あ、それはやめた方がいい!」

「でっすよねー。」

という僅か14秒の会話で、この日の早崎さんの欠席が決定。初めてお邪魔するAA.カンパニーさんですが、何しろ我々のミスで開演時間が二転三転したことに加えて、とどめで急遽の早崎さん欠席、と申し訳ないことこの上ありませんが、何はともあれ、ショーは続けなければ、ということで3人でのリハを終えるとまだ、真っ昼間の立川の街中をたしなみの場所を求めてさすらいました。

立川は以前から興味があったものの、余り来たことが無い街なので、AAカンパニーの方に聞いてみたところ非常によろしい呑み屋さんがあることが判り、そこに直行。だいぶいい感じにメートルも上がりました。で、本番スタート。

いつもより頑張っている様に見えるかも知れませんが、それはピアノ不在、というハンデを乗り越えようと、皆それなりに頑張るわけで、高校球児や駅伝選手の様ですらあります。頑張り過ぎて最後は、

こんな感じで大団円となりましたが、今回の出演で呑み屋さんを把握しただけでなく、コントラバスで来た場合の動線確認も行えましたので、今回の罪滅ぼしに是非また来年、演らせていただきたいと思っています。

2022年12月21日(水)
新宿ピットイン
梅津和時・冬のぶりぶり2022
BLUES SESSION

梅津和時(Sax)多田葉子(Ts)長見順(G,Vo)吾妻光良(G,Vo)牧裕(B)岡地曙裕(Ds)

その昔は「梅津和時・大仕事」などという催しでアケタの店で一ヶ月出演しっぱなし、とかの無茶をやっていた梅津さんですが、さすがにそろそろお身体を大切にされた方が宜しいと思いますが、今年は少しマイルドに三日間の「冬のぶりぶり」というイベントが開催されます。光栄なことにその三連戦の初日に抜擢されました。順ちゃんも交えて、年末にちょっといつもとは違ったライヴをお届けできればな、と思っております。

開場19:00 開演19:30
前売:4,400円/当日4,950円(税込1Drink付)

ピットインHP

その後もまだ平熱に戻らない、ということで大事を取って詩生さんはこの日も欠席。一方、師走も21日となりますと世の中的にはもうクリスマス・ムード一色、っと言ってもハロウィーンとかいうやつが流行り出してから昔ほどクリスマスという感じでも無いのですが、昭和生まれの吾妻としてはやはりクリスマスを意識しないわけには参りません。但し、この後、もっとクリスマスに近い日程のライヴもありますので、今から思いっきりクリスマス服、というのもどうなのか、ということで間を取った、こんないでたちで参加しました。

赤と緑が定番のクリスマス・カラー、というわけですが、それをちょっとアレンジして橙と黄緑、というのもこれまたクリスマスっぽくなるのだろう、と思っていたら全然関係無い感じになってしまいました。もちろんブルース・セッション、と言ってもクリスマスですから、ちょっとはクリスマスっぽい曲を、とラリー・ダーネルの「クリスマス・ブルース」やら、ルイ・プリマの「シェイク・ハンズ・ウィズ・サンタクロース」とか・・・・、

「やったーっ!」

曲名を聞いたとたんに順さまが興奮してはしゃぎ始めます。何か、サンタと握手する、ということを考えただけで、ときめいてくる、ミッキーマウスよりも凄い!と騒ぎます。順さまの中にもそんな少女の様な心があったとは驚きです。しかし、歌い終えて改めて考えると・・・・

歌詞の中に出てくるのは「望みがあれば言ってごらん、何でもかなえてあげるよ、ほらサンタと握手だ」という内容なので、そうか、このアマ、物欲が興奮の原動力だったのだな! と見事に喝破いたしました。さて、冬のブリブリ、というタイトルではありますが、元をただせばその昔は「梅津和時・大仕事」というタイトルでやっていた催しで、当時は西荻の「アケタの店」で、二週間ぐらいぶっ通しで梅津さんがいろんな人を呼んでライヴをやり続ける、というチョー大変な企画でした。その何回目からか、ブルース・セッションの日も設けられる様になったわけですが、そもそも梅津さんと共演させて頂ける様になったのは、その昔80年代の末ぐらいにU村さんという方がピットインでのブルース・セッションを企画してくださって、そこに呼ばれる様になったのがきっかけでした。そこで板橋さんや米木さん、更には亡くなられた片山さんやトロンボーンの板谷さんとも知り合いになれた、ということでは大変お世話になってきたセッションであります。さて、話は戻って、昔の大仕事の二週間から三日間へと、梅津さん本人への負担もだいぶ軽くなり、しかも初日ということもあって梅津さんも快調に吹きまくります。

そして、早崎さんは欠席でしたが、その穴を埋める様に順ちゃんがピアノを弾きながらメル・トーメの「クリスマス・ソング」歌う、というこちらにも季節を感じさせるコーナーがあったりもしました。

ライヴも終盤に差し掛かりますと、梅津さんもマイクをサックスの中に突っ込んで客席練り歩き作戦に出ます。

ただ、客席は灯りが当たっていないので、ステージを降りて練り歩く梅津さんの姿は、まるで木馬座の影絵の様にも見えて、これも冬の風物詩でしょうか、何を言ってるのか良く判らなくなってきました。

最後は負けていられるものか、と吾妻も客席に出てギターを弾く、までは良かったのですが、

この後、座っているお客さんにギターを預けて客席の中でアカペラで唄ったりしましたが、配信で見ていたお客さん達には、何も聞こえない、何も見えない、とても放送関係の仕事に従事していたとは思えない行動に出てしまいました。でも、ライヴはやっぱり現場最優先、でっすよねー。

2022年12月23日(金)
高円寺JIROKICHI
古いライブ様式ツアー2022
高円寺デラックス編
バンバンバザールデラックス

福島康之 Vo,Gt、黒川修 B
大澤公則 Dr、下田卓 Tp from Kansas City Band
鈴木興 Tb、Jazzy金井 Asax / Bari sax
長野次郎 Tsax、金子雄太 Organ,Pf
ゲスト:吾妻光良 Vo,Gt

クリスマスのイブイブにバンバンにおよばれいたしました。あれ?まだ次郎吉のHPに告知が出ていないけど良いの?と福島さんに尋ねたところ、「補助金の関係もあってチケットが今回は弊社受けなのです」という返答が来ました。要するにバンバンバザールが主催する、ということらしいのですが、良くわかりません。さすが中年実業家、手前どもももっと勉強しなければなりませんね。

開場18:30 開演19:30
前売:4,000円/当日4,500円+1Drink

バンバンバザールHP

いよいよ、クリスマス・イブイブというこの日、割とのんびりした時間に次郎吉に入るとメンバーの皆さんもそろそろ入り始める、という感じで、そんなにシャカリキにリハをやる感じとでもなく、やはり手練れ集団なので、そんなにガッツリとしたリハは要らないのでしょうか。18時半ぐらいには多くのメンバーの方々と一献に繰り出しました。

店に戻ってみると、「君らが呑みに行ってる間に僕は一人で曲順を考えてだね・・・」とブツブツと愚痴る中年実業家・福島さんの姿がありましたが、まあゲストで呼ばれている吾妻は気楽なものですし、呑みに来ているメンバーも福島さんの言を借りれば「契約社員メンバー」なので、呑みに出かけるのはごく普通のことですな。あれ、一名正社員が破願しながら「いいね!」とやっていますが、これは許されるのでしょうか?まあ、あとはバンド内で解決してくださいね。最初は先ずはバンバンの皆さん達だけでの演奏。

この日の「デラックス」といううのは、リズム隊に4管が加わる形で最近は年に2~3回、というペースでやっているそうですが、メンバーは契約社員スタイルだけに流動的だそうでキーボードの金子さんは、

何とこの日がほぼ10年ぶりの共演だそうですが、オルガンがシブい!そして、こちらは結構頻繁にやられているそうですが、サックスの長野さん。

何と長野さんも初期のバンバン・メンバーの一人だそうで、元々は中年実業家のC大学時代の後輩で、それこそ南君がウォッシュタブ・ベースで参加していた頃のバンバンでサックスを吹いていたそうです。知らなかったなあ。

二部になり、最初はリズセクに下田さんのトランペットだけ、という小編成で昔懐かしいバンバンのナンバーを数曲一緒に演らせていただきました。そう、クリスマス・イブイブですからね、

服装も赤シャツに緑ネクタイ、までは当然として、ギターも雪の純白を思わせる12弦ギターを投入いたしました。ついでにいえばマスクも純白です。しかし、何故クリスマスに12弦?と思うかも知れませんが、その理由は単純。年末ギリギリになってこのギターを今年使っていないことに気がついたから、に他なりません。

吾妻がリクエストした大好きなバンバンの名曲「こんにちは」を演奏している風景でしょうか。一生懸命ハモろうとしたのですが、終わってみると実業家から、ジジイ、歌詞が滅茶苦茶だよ、とお叱りを受けました。この一途な姿勢は評価いたしますが、経営にも時には優しさが必要だ、ということを2023年には判って頂けるでしょうか。そして、吾妻さんも何か一曲歌ってください、というので、

ピットインでも演らせていただいたラリー・ダーネルの「クリスマス・ブルース」をこの日はバンバンですので日本語で歌わせて頂きました。2管から4管に増やしたのでさぞやゴージャスになるか、と思いきや、アレンジがそんなに良くないので、思ったほど豪華ではありませんでした。しかし、下田さんが書くバンバン曲のアレンジは素晴らしく4管しか無いのにフルバンドの様な響きで、その昔、ロイ・ミルトンという人のバンドがそうだった、とモノの本に書かれており、そんなことを思い出しました。

そして、懸命に日本語化してみたものの「吾妻さん、歌詞が心に全然入ってきませんね」という論評をする実業家の前で必死に言い訳をする吾妻、という図でしょうか。いずれにせよ、2023年も優しくして頂きたいものです。

2022年12月25日(日)
高円寺JIROKICHI
リクオ・プレゼンツ

〜 JIROKICHI HOBO CONNECTION 〜

第1夜 リクオ・トリオと吾妻光良

【リクオ・トリオ】
リクオvo,pf 寺岡信芳b,cho 小宮山純平dr,cho +吾妻光良vo,g

オープニングアクト:りんvo&たいがg (from the Tiger)

そう、何と聖夜にリクオさん達と次郎吉で演ります!HOBO、というのはその昔アメリカで貨物列車とかにタダ乗りして移動する人達のことですが、初めてお会いするオープニングの「りんさん&たいがさん」も含め、別に誰もタダ乗りしているわけではありません。今年は豊橋とか名古屋とかでもリクオさん達と楽しく演らせて頂けましたので、そんな意味も込めてのタイトルか、と思います。それってどんな意味か? まあ、細かいことは置いときましょうや。

開場18:00 開演19:00
前売:4,500円/当日5,000円+1Drink

JIROKICHI ホームページ

いよいよ、クリスマスの日は今年はこれで三回目となる、リクオさんのトリオに呼ばれてのライヴでした。もうだいぶ曲も覚えてきましたので、気も緩みがちなところを引き締めよう、というリクオさんの経営手腕なのかどうかは判りかねますが、この日はオープニング・アクトとして若い”Tiger”というバンドのリンさん(Vo)とタイガさん(Vo)が最初に登場しました。

「ホンキー・トンク・ウィメン」からオリジナルの「何にも覚えてない」まで、ロック・テイストな中にもリンさんのソウルフルなシャウトが心地よい若々しいユニットですが、何しろまだ25歳、この日もこのライヴが終わったら残りの二人のメンバーと一緒に、そのまま車で名古屋だったっけな? とにかくそこまで行って翌日またライヴをやる、というジジイ達には考えられないハード・スケジュールです。

お二人のコーナーが終わって、ライヴ本編はリクオ・トリオ。毎回、呼ばれる度に客席で見ていますが、いやあ、ピアノのロック・バンドって良いもんだなあ、といつも思いますが、ロック、とひとくくりに出来るものでもなく、例えばこの写真の様に客席を見ながらピアノを弾くリクオさんの中には、ファッツ・ウォーラーやキング・コールの精神も受け継がれているのだろうな、とそんなことを考えながら眺めておりました。そして、一部後半には先ほどのタイガ君を加えて一曲。

リハの時に、リクオさんや他のメンバーから、もっと大きな音で弾いた方がいいよ!とか、折角ソロを取るならもっとセンターに出て弾いた方がいいぞ! と諸先輩から様々な指導をして頂いた甲斐あって、センターで堂々とソロを取ったタイガさんでした。そして更にはリンさんも加わって

リクオ・トリオをバックにアレサの「リスペクト」を大熱唱。しかしこれがまた凄い音域で、吾妻の最高音よりも1オクターブと2度高い音を楽勝で出していました。アンファン・テリブル=恐ろしき子供達、ということでしょうか。さて、二部になりますと、

残念ながらだいぶ風景も普通に戻って参りました。でも、努力のあとは伺えるでしょうか?そうなんですよ、クリスマスといえば赤と緑ですよね?この日は赤いシャツに緑のギター、

インスタントうどんじゃないんだからそんなことにこだわっていてもしょうがないでしょ、ということではなくて、これはもう、梅津さんのピットインから続いておりますので、今更引くに引けないのです。ところで上の写真は演奏の合間に談笑しているだけの様にも見えますが、いったいどんなことを話していたのでしょうか?

吾「最近血圧高いんですよ。130とか。」

寺田「俺低いスよ。上が110ぐらい。」

吾「うわ、それは低い。リクオさんは?」

リ「ぼくも上が90とかです。」

吾「それは低いな! タイガーさん達はいくつぐらいなんでしょうね?」

リ「そもそも、そんなこと気にしたこと無いかと。」

それこそ、でっすよねー、でありました。

そして最後は全員登壇して、大団円。さて、運転気をつけていってくださいよ。おジイさん達はこれでもう寝ますからね。

2022年12月29日(木)
吉祥寺 MANDA-LA2
加藤千晶とガッタントンリズム
晦日イブ運行
ゲスト:吾妻光良

加藤千晶(p,vo) 鳥羽修(g)高橋結子(ds) 藤野“デジ”俊雄(b)
Aketa Mino(tp) 橋本”kids”剛秀(t.sax) 中尾勘二(tb)

おそらくこれが2022年最後の活動でしょうか?アルバム発売に呼ばれた時に簡単に引き受けてしまったガッタントンさんとの共演。前回はもうついていくのに必死でしたが、今度はまだ時間がありますので、日々練習を重ねて落とし穴に落ちない様にして2022年の有終の美を飾りたい、と考えています。(2022.10月談)あ、ベースのデジさん、譜面一式忘れない様にはしてくださいよ!

開場18:30 開演19:30
前売:3,500円/当日3,800円(+ドリンク)

MANDA-LA2 スケジュール

いやあ、今年のライヴもこのガッタントンさんの客演で終わりかあ、いろいろあった一年だったなあ、と年の瀬にのんびり想いをめぐらせていると・・・、

「しまったっ!!」

そうなのです、この本当に年末ギリギリのタイミングで所蔵ギター38台のうち、まだ使っていないギターがあることに気づいてしまったのです! それは韓国ギルドのディアルモンド・タイプ、というもので、色はまさに真っ赤。赤といえば、そう、クリスマスです! えええ、クリスマスはもう4日前に終わったよ、と言われるかも知れませんが、ほら、街でもよく売れ残りを売ってたりするじゃないですか、え?ケーキだったらもう腐ってる? いいんですよ、腐るもんでもないし、SDGズでエコなんですから。というわけで、リハを順調に終えた後は、鳥羽さんとキッズさんの3人で一階にある居酒屋で下地を作って、一部のガッタントンさんのライヴを見学して、二部に呼ばれた時のそのいでたちは、

この様にバリバリ、クリスマスでした。引っ張り過ぎじゃねえの、という声も聞こえてきそうですが、この赤いギター、このチャンスを逃すと一年でもそうそう輝くチャンスは無いと思うので、こうなりゃもうヤケです。さて服装はともかく、前回の教訓を活かして少しでも演奏面の向上のために努力したのか、という点に関してですが、何とこのガッタントンさんでの客演に関して、今回凄い発見をしました。秘訣をつかんだ、と言っても良いでしょう。

そう、上の写真を良く見ると判る様に「コーラスを歌う時はギターを弾かない」これに限るのです。この秘訣作戦によって前回比110%、コーラスの歩留まりが上がった(自社判断による)という事実を報告しておきましょう。そして、前々日リハの時に加藤さんと交わしたこんな会話。

「すみません、今回色々とお願いして。」

「いや、これぐらい大丈夫大丈夫。」

「あと、当日更にお願いするかも。」

「それは、な、何を?」

「それは言えないんですう。」

一体、何のことだったんだろう、というのがついにライヴ中に判明しました。

吾妻さん、人の伴奏するの好きでしたよねー、という振りから何と、

「吾妻vs加藤 のど自慢伴奏対決」

のコーナーがスタート。バンドのメンバー誰かを指定して、その人が歌いたい、と言った曲をその場で伴奏する、という無茶な企画ですが、先攻は加藤さんで、ドラムのけっちゃんさんを指名すると、彼女が選んだのは「津軽海峡冬景色」悔しいですが、伴奏もバッチリ。でも長いつきあいの二人だからハンデーあるよなあ・・・。後攻の吾妻は少しでも人となりを把握できた、ということで一緒に飲みに行ったサックスのキッズさんを指名。「結婚しようよ」という曲をご所望されましたが、このフォークのスリー・フィンガー、というのは吾妻の苦手科目。四の五の言ってもしょうが無いので出たとこ勝負で始めました。

後ろのデジさんが、「そんなスリー・フィンガー、聞いたことない」と言ってるのか、はたまた「そんなコードじゃないですぅ」と言っているのか知りませんが、譜面をまるごと置いてきてしまう人に言われても別にこたえません。さて、そんな余興芸やギターを弾かずにコーラスしているだけではありません。後半は鳥羽さんとのギターバトル。

鳥羽さんが、背中に回してのT・ボーン奏法を仕掛けてくれば、吾妻の方は

弁当箱スタイルでのT・ボーン奏法で応酬する、そんなT・ボーン・ウォーカーが降臨する2022の年末となりました。一旦、本編のライヴが終わるとアンコールまでの間に何と、加藤さん=左手、吾妻=右手で、2人とも大好きなWillie The Lion Smithの名曲、”Echoes Of Springs”を連弾。

ここ一週間、必死に練習して何とか止まらずに最後までこぎつけました。終演後は皆さんと楽しく談笑して、そんなに深酒もせずに帰った筈なのですが、翌朝起きてみるとトイレの壁にかかっている水栓のリモコンが何故か居間のテーブルに乗っているという、不思議な状況が。やはりピアノ連弾に向けて、よほど緊張していたのでしょうか。

何はともあれ、2022年、ありがとうございました! 2023年も宜しく!

2022年11月

2022年11月3日(木・祝)
秋葉原 炉ばた 石くら
“秋葉原 LIVE DINER 石倉堂”
吾妻 光良トリオ+1-1

吾妻 光良(Vo,Gt)、牧 裕(Bass)、早崎 詩生(Key)

その昔、雑誌プレイヤー・マガジンで編集者をしていた Iさん、会社を退職されて家業の炉端焼き屋さんを継いでらっしゃいますが、最近「石倉堂」という名前でライヴを見ながら居酒屋で飲める、という素晴らしい企画を始められまして、この度出演させていただくこととなりました。人生は数奇なもので、Iさんは吾妻の小学校の後輩でもあります。ちなみにどうでもいいことですが、先輩には中村メイコさんがいらっしゃいます。翌日が平日なので早めの開催、更に終了後、懇親会風小飲み会もあります。

開場16:00 / 開演16:30
ライヴ:3,500円/飲食1,500円(希望者のみ)

炉ばた 石くら Facebook

行ってまいりました、秋葉原の石くら。何しろ本業が居酒屋さんですので、セッティングからリハを終えた後の控室は、こんなところでした。もうリラックスの極致という感じですね。

そして演奏とその後の懇親会も終えて、店長の石川さんに見送られて帰途につきました。

何だ、それだけか、ずいぶん短い報告だな、とお思いでしょうが、より詳しいレポートは12月号のプレイヤー・マガジンの吾妻の「ブルース・ギター高座」でお読み頂ければと思います。

2022年11月12日(土)
高円寺JIROKICHI
吾妻 光良トリオ+1
ゲスト:リクオ(Apf,Voc)

吾妻 光良(Vo,Gt)、牧 裕(Bass)、岡地 曙裕(Drs)、早崎 詩生(Apf,Key)

プロ入り後の吾妻を何回も呼んで頂いているリクオさんですが、いつまでも呼んで頂いているだけではいけません。たまにはこちらにお招きして演っていただかないと。大人ですからね。普段とは違ったリクオさんワールドをトリオ+1でお届けできる・・・かな?頑張りましょう。しかしその際、ピアノの早崎さんはどうするんだ、といぶかる方もおられるかも知れませんが大丈夫です。キーボードを持ち込んで弾きます。鍵盤は赤と黒です。あ、ピアニカも吹くな。

開場18:30 開演19:30
前売:3,500円/当日4,000円+1Drink

次郎吉HP

あちゃー、配信が火曜まであるからいいや、とのんびりしてたらそれも終了していて、気がつくと手元に一切当日の写真が残っていない、というテイタラクでして・・・。トリオ+1にピアノ・ロッカーのリクオさんを迎えての初めてのライヴ、というのはもちろん大変、緊張しつつも面白いものでありましたが、よく考えるとピアノの方をゲストに呼ぶ、というのも初めての試みで新鮮でした。早崎さんは普段から自宅の寝床の横に置いてあるという、赤黒鍵盤のキーボードを持ってきて、リクオさんの登場とともにステージ左端のピアノからステージ右端のキーボードに座り替えてライヴを続行したわけですが、これもリハをやって初めて、あ、そうか、ここで座り替えておかないとリクオさんと椅子取りゲームみたいになっちまうな、ということに気づいたわけでして、まこと初めてのことというのは色々あるものです。そう、早崎さんもキーボードでこんなにハモンド・オルガンの音で長く弾いたのは初めてでしょうか。ハモンド・オルガンの音を出すときには電子的にレズリー、という回転スピーカーの回転の速度を変える様な効果を出すことが出来るのですが、これまで早崎さんはそのツマミをいじったことが無いらしく、次郎吉のワオさんから、この速度を時々変えるともう少しハモンドっぽくなりますよ、と指導を受けていました。こんなんで本番は大丈夫なのか、という不安も多少ありましたが、リクオさんと早崎さんが二人だけで演った「機関車」という曲はなかなか好評だったとも聞いております。本番前後のたしなみも盛り上がりましたし、また是非演らせて頂きたいです!

2022年11月18日(金)
中野ブライトブラウン
帰ってきたパワポ・コンサート!

小出斉さんの著書「意味も知らずにブルースを歌うな!」が発売された頃から地道に全国各地(?)で続けてきた、パワポで歌詞を見つつブルース/R&Bを飲みながら楽しく鑑賞する、というエスプリの効いたこの企画、今年は中河伸俊さんの著書「黒い蛇はどこへ」が発売されたこともあり、トレンド入り(嘘)とも聞いております。いまや死語か、という話もありますが、プレミアム・フライデー、というぜいたくな時間を、過去素材、新ネタ、都内初公開まじえて、

吾妻光良(The Swinging Boppers / G,Vo)
富山浩嗣(Drinkin’ Hoppys /G,Vo)

の二名で楽しくお届けします。ミニ・ライヴ・コーナーもあります!

開場18:30 開演19:00
チャージ:1,500円+ミニマムオーダー:1,000円

ブライトブラウン・スケジュール

「帰って来た」と聞きますと、吾妻ぐらいの年代ですと「用心棒?」と返してしまいますが、ブライトのミキさん辺りの年代ですと「ウルトラマン?」となるらしく、今回の催しのブライト・ブラウン・オリジナルの宣伝フライヤーはこんな感じに、

「ウルトラマン・フォント」を使って制作されたものとなりました。ありがとうございます。さて、思い返してみると「プレミアム・フライデー企画」の一環としてブライトでこの催しを定期的にやり始めたのは、2016年の年末に小出さんが著書「意味も知らずにブルースを歌うな」の発売記念イベントをここでやった時に歌いながらパワーポイントで次々と歌詞を出していったのがきっかけだった様に思います。それ以来折に触れてブライトでやったのが6回ほど、その他に別府、浜松、金沢などで催してきているので、色々と素材もたまっています。

ですので、ブライトでは初登場の曲や今回新たに作ったプレゼンも加えてご紹介するのは全15曲、もしもアンコールがあればプラス1曲というラインナップ。それにしても今回初めて使ったブライトのプロジェクターが明るさ・発色ともに素晴らしい!さて、そんな状況下で、本番前の吾妻と富山両氏はもう喋る気満々です。

金沢用に作ったこんな曲のプレゼンも、なかなか喋っていて楽しかったなあ。

そりゃあ好きな曲かけて、好きなこと喋ってるんだから、楽しくないわけがないのでございますが、更に本編で喋ったことを踏まえて、ミニ・ライヴもお届けするわけですからこりゃあ、ましてや楽しい。

普段のライヴよりも赤みを抑えた会社帰りのピアノの方にも飛び入りしていただきました。ブライトでやるのは2年ぶりだ、というこのパワポ・コンサートでしたが、プロには時間もありますのでね、また一年経たないうちにやりたいと思っております。ちなみに富山さんも翌日激務だったそうで、いや、資料作成はそのぶん頑張りますからまたやろうね。

2022年11月20日(日)
鎌倉ダフネ

Boppers選抜メンバー・ライヴ
吾妻 光良(Gt,Vo),渡辺 康蔵(Sax,Vo)
牧 裕(Bass),早崎 詩生(Apf),

選抜メンバー、という割には代わり映えのしないメンツではありますが、初めて鎌倉の老舗のジャズ喫茶にお邪魔するにあたり、改めて気をひきしめて臨もう、とそういう気概の表れであります。おもいっきりのマチネーですが、本場米国のブルース・クラブなどではこういった時間帯でのライヴも増えている、と聞きます。歌い手、聴き手も含めてブルース業界全体に及ぶ高齢化の影響なのかも知れませんが、健康第一です。多少遠方の方も酔っても楽勝で帰れますので、こぞってご参加ください。

開場13:00 開演13:30
ミュージック・チャージ:3,500円(税別)

ダフネHP

「何か、鎌倉の海の近くに出たことあったよな?」

「そうそう、夏だったよ。帰り鎌倉で飲んだ。」

「いつ頃のことだ? 15年前?20年前?」

「いや、もうちょい最近じゃね?」

という牧さんの意見で、スマホのスケジュールを調べると、おお、意外と最近、8年前に由比ガ浜の浜辺のクアトロ、の様な催しで我々と塚本君、そしてペトロールズさんなどで出た覚えがありますが、それ以来。何しろ中央線組はまったく土地勘もありませんので、いちいち、この鳥居は何ですか、この店は観光客向けですか、名物は何ですか、とコーゾーさんを質問攻めにしますが、最後はワシも大船には住んでいるが鎌倉ではないので良く判らない、と逃げの姿勢です。とにもかくにもコーゾーさんの道案内で、11時という早めの入り時間でしたが、迷うことなく定時にお店には到着。

大変由緒あるお店、とは聞いていましたが確かにお店の前の看板もそんな感じ。文字は手書きだと思うのですが、妙に明朝っぽい書体が、さすが古都・鎌倉です。これで丸文字じゃあ雰囲気出ませんよ。え?丸文字なんて絶滅してる?そうかなあ。

リハを終えて13:00開場/13:30開演、お日さまギンギン、となるとちょっと演奏意欲も下がりますが、何とも好都合なことに結構ドシャドシャと雨が降ってまして一切陽射しも店内に入らず、昼なのか夜なのか判らないというやり易い環境でした。

誰かが言ってましたが、ステージの壁にかかっている「DAPHNE」というロゴ(DAPHNEだと恰好良いですが、これがDAFUNE、だと途端に恰好悪いですな)が、新宿PITINNと同様の風格を醸し出しておりました。客席から見ても

そんな風格が漂ってくるわけですが、そんな頃、コーゾーさんは手ぶりをまじえて何を解説しているのでしょうか?良く判りませんが、結構自信に満ちた表情をしているわけですが、それもその筈、

この真っ昼間、しかも鎌倉、という地でのライヴにしてはお店は満杯でした。これは一重に地元のコーゾーさんの動員力の凄さを物語っているわけでして、中央線組のアウェイ感と反比例してホーム感に溢れたコーゾーさん大活躍の午後となりました。そして終了後は、

お孫さん世代の親戚の方と記念撮影。今日はご機嫌目盛りはやらないよお、とか言っていたのですが、子供に変なものは聞かせない方が宜しいのではないかな。さて、終演後はそんなホーム感満載のコーゾーさんに連れられてお隣の大船駅の居酒屋で打ち上げ。何しろ予約してあっからさ、と店に行くとまさかの予約が通っていない状態で、仕方なく座敷での宴会となりましたが、慣れないもので足がシビれてしまい、帰りの電車では疲労の余り爆睡してしまいましたとさ。

2022年11月26日(土)
福島クダラナ庄助祭り

我々、トリオ+1も参加します!15時ぐらいにブルース喫茶のHoo Chy Coo、そして18時ぐらいからC-Moonというところで演ってる予定です。現地にお越しの皆様、現地でお会いしましょう! (当たり前か)

クダラナ庄助祭りTwitter

何人もの方々のお手伝いがあるとはいうものの、岡地さんと順ちゃんの二人で出演者の方への声がけから、会場の確保、宿の確保、出演者と会場の組み合わせにタイム・テーブルの決定、宴会の食材確保、宿泊料金やもろもろの費用の集金から会計まで、それはそれは大変な手間で成り立っているこのフェス、東京からの三人組は参加するだけですから、こんな楽なことはございません。先ずは久しぶりにブルース喫茶を再開した、という昔は阿佐ヶ谷でいまや伝説の「ギャングスター」という店をやっていた、じょにい氏の”Hoo Chy Coo”にお邪魔して演奏させて頂きました。

真っ昼間ですが、結構大勢の人達に見に来て頂けました。閉店直前の頃の週末のギャングスターは混んでいて立って飲んでいるお客さん達から、「吊り革をくれーっ!」という叫び声が聞こえていましたが、ここHoo Chy Cooも今後そんな人気店となることでしょう。

本当でしたら、間に合い次第岡地さんが加わる予定なのですが、何しろ忙しいのと前の会場の演奏が押しているのか、なかなか現れません。とはいえ、この様に談笑しつつ演っておりましたら、最後の二曲には間に合いました。
ここでのライヴが終わると約2時間半後にC-Moonという店で、フィナーレのライヴ、我々四人と順ちゃんに梅津さん、パラダイス山元さんに安斎肇さん、というメンバーでぶっつけのセッションがありますので、早めにHoo Chy Cooを出たのですが、あとで頂いた写真を見るとランプリン前田さん、という強力なワンマン・バンドの方も出ていた様でして・・・、

いや、凄いなあ、一人でドラムにギターにマンドリン(このダブルネックは何と自作だそう!)にハーモニカに、とこれは機会があれば、一度見てみたいものです。さあ、そんな頃、真面目な我々は路上で譜面を拡げて打ち合わせを行いました。

しかし、これだけで2時間半をつぶせるわけではなく、そぞろ散策をするわけですが、歩いている間中、吾妻と牧はこれが何回目のクダラナ参加なのか、どこの店で演奏したのか、あの時飲み屋に行った筈だがそれはどこだったか、その頃我々は何歳だっただろうか、とひたすら過去を向いた会話をしておりました。そして始まったC-Moon。

 

そして終演後はこれが目当てで参加してくるミュージシャンがほとんどだ、という飯坂温泉での大打ち上げ大会。岡地さんはいろいろな方々に挨拶したりで忙しいですが、我々はじょにい氏のいるテーブルに座って、さながらギャングスター同窓会、の様な感じでした。

前列、左から小出さん、町田さん、JOJOさん、小出さんと町田さん越しに見えるのは、パラダイス山元さんと岡地さん。

この後はステージで吾妻のBGMギター大会や梅津さん魅惑のインスト大会、参加者生オケ大会、と楽しい催しで夜は更けていきましたが、余りに楽しすぎて風呂場でひっくり返ったご婦人もおられると聞いております。皆さん、気をつけてくださいね。

2022年11月30日(水)
高円寺JIROKICHI
OLD BLUES CIRCUS

伊藤正純vo,g ⽯川⼆三夫vo,harp ⼭室俊介vo,g
中村サトルvo,g 若⼭光⼀郎pf 森⽥恭⼀b ⼤平幹久dr
<ゲスト>吾妻光良vo,g チャールズ清水vcl,pf 岡地曙裕dr

その昔「清瀬の爆弾男」(意味不明)と呼ばれていた伊藤氏が、数年前に日本のブルース・ブーム初期に活躍していたジューク・ジョイント・ブルース・バンドの山室さんと、吾妻も在籍していたブルーヘブンの大平さんを引っ張り出して、更にウシャコダのサトル君と若山さんも呼んで立ち上げた”OLD BLUES CIRCUS”、関西ツアーにまで繰り出して、これは一度見に行かねば、と思っていた方も多いでしょうが、そんな中コロナが流行ってすっかり活動休止となっておりました。しかし今回、満を持してJIROKICHIでのライヴが決定! 更にやはりブルーヘブン出身のピアノのチャールズも登場します。久々に見る方も多いでしょうけど、判るかなあ?

開場18:30 開演19:30
前売:3,500円/当日4,000円+1Drink

次郎吉HP

さあ、久々の登場となる大平さんとチャールズさんも迎えてのこれまた久々のOLD BLUES CIRCUSのライヴ、久々ということで、現地に到着した大平さん、練習に余念がありません。立ったまま膝を叩いておりました。

そして久々に対面したチャールズと小出さん、ちょっと会った時はお互い衝撃を受けていた様ですが、すぐにうちとけておりました。え?誰だか判らない? 大丈夫です、そのうち見慣れてきますから。

そしていよいよリハーサルが開始となりました。

今回のこのライヴ、久々の開催ということに加えて、大平さんがしばらく台湾に行く、ということと、最近余り体調も宜しくない、とこぼすこともあって、ひょっとすると歴史的な演奏になってしまう可能性もあるか、と思い吾妻は自宅から録音機材を持ち込んで、リハそっちのけで記録用の音声収録に余念がありません。

しかし、さすがにリハのお呼びがかかれば行かないわけにはまいりません、ステージに上がると・・・

そこは右端の爆弾男を除いて、45年ぐらい前にはブルーヘブンとブレイクダウンに在籍していた人間ばかりで、これはOLDの名に恥じないセッションであります。しかし、このフロントのギターを持った三人は・・・、

それこそ38年前ぐらいに何を思ったか、三人のコーラス・グループを結成して阿佐ヶ谷のギャングスターとかで演奏していたことがあるのですが、いやあ、練習不足もあるものの、ここまでハモらないコーラス・グループは初めてだ!というぐらいハモりませんでしたが、それは令和の時代になっても同じでした。

あれ? ドラムの人が変わってない?と気づいた貴女はお目が高い。実は大平さん、体調の件と久々のライヴということで全ステージを叩ききる自信がない、とのことでこの日は一部は岡地さんの応援を頼んでいたのでした。そんな様々な施策を投じていよいよ始まった本番。

先ずは、OLD BLUES CIRCUSのオリジナル・メンバーのステージからですが・・・、

何だ、オリジナル・メンバー、という割にはチャールズがいるじゃないか、と言われる貴方、いやその通りでして、本来なら元ウシャコダの若山さんが参加している筈なのですが、ちょっとこの日は発熱などもありまして欠席、代わりにチャールズが代打を務めておりました。しかし随所随所のメンバー紹介で、今日は欠席ですがピアノの若山さん、と紹介する辺りは、「爆弾男」というあだ名に似合わず気遣いの細かい伊藤団長でした。そして二部になるといよいよドラムは大平さんの出番。

その頃チャールズは19歳の頃にリリースしたアルバム「マイナー・ブルース」が再発されることになり、うまく行けば発売もこの日に間に合ったのですが、ちょっとそううまくは行かずでしたが、そんなアルバムからの歌も披露してくれました。

さあ、そしてついにステージは一瞬、45年前のブルーヘブンの様な人選に。

このメンバーにホトケさん、小堀さんで良く回ってましたねえ。それはそれはひどい目にも・・・、いや、今日はそういうことは言いっこなしです。そして最後はほぼ出演者全員勢ぞろい。

どころか、通りがかりの方までコーラスに参加していたという、

そう、クダラナ祭りの宴会でもご一緒した通りがかりの町田君でした。すべての演目が終わり、なぁんだ、平さん、体力が、とか言ってたけど、全然大丈夫じゃない、これだったら全篇叩けましたよお、いやいや、もうこれでギリギリだよお、とかいうやりとりもありましたが、良い意味で燃え尽きた表情もされてました。

最後は全員で記念撮影。

そしてウチアゲですが、ご家族の方々の「また呼んでやってください!」というエールも頂きましたので、次は2月ぐらいにブッキングされるかも知れません。今度はお客で見に来よう!

 

2022年10月

2022年10月1日(土)
吉祥寺 MANDA-LA2

加藤千晶とガッタントンリズム
ニューアルバム発売記念ライブ
ゲスト:吾妻光良

加藤千晶とガッタントンリズム:
加藤千晶(p,vo) 鳥羽修(g)高橋結子(ds) 藤野“デジ”俊雄(b)
Aketa Mino(tp) 橋本”kids”剛秀(t.sax) 中尾勘二(tb)

常日頃から、手前どものライヴを見に来て頂いたりでお世話になっている加藤さん達のバンドのニュー・アルバムに、ギターと歌で一曲(一曲半?)参加させて頂きました!それでは折角ですからついでにライヴにも加わっちまいせんか?と言われ「喜んで!」と答えたのは良いのですが、加藤さん達の曲は結構難しいのも多いので、ちょっとドキドキしている今日この頃です。

開場18:30 開演19:30
前売:3,500円/当日4,000円+1Drink

MANDA-LA2 ホームページ

本番の二日前に皆さんとお会いして一度きりのリハをやったものの、まるで覚えるところまでは至らず、しかも物覚えが悪くなっている中、もう譜面だけが頼り、という状態でマンダラ2にたどり着き、当日リハをやってみると意外なところでやってくる仕掛けとかキメのフレーズで間違えそうになり、本番への不安も高まる中ではありますが、ギターの鳥羽さんとサックスの橋本さんが「行きましょうよ」と誘ってくださるので、お店を出たところにある飲み屋さんでちょいたしなみ。後ほどドラムのケッちゃんさんも合流されて談笑しているうちに、まあ何とかなるか、という心持ちで本番に突入しました。

しかし、その頃階下ではなかなか戻ってこない吾妻と鳥羽さんはどうしたんだろう、と話題になっており、「そもそもギターの人達は責任感が欠如している」といった論調になっていたそうで、他人様のバンドに呼ばれる時には気をつけないといけません。さて、一部はガッタントンさん達だけの演奏で、二部の二曲目からの参加となりましたが、登場はこんな感じでピアノの横から。

加藤さんは笑っておられますが、本人としては至って真剣な衣装のチョイスなのであります。もう少し良く見える写真をお見せしますと・・・、

「ああ、なるほど。エディ・クリアウォーターですな。」

とおっしゃるあなたは、ブルース・ファンとしては正しいのですが、ガッタントンのライヴ参加者としては勉強が足りない。先ず、吾妻が過去二回見た彼らのライヴでは加藤さんが必ず頭に大きなかぶり物をつけていたので、それに対抗するために帽子を投入したのですが、この日はまさかの小さなト音記号のアクセサリーのみ。そして、メンバーの皆さんは新作CDのジャケット裏の写真のシャツを着てこられるということで、そのシャツが緑だったので補色の赤のシャツを着て行ったのに、実はシャツは本当は灰色で、ジャケットは緑色に着色していたということで、両方とも外してしまいました。さて、頼りの綱は譜面だけ、という状況のライヴがスタートしましたが、何とベースのデジさんは、この日譜面一式すべて家に置き忘れてきた、ということで男らしさ爆発です。

とはいえ意外と順調/好調に演奏できている部分もあるのですが、油断していると、ああっ!と思う間もなく間違えてしまう、上の写真はそんな一瞬なのでしょうか。しかし、どうやらこれは私に限った話ではなく、ガッタントンのメンバーの皆さんも油断しているとこういう状況に陥るらしく、バンド内では「落とし穴に落ちる」もしくは(譜面上に)「落とし穴が掘られている」と表現されていることが判りました。バンドならではの留意点があるものです。

時折、手前どものライヴの後に残って頂いている時に良くギター談義をさせて頂いている鳥羽さんと並んでギターが弾ける、というのもなかなかありがたい一夜でした。色々と細かい事故はありましたが、加藤さんの素晴らしい曲と皆さんの一体感ある演奏にうずもれて歌ったり弾いたりできたのは、なかなか得難い体験でした。何と12月29日にも同様の形で開催することが決まり嬉しいです。

終了後は観戦に来られていた久住昌之さんも含めて、楽しくたしなんで帰りました。

2022年10月8日(土)
高円寺JIROKICHI
吾妻 光良トリオ+1
ゲスト:塚本 功(Gt,Voc)

吾妻 光良(Vo,Gt)、牧 裕(Bass)、岡地 曙裕(Drs)、早崎 詩生(Apf)

さて、ゲスト無しの9月に続いては、阿佐ヶ谷在住の超個性派ギタリスト、塚本さんをトリオ+1に初めてお招きしてのマンスリー・ライヴです。塚本さんはギターももちろんですが、歌がなかなか味わい深く、その繊細な世界にどちらかといえば大味なトリオ+1でどう取り組んでいくか、なかなか面白いことになりそうな日です。配信もあります!

開場18:30 開演19:30
前売:3,500円/当日4,000円+1Drink

次郎吉HP

16:00に集合して、我々だけの曲をちゃちゃっ、とさらってから16:30過ぎから塚本さん部分のリハに入ります。ええ、そんなんで間に合うのか?と思う方もおられるでしょうが、ほぼ一か月弱前から塚本さんとメールのやりとりをして、全10曲程度の譜面は既に全員に行き渡っておりますので、まあ若干タイトとはいえ、18:00過ぎには全曲のリハを終えて、トリオ+1の面々は前回のたしなみの時に「一休」の一年有効会員券をゲットしておりますので、そこで悠々とたしなんでから本番に突入であります。

お、牧さんがコントラバスとはお久しぶりだね、と思われる方もいるでしょうが、7月のマンスリーはお休みでしたが、8月、9月、と天候に恵まれずエレキベースでの対応となったのでした。実際にどんな天候だったのか、気象庁のページで調べてみると・・・、

10/8 20.9度 くもり 最大風速 2.2m

9/19 30.8度 雨   最大風速 5.8m

8/13 28.5度 雨   最大風速 4.6m

いや、確かに悪天候だったのだな、ということが良く判ります。牧さん、コントラバスとともに吹き飛ばされなくて何よりです。しかし、それにしては牧さん、ずいぶん後ろを向いて弾いているな、何かやましいことでもあるんじゃないか、と思った方、それは違います。

この様に楽屋から塚本さんがスムーズにステージに出てくることが出来る様に配慮しての配置なのであります。年月の積み重ねがこういうノウハウとして結実しているのは素晴らしいことです。さて、登場一発目は有名なバラード、”Embraceable You”であります。

ジョージ・ガーシュウィン作、ナット・キング・コールでも有名なこの曲、いいねいいね、クールにスタートだね、と思われるかも知れませんが、

実はハードにシャウトする塚本さん。ジョニー・ギター・ワトソンのバージョンで取り上げておられます。おや?と思った貴方や貴女、そうなんです、塚本さんはコロナ発生後、ずっとライヴでは歌う時もマスクをしたまま、を貫いているのです。ちなみに阿佐ヶ谷のsuol玉では、コロナになってから毎週火曜日にソロでライヴをやっておられるのですが、先日ついに100回を越えた、ということで凄いことです。

二部に入って、実に多彩かつ、バラエティに富んだ曲をお届けするわけで、吾妻は二曲ほどスチールも活用して伴奏させて頂きましたが、もう少し思い切って弾けば良かったですね。さて、リハを全曲滞りなくやった、とはいえ、そうすべて完璧に覚えているわけではなく、とある曲で・・・、

あれえ・・・?と譜面を見たまま固まってしまった吾妻のところに、早崎さんと塚本さんが救助に駆けつけて、こりゃあいったい何だ? と尋ねる吾妻の疑問に二人が答えた結果・・・、

ああ、そうか! 思い出した!と立ち直る場面もありました。そしてアンコールは、塚本さんのオリジナルから「きみをさがして」。

普段、我々のバンドの演目では先ず出てこない様な分数和音のポップな響きで、何かさわやかな気分になってライヴの幕を閉じることが出来ました。普段演らないことを演る、というのは多少大変なところもありますが、こうした取り組みは今後のボケ防止にも大変宜しい、と聞いております。塚本さんもこれに懲りずに、また宜しくお願いします。

2022年10月16日(日)
神楽坂 K.WEST
吾妻光良&牧裕 Duo Live

大昔の吾妻の勤務先の先輩で、ここ最近は「退職者・昼呑みの集い」にも良く参加して頂いているKさんが退職後開いた音楽酒場「K.WEST」も今年で開店4周年になります。過去にも二回ほどこの編成で演らせて頂きましたが、今年もお邪魔いたします。神楽坂は吾妻が少年時代を過ごした小学校の学区でもありまして、お店から徒歩2分の角のところに奥村君が住んでおりまして、その先を曲がったところには増田君の家がやっている、あ、長くなりますので、あとは当日。

第一部:19:00~/第二部:20:15~ 入替無し
ミュージック・チャージ:3,500円,BARチャージ:600円
(残席少なく予約先着順)

K.WEST Facebook

K-WESTも4周年、ということは、これで周年ライヴも4回目になるのかな?と手帳を見返すと、ほうほう、一周年の時は弾き語りでやっていて二周年の時は・・・、ははあ、コロナでやってないのですな。そして昨年も牧さんとのデュオでやって今年も同じしつらえ、ということでした。年に一回、というペースですと、なかなかセッティングとかも覚えてないもので、リハを始めてみるとどうにも譜面が読みにくい。店主のKさんに相談してみると、ちょちょい、と天井の照明を動かすと譜面台の辺りが一気に明るくなりました。4年目ともなると、とても昔会社員をやっていた、とは思えないほど店を操る能力が向上しているのが判ります。

ただ、明るくて見やすいのは良いのですが、若干背後よりの真上から照らされているため、吾妻の頭頂部がスイウーなのが、否が応にも目立ってしまう、というのが計算外でした。それにしても牧さんの頭頂部は何の欠点も無く、悔しい限りであります。この日は、ローテーション上「ドブロ」と思いっきりウソが書かれているリゾネーター・ギターを持ってきたこともあって、いつもよりブルース多めのメニューでしたが、昔を思い出してつい力いっぱい弾いていたら・・・、

ギターのピックアップが一個取れてしまい、大変だーっ、と焦って再度装着する、というトラブルなどもありました。そして、この日は吾妻とKさんの会社員時代の先輩の Iさんがお客さんとして来ていて、休憩時間に色々と話しておりましたら、つい昔を思い出してこんな具合に、

笑いが止まらなくなって、演奏を始められなくなる、という更に深刻なトラブルにも遭遇しました。ちなみにこのツボに入ってしまったネタは、昔の会社員時代の後輩のあだ名が「シャケ」だった、ということを思い出してしまったのでした。どこがおかしいのか判らない? でっすよねー。見れば判るのですがね。ということで、5周年も6周年もこんなくだらないネタで笑いたいものです。

2022年10月21日(金)
阿佐ヶ谷ジャズストリート2022
阿佐ヶ谷地域区民センター
吾妻 光良トリオ

吾妻 光良(Vo,Gt)、牧 裕(Bass)、岡地 曙裕(Drs)

吾妻の超地元・阿佐ヶ谷では毎年このジャズ・フェスが開催されていたわけですが、コロナの影響で3年ぶり?の全面開催、しかもその前から何故かしばらくお声がけも無かったので、久しぶりの参加となります。へえ、トリオとは珍しいね、という方もおられるかとは思いますが、まあ平日ですのでね、そこはそれ、ウマなりで、ってオヤジ何言ってっか判んねーよ、でっすよねー。とりあえず、場所や時間など決まりましたらまた告知させて頂きます。

会場は2Fの会議室を3室ぶち抜き
1st:19:00~19:45
2nd:20:15~21:00(入れ替え)
前売:2,000円/当日2,500円

阿佐ヶ谷ジャズストリートHP

【限定公開】吾妻光良トリオ@阿佐谷ジャズストリート 2022

さて、ウマナリ、と申しましたが、特段業務上のトラブルなども発生せずに会社を出られたということで告知はしておりませんでしたが、プラス1な人も無事に会場にたどり着き、最初にお客さまに一人増えましたよ、という説明をしてから開演。

さあ、いよいよ演奏を始めようか、という段になってステージ右端にいるPAの女の子が何やら手を必死に動かして吾妻に合図を送ってきます。え?どうしたんだろう?まだ始めちゃいけないのか?といぶかっていると、マスクを外すの忘れてますよ!という注意をしてくださった様ですが、心配には及びません。一曲目はいつもインストなので、マスクをしたまま。2曲目の直前で外す様にしているのです。でもそんな細々したことをステージで説明できませんので、大丈夫大丈夫、と言って演奏スタート。さて、2曲目の歌の直前。

見事にマスクの速取りは成功したか、に見えましたが実は勢いよく取り過ぎてマスク・ストラップも外れて床に落としてしまいました。しかし、阿佐ヶ谷の人は情に篤い。

初老の男性がこれをお使いください、と差し出してきました。大丈夫です、踏んづけていませんので、引き続きこれを使います、と言ってお断わりいたしましたがありがたいものです。しかし、地元にいる安心感からか、妙に尊大な態度を取っている様な場面もあった様で、牧さん相手に腕組みをしながら説教(?)している吾妻はどこかエラそうで感じ悪いですね。

ジャズ・ストリート、ということで若干演目もジャズ寄りにしたつもりではあるのですが、結局最後はガンガン、ドシャドシャに弾きまくり叩きまくり、で終わりました。

来年もまた呼んでいただけるかどうか、はこれはもう神のみぞ知るところでしょう。

2022年10月22日(土)
新宿PIT INN

吾妻光良・藤井康一ブルースセッション!
〜古希な米木さんを祝う会〜

吾妻光良(Vo.G)藤井康一(Vo.Ts)守谷美由貴(As)
板橋文夫(P)米木康志(B)本田珠也(Ds)

ちと最近ご無沙汰しておりましたが、ジャズ・ベース界の重鎮、米木さん(コメキじゃないですよ、ヨネキさんですからね) と久々のピットイン。というのも板橋先生に続いて米木さんも古希になられる、ということで、ここは藤井君と吾妻でブルース・セッションでお祝いしようではないか、という企画です。しかも年齢に加えてお祝いの時間も必要ですので、昼の部、という心にくいしつらえです。

開場13:30 開演14:00
チャージ:3,300円 税込み 1Drink付

PIT INN ホームページ

さて、昔は結構年に何回か演っていたこのピットイン・ブルース・セッション、米木さんの古希祝いで久々に招集されたわけですが、本田さんや守谷さんとの共演は初めてでもありますので、若干緊張しつつもリハを無事終えて、14時過ぎからの開演です。

そして何はともあれお祝いですから、米木さんのベース・ソロの時は邪魔するなどもってのほか、客席から米木さんへの視線をさえぎることの無いように、低い姿勢で待機します。決して何かを反省したり後悔しているわけではございません。

しかし、こうして邪魔しない様に、という形ではなくもっと積極的に米木さんの古希を祝いたい、という方もいらっしゃいました。それは誰あろう、一足先に古希を迎えられた板橋さんです。二部の冒頭に自らの古希の時に書いたナンバー、「セブンティ~古希」を自ら陣頭指揮を取って熱演されていました。

最初と最後のテーマでは「セブンティー! 古希古希!」という繰り返しのフレーズを歌いながら興奮してくるとピアノを叩き始めるのは板橋さんならではです。

この写真では判りませんが、その興奮ぶりはかなりのもので、ソロ終わりでガッ!という形相で吾妻の方を見る板橋さん、メガネが45度傾いてしまっていて笑いを禁じえません。

ここは負けてなるものか、と板橋さんが拳固でピアノを叩くならこっちはギターに噛みつくまでよ!と良く判らない合戦状態に突入してしまいました。

とにもかくにも、そんな中、古希を迎えられた米木さん、おめでとうございました。若手(?)の4名とブッキング担当の長野のK沢さんで、楽しく昼の部終わりの飲み会を開催してお開きとなりました。
しかし、改めて家に帰ってかなり昔に香港に行った時に買ってきた、香港の「ジャズクラブ」という店のトレーナーを眺めてみると・・・、

凄いですよ、板橋さん。ジミー・ウィザースプーンと並んで名前が載っている!メガネが曲がってますよ、などという失礼なことを言ったのを深く反省した次第です。どうでもいいけど、広東語では「ジャズクラブ」というのは、

「爵士会」と書くのでした。

2022年10月29日(土)
新宿PIT INN
吾妻 光良& The Swinging Boppers

吾妻光良(Vo,G,Arr)牧 裕(B)岡地曙裕(Ds)早崎詩生(P)冨田芳正(Tp,Arr)近 尚也(Tp)名取茂夫(Tp)西島泰介(Tb)小田島亨(As)渡辺康蔵(As,Vo)西川文二(Ts)柴野曜(Bs)

7月の沖縄公演以来のBOPPERSですので、メンバーの名前を忘れない様に、全員記載してみましたが、これが2回目となるピットインです。何しろ、メンバーにジャズ研出が多いこともありまして、憧れのピットインに出られる!というのがお客様はともかくメンバーに大変好評でして、2回目はいつやるのだ、としきりに言われていましたがコロナで立ち消えておりました。しかしこの度、満を持して演らせて頂くことになり、それに際しては公演が昼の部で早めということに加え、「ピットインは2回目だが、ワクチンは4回目が多い」メンバーですので、より安全安心に観覧できるものと思われます。

開場13:30 開演14:00
前売:3,850円/当日4,400円+1Drink

PIT INN ホームページ

バッパーズとしては、7月の沖縄以来、実に4ヶ月ぶりぐらいのライヴですが久々に演るとなかなか譜面の準備とか機材の準備とか、ましてや昼興行なのでお昼の弁当買い出しとか、更に終演の後の夕方からの打ち上げの予約確認とか、もろもろ装置産業ぶりを痛感するしつらえでありますが、何はともあれ11時にピットインに入ってセッティング~リハを開始。

ライヴハウスとしてはかなり朝が早いケースともいえますので、リハをやりながら照明の仕込みなども並行してやっていただきまして、いや、ご迷惑かけてます、ありがとうございます。そして、何とか過不足無く配給した弁当などを摂取していただき14時には本番開始。久々ではありますが、マスクをしつつ客席から出ていくために入口の外でスタンバイしておりますが、老舗ジャズハウスならではの凛、とした空気が感じられ、ますかね?

まあ、始まってしまえばいつもの感じでありますが・・・、

この日は年末に向かってということか、普段余り演ってない洋楽とか、大昔からコーゾーさんと二人で唄っている「Go Go Go」とか若干珍しい演目も入れてみたりしましたが、寄る年波で歌詞がちとメタメタで”Go”しか合っていない、といった状態で、もうそろそろ歌詞カードをA4からB4にしないとダメかも。

そして、勘の良い方はお気づきかも知れませんが、バリトン・サックス奏者が・・・・、

山口三平が若干体調不良ということもあり、ピンチヒッターで柴野曜さんにお越し頂きました。アラバキ・ロック・フェス、六本木のビーハイブ、に続いてこれで代打をお願いするのは三回目、ということですが、本当にありがとうございます。それにしてもピットイン2回目、ワクチン4回目、ですので、綺麗に2,3,4と揃い踏みしたことになります。(意味不明)そして何故か、満面の笑みの小田島先輩。

吾妻「小田島さん、弁当正解でしょ?キノコ無かったし」(小田島さんはキノコが大の苦手)

小田島「おうおう、良かった良かった。」

吾妻「俺の目利きも大したもんだな。」

牧「あの値段じゃキノコなんて入ってないよ。」

といった会話だった様な気もしますが定かではありません。そして歴史あるジャズハウスですから、名取さんのいつもの語りも、さながらインク・スポッツが降りてきたかの様な静謐な空気に包まれます。決して悲しい挨拶をしているわけではございません。

そして、冒頭に打ち上げを用意している、と書きましたが西島さんは不参加です。その理由はもうひとつやっているフルバンドがこの次の日の昼に伊豆の伊東でライヴがあり、夜にはその前日からの温泉旅行に参加する予定なのです。そしてそのために一度家に戻って車で伊豆へと向かうことになっており、ということはこの日の西島さんはライヴでは素面だったのです。

「飲んでいないと何とちゃんとした人なのだろう」というのが周囲からの共通した評価でした。さて、ライヴも佳境に入り、全員で「カーンパーイ!」とコーラスを叫びます。

やっぱりライヴはこうじゃないと、ねえ。ということで、無事にすべて終了。急ぎ足で通りを渡った居酒屋Dに飛び込んで、楽しむこと二時間ちょい、良い加減に酔った初期高齢者達とその知人の人々が家路につきました。

2022年10月23日(日)
新宿red cloth
“新宿コネクション”

吾妻光良トリオ+1/ハッチェル4
/ザ・たこさん

これもかなり回数を重ねてきている紅布での新宿コネクション。毎回ハッチさんとはご一緒しているのですが、これまではハッチ楽団とか、ハッチ・オーケストラ、だった筈ですが、いきなり今回は”ハッチ4″、という名前で出てきます。ハッチさんが四人いたらそれはそれで面白そうです。そして、もうひとつの対バンは何と大阪からたこさん! 福島の大宴会では「すぐに脱ぐ」ことで知られているたこさんですが、さて、この日はどうなることでしょう?

開場17:30 開演18:00
前売:3,500円/当日4,000円+1Drink

red cloth ホームページ

さてこれで果たして何回目になるのか判らない、恒例のハッチともう1バンドと我々でお届する red cloth、今回は大阪のJB、と異名を取るザ・たこさん、そしてハッチは、ハッチェル・バンドでもオーケストラでもなく、ハッチ4、という初めて聞くバンド名。

「ハッチよぉ、ハッチ4、って何なんだ?」

「あ、これでツアーに行ったんですよ。」

「いや、そりゃいいけど何故ハッチ4と?」

「ツアーに行くから一番暇そうな4人を集めまして。」

いくら話しててもまったくラチが開かないので、いつもの様にハッチとともにたしなみへと繰り出しました。天気も良いし公園でお茶を飲んだりするのも良いのではないか、と吾妻から提案しましたが、保守的なメンバーはいつも通りで構わない、と「世界の山ちゃん」に一直線に歩いていきます。まあ、ハッチと初めて会ったのも名古屋でしたからこれは致し方の無いところでしょうか。

まあ、ご覧の様に来てしまえばそれはそれで楽しいわけですが。戻ってトップ・バッターはザ・たこさん。激しいリズムと怒涛の様なシカケで場内を沸かせまして、続いてが我々。

ジャズ・ストリート、ピットイン、と続いていますのでいつもよりロック寄りの選曲だった様な気もしますが、まあそうでもないか。続いてハッチ4ですが、ツアー帰りということで結束も固くエンディングのキメなどで猛獣使いの様なふるまいを見せるハッチも怪しさ満載でした。そしてアンコールはザ・たこさんの安藤さんと吾妻がハッチ4に加わって何故か「ALL OF ME」。吾妻はハッチ4のギターの方のジャンゴ・ラインハルト風のアコギを借りて弾きましたが、いやあ、良いギターだった! 一方、安藤さんは歌ではなく、踊りで乱入。

吾妻がいぶかしげな顔をしているのは、コロナ前の福島クダラナ祭りですぐ全裸になってしまう安藤さんがこの時点で既に上半身裸なので、よろしからぬ展開にならないか、と危惧しているわけです。そんな中でもハッチからソロを弾く様に指示が来ると、ギターが大変弾いてて面白い楽器なので、安藤さんのことも忘れて演奏にのめりこんでしまいます。しかし、そのさ中に・・・・、

背後からは安藤さんの魔の手が迫ってきます。吾妻の命運は風前の灯か、という寸前に、

正義の味方のハッチが悪を滅ぼしてくれましたとさ。

2022年10月27日(木)
豊橋ハウス・オブ・クレイジー

“Chain The Rockin’ BLUES 3days” day1
リクオ・トリオ +吾妻光良
[リクオ(vo.p)寺岡信芳(b)小宮山純平(ds)]
ゲスト:吾妻光良(g,vo)

名古屋・得三に続いて、豊橋ハウス・オブ・クレイジーさんに、またリクオさんのトリオと一緒に出演させていただけることになりました。お店はこれが2年遅れの25周年、ということであります。ということはお店が出来たのは、1995年ですか? Windows95、とか騒いでいた頃ですねえ。今や、win10とかwin11とかだいぶ数も減っちゃいましたが、まあ、そういう時代なんですかね。次期バージョン・アップの時はWin100ぐらいにして景気を盛り返してもらいたいものですね。あ、無駄話はさておきまして、頑張りますよ。

開場18:30 開演19:00
前売:4,500円/当日5,000円+1Drink

ハウス・オブ・クレイジー イベントページ

バンドでのツアーは大概は他のメンバーと一緒に動きますので、単身で地方に向かうとなるとどことなく落ち着かないものです。お弁当を食べ終わってのんびりすることも出来ず、何故かパソコンに向かったりして、勤め人時代の出張の様な感じになってしまいます。ただ、こんな心持ちのまま本番を迎えるのは良くないわけでして、気分を切り替えるには本番前のたしなみが一番なのですが、リクオさん達は本番前は飲まないだろうしなあ・・・、と思っているさなか、red clothにいらしていたライターのSさんが、この豊橋の公演に来られる、というので、あ、それじゃ行きましょうよ!と拿捕する約束をしてリハ終わりでSさんと飲みに行こうとすると、何とこの日はそんなにもうライヴの準備も無い、というのでリクオさんとドラムの小宮山さんも事前たしなみに参加される、ということで一挙に本番前から盛り上がりました。写真撮っておきゃ良かったですね。そして始まった本番。

きょうび珍しい「ピアノ・ロック・バンド」というリクオ・トリオは客席で聞いていても無茶苦茶心地よいのですが、そこに混じって演奏できるのもなかなか至福で贅沢な感じです。また、これで磔磔以来二回目、リハも入れれば三度目の顔合わせとなりますので、メンバーの皆さんともツーカーな感じで、

ちょっと緩すぎるのではないか、といったステージ上での歓談も交わされていた様です。しかし、折角豊橋まで呼んで頂いたのですから、ここは頑張らねばなりません。

いやいや、こんなものではまだ頑張り足りない、ということで更に

頑張るわけですが、地元の友人でこの日の写真を撮ってくれたnovさんもおっしゃっていた様に右側にかかっているプロフェッサー・ロングヘアの画が「まあ、何やってんだか」と言っている様にも見えてきます。無事、ライヴも終わり、最後は宝塚調(?)の記念撮影。

着替えも済ませnovさんや、その他ご友人達を急かせて、さあ、ウチアゲに行こう!と店を出ようとしましたが、おおーっと! この日のもう一人の主役、27周年の迎えたハウス・オブ・クレイジー店主のM崎さんを取り囲んで、もう一枚記念写真を。

吾妻もリクオさんもマイクを持っていますが、その意図はよく判りません。

 

 

 

2022年9月

2022年9月3日(土) 代官山
晴れたら空に豆まいて16周年
真夏のカリプソ地獄・Revisited

吾妻 光良(Vo,Gt)、牧 裕(Bass)、岡地 曙裕(Drs)、早崎 詩生(Apf)、ワダマコト(Vo,Gt)、アンドウケンジロウ(Sax,Cla)

これまで何回かやってきた吾妻トリオ+1とカセットコンロスのお二人によるカリプソだらけのライヴ、このコロナ禍ですっかりご無沙汰しておりましたが、満を持して、しかもお世話になっている晴れ豆さんの16周年にもあたる、ということでパァーっ!と開催させていただきましょう。

開場18:30 開演19:30
前売:3,500円/当日3,800円+1Drink(600円)

晴れ豆さんHP

ハードロック、フルバンド・ジャズ、と来たら真夏はカリプソでしめくくろう!というカリプソ地獄、何と晴れ豆さんでの開催は6年ぶりということで、吾妻もワダさんも新ネタを多数取り入れての、満を持してのカリプソ縛り。ブルースも無ければジャズも無い、という一夜となりました。さすがにリハにもかなりの時間がかかり、よし、作戦会議に駅前の串カツの田中に行こう!と張り切ると、何と斜め前の餃子の王将とともに閉店してしまったそうで、そうかあ、やはり土地柄に合わなかったか、と落胆していたら岡地さんの知人が近くに居酒屋がある、というので行ってみると、なかなか良いお店で、知人のJさんなどもたしなんでおられました。さて、打合せも終わりほぼ定時に開演。

おや?お帽子とは珍しいですね、と言われるかも知れませんが、これは準備のために日々カリプソを聞きまくっていたら、有名なロード・インヴェーダーの写真に影響されてしまった結果であります。

しまった、スカーフを巻いときゃあ良かったな。しかし、若い頃に海水浴用に買った麦わら帽子とはいえ、やはり帽子は暑いもので、二曲ほどで脱いでしまいいつもの感じに戻りました。

最近ライヴ中の写真が余り撮れてないので、中国製のデジカメを知人の友人のNORIKOさん、という方に渡して撮って頂きまして、ボロいカメラなのにありがとうございました。粛々と演奏している様には見えますが、昔からこのユニットで演奏している「カリプソ・ワルツ・メドレー」は編曲的にもかなり頑張らないと弾けないものなので、カリプソの日にしては妙に全員、力を込めて演奏していた場面も見受けられました。

力を込め過ぎた、というわけでは無いのでしょうが、ワダ君が弦を切る、というアクシデントもあり・・・、

ああ、こういう時にスラっと何かカリプソの小唄でも演奏できたら良いのですが、持ちネタをほぼ本編につぎ込んでいただけに、つい普通のジャイヴものでつないでしまったのが痛恨の極みです。しかし、ワダ君の迅速な弦張り替えでダメージは最小で済みました。さて、ライヴが進んできますと、どうも牧君がワサワサしています。

「牧さん、ちょっと集中してくださいよ。」

「そう、こいつ、そういうとこあるんだよ。」

「一体、どうしたんですか?」

「いや、いやな、クックック・・・。」

「何だと? オバさんだとぉ?」

何でも麦わら帽とジャズシャツの吾妻の後ろ姿が、スーパーによくいる太ったオバさんに見える、というのがツボに入ってしまったらしく、笑いが止まらなくなってしまった様です。どこがいけないのだろう?深くかぶりすぎなのでは、いや、ツバの角度なのではないか、と多方面から助言をいただいて、

まあ、何とかこれでオバさんからは脱却できたのではないか、とバンドにもお客さんにもご納得頂けたかと思いきや、

何と今度はオバさんではなくて、農薬を散布する農業従事者の方に見える、という思わぬ反応もありましたが、今回はこれで良しとしましょう。何しろワダ君も吾妻もそしてアンデーも、大好きなカリプソを唄ったり演奏したり、またそれについて語ったりしているのですから、これが楽しくないわけはありません。撮って頂いた写真、どれを見ても満面の笑みをたたえていました。

その一方で

「あああ、また同じコード進行だっ!」

「もう、これ以上弾くことが思いつきません。」

と苦しみを訴える牧さん、早崎さんなどもおられましたが、そういう方々にも充分楽しんで頂ける、そんな強制、じゃねえや、共生社会を目指してまた近々再演したいね、と言って大団円を迎えたカリプソ地獄の夜でありました。

2022年9月10日(土)
新宿 Polka Dots
吾妻 光良変型トリオ

吾妻 光良(Vo,Gt),牧 裕(Bass),早崎 詩生(Apf)

初期のBoppersで、何回もトラを頼んだことがあり、一枚目のアルバムに顔も写っている学生時代からの知り合い、MB氏からお声がけをいただき、珍しく新宿のジャズハウスでライヴを演らせていただくことになりました。場違いにならないよう、しかし、変に気取って大失敗、ということにもならない様に頑張りましょう。

開場18:00 開演19:00
ミュージック・チャージ:3,500円

Polka Dots スケジュールページ

初めてお邪魔するポルカドッツ。新宿三丁目にありますが、周りには外にテーブルを出した飲み屋さんがひしめいていて、そこでは17時前からマスクをしてない若者達が大声で騒いでいて、もしも感染したら重篤化も有り得る我々としては足早に店内に行くしかありません。ミストレスのTさんにご挨拶をしてセッティングを始めますが、ジャズのお店なのでなかなか勝手も違ってPAなどもこちらでセッティングする必要がありましたが、昔取ったキネヅカでサクッとセットもリハも終わり、なるべく空いてそうな店でのたしなみも終わり、いざ本番。

小さいお店ならではのインティメイトな感覚?あ、判りにくいですか、親密な感じ、と言えば宜しいかな?そんな感じで結構気持ち良く演らせていただくことが出来ました。ミストレスにお願いして事後の写真を何枚かいただくことが出来ましたが・・・、

う、ううむ、ちと写真が小さめでした(笑) 今回は折角のジャズハウスですのでギターにもジャズ用の弦を張って臨んだりしたのですが、結局いつもと同じ様な音になってしまいました。しかしミストレスのTさんからは、

「そんな気にせず、いつも通りやってくださいね。」

と言われ、いつもそんなに演っているわけでは無いのですが、久々にゲイトマウス・ブラウンのストレート・ブルースなども歌い、それなりに楽しませて頂きました。

一番手前の右に写っているのが、学生時代の後輩MBの後姿かと思われますが、まあ初めてのお店でも顔なじみがいるとリラックスできるもんです。終了後、良く見に来て頂いている方々とちょっと談笑していると、

「今日は歌のPAとか凄く良かったですね。」

「そりゃそうだよ、俺がやってんだから。」

「ハイハイ、お爺ちゃん、それぐらいで。」

といった一幕もありましたが、最後にはMBを初め、後輩らしき方々と記念撮影。

次の機会には、もう少し後輩の方々ともお話をしてみたいものです。で、翌日、ブライト・ブラウンのJIVEセッションに来ていた早崎さんと話していたら、

「Tミストレスは凄く喜んでいたみたいですよ。他のジャズの人達よりももっと親しみのわく感じが良かったみたいで。」

「そりゃそうだよ、俺はルイ・ジョーダンを聞いて育っているんだから、ルイ・ジョーダンはインタビューでこう言っているんだ、『ジャズマンは自分のために演奏しているけれど、私は人々のために演奏しているんだ』、ってね。私もまさに常日頃からそうしたことを心が・・・・」

どうやら、後輩達の前で演奏していたら、昔ながらの「オレオレ病」に火が点いてしまった様でした。

2022年9月11日(日)
帰ってきたJive Session!
中野ブライトブラウン

進行役:吾妻 光良(Vo,Mnd)
副進行役:富山 博嗣(Vo,Gtr)

「帰ってきた、ってどこ行ってたんだよ?」という突っ込みもあるかも知れませんが、久々にブライトブラウンでJiveセッションやります! お好きな方々、どしどしお越しください、といいたいところですが、コロナ下でもありますので、早くしないと定員に達しちゃうかもしれません! 譜面を4部用意しろ、とか細かなお願いもありますが、そこは下記、ブライト・ブラウンのHPでご確認のほどお願いします。更に日曜日ですので、早めのスタートで、終了後、同好の士が集まって語って飲める、という素敵なしつらえになっていることも見逃せません!

開場16:30 開演17:00
チャージ:1,000円/ミニマムオーダー 1,000円

Bright Brown スケジュール

さて、久々の開催ということもあり、本当に同好の士などが集まってくれるのだろうか、という不安も抱えつつの開催でしたが、ほぼ満員の参加者にお集まり頂いたJIVEセッション。さすがに密度はそこそこになりますので、お店のミキさん特製の感染防止スクリーンも併用しつつ、始まりました。

それぞれが持ち寄った曲をコード譜を見ながら全員で演奏する、という言ってみれば単純なことですが、寄る年波のせいか、指が乾いていて譜面がめくれなかったり、突如頼みの綱の進行表が行方不明になったり、人の名前が覚えられなかったりで進行のキレが見られなかったのは反省しております。しかし、各自の心の中のこれがJIVE、というのを持ち寄っていただき、なかなか珍しいセッションになったのでは、とも思いますが、メンバーによっては、

何か、いつものブルース・セッションみたいだね、という声も聞かれましたが、それで良いんです。ブルースだってモノによってはJIVEなのです。吾妻と早崎もいくつかのセットに参加しましたが、なかなか普段では得られない新鮮な情報にも接することが出来ました。

そして、終盤に向けてはやはりCats And The Fiddleしか無いでしょう。

アンコールはホッピーズの富山君、有休を取って関西から遊びに来ていた井尻君と吾妻でコーラス(と言ってもユニゾンですが)を担当してのCatsの「Stomp,Stomp」。ブレイクのところに仕掛けがありますんで、三人でその部分を力説しながらの大団円となりました。

ちょっと、オレオレが過ぎたかも知れませんが、また演りたいものです。ハイ。

2022年9月19日(月・祝)
高円寺JIROKICHI
吾妻 光良トリオ+1

吾妻 光良(Vo,Gt)、牧 裕(Bass)、岡地 曙裕(Drs)、早崎 詩生(Apf)

珍しく月曜ですが休日です。ここ最近、ゲストをお呼びしてのトリオ+1が多かったわけですが、秋への入口となるこの季節、じっくりと自分達に向き合って年度の後半を充実させていきたい、と願うメンバーもいれば願わないメンバーもいるでしょうが、とにかく涼しくなって感染も収まって台風とかも来ない様に、ということはみな間違いなく願っております。配信もあります!

開場18:30 開演19:30
前売:3,500円/当日4,000円+1Drink

次郎吉HP

ハードロックあり、カリプソあり、初めてのジャズ・ハウスでの演奏あり、ジャイヴ・セッションあり、という盛りだくさんの夏の最後はレギュラー・メンバーのみでの次郎吉マンスリーでした。いつもの感じでいつもの様に演奏できるというのは幸せなことです。

あれ?牧さんは5つ先の駅に住んでるのにこの日もエレキ・ベース? どこか腰でも悪くされましたか? それとも寄る年波には、というヤツですか? と思われる方もいらっしゃるやも知れませんが、この日は直撃こそしなかったものの台風が近くにいて、そのあおりで強風が吹いていたため吹き飛ばされない様に、大事を取ってエレキ・ベースでの参加となったわけです。ウッドベースを抱えたまま吹き飛ぶ牧さん、というのも一種メリー・ポピンズの絵本の様で見てみたい気もしますが。

しかし、よくよく考えてみると人見さんのハードロック大会の時から、何かと空模様の怪しい週末が多く、我々の様なバンド活動からも地球の気象が変になっている、というのが垣間見えるわけです。さて、7月はお休みさせて頂きましたが、無事今年度上半期までの、上半期とは言いませんか、第二四半期終わりまでのマンスリー・ライヴを終えさせていただいたなか、我々には果たしてどんな進歩があったのか、と問われると・・・、

特にいつもと変わらないんじゃね? と言われるかも知れません。しかし、こんな細かいところに目を向けていただけますれば・・・、

そう、このは半年間はバンドを始めて以来初めて「もっときちんとコーラスに取り組もう・月間」としての取り組みを重ねてきたのでありました。次郎吉の投げ銭チケット。サイトの書き込みの中にも「コーラスに磨きがかかっていると思いました」というありがたい書き込みがありまして、今後も頑張っていく所存でございます。そしてコロナの方もテドロスさんが、油断はできないが収拾方向に向かっている、とおっしゃられていましたので、この日から久しぶりに客席を練り歩くトルバドール・スタイルを復活させました。

やはりライヴハウスはお客さんとの距離感が近くてナンボですので、これからも色々と注意しつつ続けていきたいと思っております。

2022年9月25日(日)
福岡 Liv Labo

「リブラボ ブルースセッション」

出演:
Shuffle macine(石田ヨウスケVo,G、山田ともharp)
吾妻 光良Vo,G
藤井 康一Vo,Sax
黒川 修 Vo,Ba
岡地 曙裕 Dr

トリオ+1の吾妻と岡地が九州に居残り、バンバンバザールの黒川さん、そして何故か日本のジャイブ王・藤井君も加わって、福岡のシャッフル・マシーンさんとセッション大会ということになりました。連休も最終日だしなあ、明日の仕事が嫌だなあ、と思ってる方も大丈夫! 早くから始めますので、早く終わって早く寝られるので翌朝もスッキリです!

OPEN16:00/START16:30
チャージは投げ銭(要ドリンク order)

Liv Labo スケジュール・ページ

再び福岡に戻っての最終日は、Livlaboでのブルース・セッション。シャッフル・マシーンのお二人、石田さんと山田さんとは初対面でしたが、懐かしいオーソドックスなシカゴ・ブルースなどの演目は全国共通、いや万国共通、言葉も要らないぐらいですから瞬間で打ち解けることが出来ました。本番前にも全員でたしなみに出かけて結束を固めて臨んだ本番。

凄い人数でステージに上っていますが、事前告知のあったメンバーだけではなく、バンバンのサポートのバンジョー・丸山さんや、地元のバンドの方、そして写っていませんが、昔、黒川君と一緒に「泥水」というバンドをやっていたイセキさんなんかも加わって楽しい夕刻を過ごしました。

この後は、餃子屋でしっかり飲んで楽しい夜を過ごしました、とさ。

2022年9月24日(土)
別府カッパーレイヴンス
テッキリベップストック

バンバンバザール
P.A.Rhapsodies feat.江川ゲンタ
吾妻 光良トリオ+1
大石みつのん

「勝手に別府ストック」が戻ってきた!と思ったらテッキリでした。ですので、ご本家よりも時間短め、出演者も少なめですが、それでもフェスの気分で皆で盛り上がりましょう!

17:00 open / 17:30 start 予定
料金5,500 (+1Drink order )

カッパーレイヴンスHP

人生は数奇なものでございまして、この催しの企画者であり主催者であるP作さん、ある意味、他の誰よりもこの催しを心待ちにしていたであろうそのP作さんが、何と前日にコロナに罹患してしまいました!さぞや無念でしょう、悔しかろう、と言ってもShow Must Go On、です。我々もバンバンの黒川さんの運転する車に乗って、一路博多から別府に。到着すると既にP.A Raphsodiesさんのリハが始まっており、久々にお会いするギターの一平さんに挨拶などしているうちに我々のリハも始まり、あっという間に終わりまして、この日貸し切りになっている階下の元町バルへ。

ワインのボトルもリーズナブルでみな上機嫌です。ちなみに早崎さんは近所の竹瓦温泉、というところに温浴に行ったやに聞いております。トップバッターのP.A Raphsodiesさんが終わると二番手はバンバンバザール、最小編成の3名でのライヴですが、

いや、シッツレイしました、コーラスの技量が我々とは雲泥の差でありまして、一曲終わる度に頭を垂れて「申し訳ございません」、「勉強し直します」、等々とつぶやく我々でした。先日の次郎吉で良い気になっていましたが、余りに甘いお客さんばかりだと芸人は育たない、というのはこういうことか、と実感いたしました。

そんな流麗なコーラスのバンバンに何曲か加わって下さい、と言われ、ストラトで乱入、嫌がらせじゃあないですか、と言われておりますが、これしか持ってきてないもーん。そして我々は、

前日のLivlaboよりも更にロック度を強めまして、

場内は早崎さんを中心に真っ赤に染まりあがっておりますし、

最早、全員座り込んで弾いている場合ではありません。ジジイと言われようが、年金生活者と言われようが、頑張る時は頑張るのです。しかし、そんな中、心温まる演出が・・・・。

P作さんのはからいで、この日誕生日を迎える岡地さんにP.A RaphsodiesのVoのカヨさんからバースデイ・ケーキの贈呈式。いやあ、ジジイ、良かったなっ!大トリを務めるのは大石みつのんさん。

歌いながら、競馬の実況中継の様な喋りを繰り出すワザの凄かったこと!そして最後は全員で記念撮影。

そして打ち上げは、先ほどの元町バルにUターン。興が乗って来たので楽器も弾いて歌も歌って秋の夜を楽しむだけではなく、家で療養しているP作さんに向けて動画配信もしましたとさ。

2022年9月23日(金)
福岡 Liv Labo
吾妻 光良トリオ+1

吾妻 光良(Vo,Gt)、牧 裕(Bass)、岡地 曙裕(Drs)、早崎 詩生(Apf)

ありがたいことに中年実業家、かつバンバンバザールの主宰者である福島さんから彼のお店、Liv Laboに来ませんか、というお誘いがありました。これだけで帰るわけには行きませんので、この後にいくつかの催しがある予定ですが、順繰りに告知していきたいと思います。催しのみならず、旅行も兼ねようか、というメンバーもいたりして世の中を回していくためには良いことです。

開場18:30 開演19:00
前売:3,500円/当日4,000円+1Drink

Liv Labo ホームページ

さて、お気づきの様に当ページの記事は時系列が新しい順に上から並んでいますが、この九州ツアーはひと固まりとして扱いたいと思いますので、先ずは初日のトリオ+1のLiv-labo公演からです。二度目のLiv-labo、しかも我々だけでありますから実に気楽なものでありまして、リハが終わると細長い日本の西に位置する福岡の日の長さを満喫しつつ、換気の良さそうな外テーブルのある店で本番前のたしなみに入ります。

そして、始まった本番、年間を通して所有ギターを満遍なく使う、というポリシーと、飛行機移動でも壊れにくかろう、ということで吾妻はソリッド・ギターの雄、ストラトキャスターで臨みました。

「何でまたストラトキャスターなんか持ってきたんですか? 全然、似合ってないですよ。」

と、中年実業家・福島さんは悪態をつきますが、65歳を越えているといっても日々、新たなことに挑戦する気概を捨ててはいけません。異郷の地にても、ストラトキャスターならではの表現を模索しつつ頑張らせて頂きました。この日は福岡地区で古くから続いていて1999年にはNHKの「熱血オヤジバトル」でグランプリを取ったブルース・バンド、CATFISHの金丸さんにも見にきて頂きましたが、似合ってない、という様な論評は特に無かったので、これで良いのだ、ということなのだと思います。福島君、判ってくれちゃろうか?

そして先日の次郎吉で封印を解いたトルバドール・スタイル、福島さんに福岡のコロナ警戒度はどんな感じか尋ねると、東京よりはリラックスしている、ということなので、アンコールではためらいなく採用させて頂きました。

そしてもちろん早崎さんも。

何故、頭の上に乗せて吹いているのか、真意は良く判りませんが、ひょっとするとストラトキャスターを通じてジミヘンが降りてきていた、のかも知れません。

 

 

2022年8月

2022年8月21日(日)
天王洲アイル KIWA TENNOZ
松木理三郎 &
Swing-by Big “BAD” Brothers
ゲスト:吾妻 光良

お世話になっている松木さんのスイングバイ・ブラザーズの特別版、何と16人編成の真正ビッグバンドのライヴにゲストとして呼ばれることになりました。松木さんのバンドは「完全生音」ということで演ってらっしゃるわけですが、ギター聞こえるかなあ、歌もどうかなあ、と若干の不安がありつつも、どうやらその辺りはよしなに、という噂も聞こえつつあり、まあ甘えてしまおうかな、と。この酷暑の中で頑張り過ぎも良くないですからね、ハイ。

開場16:30 開演17:00
ミュージック・チャージ 4,000円

スイングバイ・ブラザーズ Twitter

ツイキャスでの配信もあり〼

ハードロックからフルバンド・ジャズまでなかなか振れ幅の大きかった8月でしたが、この日もまだまだ猛暑というなか、初めて天王洲のKIWA、というお店に行ってみましたが、なぁるほど、川のすぐ際にあるからキワなんですな。既に一日リハーサルに呼ばれておりますので、当日目を吊り上げてリハをする、という感じでも無いので、まあ、ゲストで呼ばれた部分のリハはゆったりと終えてあとは涼しい客席に座ってビッグバンドの音を聞いていると時々寝落ちもしたりで、なかなか優雅な時間を過ごせました。そして、本番、先ずは彼らだけの演奏で始まります。

松木さんが最後に客席から登場してライヴが始まるという、一見粋な演出ですが、実は楽屋への出入口があるのは、このステージの右側奥だけなのです。しかし、

見ての様に、奥の出入口は11名の管楽器の皆さんで完全にふさがれていますので、これしか登場のしようが無い、という状況なのでした。ですので、ゲストの吾妻も同様に客席から登場しましたが、

どうもすんません、どうもすんません、というたたずまいでステージに上がっていくのが、どうにも小物然、としているのが残念です。どうなんでしょう、背筋を伸ばすと良いのですかね?この日の演目は事前に松木さんから「吾妻さんが、これぞフルバンド!と思う曲」を選んでください、と言われていましたので、普段から聞いているけど演奏するのは大変だろうなあ、というビリー・エクスタインやエディ・クリーンヘッド・ヴィンソン、はたまたワイノニー・ハリスの曲などをやらせて頂きました。

でも、管楽器の方々には色々ご迷惑をかけているのではないか、とそれなりに気を遣っておりまして随所で、大丈夫でしょうか?と語りかける地道な努力は怠りませんでした。

しかし、場に慣れてくるとつい、いつもの調子に戻ってしまい、MCの途中でバリトンの女性の方に、「ねえ、話、聞いてる?」とまるでいつものBoppersでの様な感じで聞いてしまい、かなり驚かれてしまいました。余り普段からご一緒していない方への声がけは気をつけないといけないな、と痛感したプロ入り1年2か月目の夏でした。

「餓鬼も人数」すなわち、どんなにつまらない取るに足らないものでも数の力はあなどりがたい、ということわざがありますが、この日のミュージシャンの方々は餓鬼どころか鬼の様な凄腕の方ばかりですので、ステージは「鬼が人数」みたいな感じで、激しく盛り上がりました。

機会があればまたご一緒したいものです。で、最後は記念撮影ですが、実はこれだけメンバーがいるのに本番前~本番中にたしなんでいるのは吾妻だけ、という寂しい状況で、さすがに一人ではワインボトルも一本は空きません。あ、演奏終わったからもう飲めるんじゃない?とお声がけをして、あ、じゃあそれなら・・・、というお二人にお酒を注いでると、

速くしてよぉー、という心の声が聞こえてきそうな、そんな記念写真になってしまいました。

2022年8月13日(土)
高円寺 JIROKICHI
吾妻 光良トリオ+1
ゲスト:人見 元基(ex VOWWOW)

~真夏のハードロック大会!?
生ピにウッドベースにスチールで?~

真夏の次郎吉マンスリーは何と、再雇用業界最大のハードロック・シャウター、と異名を取る旧知の人見さんを招いての一夜となります。実は吾妻、牧、岡地、早崎、と全員何らかの形で若い頃はロックに親しんでいたので、やる気は満々ですが出来るのかどうか、似て非なるものにならないのか、という不安もありますが、猛暑を吹っ飛ばせ!という勢いでやってみましょう!

ちなみに本公演は配信はありません。

開場18:30 開演19:30
前売:3,500円/当日4,000円+1Drink

JIROKICHI HP

8月4日の木曜日の夜、さすがに普段やりなれていないハードロックをぶっつけでは出来ませんので、都内某所でリハーサルをやったあと打合せという名の飲み会に繰り出しまして・・・

「というわけで、今回はあえてウッドベースと生ピアノとスチールギターでハードロックに挑戦するというわけだが。」

「ちょっと待った、スチールは良いけどハードロックで座って弾くのか?」

「いや、立って弾くよ。スタンド持ってくから。」

「えええ!あのマヒナスターズみたいなスタンド?」

「やめてよー、カッコ悪いよー!」

「何か工夫しないと。そのままじゃダメだよー!」

と非難ゴウゴウだったため、当日までに何か善処する、ということになりましたが、さて、当日はそれほど大型ではないというものの、関東地方を台風8号が直撃。牧さんはウッドベースごと風で吹き飛ばされてしまう危険があるため、エレキベースに変更。しかし、演目は今更変えられないので、早崎さんのキーボードと吾妻のスチール・ギターは何とかタクシーで持ち込みました。リハを終えてガラガラの極楽屋さんでの打ち合わせを終え、一部は最後の曲以外はトリオ+1でのライヴ。

いや、こりゃまあ確かにハードロック、という光景には見えません。そこで休憩時間を利用して全員でステージのしつらえをちょっと変え始めました。

こ、この旗はいったい? と思われるかも知れませんが、いや、それなりの理由があるのです。

そう、そもそもはスチールギターのスタンドが格好悪いのでこれを何とかしよう、ということで、ユニオン・ジャックの布切れで覆ってしまえば良いのではないか、でもそれだけだと唐突だから、周りにも万国旗をあしらえたら更に良いのではないか、ということになったのです。こちらも

しっかりキーボードがユニオンジャックで覆われています。決して英国風のコタツではありません。あともう一つ、出来れば演奏中に口からヒョロヒョロヒョロ、と万国旗を出せないか、という案もあったのですが、さすがに却下となりました。さて、これでお迎えしたロック・スター。

ハードロックというよりは運動会、といった風情もなくはないですが、何とかマヒナスターズからは脱却できた様な・・・。そして運動会と言いましたが、人見さんは結構歌いながら跳んだり跳ねたりするわけですが、ここ次郎吉ですと、

気をつけないとステージの上の梁に頭をぶつけてしまいます。実際にリハでも一回ぶつけてしまいましたので、演奏中、折に触れて吾妻がこれ以上後ろに下がらない様、注意喚起をしておりました。そしてスチールを使う曲では、

うーん・・・、格好悪くはないけれど、格好いい!というほどでもない、まあ微妙なハードロックの夜となりました。最後の曲は、Boppersでもゲストで歌ってもらったトライ・ア・リトル・テンダネスをオーティス・レディング風に歌っていただき、一度楽屋に引っ込んでからも再度出てきて歌い、もう一度引っ込んでからも更にもう一度出てきて・・・、という中、もうやめた方がいいよ!とユニオン・ジャックを利用したマントショー風で幕を閉じました。

そしてアンコールは、大学時代から吾妻が人見さんとやっているスチール・ギターをボトルネック風に使って演奏する、ザ・フーのSummer Time Blues。夏ですから!

「ま、ま、牧さんは何を着ているのですか?」

そこなんですよ。実は岡地さんがボ・ガンボス時代に入手して取ってあったロック風の衣装の中から持ってきたフリンジ付の上着であります。とくとご覧あれ。

これでウッドベースだったらどうだったかも、見てみたかったですね。

2022年8月6日(土)
豊橋ハウス・オブ・クレイジー
吾妻 光良トリオ+1

コロナ騒ぎが起きてからというもの、すっかりご無沙汰しておりましたが、久々に豊橋にお邪魔します。豊橋の友人達との再会も楽しみですが、本番前に燃え尽きてしまわないよう、注意します。

開場18:30 開演19:00
前売:3,500円/当日4,000円+1Drink

ハウス・オブ・クレイジーHP

まあ、それは暑い夏のさなか、東京~豊橋というのも微妙な距離でして結局13時過ぎのこだま号に乗って四人で一路ハウス・オブ・クレイジーを目指しますが、余りの暑さに口数も少ないままこちらも暑さ満開の豊橋に到着。小一時間ほどリハをやっていると豊橋の友人、Y本さんとF井さんが早くもお店に登場。既に本番前のたしなみのお店は確保してある、とのことで、一回前のライヴが単身でお邪魔したリクオさんの名古屋・得三で、その時は一人酒でたしなんだこともあり、大喜びでついていきました。涼しいお店で飲む冷えた白ワインは格別でしたが、お店の750mlワインはその一本でなくなってしまいました。まあ、本番もあるのである程度セーブしてお店に戻って本番。

決して観光気分とかそういうわけではないのですが、気がついてみるとライヴの写真がこれ一枚しか無い、それも無理矢理Y本さんに頼んで頂いた写真というお恥ずかしい話でして。お客さんは30名限定、ということでしたが暑くて感染も収まらず、という中お越し頂きありがとうございました。それにしても左端に写っている牧さんの左手は、演奏中の筈なのにどういうことなのでしょうか。

・あ、これは違う曲だ、と譜面をめくろうとしている。

・虫が飛んできたので、追い払っている

・乗りに乗って、指パッチンでリズムを鳴らしている。

写真だけでは判らないことは多いものです。そして写真といえば、後日Y本さんのところに知人の方からこの日のライヴの写真があるよ、という連絡があったらしくY本さんが送ってきてくれました。

なるほど、さっきの写真より遥かに全体像が判りやすいですね、ありがとうございました。さて、無事演奏も終わり、またまたY本さん達の仕切りで取ってくれた店に、今度は豊橋ブルース・シーンの中心人物というだけでなく、少し前までは豊橋のコロナ対策の重鎮という立場にあったI田さんなども合流して本格的打ち上げに突入。明日があるので、酔わない様にしないと、という強い決意があり、翌日はすっきりと起床することが出来ましたが、残念ながら記憶はおぼろげでした。いつもいつもありがとうございます。

2022年8月7日(日)
京都・磔磔 築105周年!
木村充揮さん満載の五日間!の1日

木村充揮(Vo,G) & 吾妻光良トリオ+1

木村先輩が毎年やっておられる、という磔磔でのイベントに我々も参加させて頂くことになりました!6月の次郎吉での共演がジャと出るかヘビと出るか、その辺りは良く判りませんが、この時期の京都の猛暑で熱中症にかかって「胸が痛い」、という様な事態にならぬよう、注意しながら演奏させていただきたいと思います。

開場17:00 開演18:00
1日券:5,500円/5日通し券25,000円(全席自由)

磔磔ホームページ

折角、豊橋に来ているのだからな、昼は豊橋らしいものを食べるぞ! よっしゃ、俺はカレーうどんだ! ワシはエビ天じゃ! えいっ、ここは鰻丼だっ! と盛り上がりつつ、よっしゃ、ここだーっ!と入っていったお店が・・・、まあ、こういうことは良くあるものさ、と若干盛り下がりつつ京都に移動しますと、まあ、暑いことは暑いですが、京都の酷暑を何回か経験している我々にとってはまあ、これぐらいは良くあることさ、と達観して一路磔磔へ。既に木村さんは入られていたので少し休んで、早速リハの開始です。

前回の牧さんコロナ疑惑欠席の時にも何だかんだ10曲程度は譜面を用意しましたが、今回はより安心度を高めるために更に二曲を追加して臨みましたが、初めて演る曲がどう進んでいくのか、確認しつつ進めていくリハはかなり表情も硬めです。

ただ、進めていくうちに様子も判ってきて、木村さんの表情も緩んでくると我々も段々リラックスしてリハに臨める様になりました。そして4曲ほど我々だけのコーナーもあるので、その部分のリハーサル。

いろんなお店にお邪魔する度に良く思うのですが、老舗のライヴハウスは本当に音が気持ち良いものです。PAやモニターもバッチリで、無茶苦茶演奏し易いのは間違いありません。さて、リハも終わり本番までは二時間弱。前回の次郎吉では木村さんもご一緒して近隣にたしなみに行きましたが、今回は猛暑ということもあり、どうしましょうか、とご相談したところ、

磔磔の二階にある楽屋で、早速たしなみが始まってしまいました。ああでもない、こうでもない、とくだらない話をしていると、皆さぁん、どうもぉー、という明るい声が。おや、誰だろう、とそちらを見やると、

何とレヨナ嬢! 前日に出演しておられたのですが、折角なので観戦していこう、ということにしたそうで、こう一挙に楽屋も明るくなりました。・・・、ごめんなさい、ちょっと画像に加工をしてしまいましたことをお詫びいたします。さて、本番は木村さんのソロからスタート。

写真のシブ味とうらはらに、歌い始めた曲を「うーん、やめよ」と途中でやめてしまったり、客席の方々と、「何や、このアホ!」とやりとりしたりで、まさに木村さんが良く言われる「好きにやります」というそのまんまのステージでした。そして、弾き語りの最後のコードの繰り返しの中、我々が呼びこまれました。

トリオ+1で磔磔で演奏するのは久々ですが、格別の雰囲気を堪能いたしました。さて、休憩が終わっていよいよ、木村さんとのステージ。

一曲目は、ロックっぽいナンバーの”GUTS”。これは前回もやった曲でして、木村さんの歌を聞くと、「そっちがそうならこっちはせこさ」と聞こえるのですが、これはひょっとすると、「そっちが宗ならこっちは瀬古さ」というマラソンの駄洒落なのでしょうか。ですので、MCの方はそんな感じの駄洒落が満載なのですが・・・、

我々は時として、こ、これは何の意味なのでしょうか?と上の写真の様に固まってしまう局面も多々ありました。いや、詳しくは言えませんが、そんな駄洒落地獄の中に珠玉のネタもあったりするのがまた凄いのですが。そして、

「折角、来てるんだから歌いぃーや」、ということでレヨナ嬢も登壇。「おそうじオバちゃん」と「L-O-V-E」の2曲を披露していただけました。キー間違えちゃってごめんなさいね。

大きな事故もなく無事ライヴも終了し、あとは飲むだけ、さあ飲むぞ、という気合いの入り方が判りやすい1枚となりました。

 

2022年7月

2022年7月30日(土)
石垣島 Bb
吾妻 光良トリオ+1

残念・無念! 7月に入ってからの感染者急増、また現地の病床ひっ迫などを鑑みましてBbでのライヴ、一旦中止とさせて頂くことになりました。状況を見ながらではありますが、是非また再挑戦しようと思っていますので、ご期待ください!

Bb Facebook ページ

2022年7月22日(金)
名古屋・得三

リクオ・トリオ
[リクオ(vo.p)寺岡信芳(b)小宮山純平(ds)]
ゲスト:吾妻光良

ありがたい話もあるものでして、7月に得三で行われるリクオさん3daysの初日にゲストとしてお呼ばれすることになりました。いやあ、申し訳ないなあ、どうやって御礼を言おうかな、いや、お詫びしようかな、とかそんな後ろ向きな考え方ではいけませんね、前向きに頑張って臨むことを肝に銘じて、お邪魔したいと思います!

OPEN 18:00 / START 19:00
前売り4,500円(税込)・3日間通し券12,000円(税込)
共に全自由・当日別途オーダー必要・整理番号付

イベント概要ページ

人生にはメリハリが大切なわけですが、そんなわけで大挙して沖縄にお邪魔した次のライヴは単身で名古屋・得三に行ってリクオさんのトリオと共演する、というプロ入りの前にはほぼ無かった様な事例ですが、ここはしっかりと務めなければなりません。前日に皆さんと東京のスタジオで3時間弱リハをして、当日も本番前に2時間程度のリハを敢行いたしまして、さて本番までは約2時間半。

「あー、あー、リ、リクオさん、この後の予定は?」

「あ、はい、本番までひとまず自由行動です。」

「あのぅ、何かこの全員で、とかいう行動は。」

「あ、ホテルはチェックインできます!」

「い、いや、そういうのとは違って・・・」

「あ!飲みに行く、とかそういうことですか?」

「そ、そ、そう、それです。」

「いや、ちょっと今日は僕は・・・。」

「他の皆さんも・・・?」

「あ、僕、実は全然飲めないんです。」

ベースの寺岡さん、もともとアナーキー出身とお聞きしてまして、浴びる様な飲み方をするのかな、とか思っておりましたが、経歴とライフスタイルは余り関係ないものです。さて、何だかんだと群居性の高さが露呈してしまいましたが、本番まで何のたしなみもせずに待つのは耐えられません。近所に良い飲み屋さんがある、と聞き何十年かぶりに独り酒、ということにしました。テレビのニュースを見ながら、ビールと栃尾揚げと麦焼酎、意外に有意義な30分でした。さて、本番が始まり、一部はリクオさん達だけで。

リクオさんの次郎吉からの配信を見させて頂いた時に、ああ、今、このトリオを凄い大切にしてらっしゃるのだなあ、ということが良く判って良い気分になりましたが、この日もそんな良いムードに包まれて始まりました。ドラムの小宮山さんはまだ41歳、ということで全体的にステージ運びも若々しさにあふれています。

リハでは座って弾いていましたが、実年齢こそ違いますがこちらも頑張って立って演奏しないわけにはまいりません。

背後から「ジジイ、頑張れ!」と檄を飛ばされている様な感じもします。お気づきの方もいらっしゃるかとは思いますが、こういうアップライト・ピアノでライヴをやる時はどうやってお互いの顔を見られる様にするか、というのが結構難しい問題なのです。結果、この様にちょっとだけお互いの方を見ながら演奏する、という珍しい配置が採用されました。

この写真は明らかに歌っているところなのですが、こういう配置にしたせいなのか、どこか世間話に興じている様にも見えます。更に盛り上がって、リクオさんの近くに行ってギターを弾いた時も

これも無駄話をしている様にも見えます。まあ、そんな配置に関するノウハウも高めながら、今後も共演させて頂きたい、と思うものであります。

2022年7月9日(土)
沖縄桜坂劇場ホールA
吾妻光良 & The Swinging Boppers

4月に前哨戦、つうことは無いのですがトリオ+1で初沖縄公演を観光、じゃねえや、敢行いたしましたわけですが、ついにBoppersとしては初めて沖縄の地に足を下ろします。思えばもう二年前ぐらいから行く行く、と言ってたのにコロナだ何だかんだで、延びに延びて「行く行く詐欺」の様な状態でしたが、何とかっ!何とか、今回だけは実現させたいものです。開催に関わられる地元沖縄の、数多くのボランティアの方々にも先に謝っておきましょう、どうもすいませーんっ!

開場18:00 開演18:30
前売4,000円 当日4,500円(全席自由)

※入場時別途300円ドリンクオーダーが必要
※未就学児膝上無料(大人1人につき子ども1人まで)
前売り券発売日 2022年04月16日
チケット販売店:桜坂劇場窓口・ミュージックタウン音市場
ファミリーマート各店、イープラス、ローソンチケット、チケットぴあスポット

そして、何ともありがたいというか申し訳ないというか、規定の席数がすべて予約で埋まってしまいました。(7/1時点)ということで、配信も行われます。下記をご参照ください。
●配信情報
申込みサイト https://piratsukapv.zaiko.io/item/349205
2022年07月09日(土)18:30配信スタート
配信料:2,000円 ZAIKOにて配信
アーカイブ:標準3日間。14日間・30日間の延長可(別途追加料金が必要)

お問い合わせ
桜坂劇場 098-860-9555
吾妻光良&The Swinging Boppersを沖縄に呼ぶ会 090-6857-7800

前売チケット申し込みフォーム

それはもう、苦節3年というか、余りにも無謀なというか、筆舌に尽くしがたいほど沖縄の皆さんにはお世話になりっぱなしで実現したこのツアー、そんなぞんざいな感想文でお伝えするのも気がひける今日この頃、詳しいレポートは「ブルース&ソウル・レコーズ」誌の吾妻の連載ページに載せたいと思っていますので、本ページでは超ざっくりお伝えしますが・・・。
先ずは前日金曜日に現地入りして、本番もありますんで余り出歩かない様に留意してください、という主催のHさんの言葉に従って飲み屋さんでの短期結団式。

「ええと、俺、島らっきょ」「俺、ラフテー」
「俺、海ブドウ」「あ、こっちに豆腐よう」

「あのさ、明日の打ち上げも沖縄料理だからね。そこ考えてね。」

「そんなの関係ないよ、次いつ来られるか判んないんだから。」

と行き急ぐ様に沖縄を満喫する面々。大半はおとなしく宿に帰ったと聞きますが、一部深夜まで更に満喫してしまった先輩方もおられた、という話ですが、良く判りません。さて、本番日になり、先ずはリハーサル。

スクリーンに映るのは今回のライヴのために漫画家のいしかわじゅんさんが書き下ろしてくれた、という我々の似顔絵で、記念Tシャツにもして頂いてありがたい限りですが、ちょっと恥ずかしくて着られないかなあ・・・。本番は約300名弱の方々にお越し頂きまして、本当にありがとうございました。

ご覧の様に、バンドの後ろ左右に照明が2~3灯写っていますが、これは何かと申しますと、元々この桜坂劇場は映画館ですので、普通の舞台の様な照明が無いのです。そこに来てジジイ達が、暗くて譜面が読めないよお、何も吹けないよお、とピヨピヨ騒ぎ始め、そうした状況を解決するために桜坂劇場の照明の方の大活躍でこうした譜面灯が建設されたわけです。ありがとうございました。そしてこの日の打ち上げも、

沖縄料理の夜、でありましたが、文句を言うメンバーなどどこにおりましょうか、いや、おりません。相当きこしめしておられる方も見受けられましたが、全員無事に宿に着いた模様です。そして翌日は、有志7名で最近沖縄にとみに詳しい、アルトの小田島さん仕切りによる「小田島ツアーズ」の沖縄観光の日。観光の写真をそんな何枚も見せられてもなあ、という方も多いでしょうから、ここは一枚だけ。

いや、主催の方々も見にきて頂いた方々も、配信をご覧になった皆さんも、本当にありがとうございました。詳しくはWebで、じゃねえや、雑誌で!

2022年7月6日(水)
中野ブライト・ブラウン
吾妻 光良 & JOJO沢渡
ACOUSTIC DUO

吾妻光良 (アコギ/生声)
JOJO沢渡 (アコギ/生声)

先日、唐木田のWayさんで演ったぶっつけの生音デュオが意外に気持ち良かったので、同じ催しをブライト・ブラウンでも演らせていただくことになりました。一人二曲ずつ、交替で好きなブルースとジャイヴを唄っていく、という8番勝負の場です。(勝敗はありません)

OPEN 19:00 / START 19:30
Charge ¥2,000 + Minimum Order ¥1,000

ブライト スケジュールページ

二人で二曲ずつ完全生音で唄っていく、というこの企画、いくら勝敗は無し、と決めたもののどちらが先に歌うのか、ぐらいは決めないと始まりません。じゃあそれはどうやって決めるのかというと、これはもう勝ち負けがはっきりと判るもの・・・、

ジャンケンしかありません。ご覧の様にJOJOさんが勝ち、ということで先ずはJOJOさんから歌い始めました。ご覧の様にギターのケーブルも無い、マイク・スタンドも無い、というのはなかなか身軽で自由な感じがして気分も良いものです。

気分が良すぎて、何か犬の様な表情になってしまいました。ちなみにいつものブライト・ブラウンのステージと比べるとずいぶん後ろに下がっている様に見えますが、これは感染対策のために、いつもより後ろに下がっているのです。(客席も下がっている) で、JOJOさんからの指令もあって何曲かピアノで伴奏することになりましたが、ギターとピアノですとピアノの方が全然音が大きいので、邪魔にならぬ様、そーーーっ、と弾く、というのがいつに無く難しいところでもあります。

ただ昔の人の様な、客席に向ける目線だけは音量に関わらず押さえておきたいポイントではあります。一部が終わり二部に入ると、またJOJOさんからピアノを弾け、という指令が来ますが、キーの都合とか曲調の都合で、これは歯が立たない、と思い、客席に見に来ていたピアニスト一名を引きずり出して弾いてもらうことにしました。

赤い服を着ていない詩生さん、というのを目撃できるのも珍しい機会かとは思いますが、それにもまして「大きい音で弾いてはいけない」というのは、弾き語り、じゃねえや、弾きたがりの彼にとっては地獄の様な試練だったのではないでしょうか。ちなみにこの曲の間は吾妻は客席で見ながら飲んでいる、つまり休憩しているわけで、ええ?俺は休憩無しなの?不公平じゃね?というJOJOさんの意見もごもっとも。丁度、こんな人も見に来ていたので引っ張り出しました。

タップを踏みながらカントリー・ブルースを歌う造田君、たまたまちょっと前に彼のyoutubeチャンネルで一緒にやった、テキサスのカントリー・ブルースなどを一緒に演らせて頂きました。そしてアンコールの最後には、つい久しぶりに客席練り歩きをやってしまいました。

何しろケーブルも何も無いですから、練り歩きやすいことこの上ないのです。多少、表情が硬いのは、感染者が増えつつある中ですので、呼吸法に留意しながら歩いているからでしょうか。また、涼しくなった頃にやってみたい企画です。

2022年7月2日(土)
渋谷MeWe オープン20周年記念
吾妻 光良(G,Vo) & 牧 裕(Bass)
DUO

Boppersの打ち上げでも使わせていただいた、渋谷のMeWeさんが20周年記念ということで、我々も昔よくやっていたDUOの形でお祝いライヴを敢行させていただくこととなりました。「銀河系1うまい」というキャッチフレーズのウーロンハイもあるそうですから、たまにはウーロンハイに戻ってみようかな、とも思ったり思わなかったりでございます。

18時open  1st 19:00〜19:40/ 2nd 20:00〜20:40
ミュージックチャージ3,000円 (with 1ドリンク)
完全予約制24名様限定(内、立見2名)
入れ替え無しライブ

MeWeさんFacebook

いや、何はともあれ、この日の暑かったこと! 吾妻が店に到着した時には既に牧さんが到着してベースもケースから出していましたが、いやーっ、暑い!暑いっ!これは非道い!などと騒いでいると、暑い暑いと騒ぐんじゃない!とたしなめられましたが、この後やって来た、DJ担当の渡辺タスクさんも村井さんも、全員が、いやあ、暑い!こりゃ暑い!と連発していたので、もうこれはそういう日だったのでしょう。で、リハもちゃちゃっ、と終わると、カウンターに席を用意して頂いて出番まで一時間強、ゆったりと飲んでいられる、と素晴らしい境遇。さすがにウーロンハイには手を出しませんでしたが、ビールやワインなど飲んでいるうちにライヴがスタート。

暑いよー!と叫んでいる様にも見えるかも知れませんが、ちょっといつもと雰囲気が違うのがお判りでしょうか? そう、ちょっと服が地味ではないですか?実は着替えてないのです。ゆったりと飲んでいるうちにすっかり身体も冷却され、また空調の効きも最高で、ウーロンハイが宇宙一美味いかどうかはともかく、思わず「宇宙一涼しい!」と言いたくなるほどのMeWe店内。珍しく着替えずにライヴに突入したわけなのです。

これだけシャウトしても全然暑くならないのですねぇ。どれぐらい涼しいのか、今度岡地さんを連れてきて叩かせて、シャツがどれぐらい湿ったのか、財布の中のお札がどれぐらい濡れたのか、などデータを取って確かめてみたいものです。そして、ライヴ後は店主の伊達さんと奥様を囲んでの記念撮影。

16周年、おめでどうございました!

 

2022年6月

2022年6月26日(日)
西荻窪CLOP CLOP
吾妻 光良トリオ+1
with 福嶋”タンメン”岩雄

「折角、京都からタンメンを呼んだのに数曲だけで帰すのはもったいないよなあ。」

「でっすよね、でっすよねー!」

ということで、翌日どこか知り合いのお店で昼公演が出来ないものか、と岡地先生が模索したところ、西荻のCLOP CLOPさんで演らせて頂けることになりました。確か、何年か前に同じタイトルでブライト・ブラウンで演らせていただいたこともありましたが、その第二弾であります。

“Jumpin’ Afternoon”ですから、集合は昼の12時。前日の打ち上げ終了から13時間しか経ってないわけですが、リハも順調に終わり近隣の「養老の瀧」での打ち合わせとたしなみも終わり、14時からのライヴ・スタート。最初の数曲だけはトリオ+1での演奏ですが、ご覧の様に前日とのコントラストをつけるべく、衣装も使用楽器もかなり雰囲気を変えて臨んでおります。

そしてもう4曲目にはタンメンを呼び込みます。どうでした、暑かったけど寝られましたか、いやあ、もうすっかりワヤであかんわ、と言ってたのかどうかは忘れましたが、和気あいあい、といった感じでお迎えしております。

どちらかというと私は小さい店で演るのが好きでね、と言っていたのはT・ボーン・ウォーカーだったかと思いますが、この小ぶりなCLOP CLOP でのジャンプな午後、もなかなか良いムードです。前夜がアポロ・シアターだとしたら、この日はミシシッピ。ジューク・ジョイントでしょうか。妄想も拡がります。

吾妻はタンメン氏とは旧知の仲ではありますが、いわゆるバンドというものを一緒にやったことはありません。しかし、Boppersの早崎さんと近さんはタンメンのバンドにいたことがあるのです。次の写真はそんな昔のことを思い出して早崎さんが懐かしく語ったひとコマですが、

ねえ、そうですよねー、何十年か前に「ブルース・ピアノ弾いてれば、絶対に喰いっぱぐれないからワシのバンドで弾いてくれ」って言って、僕をだましたんですよねー?と確認を迫る早崎さん、一方、うーん・・・そうだったかなぁ?と煮え切らないタンメン、ゲへへ、もっと攻めろ攻めろ、と面白がる吾妻、早く昔話は終えて次の曲始めてくれないかなー、と思う牧さん、うーん、ひょっとして前夜の酒が残っているのだろうか?といぶかる岡地さん、人それぞれの午後です。

コロナ下ですと、以前の様な客席練り歩きはさすがに憚られますが、やはりスタンダップ・シンガーの性、約50cmほどではありますが、舞台から降りてお客様に説教を始めます。ジューク・ジョイントが教会の様になってきました。そうです、ゴスペルとブルースは紙一重なのです。そしてツアー・ファイナルの最終シャウト。

吾妻の「これで終わるよー!」という合図にも力が入ります。終了してもまだ17時前。西荻窪駅近くの餃子屋に寄って親睦を深めて解散しました。タンメン、またね!

2022年6月25日(土)
渋谷クラブクアトロ
吾妻光良 & The Swinging Boppers
ゲスト:福嶋”タンメン”岩雄
From Kyoto

             ex  Fats Bottle Blues Band
福嶋岩雄 & The Midniters

ありがたいことに、毎年演らせて頂いているクアトロでのライヴ、普通ですと5月なのですが、今回はブルース・カーニバルもありますしねえ、余り近い時期に演ってもねえ、見に来る方も困っちゃうでしょうしねえ、とピヨピヨ言ってたら、よござんす、そしたら一か月ずらしましょう!という男気を見せて頂いたクアトロのKさんに感謝感謝、で、今年は何と京都から旧友のタンメンを呼んで頑張ります!

OPEN 17:00/START 18:00
前売 ¥4000 / 当日 ¥4500(+1drink¥600)

クアトロさんHP

そもそもことの発端は、前回大阪ビルボード公演の時に、最後のアンコールでタンメンに飛び入りで登場していただき、ルイ・ジョーダンの”Nobody Knows You When You’re Down and Out”の日本語訳詞版を歌ってもらったところ、それが大変素晴らしく、打ち上げの席でずーっと、いやあ、タンメンのあの曲は良かったよなあ、東京のブルース・ファンにも聞かせたいなあ、みたいなことを話していたら、あ、せや、6月に法事で栃木に行くんやけど、というタンメンの話があり、え?それはいつ?と確認すると、見事にクアトロの日の昼まで栃木にいることが判り、それなら来てよぉ!ということになったのであります。で、その日、急に暑くなり始めて栃木の気温は39度とかになろう、というなか、逃げる様にしてクアトロにたどり着いたタンメン、早速我々に混じっていただいてリハです。

私服ですとジャンプなのか何なのか良くわからない集団ですが、どことなく南国風でして、梅雨も明けて夏の到来を予感させる、そんな爽やかな写真とも申せましょう。ひと昔前であれば、本番までの間に近隣にたしなみに行ってたものですが、さすがにこの気温もあってひちすら楽屋でたしなみつつ本番を待ちます。すると何故か、

突然西島さんが、ハサミとガムテープを用いて紙コップで工作を始めました。何をしているのか、と聞くと「ミュート」というトロンボーンの音色を変える小物を忘れたので自作するのだ、ということで格闘すること約15分。

おお、何となくそれらしいものが出来ているではないですか。近くに寄って見てみると、

あ、こりゃ確かに紙コップだわ。でも、いちいち赤い色を塗るという、芸の細かいところがさすが理系、という感じがします。何しろ、蝶ネクタイを自作してしのいだこともある方ですからね。そして始まった本番、暑いこともあっていつもでしたらオープニング用には、別のギターを持ってきたりもするわけですが、今回はより軽いマンドラで登場しました。まあ、この前の野音でダブル・ネックを使ったばかりですから、プラマイ・ゼロですよ。え?何を言ってるか判らない?いいんです、自分だけ納得できてれば。

何だかんだとこの日のクアトロは350名の方に入場していただき、さすがにコロナ以前の500名、というレベルには届きませんが、久々に大勢のお客さんの前で演ってるという実感があり、年齢の割にみんな元気なステージ運びだった様にも思います。

途中「しかしまあ何だなあ」の名取さんの語りのところで名取さんのマイクが活きない、というハプニングがありましたが、さすが名取さんも慣れたもの。

「しかしまあ何だなあ・・・、どうなるこのマイク」

とアドリブで乗り切っていました。さて、そしていよいよゲスト・コーナー。

いや!上背のあるスタンダップ・シンガーは格好いい!ステージにおける存在感が違います。この存在感とキャラクターでバンドの方も否が応にも盛り上がってしまいます。底知れぬジャンプのパワーでお客さん達も含めて、大合唱大会です。

スタンダップ・シンガーはバンドがソロを吹いたり弾いてる時も、あちこち動き回ってバンドを叱咤激励するものですが、そんな様子も見事にとらえられていました。

そして、タンメンにも入ってもらったアンコールも終わり、さあ、もう一曲アンコールをやるかやらないかの判断をする段になりまして・・・、

「どうする?もう一曲演る?演らない?」

「うーん、どうしようかなあ・・・、やめとくか。」

「え、どうして、まだ拍手来てるよ。」

「いや、打ち上げの店8:45から予約してるからさ。」

「お前、それで演らないってのは無いよ!」

暑さで、判断を誤るところでした。

また、タンメンに登場してもらえる機会を持ちたいものです。

2022年6月18日(土)
福生おでんと一品 そら豆
吾妻 光良トリオ+1-1

吾妻 光良(Vo,Gt)、牧 裕(Ba)、早崎 詩生(Ep,Pianica)

以前、コロナ前は辻堂の辻庵さんとか、代々木上原のデパールさんなんかでよく演らせて頂いていたディナー、いやサパー・ショウを初めてお邪魔する福生のそら豆さんにて開催します。まだカァーッと暑くなる前、梅雨のひと時ですが夕刻から良い天候に恵まれるとさぞや良い気分ではないか、と自負、じゃねえな、期待しております。

OPEN 16:00/START 17:00
前売 ¥3500 /当日 ¥4000(1ドリンク付)
座席は30席

そら豆さんFacebook

始めてお邪魔したそら豆さん。福生という地も「福生ブルース・フェス」ぐらいでしか来たことが無い、というか、あれは確か東福生だったかな?ともかく初めてなので、たどり着けない脱落者も出るか、と覚悟しておりましたが、無事に全員店にたどり着き、リハーサル開始。

え?これがおでん屋さんなの?ペンションじゃないの?という不思議な写真ですが、そうなんですよ、その秘密はこの後の写真で徐々に明らかになっていくことでしょう。微熱騒ぎから無事に帰還した牧さんも譜面チェックに余念が無い様です。で、リハも終わりましたので近隣にたしなみに行こうかと思うのですが、いざ楽器を置こうにも・・・、

「あ、すみません、ギタースタンドってありますか?」

「あ、スタンドでしたら壁に。」

「壁?スタンドが?」

こりゃあ確かに便利ではあるのですが、知らないうちに自分達の楽器がお店の所有物になっていたりはしないか、という一抹の不安も感じます。さて、近隣に良い飲み屋さんはありますか?とお店の方に尋ねたところ、それはもう15時から開いているという隣のお店しか無いでしょう、ということで、早速向かいます。

一人早崎さんが肩で風を切って歩いているのは、実は彼だけが赤いシャツとか赤い靴を物色するために米軍基地周辺の古道具屋さんに出没しており、”福生は私に任せなさいモード”に入っていると言っても良いのです。入った飲み屋さんでは我々よりも上の年齢の方々が昼呑みに興じておられ、良い感じでした。さて、迎えた本番、そら豆さんの全景をお目にかけますと、

そうなんです、おでん屋というか飲み屋さんの店内にちょっとだけペンション風のステージがしつらえられていて、我々はそこで演奏する、という感じなのでありました。

牧さんがネットで下調べをしたところ、これはウッドベースも持ち込めるのではないか、という話が持ち上がり、事前にお店のH坂さんから何枚も写真を送って頂いてたりもしたのですが、結果は安全第一でエレキベースで臨むことにしました。いやあ、ウッドベースだったらキチキチだったかも知れません。その分、バンドメンバー間の距離は縮まり、和気あいあいとした感じで進めることが出来ました。ただ、今回はアトリエ・ソウルさん、というプロの集団に写真を撮って頂いたこともあって、妙にカッコいい写真もあったりしまして、

何か、アメリカの地方のジューク・ジョイント風でもあり、誰もここでちくわぶが振舞われているとは思わないでしょう。店主の方のお話によると、来年の年末までには再開発が予定されているらしいのですが、また是非それまでにお邪魔して終演後のちくわぶを味わいたいものです。あ、ちなみに牧さんと早崎さんは、何故世の中にちくわぶというものが存在しているか理解できない、という寂しい心を抱えた人々であります。

2022年6月11日(土)
<SOLD OUT>
高円寺JIROKICHI
吾妻 光良トリオ+1
ゲスト:木村 充揮(G,Vo)

吾妻 光良(Vo,Gt)、牧 裕(Bass)、岡地 曙裕(Drums)
早崎 詩生(Apf,Pianica)、森田恭一(Bass)!

4月の入道さん、5月はJIROKICHIではありませんが、大阪なんばハッチで房之介さん、そして6月は何と木村さん!日本ブルース界の大物ゲストが続きますが、緊張感をもってしっかりやらないとまずいですね。我々が木村さんのバックを務めたのは忘れもしない15年前の、いや、20年前だったかな? ともかくこのJIROKICHIでのことでした。何はともあれ木村さんに「いやんなった」と言われないように頑張ります。

そして急遽、牧さん出演NGとなりその代わりに元ブレイクダウン/ダウンホーマーズの「もっちゃん」こと森田恭一さんにベースをお願いしたのでありました。

Open 18:30 / Start 19:30 Charge+1drink
前売3,500円/当日4,000円(40名限定)

それはこの日の14時過ぎのこと。吾妻家の固定電話が鳴りまして・・・

「あ、はい、吾妻ですが。」

「あ、牧です。実は直前なんだけど今、熱が36.9度あって。」

「ほ、ほう。」

「カミさんは37度超えてて頭も痛い、という状況で。」

「お、おお、お。」

「これは、ひょっとするとひょっとする状況で。」

「ひょ、ひょっ、ひょっとしたらそれは大変な・・・」

「そうなんだよ。君らとかお客さんに感染るだけでなく、これから関東のツアーを控えている木村さんに感染すことにもなってしまう可能性が。」

「そ、そ、それはマズい、マズいよ。」

「だよな? なので行かない方が。」

「そ、そ、そりゃそうだ、来ない方がいい。」

「申し訳ない。すまん。」

「大丈夫、頑張るから。」

そう言って電話を切ったものの、さて、これまでも濃厚接触者の疑いあり、ということで牧さん抜きのライヴをやったことも確かに一度はあるのですが、良く考えたら木村先輩をゲストに招いて、というこの状況下で、すみません、ベースがちょっと来られなくて、ということが許されるのだろうか、というのが猛烈に気になり始め、岡地さんと連絡を取りあった結果、代打の人を急遽頼もうという方向になり、岡地さんが次々と電話をかけていくものの、Kさんは電話に出ず、OさんはNG、Tさんも連絡つかず、万事休すか、という瞬間に元ブレイクダウン/ダウンホーマーズのもっちゃんこと森田恭一先生が所沢から来て頂ける!ということになりました。ここまでの人探しだけで既に髪が抜けそうなほど頭を使っているわけですが、この後に本番用の演目の見直しなどをしていると頭脳もフル回転、岡地さんと二人で「禿げそうだ!」を連発していました。で、何とかリハを乗り切って、本番までの間に打合せと親睦を深めるために居酒屋「一休」に。席が空くのを待つ間、店の外のベンチに腰掛ける木村さんともっちゃんですが、さながら1970年代の京都の様です。

そんな中、何とかライヴも無事スタート、最初は我々三人+もっちゃん、で始まりましたが、何とも申し訳ないことにもっちゃんだけ立ちで弾いておられる。

普段であれば、いやいや、先輩だけ立たせているわけには参りません、とこちらも立ったりしているのですが、余りにいろいろと大変だったため、そこまで頭も回らず座ったまま続行しています。

ありがたいことに二曲目でもっちゃんにも座って頂けたので、こりゃ良かった、と思っていたらやはり調子が出ないのか、再び立ちで弾かれることに。そう言えばブレイクダウンの時も座って弾いてたことは無かったですよね、あ、ブレイクダウンと言えばベース弾きながら飲みすぎで吐いた、という有名な伝説がありますよね?と問いただしたところ、

いやいや、あれは飲みすぎじゃなくて二日酔いだったの、と釈明されてましたが、日時が違うだけで飲みすぎには変わりないですね。

そして一部の最後に登場した木村さんも飲みすぎ注意の一派でしょう、何しろステージで飲んでおられるのはI.W.ハーパー、Wでロック、という代物ですから。ロックというぐらいですから、この日の木村さんは何とSGというソリッド・ギターで登場。

なかなかお似合いです。しかし、こんなレベルの駄洒落がもう一瞬も途切れることなく続くので、ついていくのも大変です。休憩をはさんで二部は木村さん大会、衣装もお色直ししまして・・・

お色直しされましたよね?と振ると、帽子に手を当てて

「ちょっと・・・ハットするやろ?」

そろそろ曲を始めようと思い、「いいですか?」と聞くと

「いや、次の曲はCですわ。」

いや、本当に手ごわい手ごわい。何しろ駄洒落の海の中を泳いでいると突然曲が始まったりするのに加えて、リハでやっていない曲が突然出てきたりするのでついていくのも精一杯です。にもかかわらず、脳が疲弊していることもあって、気がつくと次の曲の譜面が無い、ことに気づき、あ、ち、ちょっとすみません、と譜面を楽屋に取りに戻ったりする一幕もありました。

そして興が乗ってきたこともあり、もっちゃんも歌うベーシストですから、

「もっちゃん、何か歌えばよろしい。」

ということになり、ブレイクダウンでは故・はっちゃんが良く歌っていた”Gee Baby”を一節もっちゃんが歌う、という貴重な機会もありました。

そしてライヴも終盤にさしかかり、先ほど吾妻が楽屋に戻った仕返し、というわけではないでしょうが、

「あんな、ちょっと歌ってくれまへんか?」

「な、何を歌えばよろしいのでしょうか?」

「何でもええねんですわ、歌ってくれなはれ。」

と伝えるなりステージを去っていかれました。

どうやら喫煙所に行かれた様だ、という情報が寄せられましたが、いやあ、8月の磔磔もどうなるのか、とドキドキしつつ、今度はもっちゃんの助けを借りずにレギュラー・トリオ+1で向かいますので、頑張りつつ楽しませていただきましょう。

2022年6月5日(日)
丸の内コットン・クラブ
Drinkin’ Hoppys
ゲスト:
吾妻 光良 (G,Vo)

【Drinkin’ Hoppys】
富山浩嗣 (vo,g),徳武晧也 (b),関勇亮 (ds),井上渉 (p)
近藤研也 (as),鈴木浩介 (as),浦野紘彰 (ts),山田竜輝 (bs)
大槻寿彦 (tp),原田ありさ (tp),荒井和弘 (tb),吉田悠貴 (tb)

大学の遥か下の後輩にして、ジャンプ/ジャイヴ仲間/飲み友達の富山君のホッピーズとともにコットン・クラブに初出演! 俺たちはキャブ・キャロウェイ、はたまたエリントンか?という妄想を抱きつつの一夜となります。ちなみに鳥の羽をまとった様な大勢の女性ダンサーとかは特に呼んでないと思いますので、その点はご了承ください。

open 5:00pm / start 6:00pm
入れ替えなし
チケットは5,500円~8,000円 詳しくは下記参照。

コットン・クラブ公演詳細

いや、ゲストというから何かテキトーに行ってテキトーに数曲演って、あとは飲んでりゃ良いんじゃねーの?と思っていたら、何と2ステージとも頭の数曲以外は出ずっぱりで弾いて歌う、という、おいおい、人使い荒いんじゃねーの?というしつらえでありましたが、まあ、無事にリハも終わり、となると本番までの間は楽屋で嗜むだけ。やはりメンバーと吾妻の年齢差が20~30歳はありますので、そんなつもりは無いのですが、どうもエラそうにしている感じが漂います。

そして始まったステージ、今回はテナーの浦野君が、「コットン・クラブに出るんなら、いつもの様な恰好ではダメだ!」と一念発起してメンバーのファッション・コーディネーターを務めたそうですが、その結果がこちら。

「個人個人が好き勝手な服を着てくると結婚式の二次会みたいになるぞ」と吾妻から警鐘を鳴らしておいたのですが、まあ、そこそこはイケていた様です。しかし、彼らがダークな色調で来るならこちらもそれに染まる、というわけには参りません。

ここは白いジャケットでひと際目立とう、としたのですが、うーん、あさはかなことに富山君の白シャツとほぼお揃いな感じになってしまいました。しかし、この一人だけ前期高齢者、という状況下ですので、ここはあえて若く見せる様なステージ・アクションも大切です、

ちょっと頭髪近辺がヒヨコっぽい、というかポヨポヨなのが残念ですが、多少なりともロック育ちの精神を後輩達に伝えられたのでしょうか。そして、何だかんだと富山君と一緒にコーラスをする曲が多い日でもありました。

これは何の歌だったのか、今では知る由もありませんが、2人で熱唱していた様です。でも、ギタリストなのですから、何かしらギターは握っといた方が良いですよね。そしてジャンプでコーラスといえばトレニアーズ! トレニアーズといえば、”Salt Smell Shoe”という超絶ライヴ芸。いったいどういうものか?というと、ソロを吹いているサックス奏者の鼻の真ん前に脱いだ靴を持っていくと、余りの臭いにサックス奏者が昏倒してしまう、という芸なのですが、若干のゆとりもあったのでこの日、本邦初、ということでご披露させて頂きました。

惜しい! 富山、もう少し倒れた方が良かったぞ! と楽しくライヴは終わり、皆で楽屋で記念撮影。

この後は、日曜ではあるもののこのままでは帰れない! ということで、有楽町のガード下に繰り出して大打ち上げ呑み会。吾妻は無職ですので、翌日が月曜だろうが火曜だろうが、全然平気なのですが、ホッピーズのメンバーの多くは、翌日それぞれの職場で廃人の様だった、と聞いております。ナマステー!!! 

2022年5月

2022年5月31日(火)
唐木田 Cafe Way
アコースティック Blues/Jive セッション
吾妻 光良 & JoJo沢渡

野音にも登場する偉大なコージー大内を発掘(?)した偉大なプロデューサー、JoJo沢渡氏と吾妻の二人がちょっとこの日、用事で朝から唐木田方面に出向いておりまして、一方、唐木田駅前にはブルースのかかるカフェ、Wayさんがあり、しかもそこには楽器なんかもある、ということで突発的にセッション・ライヴを演らせていただくことになりました。チャージは投げ銭、飲み物はもちろん食べ物もいろいろありますので、ご近所の方々を中心に是非、気楽にお立ち寄りください。

Cafe WayさんHP

行って参りました、唐木田のWayさん。駅から歩いて本当にすぐのところにある、こんなお店であります。

ここにお邪魔するのはこの日が二回目、初回はJOJOさんと飲みに来ただけだったのですが、飲んでるうちにお店に置いてあるギターとかをいじり始めてしまい、それがきっかけで、じゃあ突発的セッションでもやりますか、というお店のマスターのご厚意に甘えてこの日のセッションにあいなったわけです。
準備するものもうろ覚えの曲の歌詞カードとコード譜ぐらいで、10分ほどの音合わせを経て、開演開演。

JOJOさんの提案で、一人二曲ずつ交替で唄っていくと結構バラエティに富んだ演目が並ぶだけでなく、演奏時間の管理もほどよい感じで、これは使えるね、と二人とも悦に入っておりました。

何だか嬉しそうな表情は良く判りませんが、本当にご近所の方々なんかもお見えになられて、アットホーム、というか、アットローカルな良い夜でした。

2022年5月29日(日)
日比谷野外大音楽堂
東京ブルース・カーニバル2022
[出演]
・blues.the-butcher-590213
 【ゲスト】山岸潤史(追加決定!)
・吾妻光良&The Swinging Boppers
【ゲスト】伊東妙子(T字路s)
・三宅伸治&The Red Rocks
【ゲスト】鮎川誠
・コージー大内
司会進行:ゴトウゆうぞう&カメリヤマキ

久々です!野音のブルース・カーニバル!過去、三回ほど出演した筈ですが、いつ出たものやら、どなたと共演したのやら、そこらの記憶は曖昧になっております。が!この季節の夕暮れ時、日比谷のオフィス街に響くブルースを聞きながら飲むビール、という心地よさは忘れようもありません。皆さま、是非野音でお会いしましょう!

開場 15:00 / 開演 16:00
前売¥7,000/当日¥7,500 (全席指定・税込)

主催M&Iさん ホームページ

好天にも恵まれた久々のブルース・カーニバル、ライヴ・リポートは次回のブルース&ソウル・レコーズ誌166号などにも載る予定ですのでここでは詳細は述べません。ただ、ごくごく我々Boppersの身の周りだけに特化したトピックなどだけでも、折角ですのでお届けいたしますか。
何しろリハが終わると本番まではかなりの時間が空いてしまいますので、そうなると嗜む以外に時間のつぶし方を知らないもので、まだ真昼間ですが楽屋は既に宴会モードに。

最初のステージを務めた三宅さんがMCで「Boppersは酒盛りを始めております」とおっしゃられていた、とかいう噂も届いてますが、大内コージがあきれた様な表情をしているのが残念です。ただ、いくら何でもカーニバルというか、フェスというか、ですから、他の方々の演奏を見に客席に出て行こうという有志もかなり多いのですが、5月の日差しのせいか、こんなことになっている人などもしばしば見受けられました。

寝ているのではない、音楽に感動しながら聞いていたのだ、という本人の弁もありましたが、いかにもいびきが聞こえてきそうな一枚ではあります。まあでも、こういう野外コンサートの場合は、大音量で結構眠気が促進される、というのもありますからね。一方、静かな楽屋では、

あ、こちらにも寝落ちしている方がおられる様ですが、本人の弁では本番前に集中している姿だそうです。いずれにせよ、音量とは寝落ちとは無関係なのでしょう。

「いやあ、しかし本当にブルースばかりだね。」

「そりゃ、西島さん、当たり前ですよ、ブルース・カーニバルなんですから。」

「もう少し、ブルースっぽい雰囲気にした方が良いのかな?」

「今からどうやって雰囲気変えるんですか?」

「俺さ、後ろで結んでるんだけど、結構髪長いんだよ。ほら、ブルースやってる人って結構長髪が多いじゃないか?」

「ああ、白人でやってる人は長い人もいますね。」

「ちょっとその線で行ってみようか。」

詩生さんがサングラスを貸してかけて頂いたところ、ちよっとブルースというよりはアート・ロックになってしまいました。やめた方が良いですよ、と皆が進言したのは当然の成り行きでしょう。そして、いよいよ本番に向けて着替えなどを始めて、ゲストの妙子さんと吾妻もスタンバイOK。今回はクリスマスではありませんが、補色を意識した衣装選択で臨みました。

いやはや、何とも大成功裏に終わった今回のブルース・カーニバル、是非来年も再来年も、という声が終了後の野音のあちらこちらで聞こえましたとさ。

そんな頃、打ち上げのお店を探してうろつきまわるのは嫌だ、ということで有楽町のお店を予約していた我々、楽しく飲みあげていましたが、熱中症ではなく「ブルースあたり」とでも言うのでしょうか、ずいぶんはしゃいでいた方約一名が、意識を失ってしまいましたが、どうやら無事帰宅した模様です。

2022年5月21日(土)
高円寺JIROKICHI
吾妻 光良トリオ+1

吾妻 光良(Vo,Gt)、牧 裕(Bass)、岡地 曙裕(Drums)
早崎 詩生(Apf,Pianica)

3月、4月とゲストも続きましたので、5月は我々だけに、ということにさせて頂きましょう。色々とこう、練習しないといけないところもありますし、沖縄だ大阪だ野外フェスだ、と浮かれてばかりいないで、ホームグラウンドの次郎吉でじっくりと自分達を見つめ直すわけですよ。良いこと言いますねえ。うーん・・・、コーラスはうまく行くかなあ?

Open 18:30 / Start 19:30 Charge+1drink
前売3,500円/当日4,000円(40名限定)

そうです。浮かれてばかりいないで、足元を見つめ直すという殊勝な態度で臨んだゲスト無しの次郎吉マンスリーでした。先ずは頭のインスト、何をやろうか、と思案したところ、前回のBoppersの大阪ビルボードの楽屋でのこんな会話を思い出しました。

小田島「あのさ、ソロなんてものはパーカーだけ聞いてれば、それで充分なんだよ。」

吾妻「でっすよねー。でもどれ辺りを聞きゃあ良いんですか? Confirmationとか?」

小田島「いや、ブルースの方がいいね、そうだなあ、Chi Chiとか?」

西川「ああ、ありますね。有名な曲だ。」

小田島「いっぱいテイクあるからね、よし課題を出そう、三平はテイク1、西川はテイク2、コーゾーはテイク4、吾妻はテイク6をコピーしてくる様に。」

家に帰ってコピーしてみようとしましたが、とても歯が立たず、しかし、テーマだけは何回か弾いていたところ手に馴染んできたので、とりあえず、この”Chi Chi”からスタート。

しかし、やり慣れていないため、エンディングが近づくと、もうすぐ終わりだ、というのを早崎さんは知っているのだろうか、このまま進んでも大丈夫だろうか、という不安がどんどん膨れていき、結果、凄い形相で早崎さんをにらんでおります。

しかし人の心配をしている場合ではなく、この直後に自ら破綻してしまった、という悲しい話も今に伝わっています。そして、この日のギターは所有ギターの中で一番重い5.3kgのレスポール・レコーディング、余りに重いのでコロナ下の昨年と一昨年には登場していなかったギターです。

ツマミが不必要に多いのが特徴ですが、咄嗟の時に手が行くわけもなく、やたらとスイッチの上空で手が泳ぐ、ということになってしまいました。

そして、この「自分達の足元を固める」日の成果としては以前から取り組んでいたジャイヴ・コーラスに挑戦した曲が、何とか一応の形になった、ということでしょうか。日頃からコーラスに取り組んでいる楽団の方々にとっては、笑ってしまうレベルかも知れませんが、ブルース出身者としては達成感がありました。

そして終了後は、もうマスクもいいんではないか、というぐらいのご時世ですから、普通に23時ぐらいまでお店で飲めるわけですが、吾妻は楽団の皆さんとは離れた席で、観に来てくれていた会社員時代の後輩二人と、あいつはどこへ行ったのだ、あいつの役職はどうなったのだ、という人事異動の話とか、先ほどのレスポール・レコーディングのフィルターやインピーダンスの話とかで散々盛り上がって帰った様です。

2022年5月3日(火・祝)
大阪 なんばハッチ

近藤房之助 A LIFE GOES ON!
〜初めてのバースデーライブ(イブ)〜

近藤房之助/永井ホトケ隆/入道/木村充揮/有山じゅんじ/清水興 /マーティー・ブレイシー/吾妻光良トリオ+1/西慎嗣 /大久保初夏/Maica_n/宮川剛/柳原旭/大黒摩季/葉山たけし/武徹太郎/坪倉唯子/リクオ/ナオユキ/and more (もちろん敬称略)

日本ブルース界の重鎮にして先輩の房さんの、古希直前ライヴという記念すべき催しに、我々もトリオ+1で呼んで頂くことになりました。房さんだけにとどまらず、ホトケさんに木村さん、有山さん・・・、と諸先輩が居並ぶ中ですが、若い頃にはいろいろと可愛がられ(?)たこともありますし、ここは頑張って臨みたいと思います。

17:00 Open / 18:00 Start
前売- ¥6,600 / 当日- ¥7,200   別途要ドリンク代

なんばハッチスケジュール・ページ

いや、今年のGWは3年ぶりに人流も戻って、という話は新聞やテレビでは聞きますが、いざそのさなかに足を踏み入れると、いや、まあ凄いこと。朝9時に東京駅に集合してみるとちょっと前のBoppersの集合時とは比べ物にならないぐらいの凄い人出でした。

たかだか4人が集まるだけですが、この人垣もあってなかなか集合場所にたどり着けないのか、集合状況も思わしくありません。岡地・早崎両氏はたどり着いたものの、牧さんが5分過ぎても現れない。この状況で電車を乗り過ごしたら、もはや新大阪までたどり着けるのか、とドキドキしていたら電話がかかってきて、近くにはいるらしいのですがなかなか来られない様で、首を伸ばして到来方向を見つめていると・・・、

おお良かった!いたいた。お判りですか? 判んねえだろうなぁ。無事にハッチに登場して、先ずはリハーサル。

比較的最近に入道先輩と共演していますもので、先輩が座っている横で立って演奏していても、立っている=上から目線、ということは微塵も感じさせず、しかも背筋の伸び方に一定の敬意も含まれている、という慣れが感じられます。

そして、リハといっても2曲だけですのでホテルにチェックインして少し休んだ後は、近所の「もずや」さんで嗜みタイム。いや、ここのお店はサイコーです。

そして迎えた本番。きちんと演奏しよう、という気持ちはもちろんありますが、今宵はバースディ・イヴ、というお祝いの日でもあります。

多少の風車奏法ですとか、

四股踏み奏法で場を祝うという試みもやってみましたが、房之介さん、特にご立腹のご様子も無かったみたいで、何よりであります。楽屋に戻ると、

大久保初夏ちゃんも出番を終えた後ですので全員で記念写真。ちなみに写真を撮ってくれたのはいつもお願いしているケンちゃんですが、写真がボケているのは、私が配給したツアー用デジカメ4千円なり、を使って撮っているためで、ケンちゃんには責任はございません。そして、最後はほぼ全員でアンコール。

誰がどこにいるか、拡大してお楽しみ(?)ください。

もう最後は背中弾きしかありませんが、ここでも房之介先輩、ご立腹の様子は無く、いや、良かった良かった。そして、一路打ち上げ会場へと行きますと、

いやいやいや、木村先輩に入道先輩に有山先輩、日本ブルース界の重鎮が勢ぞろい、という凄い写真です。入道さんは「俺は帰る」と言ってたのに何だかずっとおられたのが印象的でした。そして終宴のお時間となりますと、

リクオさん、西さん、ホトケさん、といった、また別の諸先輩にも挨拶を致しまして、最後はご本人と初夏ちゃんと岡地さんで記念撮影。

ちなみにこの打ち上げにおいて、吾妻が初夏ちゃんをいくつもの危機から救っていた、という事実は余り知られておりません。

2022年5月4日(水・祝)
名古屋アランプーサン

吾妻 光良トリオ+1

折角の黄金週間でありますので、旧知のアランプーサン・斉藤店主に頼み込んで、房之介さんの古希イベントの帰りに名古屋で一晩演奏させていただけることになりました。ひと昔前ですとこんなことは図々しくて言い出せなかったのですが、年齢のせいかプロ入りしたせいか、こういうことも平気で頼める様になりました。ありがとうございます。

開場18:00 / 開演19:00
前売 4,000円 / 当日 4,500円

アランプーサン Facebook 告知

何しろ、房さんのライヴは出演者の方々の数がハンパ無かったので、それぞれの持ち曲は大変少なく、我々も房さんの伴奏で一曲と持ち歌一曲、計二曲しか演奏しなかったので、これだけで東京に帰ったら弾きたがりのメンバーを中心に精神に変調をきたしてしまいます。いやあ、プーサンにお願いしていて良かったなあ、とお昼のカレーうどんを食べながら語り合った後、一路プーサンへ。

リハを終えると、近所のスーパー「コノミヤ」さんに行って見切り品のツマミとお酒を買って、楽屋として使わせて頂いているお向かいのカフェ・プーでくつろぐ、というぜいたくな時間の過ごし方が出来るのですが、後方に写っておられるのは、早崎さんの高校の同級生。この日は全部で4名の方々にお越しいただき、ありがたいことです。そして、

プーサンで演るときにはいつもお越し頂いているMさんご夫妻もいらして、何かこのままホーム・パーティー、って感じでも良いんじゃね?というムードですが、いやいや、こちらは演り足りてないので是非演らせていただかないと。

順調にスタートいたしましたが、実は今回のツアーにこの12弦ギターを持って参戦しているのは、このプーサンを意識してのことなのです。というのも、前々回お邪魔した時は12弦と6弦のダブルネックでしたので、弦の総数は18本。前回お邪魔した時は、テレキャスターとマンドリンのダブルネックだったので総数は14本、これがいきなり6本に減ってしまうとマスターの斉藤さんもがっかりしてしまうのではないか、と思い12本の12弦ギターを選んだわけです。まあ、次回は普通のギターに戻ろうかと。こうしてツアーに出ると普段の生活よりも時間的余裕があるからか、音楽に対する探究心も深まったりします。早崎さんは、この後に控えているサムズアップでのライヴでファッツ・ウォーラーの曲を多数演奏する、ということで宿にいる間はずっとファッツの昔の映像を見て研究していたそうですが・・・。

「あ!牧さんだ!」

とリハ中に突然叫んでいました。いったいどうしたんだ、と尋ねるとファッツは弾きながら客席の方を頻繁に見るので、前夜からひたすらその仕草を真似ていたところ、この日のステージ配置でそれをやるとお客さんの代わりに牧さんが目の前に現れるのにびっくりしていた様です。

やはり前日二曲だけ、というのがうまく作用していつもより元気に歌ったり、

いつもより元気にソロを振ったりしています。早崎さんも本番になってようやくファッツの呪縛から逃れて、普通に客席に視線を送れる様になりました。まん防も何もありませんので、終演後は普通に飲みを敢行いたしまして、マスターの斉藤さんとお店のきゃらさんが運転する車で宿まで、送って頂きました。

ありがとうございましたー!

さて、事前に告知していたライヴはこれだけだったのですが、何と翌日、吾妻と早崎はこんなところにまっ昼間からお邪魔しておりました。

何か事件取材に使われる街角の情報カメラの様な画質ですが、最近買った4000円のデジカメの画質が悪いだけです。ここはどこか、と申しますと名古屋は今池の交叉点であります。プーサンの斎藤さんと事前のメールに、

「実は翌5日の日は今池の『今池遊覧音楽祭』というイベントが昼間から今池の各ライヴハウス(もちろん OPEN HOUSEやTOKUZO含めて)や野外Blues Sessionなどが行われれる日でして、今池なら帰り道に通られるかなと思い、ちょっと情報を流してみました。」

ということが書かれていて、何を?じゃあ、一曲ぐらい乱入して帰るか?と我々もザワついたのですが、直前のことだけに一曲ネジ込む、というのも余りに横暴な感じがしたので、今池事情に詳しい岡地さんにヒアリングしてもらったところ、ドラムやベースの人達を今更差し替えるのは大変だが、ギターやピアノならどうとでもなりますよ、ということだったので、吾妻と早崎のみ残留して、交叉点でのセッションに参加することにしたわけです。

なかなかこうした交叉点のど真ん中で真っ昼間からブルースを演奏する、というのは東京でもほぼ無い催しで、良い気分なのですが、5月とはいえ陽射しはかなりのもので、油断していると熱中症になりそうです。油断というのは例えばこの陽射しの中でビールを浴びる様に飲む、とかそういうことなので、この日は珍しくシラフで演奏しました。

シラフですから、人の識別なども問題無く、こちらは久々にお会いした元アップタイトの横山さん! 共演は何年ぶりですかねー。

若干、時刻の変化に伴ってステージの様子も変化していきまして、この画ですと吾妻の立ち位置には嬉しい日陰があるが、早崎さんのところは陽射しギンギン、という状態です。こういうちょっとした変化が身体に与える影響も無視できないものです。皆さんも夏に向けてご注意ください。

お誘い頂いた斉藤さんと、きゃらさんと一緒に記念撮影、いやいや、大変貴重な機会をありがとうございました。

結局2ステージ、ほぼ出していただいて、すっかりかき回してしまいましたが、それにしても名古屋の、というか今池のブルース・プレイヤーの層の厚いこと!いまや、東京の方が負けている様な気もします。ちなみに中野のブライト・ブラウンの常連さんのメカ前田さんが一曲出演していて驚きましたが、名古屋にも居を構えてらっしゃいます。ところで前田さんは名古屋勢に数えるのかな、東京勢に数えるのかな? そんなムラ社会的な度量の小さいことを考えててはいけませんね。

さて、そんな頃、直射日光にさらされてはや二時間、もはや早崎さんの表情も虚ろになってきましたので、宴はまだまだ続くものの、ここらでお暇することにいたしました。早崎さんは新幹線に乗った途端バタンQ,だったそうです。

2022年5月6日(金)
横浜サムズアップ
設立24周年記念週間

American Roots Music Festival vol.44
    & nori fes vol.21

MOONEY & HisLuckyRhythm
Mooney(Vo,G)、椎野恭一(Dr)、菅野”speedy”良平(Ba)、曽我清隆(Tp)、安藤健二郎(Sax)

吾妻光良 TRIO+1
吾妻 光良(Vo,Gt)、牧 裕(Ba)、岡地 曙裕(Dr)、早崎 詩生(Pf)

ハリケーン 湯川
ハリケーン湯川(Vo,G)、岡本雅彦(Gt)、森原光司(Dr)

折角の黄金週間後でありますので、都内に戻ってきて平日ですが、サムズの24周年というものに出演させていただきます。ムーニーさんとはこれまでなかなかご一緒する機会がなかったのですが、楽しみです。アンデーもいますしね。この日はひょっとすると、ファッツ・ウォーラー祭りになるのかなあ、などとも夢想しております。平日ですが、早崎さんも晴れて参加可能ということになりました!

OPEN 18:00/START 19:00
前売 ¥4500 / 当日 ¥5000 (+order)

サムズアップ・スケジュールページ

当初は大阪・名古屋ツアーとこのサムズは別の案件と捉えていたのですが、今池の音楽祭が挟まったことで、ひとつながりのツアー、という感じになりましたのでギターも12弦のままで参戦いたしました。湘南新宿ラインに揺られながら横浜まで来ますとましてや旅気分にもなります。リハ終了後は、虫が灯りに吸い寄せられる様にサムズの隣の「横浜西口一番街」とかいう外にテーブルを並べた飲み屋さんに吸い込まれていき、夕刻の嗜みタイム。そうこうしているうちにライヴが始まりましたが、一番手はハリケーン湯川さん。

硬質なテレキャスターの音で、マジック・サムの様なビートを高速に次々と繰り出していく、横浜ブルース・ロック最新型、といった感じでしょうか。前日の今池のブルース・セッションも含めて、大学生の頃をつい思い出してしまいました。

こちらは大学生から42年ぐらい経ってはいますので、そんなに硬質でも高速でもないのですが、まあ無理の無い範囲で、いつもの様な演目を、いや、違うんだ! ムーニーさんといえばファッツ・ウォーラーの曲を沢山歌っておられますので、この日は我々も7曲中5曲がファッッ・ウォーラーの曲でした。

ちなみにどうしてこんなに笑っているのかは、まったく判りません。そして、ムーニーさんのバンドには、コンロスのアンデーがおりますので、一曲呼び出しました。

ルイジアナ・フェアリー・テール=ルイジアナのおとぎ話、という曲ですが、アンデーの大らかな音色のイントロが何とも良いのであります。突然、呼び出して吹かせる、なんて横暴な先輩だな、と思うかも知れませんが、きちんと事前に根回しはしているのでございます。そしてムーニーさんのラッキー・リズム。

初めて見るメンバーも多かった我々ですが、ウッドベースを弾きながらウッドベースに乗っかる、というのは初めて見ました。乗っかりながら弾く弾かない、ではなくて、乗っかっても落ちない、ということに衝撃を受けました。そしてアンコールはムーニーさんと一緒に合唱。

「眠そうな二人」という曲でファッツさんに敬意を表して終演となりました。まん防でも無いので、この後はお店で、ノリ・フェス主催のノリさんにご用意いただいたおつまみなどもまじえての打ち上げですが、横浜から中央線方面の終電が早いのがちと残念でした。

2022年4月

2022年4月23日(土)
ビルボードライヴ大阪
吾妻光良 & The Swinging Boppers

「これはホームページの故障ではぁりません・・・」 という往年のB級SFドラマ、アウターリミッツを思い出してしまいそうな、令和4年に入ってのビルボード各所3連投ですが、嘘でもオレオレ詐欺でもありません、真実でありまして、ありがたいことです。当然、頑張りたいと思っていますが、まあ、無理は禁物ですのでそこそこに・・・。

1st Stage Open 15:30 Start 16:30
2nd Stage Open 18:30 Start 19:30
サービス・エリア: 6,500円
カジュアル・エリア: 6,000円

ビルボード大阪HP

ビルボード三連投ツアーの最終日、先ずは朝9時に東京駅に集合して新幹線に乗り込むわけですが、まあ、それぞれ住んでる地域の都合もありますので全員が東京駅集合ではなく、三平は品川から、コーゾーは新横浜から乗ってくる、という予定になっております。で、東京駅を定刻に出て有楽町に差し掛かろうか、という時にコーゾーから吾妻の携帯に着信が。

「お、どうした! 寝坊かっ!」

「いやさあ、乗ったら誰もいなくてさあ。」

「何言ってんのか、判んねえよ。」

「新幹線に乗ったんだけど、一本前のに乗っちゃって。」

ジジイですから、朝が早いのが得意なのは判りますが、いくら何でも30分前の電車に乗ってしまうとは・・・。のぞみは新横浜の次はもう名古屋まで止まりませんので、仕方なく名古屋で合流することにしました。

何とか無事に合流できましたが、以前の「なんばブルース・フェス」で一人だけ違う地下鉄に乗り込んでしまったこともありますから、よほど「逆鉄ちゃん」体質なのでしょう。とにもかくにも無事に大阪に着くと、誰よりも早く

楽器に張り付いていたのがこの人。ピアノが名器スタインウェイだ、というのもありますが、そもそも弾きたがり、の面目躍如であります。続くリハも二ヶ月ぶりですので、結構楽しいものです。

しかし、全員私服ですと社会人ビッグバンドよりもショボく見えてしまうのは何とも残念です。

社会人ビッグバンドなんかじゃないばい!俺たちゃロックバンドったい!とやけに根性を入れたリハを展開していた様ですが、本当はこういう無駄なところでエネルギーを使わない方が良いのでしょうね。そして第一部が開演。

おい、見てみろよ!ライヴが帰ってきたよ!と言いたくなるぐらいの大勢のお客さん達に来て頂き、我々も大変楽しく演奏させていただくことが出来ました。休憩時間はお弁当を頂いたり若干のたしなみを加えたりですが、こちらにも吹きたがりが何名かおりますもので、

楽屋は結構な騒音レベルでありますが、まあ40数年ずっとこんな感じですので、慣れっこになっているというわけでもあります。

そして二部のアンコールにはサプライズで京都のブルース・シンガー、福嶋”タンメン”岩雄を客席から呼び出して一曲歌っていただきました。昔、キャブ・キャロウェイが客席のスクリーミン・ジェイ・ホウキンスを呼び出した、という話を思い出しながら呼び出したタンメンは、その歌も含めてまるで外タレの様でした。終了後は、近くの居酒屋さんでタンメンと一緒に来ていた井尻ィさん達も含め久々の打ち上げ。去年、ホテルの部屋でみんな一人吞みしていたのと比べると雲泥の差です。まん防もありませんので、お店は朝5時まで、というのにちとビビりましたが、偶然にもお店のワイン在庫があと二本しか無い、というのに助けられて、12時過ぎに酩酊もせずに寝られました。
しかし、さすがに久々の大阪公演、関西方面の友人と会ったり、別の演奏に出かけた5名を除いた昼の新幹線で帰る7名の面々は、ちょっとお疲れの様子で「睡眠バッターズ」化していました。

2022年4月16日(土)
高円寺JIROKICHI
吾妻 光良トリオ+1
ゲスト:入道(Vo,Harp)

吾妻 光良(Vo,Gt)、牧 裕(Bass)、岡地 曙裕(Drums)
早崎 詩生(Apf,Pianica)

ありそうで無かった組み合わせ、日本ブルース界の重鎮=入道先輩をお迎えしてディープなブルースから深いバラードまでお届けするそんな夜にしたいと思います。先輩を精一杯サポート致したく思います!そして、あの伝説は本当なのか? 入道先輩の伝説にも迫りたい、とこう思っております。


Open 18:30 / Start 19:30 Charge+1drink
前売3,500円/当日4,000円(40名限定)
同時配信あり

JIROKICHI ホームページ

金沢に行くわ、沖縄に行くわ、といったこの二ヶ月でして、それはそれは各地の皆様にお世話になってきたわけですが、さはさりながら久々に戻ってきたホーム・グラウンドの次郎吉、やはりこの場所で演奏できるのも最高に有り難いことです。

この日は入道先輩を迎えての日ですので、一部最後の曲に先ず入って頂きました。

良く考えたら我々のいつものスタイルですと、吾妻と牧の両名はハイ・スツールに座っているわけですが、入道先輩が立ったままなのに、座っているわけには参りません。慌てて立ち上がると先輩は、何を急に立ち上がっているんだい?という感じの表情を浮かべております。

入道先輩を最初に目撃したのは、1975年の6月ぐらい、吉祥寺のマンダラでのライヴでしたが、あれからはや47年、歌声にはますます磨きがかかっております。

伴奏者としてもつい力が入ってしまうのか、左側の三人はふりかぶる様にしてエンディングをキメようとしている図であります。一番右でブルースを余り聞き慣れていない牧さんだけが、おや、どうしたどうした、という様な表情をしているのも、なかなか趣深いものです。

そしてこの日は「入道先輩の秘密に迫る」コーナーも設けましたが、中には余り思い出したくない様な話もあった様で、ちょっとマジな目になった入道先輩のリアクションに焦り、吾妻の目が糸の様になる、という瞬間もありました。次回は事前取材をちゃんとしておきましょう。

そして、入道先輩といえばブルース・ハープも忘れてはいけません、曲によってはブルースを聞き慣れていない人だと、イントロを聞いただけではなかなか入れなかったりする曲もあるのですが、リハの成果で牧さんも無事に入れました。

シャウトが画面を飛び越えて伝わってきそうな表情があったり、

これぞエンディング、という一幕もあったりで、素晴らしいライヴとなりました。また、是非近いうちにご一緒したいものです。そして、次郎吉はコロナでずっと時短営業が続いていましたが、ついにそのまま居残って飲める様になりました。

久々で嬉しく飲み過ぎたのかも知れませんが、吾妻の目が座り始めているのがちょっと不気味ですが、まあ、四日市のM田会長の目の座り方に比べれば可愛いものです。

2022年4月9日(土)
那覇SOUND M’s
吾妻光良トリオ+1

トリオ+1では史上初!沖縄にお邪魔いたします!那覇市にあるMusic Bar、SOUND M’sというお店で演らせて頂き、翌日は後述のフェスになだれ込む、という算段であります。何と主催は「Boppersを沖縄に呼ぶ会」の皆様ということで粗相の無い様にしないといけません。Too Much 泡盛 Do you no good、を肝に銘じておきましょう。

OPEN 18:00 / START 19:00
前売3,500円 当日4,000円

SOUND M’s さんHP

そしてこの日は何と配信も実施されます!配信料は1,980円ぽっきり!
手数料とかシステム使用料とかは要りません。

ついに沖縄ですよ、沖縄。二年前ぐらいにBoppersで呼んで頂く、という話があったのですが、コロナで延期延期、となつたものが何とか目途も立ってきて、よし、それなら前哨戦でトリオ+1も呼んでしまえ!という主催のHGさんの勢いに乗って呼ばれました。滅多に行けるところでもないので、空港の喫茶店で談笑する様はさながら海外旅行の出発前の様です。

そして、那覇空港に降り立つとHGさんご一行が出迎えに来られていて、一緒に駐車場の方まで歩いていくと、初老の男性が「判ります・・・?」と声をかけてくるのでよくよく顔を見ると。。。

YTさんではないですかっ!思わず抱きしめてしまいました。
その昔、20年前ぐらいでしょうか、吾妻が働いていた頃に現場で美術関係の仕事をされていて非常に良く会ってた方でして、そのYTさんが、この主催団体に所属されていたという、驚きの事実をのちほど聞かされました。世間は狭いものです。さて、そんなHGさんとYTさんの車に乗って那覇市内に向かうのですが、もはや駐車場すら南国っぽいので先ずは記念撮影。

早速、Sound-M’sさんに到着すると何とジャズのお店なのでコントラバスが置いてあり、今回はエレキベースで参戦の牧さんですが、このお店のコントラバスを借りて演奏することになりました。リハも終えて楽屋に戻り、さて、早速街に繰り出すか、とワクワク気分の我々、そういえばキャンペーンってもう使えたのかな?

時間に限りもあるので、二階下の沖縄料理屋さんで、チャンプルー、島らっきょ、ラフテー、と余りにもベタといえばベタですが、そうしたものをつまみながらたしなんで帰るとはや開演。

開演は19時なのですがご覧の様に、まだ全然明るいのです!YTさんの話によると東京と比べると1時間ぐらい日没時間が遅いそうです。多くのお客さんにも来て頂きまして、ちょっとパノラマ風に撮ってみましたが、客席も明るい感じでした。

そうこうするうちに暮れなずんで参りまして、我々も場に馴染んで参りまして、何か軽口を叩いている様な風景ですが、良く判りません。

馴染んできましたので、7月に開催予定のBoppers公演の宣伝もかまします。プロ入りですし、66歳ですので恥ずかしがっている場合ではございません。

さて、ライヴも無事に終わり、打ち上げはそのままSound M’sさんの店内で。ということは、店にはピアノが置いてあり、吾妻は酔いが回る、といった条件が揃ってしまい必然的に・・・

こうした結果を生んでしまい、更に店の片隅にギターがあるのを発見すると、酔っていなくとも弾きたがりの御仁と一緒になって、

こんな形に発展してしまいます。更に悪いことに、お店は特に営業を停止していないので、土地柄か外国人のお客様が入ってこられて・・・、

何か歌いませんか、リクエストはありませんか、と始めてしまいました。画面手前右側には、
ああ、いつものヤツが始まっちまったよ、とガックリうなだれる牧さんの姿も捉えられております。ともあれ、最後は全員で記念撮影。

実は吾妻にはこの辺りの記憶が一切無く、沖縄初日は見事に飲みまくってしまいました。

2022年4月10日(日)
沖縄県那覇市
吾妻 光良トリオ+1
at Sakurazaka ASYLUM 2022

トリオ+1史上初!沖縄にお邪魔します!おい、ちょっと待った、前日にもどっかでやってんじゃねーの? でっすよねー。前日のライヴが入ったので史上初ではなく、史上二番目ということになります。で、気を取り直しますと。那覇市の桜坂と呼ばれるエリアで年に一度開催される音楽とアートのフェスティバル、その名も
「Sakurazaka ASYLUM (サクラザカ・アサイラム) 2022」に初出演させて頂くことになりました!ありがたいことです。

Sakurazaka ASYLUM 公式HP

さて、2日目は桜坂アサイラム、という催しの一環でライヴハウス「output」さんでライヴを演らせていただくことになりました。先ずはホテルから現地への行き方などを学ぶべく、11時過ぎにホテルを出て散策です。さすが南国、という景色の前では思わず記念撮影してしまいました。

桜坂劇場というところに催しの本部があり、そこで登録を済ませた後は喫茶店のテラスで優雅に昼ビールやお茶の時間、吾妻は前日の痛飲もあり、ここはエスプレッソとさせて頂きました。その後、受付の女の子に沖縄っぽくて美味しいお昼を食べられるところは無いですか?と尋ねて、ソーキそばと沖縄そばの名店「いなか」というところに行きましたが、なかなかの名店だった様です。

さてホテルに戻って休憩後は、いよいよサウンド・チェック~本番。牧さんはこの日はエレキベース、会場も昨日とうって変わって暗めのシャープな感じ、しかも会場のBGMにはザ・フーなどが流れており、全体的にロック・テイストのライヴとなりました。

この2日間/2ステージでトリオ+1の初沖縄公演は終了ですが、夜はまだ早い、ということで、主催のHGさんにYTさんなどと一緒に打ち上げに参ります。最初のお店はガンボのお店で何と外にテーブルを持ち出しての飲食。

残念ながら翌日の仕事がある早崎さんは、ここで途中退出。後ろ髪を引かれております。

そして、ご予約は満杯にも関わらずこんな臨時テラス席をしつらえてくれて、おまけにお店のギターまで貸し出してくれたマスターを囲んでもう1枚記念撮影。

もうこうなると一軒では終われません。どっか行きましょうよー、沖縄っぽい店行きましょうよー、地元の人達が良く行く様なところ連れてってくださいよー、と無茶苦茶ワガママを申しましてたどり着いたのがこんなお店。

今度のお店には何故か三線が置いてあったので、デタラメですが弾き始めまして、もうご機嫌目盛りも上がりっぱなしです。

一足先に東京に戻った早崎さんに続いて、岡地さんは地元のお友達と飲むということで、最後は吾妻・牧の二名だけになってしまいましたが、HGさん、YTさん、HGさんの奥様と記念写真。

本当にありがとうございました! そして7月も宜しくお願いします!

2022年4月8日(金)
国立ノートランクス

吾妻光良g,vo,マダムギター 長見順g,p,vo,
岡地曙裕ds

順さまのご依頼を受けまして、先日の地球屋さんに続いてまたまた国立にお邪魔します。そういえば国立で買ったギターというのも持ってたからそれで行こうかなあ、でもちょっと重いかなあ、どうしようかしら、と迷える男心の春ですが、ベースが不在ですので、色々と頑張らなくてはいけないな、とも思っております。

開場:19:30 / 開演:20:00

ミニマムオーダー1500円+ミニマム投げ銭1000円
=2500円から観覧可能 

ノートランクスHP

この「過去の公演」というのも、なるべく覚えているうちに書いておこうとは思っているのですが、何しろ写真がないと始まらないところがありまして、この日は本当に写真の入手に困り果てていたところ、大変日頃からお世話になっているMさんから何枚か頂きまして、いやあ、三週間近く経ってようやく書くことが出来ました。ありがたいことです。
吾妻は初めてお邪魔するノートランクスさん、40年前ぐらいに上記のギターを買った国立の楽器屋さんの並びのちょっと駅寄りにありました。人生は数奇なものです。しかし、今回はそのギターではなくて、ベースがいない、ということもあって近所の古道具屋さんで800円で買った生ギターを持っていきました。

このギターの由来は語ると長いので語りませんが、なかなか良い選択だったな、と悦に入っております。何しろベースがいないので順さまにピアノを弾いてもらったり、

お返しに吾妻もピアノを弾いたり、

と自由に、つうか好き勝手に演らせていただきました。”No Trunks”という店名にちなみ、よく演っている「パンツを履いてない♪」というコーラスのある曲もまじえて楽しい時間を過ごしましたが、何故こんなに頑張っている様な写真があるのかは、三週間近く経ってしまいましたので、覚えておりません。

終了後はお店で打ち上げでしたが、マスターの作ってくれるまかないのツマミが妙に定食屋風で美味しかったです。単純に飲みに行っても楽しそうなお店でありました。

 

2022年3月

2022年3月19日(土)
富山市民プラザ4F
アンサンブル・ホール
大人の音楽談義10周年記念DAY4

~ブルースといっても暗くない! ジャンプ/ジャイヴって?~

トークゲスト:吾妻光良、渡辺康蔵
ミニライブ:吾妻光良 g&vo/渡辺康蔵 a.sax&vo/早崎詩生 p
 from 吾妻光良 & The Swinging Boppers(サポート:岡本勝之 bs)

ご縁がありまして、こんなイベントに吾妻とコーゾー、そして早崎、という珍しい組み合わせで富山にお邪魔することとなりました。大変名誉なことでもありますので、富山の地にジャンプやジャイヴが根付く様に、頑張ってパワポでプレゼンにいそしむ所存であります。コーゾーさんもジャズ評論家として横から何かにつけ突っ込んでくれます。また、ミニ・ライヴのコーナーでは早崎に加え、地元のベーシスト、岡本さんにも手伝って頂きます!

自分達で言うのも何ですが、きっと面白い談義になります。まだ、チケットも全然あります!

開場/18:00 開演/18:30
料金:全席指定 ¥4,000
(当日500円増/未就学児童入場不可/税込)

大人の音楽談義_HP

2022年3月20日(日)
JUMPIN’ and JAZZIN’ LIVE
at 金沢 もっきりや

さて、せっかく富山まで行くのですから、これで帰ってしまうのはもったいない、ということで、翌日曜日は金沢のもっきりやさん、という老舗のジャズ・クラブで演らせていただけることになりました。メンバーは前日と同じ、ベースの岡本さんにも手伝って頂きます!

ありがとうございます、申し訳ありません、どっちなんだ、という気もしますが、SOLD OUTとなりました。やはりここは、ありがとうございます、ですね。

開場/19:40 開演/20:00
料金:全席自由 ¥3,500
(別途ワンドリンク500円要)

ライヴ情報HP

「富山にライヴで来るのは初めてか?」
「いや、確か2000年だかにBoppersで来てる。」
「ああ、羽田で9:30から16:00まで飲んでた!」

人間、どうでも良いことばかり覚えているものですが、こんな話をしながら三人で新幹線に乗っているとあっという間に富山に到着いたしました。現場に到着して二日間ベースを担当していただく岡本さんにご挨拶。主催のKさんの心遣いで、とても美味しいブリカマ弁当などを頂いてとりあえず二日間宜しくお願いします、と記念撮影。

何だかんだしているうちに本番もスタート、一部は私とコーゾーさんによるジャンプ・ブルースとジャイヴというものに関する座学のコーナー。これまで何回もやっているしつらえですが、こんなに巨大で立派なプロジェクターにパワポを投影するのは初めてです。

「ブルースをジャンプさせる」というフレーズが今回のキーワードかな、と思って何回か登場させましたが、ちょっとくどかったかも知れません・・・。

そして、一部が終わると早崎さんと現地の岡本さんを加えてのライヴ・コーナー。一部に関係する曲も関係ない曲もまじえて楽しく演奏させて頂きました。

さすがに富山市民プラザ、だけありまして照明も普段にない様な演出の感じです。会場のスタッフの皆様、ありがとうございました。そして、終演後は富山はまん防がありませんでしたので街中のDOBU6さん、という飲み屋さんで打ち上げ。あれ、何か店のカウンターにどこかで見た人がいるな・・・、と思ったら、何と元教授、現ブルース文筆家にしてブルース訳詞単行本、「黒い蛇はどこへ?」の著者である中河伸俊先生ではあーりませんかっ!

ブルースの歌詞の話や、ブルースマンの話などをして富山の夜は楽しく更けていきましたとさ。

そして、翌日は金沢の老舗ジャズ喫茶「もっきり屋」さんでのライヴ。事前にベースの岡本さんから、こんな店です、ということを我々に知らしめるため、お店でのライヴ演奏の動画を送って頂いていたのですが、見てみると外人さんがアルトを抱えて、チャーリー・パーカーの”Donna Lee”という有名曲を猛烈な速度、猛烈なテクニックで吹き抜けて行く、というもので3分ほども見ていたらすみませんでしたーっ、と頭を下げてしまうほどの凄い演奏でした。

「岡本さん、あのモーレツなサックスの人は誰ですか?」
「あ、エリックです。エリック・マリエンサルです。」
「ゆ、有名な方なんですか?」
「チック・コリアのバンドにいましたかね。」

そりゃないよー、戦意喪失だよー、とピヨピヨ言いながらお店に入り、とりあえずお昼には別の方のライヴもあるので、本番一時間前ぐらいからリハを開始。当初はエリックさんに負けない様に襟を正して、とかも思っていたのですが、まったくそんな余裕も無く本番に突入。

まあ、人間、持ち味、というものがありますからね、そんなに凄いテクニックは無いのですが、何となく楽しくは演れている様な吾妻とコーゾーの2ショットですし、エリックと”Donna Lee”を合奏した岡本さんも「ふざけている!」とお怒りの様子は無い様です。

そんな頃、ちょっと離れたところでピアノに没入する早崎さん、お店にかなり昔に寄贈されたという、ベーゼンドルファーのピアノに身も心も奪われて弾きまくっておりました。

そして、興が乗ってくるといつもの岡地さん不在の穴を埋めるべくコーラスにも注力していました。さすがのエリックもこんな顔でコーラスはやらないんじゃないかな、と思われます。

そして最後の大団円はピアニカは吹くわ、ギターは叩くわで、エリックさんとはまたベクトルの違った盛り上がりで幕を閉じました。

ご来場の皆様にもマスターにもそれなりに喜んで頂けて何よりでした。

2022年3月12日(土)
高円寺 JIROKICHI
吾妻 光良トリオ+1

吾妻 光良(Vo,Gt)、牧 裕(Bass)、岡地 曙裕(Drums)
早崎 詩生(Apf,Pianica)

Guest:富山博嗣vo,g 井尻昌隆vo,g 

三月のJIROKICHIマンスリーは、関東と関西でジャンプ/ジャイヴを布教している若手(40代)のお二人を招いて、どっぷりとその世界に浸りたいと思っております。
「折角だからコーラスやりたいよな」
「でっすよね、でっすよねー」
という会話は交わされているものの間に合うかなあ・・・。

開場18:30 開演 19:00 まん防延長で前倒し
前売 3500円/当日 4000円(+1drink)
会場への入場は40名限定(全着席)
同時生配信あり

JIROKICHI ホームページ

「よし!俺がアレンジして資料作るから歌いたい曲を持ち寄ろう。」
「でっすよねー、でっすよねー。」
と気軽な感じで、コーラス物を何曲か集めて演ろうとしましたが、いやっ!改めて難しい! ここは各自の曲はなるべく簡単なものを選んで、リハはコーラス物に専念しよう、という方向になりましたが、どう考えてもJIROKICHIのリハ時間だけでは足らないよな、ということで事前にスタジオを一時間予約。
した筈が何と予約が入っていない!と。大人ですからこういうところでゴネても仕方が無いので、急遽カラオケ屋に行くことにしました。こういうところがジャイヴ・コーラスならではの利点で、ヘビメタ楽団ではこうは行きません。
まあ、何とかギリギリでリハを終えて、前回に続きI休でたしなんでから本番。

一部は我々だけでいつもの曲、と言ってもやはりこの季節になると妙に春っぽい歌とかを歌いたくなるものです。自然も変だし世の中も不安定ではありますが、こういう気持ちが起こるだけありがたいことだ、と感じつつ歌わせて頂きました。二部に入り最初は井尻氏の登場。

やけに間が空いてるな、と見えるかも知れませんが、この後もう一人来ますからね、別に敬遠しているわけではありません。それにしても後輩は立たせておいて、自分だけ座っているというのはいかがなものでしょうか、というご指摘もあるかも知れませんが、まあ20歳ぐらい違いますのでね、良いんです。井尻氏のコーナーが終わると富山氏を迎え入れて、カラオケ屋で練習したCats and The Fiddleの”Killin’ Jive” に挑戦。

表情が涼し気なのは、きっとそうガッツリとコーラスを歌っているところではないからでしょう。出来栄えは、うーん・・・、まあ、まあ、ですかねぇ、難しい!で、この日はまだまん防中でしたので、JIROKICHIを9時過ぎに出て翌日に備えました。まん防中にも関わらず、ご来場、またご視聴頂いた皆さん、ありがとうございました。

2022年3月13日(日)
国立・地球屋
第三回全日本 JIVE 選手権

吾妻光良(Gt.&Vo.)、井尻昌孝(Gt.&Vo.)
富山浩嗣(Gt.&Vo.)、徳武皓也(Bass)

井尻さんが折角、関西から来京しているので、そのまま帰るのは勿体ない!ということで、第三回目となるJIVE選手権を開催します。北京オリパラの後だけに、初のK点超えが出るのか、はたまたドーピング疑惑はどうなんだ、と波乱も予想されますが、今回は3名に加えてDrinkin’ Hoppys の直球系ベーシスト、徳武氏を招いて正調ジャイヴ・バンド編成でお送りします。

OPEN 15:30/START 16:00
(情勢により時間変更あり)
CHARGE 2700円+1DRINK(500円より)

地球屋さんHP

翌日は初めてお邪魔する国立の地球屋さん。お店の歴史を感じさせる様ななかなか趣き深い店内で、ギター類三本にベース、というまさにジャイヴ編成でお届けする夕方からの公演にはうってつけな感じでした。この編成だとステージへの収まり具合も良い感じですし、音量も小さめなので各自のコーラスも良く聞こえます。

しかし、良く聞こえるのが良いことなのかどうなのか、聞こえるぶんだけ、演奏の最中に、うむむむ、俺のコーラスの音程はこれで良いのだろうか?という迷いも生じたりしまして、白目をむきながら音程を探る、という見苦しい場面も何回かあったやに思います。白目ではないですが、虚空を黒目がちに見つめるという写真で現場を想像して頂けたら幸いです。

夕方公演ですので、写真というかビデオを撮ってくれたホッピーズの武藤君を伴って飲みに行こう、という話になり、店主の女性の方にお勧めのお店まで連れていって頂き、ちょっとしたツアー・ファイナル気分でジャイヴな2日間を終えることが出来ました。ありがとうございます。