2023年10月28日(土)
北千住 イベントまんぷく食堂
吾妻 光良(G,Vo)
藤井 康一(Sax,Uku,Vo)
照本 史(Key,Vo)
2月にもお邪魔した、踊り子Moccolyさん主催のイベント「まんぷく食堂」に再度お邪魔します。何でもこれでイベントは10回目を迎えるということで、今回は久原大河画伯のポスター展と同時開催、更にMoccolyさんのブランド洋品の販売もあります。27日は画伯の展覧会、29日は藤井君とMoccolyさんのミニ・ライヴもある、ということでございます。
14:00~16:00 ぐらい
チャージ3,700円 (+1ドリンク)
酷暑をくぐり抜けて8ヶ月ぶりにお邪魔する会場のY’S亭ですが、前回と大きく異なるのは、今回が久原画伯の大ポスター展との併催、ということでしょうか。会場入りすると既に前日には作品のインスタレーションを済ませている画伯その人が会場の片隅にたたずんでおられました。
ご覧のポスターは結構古いものかと推察されますが、壁一面に画伯のこれまでの作品、それこそ古いものだと21世紀に入ってすぐ、ぐらいのものから最新作までところ狭し、と飾られているわけで、それはライヴ中の写真でも確認できます。
あ、しまった、鏡に映っている人達の顔をモザイク処理してませんが、まあ、向かい側に飾られている画伯の作品もご覧頂きたいので、今回は無しで行かせてください。問題・・・無い?でっすよねー。リハーサルの前には画伯とこんなやりとりもありました。
「しかし、まあ凄い作品の数だね。」
「でも、何かどんどん歯抜けになってっちゃうんですよねー。」
「そりゃ大河、アレだよ、どんどん売れていく、ってことだから良いことだよ、ありがたいことじゃないか。」
「い、いや、そうじゃなくて、放っておくとどんどん床に落ちてっちゃうんです。両面テープが安物なのかなあ。」
確かにライヴ中に落ちていく画も何枚かは目撃しており、単なる両面テープの品質の問題ではなく、演奏の音の振動が原因で落ちるのではないか、不本意な姿で書かれたアーティストの恨みによるものではないか、と諸説出ていましたが、案外、
踊りまくるモッコリー嬢の起こした振動によるものではないか、という説も信憑性アリです。しかしこの写真、激しく身体を反らせるモッコリー嬢とそれを見て感心する照本氏、大笑いする吾妻、まではまあありがちなリアクションですが、藤井君は何の楽器も持たず視線も定まらず棒立ち、という、ちょっと不自然な体制です。それは何故か、と言いますと、実はこの日の藤井君はかなりの腰痛を発症しており、身体が自在に曲がらないのでこういう体制になっているのでした。
それもあって藤井君、周囲の盛り上がりとは別路線で、いつもより真面目にウクレレを弾いている様に見えます。ちょっと内股に膝を曲げている感じも腰をかばっている様に見えます。足の五本指靴下も何らかの健康効果を期待してのことなのかも知れません。
こうしたライヴの写真というのは一部だけ切り取られるとそこで何が起きているのか意外に判らないものでして、この写真の吾妻と藤井君は何に反応しているのでしょうか?二人は明らかに違うものを見ている様に見受けられます。吾妻が見ているのは客席の前から2~3列目ぐらいでしょうか、誰か凄く酔っている人とかいたっけなあ?覚えておりません。一方藤井君は明らかにモッコリー嬢の方を見ておりまして、良いよなあ、腰が曲がるって、という羨望の表情を浮かべている様にも見えます。
とにもかくにも大盛況でライヴは終わり、協賛のコエド・ビールを美味そうに飲み干す画伯とモッコリー嬢を会場に置き去りにして、北千住の夜へと繰り出す三名でした。
2023年10月22日(日)
高円寺?JIROKICHI
吾妻光良トリオ+1
ゲスト:チャールズ清水(Pf,Vo)
二ケ月ぶりにお呼びするゲストは何と、1970年代の中~後半からホトケさんのブルーヘヴンや、牧さんも交えてのナット・キング・コールもどきのセッションで一緒だったチャールズ・清水、ごく一部では「ズルチャ」などとも呼ばれておりますが、そんな大物を迎えることとなりました。昨年の5月ぐらいに吾妻・牧・チャールズの三人でウン十年ぶりに再会しましたが、その時は「どなた様でしたっけ?」という感じでしたが、今やもう見間違えることはございません。
開場18:30 開演19:30
前売:3,700円/当日4,200円(+ドリンク)
チャールズさんとこのメンバーで共演するのは、本牧ジャズ祭、というイベントにBoppersで出て以来となりますが、それがいつのことだったかまるで覚えていない。しかし試しにネットで検索してみると何と2001年のことだったらしく、うわあ、22年前のことかあ。そんな前の曲を覚えているわけも無く、またオリジナル曲も多いチャールズさんですので、この日は珍しく高円寺のスタジオで2時間のリハをやってから次郎吉に入りました。ですので現地でのリハはあっさりと終わり、本番はいつも通り3人だけで6曲ほど演ってからチャールズを呼び込みます。
最初はご覧の様に詩生さんピアノ、チャールズさんはキーボード、という布陣です。チャールズさんはピアニスト、という印象が強いかも知れませんが、その昔ブルーヘヴンを一緒にやっていた頃はオルガンとピアノ、でしたからこういうキーボードも意外に行けるのです。しかし、その昔のオルガンとレスリー・スピーカーは重かったなあ。そしてキーボードならでは、なのでしょうか、立って弾きながら歌う、なんていうことも多い様です。
しかし、次郎吉はまさにこのチャールズさんが指を向けているその辺りに客席向けの右側メイン・スピーカーがあるので、マイクがこの向きだとそのスピーカーに向いてしまうのでハウリングを起こしてしまうのです。三つ子の魂百までも、と申しますが吾妻は長年、音関係の仕事をしていたもので放置しておくことが出来ません。
ギターを弾きながらも何とかこの事態を修正しようとしています。しかし、ギターを弾き続ける、という努力は怠っていない様で、D7を押さえているのが判ります。休憩後の二部は詩生さんキーボード、チャールズさんピアノ、という形で入れ替えが行われます。
全員、比較的ゆとりのある表情をしているのは、二時間のリハーサルあっての賜物でしょうか。そんな頃ピアノに座り替えたチャールズさんの様子を時系列で並べてみますと・・・・、
大変です!またもやマイクがどんどん上を向いていきますが、この上には次郎吉の客席向けスピーカー左側があるのです。このまま放っておいたら、またハウリングに直結する事態になりかねません。しかし、キーボードと違って、吾妻からピアノまでの距離は長く、また間にマイク・スタンドなどの障害物もあります。どうしよう・・・、と焦っていたら、
何とPAのワオさんが自ら修正にやって来られました。良かった良かった。二部はニューオリンズ物とチャールズのオリジナルを散りばめて、終盤に向けて盛り上がっていきます。
二時間のリハの間に各曲の仕掛けの合図をいろいろと決めた筈(グーをひとつ出したら最初のブリッヂに行く、両手でグーを出したら終わる、など)なのですが、ここに至るとすっかり忘れてしまい、もう残っているのは勢いだけで、何とか曲の終わりまでたどり着くことが出来ました。
アンコールはチャールズさんもお色直し、というか相当汗を掻いていた模様です。その昔とは体型が全然違いますからねえ。
よしよし、マイクは上を向いていませんね。終了後は昔話などに興じながら、また旧くからの友人達も交えながら深まりゆく秋を楽しんでから家路に向かいました。
ライヴとは直接関係の無い話ですが、当日来て頂いたチャールズの大学時代の同級生から1979年の秋ぐらいに吾妻、牧、チャールズで演ったライヴの写真を頂きましたので折角ですので掲載いたしましょう。
こちらは楽屋での吾妻と牧・・・。
“Uncained Melody”という曲の、”Time can do so much”という歌詞が脳裏に響きます。
2023年10月20日(金)
阿佐ヶ谷ジャズストリート
阿佐ヶ谷地域区民センター2F
吾妻光良トリオ
昨年に続いて吾妻の地元・阿佐ヶ谷でのジャズフェスに出演させて頂けることになりました。喜びのあまり、出演に際して何かコメントを頂ければ・・・、という実行委員会の方からの依頼に、「阿佐ヶ谷在住の吾妻です。今年も地元・本天沼地区を代表して出場させて頂きたいと思います!」と速攻で返したところ、何かスポーツ大会の様ですので、別の表現はございませんか、と言われて修正したのがつい先日のことでした。そう言えば「+1」はどうしたのだ、という方もおられましょうが、何しろ平日ですので、そこはなる様にウマナリで、ということであります。
第1ステージ:19:00~19:45
第2ステージ:20:15~21:00(入れ替え制)
前売:2,000円/当日2,500円
ということで、二年連続の地元への貢献ということで張り切って臨んだこの日、何と以前Boppersの座付き女性歌手だった服部恭子嬢がロサンゼルスから日本に戻ってきている、ということで、それなら1~2曲歌っていけば?というなかなか滅多に無い展開になりました。そしてごく短いリハを済ませて本番に突入。
あ、なるほど、トリオ、ということでしたもんね、と思われるかも知れませんが、引きの画で見てみると・・・
ご覧の様にきちんとプラス1の方も出席しております。要するに昼間の業務では何のトラブルも無かった、ということなのでしょう。良いことです、何よりです。そして、吾妻としては二年目の地元貢献ですので、お向かいのIさんのご主人も見物に来られてましたが、それより驚いたのは、近所の”B”というパン屋さんに後日訪れたところ、
「あのー・・・、先日見に行きました。」
と若き女主人の方から声をかけられたのです。
「ええ?本当ですか?ありがとうございます。」
「最初、ドラムの方が杖ついて出て来られて。」
「そうなんですよ、ちょっと腰を痛めてそれをかばって歩いてたら膝に来ちゃって、いまだけ杖突いてるんです。」
「あ、そうなんですか。でも杖ついてて大丈夫なのかなあ、って心配してたんですけど、いざ始まったらものすごく大きな音で叩き始めたんでビックリしました!」
何にせよ、人を驚かせるぐらいの演奏が出来るのは良いことです。ということで、楽しく地元の夜は更けていきました、とねー。え?服部恭子さん、通称キョンちゃんはどうしたのか、って? 現在写真を捜索中です。
2023年10月14日(土)
仙台LIVE STUDIO RIPPLE
ペンペンドンピー
吾妻光良トリオ+1
岡地さんの東北コネクション、とでもいうのでしょうか、黒磯に続いては何と久々に仙台にお邪魔いたします。10月も半ば、というとまだ紅葉には早いかも知れませんが、青葉城あたりに涼しい風が吹きすさぶ、そうは言わないか、吹き渡る、そうも言わないな、何しろそんな季節が期待される中、対バンはペンペンドンピー。ワダ君とアンデーとまた馬鹿話で盛り上がるのが楽しみです。あ、順さまもお手柔らかにぃ・・・。
開場18:00 開演19:00
前売:3,500円/当日4,000円(+1ドリンク)
久々にやって来た仙台の街は、秋を通り越してもう肌寒さすら感じる曇り模様。ペンペンドンピー(以下PPDPと表記)の面々とは別行動で会場入りすると、リハーサルは我々の方が先なのに彼らはもう到着しており、高齢をいいことに重役出勤している様でバツが悪いですが、ともかくリハーサルを開始。すると途端にギター・アンプのローランド・ジャズ・コーラスのリバーブが壊れていて効かない、という事態が判明し、これはパンツを履いていないぐらい恥ずかしいので、急遽マーシャルの二段積みに変更したものの、良く使い方が判らず悪銭苦闘したりして何とか終了。続いてのPPDPのリハで、順さまにマーシャルの使い方などを説明したりしているうち、こちらも終了。楽屋で先ずはひと息。
岡地さんがいないのは、膝の治療か、仙台の方々との交流のどちらかでしょう。吾妻、牧、早崎の3名はとりあえずこの後の時間がたっぷりあるのでひと駅離れたホテルにチェックイン。
「ワダ君やアンデーはどうする、ホテル行く?」
「いやあ、どっちみち荷物あるし夜でいいです。」
ということで、三人で宿に入ると何とこのお宿、最近の働き手不足の世相を反映して夜8時から翌日の昼までは無人になることが判明。宿の方から鬼のような形相で絶対に8時前にチェックインしてくださいね!と念を押されたので、あわててPPDPの皆さんにもチェックインを促しました。更にホテルの部屋はオートロックなので、もしも鍵を部屋の中に置いたまま外に出てしまうと二度と部屋に入れない、オーイ!アンデー!開けてくれーっ!お前の部屋に泊めてくれーっ!ドンドンドン!とやらなくてはいけない、というちょいスリリングなホテルでした。チェックイン手続きを済ませてもまだ時間があるので、会場近くの飲み屋さんで時間をつぶそうとしたものの、何か常連さんの様な方々がたむろしていていまいち入りづらく、定食屋さんの様なところでたしなんでからいざ本番。先ずはこの日のイベントの主宰者である、仙台で35年続くスカ・バンド、GHOST SYDICATEさん達のステージです。店内に入ると
どうしたんだ、この熱気は!ライヴハウスが帰ってきたよ!コロナ前に戻ったよ!と騒ぎだしてしまいそうな熱気で、「仙台は 外は寒いが 中熱し」と一句詠みたくなる様な雰囲気でした。そしてGHOSTさん達は
これまで余り存じ上げなかったのですが、スカ・フレイムスとも交流の深いバンドで楽屋で聞いているとユニゾンのリフが格好良い、はつらつとしたバンドです。偉そうな物言いですが、長年続いているバンドならではの一体感、結束感があるのです。そして続いてはPPDPですが、
それにしても客席が醸し出す熱気が感じられます。この雰囲気が背中を押したのでしょうか?
この演奏が止まっている最中に、さながらマーチン・ルーサー・キングの様に聴衆に訴えかけようとするワダ君、というのはちょっと珍しい光景ですが、何を話していたんだしょうな? そしてPPDPは最後にGHOSTさんのメンバーを迎え入れてのセッションでしめくくります。
こちらも大盛り上がりのなか終了して
続く我々は、一応最年長ですのでちょっと大人なムードで迫っている様にも見えますが、いや実態はそんな生ぬるいものではなく、本番直前にマーシャルのアンプが壊れてしまい、その代わりに先ほどのリバーブ無しのアンプで演ることを覚悟したため、このパンツを履いてない恥ずかしさをどう克服するか、で頭が一杯、という表情です。
しかし、会場の熱気はまだ冷めやらず、仙台の夜は暑い!
しかし、忙中閑あり、というか平常心といおうか、ステージを改めて見ると
おお、何と珍しいことに牧さんがマスクをしていません。しかし、この身振りは、しまった、俺マスクつけてくるの忘れた、と考えている様にも見えます。実態はどうだったのでしょうか。そしてイベントの最後を飾るのは、我々とPPDP、更にGHOSTの皆さんも交えての大セッション大会で「誰でもデブが好きさ」を熱演いたしました。
そして何でこういうことになったのかは良く覚えていないのですが、大変珍しい「二人羽織奏法」まで登場しました。
そして折角仙台まで行って、ここまで熱いお客様の前で演奏させて頂いたので、一応お約束の練り歩き、はたまたトルバドール・スタイルでの演奏もご披露させて頂きました。
撤収を終えて、先ずは店内でお疲れさまの撮影会。本来でしたらバンド関係ではない方々のお顔はモザイク処理すべきではありますが、どなたか関係者でどなたがそうでないか、が吾妻の方ではきちんと把握できてないので、全員のお顔をそのまま掲載してあります。
まあ、バンド名がシンジケート、というぐらいですから、相当広範囲に組織の人間が散らばっているのでしょう。この後は、宿の近くの打ち上げ会場へ。
大変美味しい魚とワインなどを前に、いやあ、長いことバンド続ける、っていうのはいいことですよぉ、と久々に真夜中過ぎまで呑み上げてしまいました。でも、鍵を室内に置き忘れる人間は運良く一人もいませんでした。これからもGHOSTさんにはどんどん周年を重ねていっていただきたいものです。ありがとうございました。
2023年10月7日(土)
豊橋 House Of Crazy
豊橋初上陸!
ブルース・パワポ・コンサート
並びにJive Sessionの夜!
吾妻 光良/富山 浩嗣(語り,Gt,Mnd,Vo)
浦野 紘彰(T.sax)、井尻 昌孝(Gt,Vo)
3月に予定されていましたが、諸般の事情により中止~延期となっていた催しが満を持して帰ってきました! 70年代の末には、街中にブルースが鳴り響いていた、という都市伝説もある豊橋でブルースとは、と説くのは野暮な話です。こんなに楽しいブルース、ジャンプ、ジャイヴ、といった世界をパワポとともに見て聞いて楽しんで頂こう、という企画、更に翌日の関西ライヴへの道すがらでもありますので、小編成のジャイヴ・セッションもお楽しみください。
19:00開場 /19:30開演
前売2500円/当日3000円(+1Drink)
House Of Crazy HP
まあ、いろんなご縁があって各所を回らせて頂いていると色々あるものでございまして、満を持して豊橋初のパワポ・コンサート、と勇んで出向いたこの日でしたが、何か地元ではお祭りか何かがあるらしく、街中は結構閑散としており、本番前に行った飲み屋さんもガラガラ、当然我々の催しもかなり少な目のご来店人数で、事前に聞いていましたが、地元知人の3名もこの日は全滅、ということで、始まる前はどんなものかなあ、と思っていたのですが、いざ始まってみると・・・、
いつもながらのことですが、好きな曲を選んで二人で呑みながら語るわけですので、これが楽しくないわけはございません。上の写真は、ラッキー・ミリンダ楽団でシスター・ロゼッタ・サーブが歌う「トラブル・イン・マインド」を紹介しているわけですが、これに続いて、それでは日本語でこれと近い内容が歌われている曲をご存じですか?というクイズを客席に投げかけたところ、何と一名の方が挙手されて、
「憂歌団の『嫌んなった』では?」
と発言されて、我々二人も思わず、「正解正解正解!」と盛り上がりました。
この後も、休憩をはさんで全15曲の紹介、そして関西から井尻氏、名古屋から浦野氏も参加してのミニ・ジャイヴ・セッションを催して、15名ちょいの参加者の方々でしたが、なかなか喜んで頂けたのではないか、と思っているのですが、いかんせん、お見せどきる様な写真が余りありません。終了後は先ほどの大正解を解答された方に導かれて、豊橋の音楽酒場で楽しく打ち上がり、おまけにだいぶご馳走になってしまいました。ありがとうございます。今度またリベンジ公演をやらせて頂きたいものです。
2023年10月8日(日)
塚本 ハウリンバー
全日本JIVE万博
吾妻光良 (Vo,Gt, Mnd)、富山浩嗣 (Vo,Gt)
井尻昌孝 (Vo,Gt)、浦野紘彰 (Sax)
脇本総一郎 (Wb)
Guest:
福嶋タンメン岩雄 (Vo)
参加各国がすっかりやる気をなくしている大阪万博はほっといて、JIVEで盛り上がろうぜ!と志とタイトルは大きく、万博、と銘打った、こちらも3月に予定されていたジャイヴ・セッション復活の夕べです。秋の夜長に様々なJIVEの名曲をお届けしたいな、と思いつつ、折角の関西ですから、盟友タンメンも呼んで、「ブルース日本語化協会」的な催しとしての側面もお届けできたら良いか、と思案を巡らせています。
17:00開場 /18:00開演
チャージ3500円(+1Drink)
JIVE万博Facebook
「あのね、チェックアウトは10時なんだけど、1000円ちょい払うと11時までいられるんだ。どうする?」
吾妻がそうやって、富山、井尻、浦野の3名に確認してみますと・・・
「き、昨日は7曲しか演ってないから演ってない曲まだまだありますよね?」
「す、スタジオとかカラオケルームとかで、れ、練習するのはどうでしょうか?」
いつものトリオ+1やBoppersでは絶対に出てこない様なこうした建設的な意見により、何と10時きっかりに宿を出て、練習に向かうことにしました。丁度うまいところにスタジオがあったので、入ろうとしたら10時オープンの筈がまだ営業しておりませんでした。こういう細かいところでビジネス・チャンスは失われてしまうのだな、と感じつつ駅前のカラオケ屋に到着して小一時間リハーサル。だいぶ自信がつきました。
大阪に着くころには残念ながら雨模様に。そして、ハウリンバーに着くと何とまだ開いていない!
「最近、ハウリンは朝まで営業しているんで、ひょっとしたに店主のTさん寝てるかも知れません。そういうこともあるかも、ということで、携帯と固定電話の二つ番号聞いてるんでかけてみます。」
と井尻さんが言うので、電話してもらったところ、まだ爆睡されていた様です。いやあ、家が自転車ですぐのところで良かったです。Tさんの話によると、店は朝5時まで、ということなのに、4時半ぐらいに来られる方々が日々いてそこからTさんのギター伴奏で歌ったりオムライスを食べたり、と何だかんだ9時半までお客さんがいる、ということが多いらしく、それじゃあ寝てしまいます。さて、とりあえずリハも一通り終えて、大阪名物のタコ焼きも食べていざ本番です。
前日からの4名に加えて、ベースに8月のレインコートでもご一緒した脇本さん、通称ワッキーに参加して頂きました。
確か8月の時には長年続けていた七三の髪型から一挙に短髪にした、という話を聞いたと思いますが、3ヶ月ほど経つとどことなく七三のムードが漂っています。何しろ十三の近くですから七三がお似合いかと思います。ちなみに富山さんは十三が「ジュウソウ」と読まれるというのは人生で初めて知ったそうで、てっきり「トサ」と読むのだとばかり思っていたそうです。高校の教員さんなのですが、専門の社会科はともかく、何でも知っている、というわけでは無いのですね。
二部では途中に数曲タンメン氏も登場、いやあ、今年はタンメン氏と共演する機会が多い!これはプロ入り後、精力的に関西に来たりしているおかげだな、と自ら悦に入ってると、何とタンメン氏の方も前日に東京で一公演をやってきた、ということで、あちらも精力的に動いておられます。この日はジャイヴ・セッション、ということで、珍しくキング・コールの曲を歌ったり、浦野さんとデュエット?というか前後半を分けてファッツ・ウォーラーの曲なども取り上げて、珍しい一面を見せてくれました。
この日の吾妻は余りジャイヴっぽくないデコラ貼りの様なテレキャスターで登場しておりますが、これはマンドラとの二台運搬なので、極力軽いものを、と思って持ってきたものです。ところが実はこのギターが前日大変なことになってしまっていたのです。このテレキャスター、先月の次郎吉の時にスライドを弾くためにかなり弦高を上げて使っていたのでちと弾きにくく、ハウス・オブ・クレイジー店主のMさんに六角レンチをお借りして調整していたら突如ピキ、という音がして弦巻が壊れてしまったのです!
これではどうしようもありません。途方に暮れているとMさんが近所の中古楽器屋さんに電話を入れてくれて、お店にあった弦巻を持ってきて交換していただいたのでした。
「ありがとうございました!おいくらでしょう?」
「いや、お店にあったものですから良いですよ。」
「いやいや、そういうわけには・・・!」
「いや、本当にいいです。」
「そ、それではせめてお名前を・・・!」
さながら時代劇の様ですが、本当にありがとうございました。とそんなこんなで、井尻さん、浦野さんのご親族にもご来場いただいて終了後は、その井尻さんのご親族と、観覧に来て頂いたRockin’ The Bluesのゲラ子ちゃんも加えての記念撮影でした。
そして寝不足のなか、必死で起きて来て頂いた店主、Tさんとも記念撮影をしないわけにはいきません。
ああ、確かに眠そうな顔をしてらっしゃいますね、というのもありますが、それよりもこの時やっていたラグビーW杯の日本ーアルゼンチン戦の行方が気になって気もそぞろ、という状態なのかも知れません。終了後はタンメン一派が先に帰った後もコア・メンバーだけ残って終電まで居酒屋で打ち上がりましたとさ。
2023年10月6日(金)
MANDA-LA2
加藤千晶とガッタントンリズム
「吾妻さんと半袖紅葉狩り(仮)」
加藤千晶(p,vo), 鳥羽修(g), 高橋結子(ds), 藤野“デジ”俊雄(b) Aketa Mino(tp), 橋本”kids”剛秀(t.sax), 中尾勘二(tb) /ゲスト 吾妻光良(vo.g)
これで3回目、いや4回目か?おぼろげではありますが、ガッタントンさんに呼ばれてのライヴ、これまでにはかなり危機的な状況もあり、もういいです、と引導を渡されるのではないか、と怯えつつも今回も呼んでいただけることになりました。「半袖で紅葉狩り」というタイトル案に対してどう対処すれば良いのか、秋といえどまだ虫はいますから虫よけスプレーは必須だなあ、とぼんやりとは思いますが、それを音楽にどう反映すればいいのやら・・・。紅葉だから赤いシャツなのかなあと、これを書いている酷暑のさ中ですと幼稚園児並みの考えしか浮かんでこないのであります。
開場18:30 開演19:30
前売:3,500円/当日4,000円(+ドリンク)
さて、加藤さんのおっしゃるところの「半袖」で「紅葉狩り」というイメージが何となく出来上がる・・・わけも無く、ただただ時間は流れていき、そうこうしていると加藤さんから「これが新曲ですので宜しくお願いします」と音源と譜面と歌詞が届き、もはやそんなことを考えている余裕も無く、の筈が他人様の新曲を聞いていると「ワシも頑張らねば中枢」が刺激されるのか、突然こちらも新曲を書き始め、かなりの短時間で完成させて資料を送付して気がつくと、あちゃあ、リハーサルの前日ではないですか。ワラワラとリハをやって二日後には本番です。えい、ちょっと安易だがこんなところで行ってみるか、とMANDA-LA2に入って当日リハを済ませて、鳥羽さんとサックスのキッズさんにつきあって頂いてたしなみタイム。で、本番スタートです。
本来ならば一部のガッタントンさん達だけのステージがどうだった、とかリポートすべきなのでしょうが、すみません、一切写真がありません。世代的に普段からスマホで撮影する習慣が身についてませんからね。で、いきなりですが吾妻込みのコーナー。
紅葉、というと赤を連想しますが、今年は猛暑ですからオレンジぐらいの方が実情に即しているのではないか、という判断に基づいた服装ですが、黄色寄りの加藤さんの御召し物と合わせてもそう間違ってはいなかったのではないでしょうか。そして鳥羽さんの頭上に赤い葉っぱがある様に見えますがこれは実は、
MANDA-LA2に来る前に地元阿佐ヶ谷のダイソーで購入してきた紅葉の造花110円なり、をギターのヘッドに装着してみたわけであります。何か最初は学芸会っぽい様な気もして恥ずかしかったのですが、楽屋で取り付けているうちに、そうか、大昔にエリック・クラプトンがタバコをギターのヘッドに差していたのが一世を風靡したことがあったが、これも言ってみればその亜流なのではないか、と意外に誇らしい気分になって参りました。ですので、
それほど恥ずかしい、という気持ちも無く逆にどうだ、このクラプトン・スタイルに文句があるか、と威張っている様にすら見えますが、改めて見るとクラプトン感はゼロですな。
同様にT・ボーン・ウォーカー感もゼロで、嫌ならやめちめえ、というヤジすら聞こえてきそうですが、季節感を大切にする取り組みの一環として評価していただけたら幸いです。まあ、ガッタントンさんに限らずドリンキン・ホッピーズさんもそうですが、手前の新曲の実験台みたいになってお付き合いいただきありがとうございます。誌面を借りてお礼を申し上げます。
で、後日談というか余談ですが、この日の課題曲、ガッタントンさんの「君の鞄」という曲の中に
「切符だけは紙のやつ、7のD席」
という歌詞が出てきます。ちなみに後半はこんなメロディですが、
何とこのライヴの翌日、岡山へと向かったサックスのキッズさんが電車の中から加藤さんに送った写真を見ると・・・、
何たる偶然でしょうか。人生は数奇なものです。これも一生懸命取り組んだおかげなのでしょう、ってそんなこた無いな。もう既にガッタントンさんには、年末運行でもお世話になるこが決まっておりまして、また宜しくお願いします。おっとっと、福島クダラナ祭りでも加藤さんと鳥羽さんと吾妻で共演いたします!
2023年10月1日(日)
中野ブライトブラウン
“Queen of Soul 森崎ベラ(Vo)
with? 早崎詩生(Pf) ”
つい先日、春爛漫のJIROKICHで吾妻トリオ+1にゲストでお迎えしたクイーン・オブ・ソウル森崎ベラさんと、かつてbabyだったはずの早崎詩生(いったいどこが???)が久しぶりに再会しましたが、それからはや5ヶ月。今度は秋深まる中野ブライトブラウンでDUOでの登場です。
「秋ですが、ディープなソウルで熱帯夜!」(詠み人知らず)是非お越しください。
開場18:30 / 開演19:00
チャージ3,000円+ミニマムオーダー1,000円
ブライトブラウン・スケジュール
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