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2023年9月

2023年9月27日(水)
高円寺 楽や
Special Duo!
吾妻 光良(Vo.Gt)/照本史(Key,Vo)

こりゃまた珍しい、照本さんと吾妻のDuoでのライヴであります。そんなの初めてではないか、と思われるかも知れませんが、確か20代末期から30代前半ぐらいまでは吾妻の実家で二人で飲みながら、ああでもない、こうでもない、といろんな曲を聞きながらこれ出来るかな、無理かな、とかこれ一体何て言ってるんだ? うーん、これはねえ・・・、と歌詞を聞き取ったりしていたものです。初秋の夜にそんなことを思い出しながら二人で演奏する、というのもまたオツなものではないか、と思う今日この頃であります。楽やさんは照本氏のシマですが、今から楽しみです。

開場19:00 開演19:30
チャージ1,000円 +オーダー
<完全予約制です>

楽やさんスケジュール・ページ

それなりに長いこと、こうしたライヴ活動とかを続けているわけですが、ここ楽やさんにお邪魔するのは初めてのことであります。

しかし思い返せば45年~48年前ぐらいには週に二日ぐらい、この辺りでバイトしていたことも昨日のことの様に思い出されます。そんなどことなく追憶ムードにひたるのも、家で照本さんとの演目を予習してきたからでしょうか。溜めてあるコード譜とかをペラペラとめくって眺めているとまだ20世紀の頃のものも数多く出て来たりしますが、一人だけで弾いていてもなかなか思い出せるもんではございません。ちなみに1986年の「速見表」なるメモをご覧いただきましょう。ほぼ古文書ですが。

「ここ、4小節を二回繰り返すんだっけ?」

「いやあ・・・、あ、四回だよ、四回!」

「あ、そうか! 何でちゃんと書いてないんだろ?」

「当時はね、書かないで身体で覚えてたんだよ」

あの頃、ぼぉくぅわぁ、若かったぁ♪ ということなのでしょうか。直近の居酒屋での対策会議とたしなみを経て、本番スタート。

あ、こうだこうだ、思い出してきた、という笑みがこぼれているのが判ります。きちんと本番前に思い出しとけよ、という気もしますが。照本さんも照本さんで、

思い出した筈なのに、おいおい聞いてないよ!といった表情も浮かんだりしておりました。まあ、30年以上前から何の進歩も無い、というのは情けない話ですので、この日も吾妻は二曲ほどスチール・ギターを投入。

ここ二年ほど以前にもまして練習しているスチールですが、練習の成果が表れているとしたら、「以前より背筋を伸ばして弾ける様になった」ということぐらいでしょうか。こうした新ネタに加えて、数多くの昔のレパートリーを次から次へと繰り出して、「楽や」の名前どおり楽しく一夜を過ごすことが出来ました。

調子に乗った二人ですから、終了後すぐに12月のブッキングまで決めてしまいました、とさ。

2023年9月24日(日)
所沢・航空公園
空飛ぶ音楽祭2023

吾妻 光良 & The Swinging Boppers
梅津 和時
奇妙 礼太郎x塚本 功
木村 充揮

だいぶ久しぶりですが、Boppersとしてはこれが三回目でしょうか、所沢航空公園でのライヴとなります。楽屋が畳なのですっかり寝入ってしまった、とかその時鳴り響いていたスカが気持ち良かった、とか、酔いまくったお客さんが倒れて救急車が来た、とか居酒屋での大々的打ち上げが凄かった、とか色んな思い出があるイベントが、すっかり大きくなって帰ってきた、ということの様です。え?何か偉そうだな? 何でバンド名も一番上に書いてあるんだ? い、いやいや、そこはその、アイウエオ順、というヤツでございまして、他意はございません。

空飛ぶ音楽祭2023 HP

というわけで、久々の所沢・航空公園。これが3回目なのは確かなのですが、現在の空飛ぶ音楽祭、という形になってから我々が出演したのは一回だけ、ということを主催チームのライヴハウスmojo店主のKさんから聞きました。となると、最初に出たイベントは何だったんだろう?で、この日はそれほど暑くもなく、荒天でもなく、青空は見えてるし、もう野外イベントには最適だわい、と思っていたら何と岡地さんから緊急メール連絡が。何と腰痛をかばって歩いていたら腰は良くなったものの、今度は膝が痛くなり、駅から現場まで歩けない、との報告が。どうやって岡地さんを搬送しようか、とKさんと相談している吾妻を心配そうに見守る梅津さんでした。

いや、それほど心配そうではありませんでした。無事、Kさんの奥様の車で岡地さんも搬送され、やれやれ、という中、他のメンバー達は以前も楽屋として使わせていただいた公園の茶室、「彩翔亭」でお昼のお弁当などを頂いてすっかりリラックス・ムード。

「何かいつものバンド支給弁当と比べると高品質だね。」

「こういう弁当だとモチベーションも上がるよな。」

バンマスが良かれ、と思って選んでいるバンド支給弁当の有難みに大半のメンバーは気づいてない様であります。さあ、それではいよいよステージに向かいましょう、というタイミングになりまして、

だいぶ人数が少ない気がしますが、岡地さんは前述の様に膝の都合で最初からステージに、牧さんはステージの様子を見に行ったっきりミイラ取りに、西島さんは喫煙所の関係ではなからステージに行っていました。どうでも良いですが、コーゾーさんのこの帽子は何故か、「白組」と呼ばれていました。さて、ステージに行きお客さんの前でちゃちゃっ、とセッティングとサウンドチェックを済ませると、いざ本番。

もう結成以来44年間、ほとんどのライヴの一曲目は”Things Ain’t What They Used To Be”で、岡地さんのきっかけでテンポが半分になる、というアレンジも変わっていないのですが、何とこの日はその肝心の岡地さんのきっかけが鳴らない! おお、膝が痛くて叩けなくなったのか!と後ろを振り向くと、

何のことは無い、どこかが外れてしまったドラムを直していただけでした。しかし、この写真を見ているとみんなが岡地さんの方を見ているのに、後列のTp、Trbの4名はまっすぐ前を見てラッパを構えています。もちろん、きっかけのすぐ後に彼らの吹くパートが来るからですが「死んでもラッパを放しませんでした」という戦前の教科書の文章を思い出してしまいました。ラッパというのはそういう楽器なのでしょうか。
そして野外フェスですから、先日の黒磯で投入してなかなか良かった、と自画自賛している吾妻はこの日もギブソンのSGで参戦。

小さくて薄くて軽いSGは派手なアクションにもぴったりで、T・ボーンが必死の思いで大きなフルアコを持ちあげて背中に回して弾いていたのに比べると、いとも簡単に同じことが出来てしまうわけですが、

よもやストラップが顔に引っ掛かろうとは思いませんでした。チンピラ海賊の様ですし、ストラップの裏布が一部剥がれているのもビンボ臭いです。ここ航空公園の野外音楽堂は公共の施設ですからいろいろと規約も厳しく、例えば音量は客席一番後ろのフェンスのところで80dBを越えないこと、電力使用量は10kW/hを越えないこと、そして17時には絶対音出しを止めること、というのがあった様ですが、我々の出番は最後の16:00~17:00、フジヤマさんに撮って頂いた写真の露出の関係もあるのでしょうが、それでも暮れなずんでくるのは確実に早くなってきていました。

こんな緑の多い公園の中にただずむ野外音楽堂ですので、夕暮れっぽいムードがなかなか似合います。

さあ、そしてこの日のサプライズ・ゲストは木村さん!

しかしこれを「サプライズ」と言っているのは我々だけで、お客さんからは最初からステージに置いてある木村さんのギターが見えているので、まる判りだったものと思われます。

木村さんには名曲「嫌んなった」を熱唱していただきまして、否が応にも盛り上がりました。さすがであります。

そしていよいよ暮れなずむなか、「焼肉アンダー・ザ・ムーンライト」で、フェスの幕を閉じさせていただきました。

そそくさと片付けを済ませ、向かうのはKさんのライヴハウス、mojoでの打ち上げですが、石の様に重い譜面ケースやバリトン・サックスがあるので電車移動は厳しく、タクシーを呼ぼうとしましたが、人出が多い日なのかタクシーが全然やってきません。

このフェスを全面的に支えて頂いている所沢市役所の職員の方々のご尽力で何とか店にたどりつきましたが、既にメインのフロアは出演者や関係者の方々で席が埋まっていたので、我々は壁を一枚隔てた別室でウチアゲを開始。

しかし、こちらのフロアはライヴ時のステージがあるフロアです。飲んでる時に楽器、となるとキ〇▼イに×物、では無いですが、弾かずに終われるわけはありません。

これはたまたま、梅津先生と吾妻、という写真ですが、当方のメンバーも含め色々な方がステージに上がる実に楽しいウチアゲとなりました。関係者の皆さんのご尽力もありますが、素晴らしいフェスでした。ありがとうございます。

2023年9月23日(土)
高円寺?
JIROKICHI
吾妻光良トリオ+1
「初秋ブルース祭」

今回もゲスト無し、ではございますが、「岸田さんの倍は他人の話を聞く」がモットーの吾妻としましては、先回の次郎吉で「ブルースばかり演奏するのを聞いてみたい」という書き込みをされたお客様がおられたのをかんがみて、今月はブルースオンリーで行きたい(二部は)というつもりです。

開場18:30 開演19:30
前売:3,500円/当日4,000円(+ドリンク)

JIROKICHI ホームページ

といったきっかけで、突如決まった「初秋ブルース祭」、自宅でレパートリーの歌詞カードをワラワラとめくって調べてみたところ、いやあ、思っていたより沢山ありました。最近でこそナット・キング・コールとかファッツ・ウォーラーとか、キャッツ・アンド・ザ・フィドルの曲とかが多くなってますが、もともとはブルース出ですからねえ。結局二部だけにとどまらず、全編ブルース曲でお届けいたしました。で、リハが終わったあと・・・、

「しかし俺には気がかりなことがあるのだ。」

「どうした、3コードのマンネリが怖いか?」

「いや、居酒屋一休の会員カードの期限が今月で切れるのだが、これは更新できるのだろうか?」

「そんな細かいことはどうでもいいよ。」

会員カードは300円で更新できる、という情報を得ながら若干たしなんでから本番に突入しました。

全曲ブルース、といっても特に見た目が変わるわけではございません。まあ、あえて、強いて、言うならば、吾妻のこの日のシャツですが、

これは藤井康一選手がいっつもステージ衣装を購入している荻窪の「ポゴラン・マーケット」というお店で最近購入したものです。いやあ、阿佐ヶ谷/荻窪地区に20年以上住んでいるのに知りませんでした。柄がストラップと保護色になってしまうのが、想定外でした。さて、一曲目のインストが終わると、”No.9 Train”、”Rockin’ Pneumonia”と二曲続けてお届けしましたが、何だ、いつも演ってる曲じゃないか、と思うかも知れませんが、そりゃ、そういう曲bもありますよ。ただ、続いては

珍しくカポタストなどを使いまして、”Friendless Blues”、”Hurry Blues”、と懐かしいなあ、学生の頃に聞きまくっていた曲が続きます。そして、ここのところスチールギターばかり弾いていましたが、久々にオープン・チューニングのボトルネックも使いまして、

“Listen Mr.Fireman” なんて曲も歌わせてもらいました。二部ではこれまた珍しい、マディ・ウォータースの曲、”You’re Gonna Miss Me” というのを取り上げました。ホトケさんは全曲マディ、というCDを最近作りましたし、小出さんもマディの曲を取り上げたりしていますが、我々のバンドでマディの曲は初めてではないの?ぐらいの感じでしょうか。しかし、リハで驚いたのは、この曲、いざ演奏してみると12小節ではなくて、小節数に半端なところがあるので、何も意識しないで合奏しているとガタガタになってしまうのです。余りに昔から聞いているので、よもやそんな半端なところがある、などまったく気づきませんでした。しかし、案の定、本番になると、一瞬どこを演っているのか判らなくなり、耐え切れず苦笑していた人なども見受けられました。

この後は普段から演っている曲と先ず滅多にやらない曲とを半々ぐらいでお届けしましたが、いずれにせよ、最後は盛り上げないと気がすみません。

昔から好きだったブルースを張り切って歌って弾いて、さながら学生の頃に戻った様な一夜でした。

2023年9月16日(土)
立川 AAカンパニー
“East-West Blues & Jump !”

福嶋”タンメン”岩雄 Rockin’ The Blues
福嶋タンメン岩雄vo 井尻昌孝g 西田武志b 吉田なおpf 島田桂輔dr
岩城笑子as 平井佑典ts

ゲスト:吾妻 光良、富山浩嗣(G,Vo)

関西から、福嶋岩雄率いる「福嶋タンメン岩雄 Rockin’ The Blues!」が、関東からは吾妻と富山の二名が
出場する一夜限りの東西ジャンプ大会です!

開場17:30 開演18:30
前売、当日とも :3,000円

タンメンのバンド、Rockin’ The Bluesとは初の共演であり、また彼らも東京進出はこれが初めて、ということもあってこの日はAAカンパニーのマスターにお願いして、かなり早めの14:30を入り時間に設定させて頂きました。吾妻は13時半過ぎにのんびりとスマホでデューク・ピーコックのベスト盤などを聞きながら歩き、総武線に乗り、三鷹で中央線に乗り換え、ようとしたところ、イヤフォンの音楽の隙間をぬって、「国分寺・・・、返し・・・、架線が・・・復旧・・・」などと不吉な言葉が聞こえてきたので、慌ててイヤフォンを取ると、アラララ、架線事故とかで中央線が止まってしまいました。詳細は割愛しますが、国分寺までマスターに迎えに来てもらった吾妻がお店に到着したのは、16時過ぎ。一方の関西勢は新大阪から東京までは2時間半、そして東京から立川までも同じ2時間半、但し全員立ちっぱなし、というシビれる状況で、高齢者のタンメンなどは到着時に既に顔面蒼白になっていました。しかしショー・マスト・ゴー・オン、ですから、驚異的に凝縮したリハと短期間のたしなみを経て本番スタート。

何だ、元気そうじゃないか、と思うかも知れませんが、これは龍ちゃんがきちんとした技術ときちんとした機材で撮っている写真だからそう見えるだけで、吾妻がケータイで撮ったスナップ写真を見る限りは、

ほら、蒼白でしょ?ま、それはさておき、きちんとした写真で改めてこのRockin’ The Blues、というバンドを眺めてみると、

4人のリズム隊にサックスが2本、戦後の米国でビッグ・バンドのブームが過ぎ去り、経費節減の意味も含めてこうしたスモール・コンボで演奏されるR&Bが主流になってきた、という流れにしっかりと沿った正統的なR&Bバンドだ、というのが良く判ります。日本で現在この編成でやっているバンドでパッ、と思い浮かぶのはBloodest Saxophoneぐらいでしょうか。ただ、Rockin’ The Bluesの方はタンメンという大フィーチャード歌手がいるところがちょっと違います。しかし実はこの日はまだ残暑どころか、モロに真夏日。長旅で疲れた身体にタンメンの上着はかなりこたえるのではないか、と思っていたら数曲でシャツ姿にチェンジ。

そうですそうです。無理をしちゃあ、いけませんや。そして先ず最初にゲストで入ったのは富山さん。

何か表情にゆとり、と言おうか、レイドバックした感じが漂っているのは、実は彼は14:30の入り時間に間に合っていたからなのかも知れません。国分寺駅から私鉄に乗ったところに住んでいる彼は、この店までバスで来れた、という話で、いやあ、東京も広いなあ、と実感いたします。そして続いては吾妻の登場、と思いきや、

いきなりストラップが外れてしまい、井尻さん、富山さん二人の介護を受ける、という情けないていたらくであります。実はタンメンとはこの7~8月で既に3回会ってますのでツーカーであり、早くもステージは談笑ムードに。

あれ?アルトの岩城さんだけ何で一人だけ歌ってんだろ? という様に見える写真ですが、いやいや、これは歌ってるわけじゃなくて、笑ってるんですね。たしなみタイムの時に知りましたが、岩城さんのお名前は「笑子」と書いて、「えみこ」と読ませるという話で、

「いやあ、ご両親良いセンスしてらっしゃる!」

と吾妻が感激したところ、

「でもなぁ、ちっちゃい頃はこの名前なんで『ゲラ子』って呼ばれてましてん。知らんけど。」

というご本人の弁でした。ということですが、談笑はまだ止まりません。女子高生でもないのに、何がそんなにおかしいのでしょうか。

そして、ジャンプ、と呼べばシャウト、と答える我々ですから、コーラスも大口を開けて全員でシャウト!の図であります。

しかし、一応ゲスト、というテイで呼ばれておりますので、介護されたり談笑ばかりしているわけには参りません。それなりの頑張りは見せなければ。

てなわけで電車の遅延で一時はどうなるか、と思われていたライヴですが、無事終了しまして全員で記念撮影です。

そういえば、前列のピアノのなおさんは、次郎吉の翌日は中央本線で長野経由で大阪まで帰る、ということで、何故またそんな面倒なことを?と尋ねたら、何でもワイン工場巡りとかをしながら帰る、という話で、うーん、元気です。そして終演後は一時飲み屋難民になりかけたましたが、日高屋が空いていてセーフ!

「えーとね、この小皿、全部3つずつください。」

「へえ、日高屋ってええですねえ。」

「あれ?関西には無いの?」

「無いんちゃいますか?知らんけど。」

この日はたしなみタイムからずっとこの「知らんけど」の使い方が話題になってまして吾妻が言った

「ご馳走さまでしたー、知らんけど。」

というのは明らかに使い方がおかしい、との指摘を受けました。

「ところで上の写真の右一番前の人、モザイクしてないけど。」

あ、いけね、忘れた!と思いきや、この日見にきてくれたJoJo沢渡氏だからいいのです。

「JoJo、今日は無事に来れた?」

「え? 何で?」

「ほら、中央線止まってたじゃない。」

「そうなの?俺、うちから自転車。」

いやあ、東京も広いなあ、と改めて実感いたしました。

2023年9月17日(日)
高円寺?
JIROKICHI

Battle of the “JUMP” Blues

福嶋”タンメン”岩雄 Rockin’ The Blues
福嶋タンメン岩雄vo 井尻昌孝g 西田武志b 吉田なおpf 島田桂輔dr
岩城笑子as 平井佑典ts

Drinkin’ Hoppys
富山浩嗣vo,g 徳武晧也b 関勇亮dr 井上渉pf
近藤研也as 鈴木浩介as 浦野紘彰ts 山田竜輝bs 大槻寿彦tp 下田純子tp
荒井和弘tb 吉田悠貴tb?

吾妻 光良

関西からタンメンのバンド、Rockin’ The Bluesを呼んで、迎え撃つ関東勢は富山浩嗣率いるDrinkin’ Hoppys。さて、そこに吾妻も参戦し、果たして彼は東軍/西軍のどちらに付くのか、それとも日和見なのか? タレコミなのかガセネタなのか?良く判りませんが、とりあえず採算は度外視しての東西ジャンプ大会の夜なのでございます。

開場18:30 開演19:30
前売、当日とも :3,500円 (+ドリンク)

JIROKICHI ホームページ

翌日曜日は、西のスモール・コンボvs東のビッグ・バンド対決、さながら戦後すぐのロスのロイ・ミルトン楽団とニューヨークのラッキー・ミリンダ楽団との対決の様でもあり、胸が高まります。先攻はRockin’ The Bluesから。

おそらくは良く寝られたのでしょう、タンメンのシャウトも絶好調です。そしてブルース日本語化に向けて積極的な取り組みを展開しているタンメンですが、最近は日本語オリジナルも手がけていまして、これはそんな一曲、「Eなジャンプ・ミュージック」という曲の中での一幕。

井尻君が、お客さんのコーラスへの参加を促そうと歌詞カードを掲げておりました。惜しむらくはもう少し字が大きいと良いのですが。続いて吾妻がゲストで加わりました。

何が起きたのかは良く判りませんが、笑子さんの挙動に過呼吸気味になっていた様です。同様にタンメンのアクションにも激しく反応しました。

季節の変わり目で感受性が豊かになっていたのでしょうか?そしてジャンプといえばシャウト、という生き方はこの日も変わりません。

そしてこれまた記憶が無いのですが、こんなアクションをしていました。

ジョー・ターナーとかジミー・ウィザースプーンの曲で、”Bye Bye ♪” という歌詞が出てくればこんなアクションになるのは自明の理なのですが、そんなのやったかなあ? そうか、JIROKICHIのライヴは配信で後日見たりしていることが多いから覚えてるけど、この日は配信が無かったんだ。それじゃ忘れちゃうなー。さて、続いてはHoppys。

ご覧になってお判りの様に、メンバーのうち管楽器のみんなはほとんどジャケットを着用しています。事前に富山君に衣装のことを確認したところ、一応スーツ、というかジャケットを着ることになってます、という返答で、君ね、バカなことを言っちゃあいけないよ、この前ワシはピットインの時に上着を来て出たんだが、たったの二曲で茹で上がってしまったんだ、だからシャツだけで充分だよ!と力説したところ彼も「でっすよねー」と答えていたのですが、フタを開けてみるとシャツ姿はリズム隊の4人だけ、とまるで徹底されていません。バンド内のガバナンスはどうなっておるのだ、すぐに管楽器全員、暑いよー、とピヨピヨ言い出すだろう、と思っていたのですが、

何と涼しい顔で演奏を続けていました。ジジイとはどうやら体温調節機能が違うらしく、いや、うらやましい。そう!うらやましいと言えば、この写真、何とサックス4人がちゃんとコーラスを、それもちゃんとハモってコーラスをやっているのです!やりたいけど、Boppersのメンバーはやんねえだろうなあ。ところでその頃バンマスは・・・、

このふざけた幼稚園の様な振り付けは何なんだ、と言いたくなるところですが。これは新ネタのキャブ・キャロウェイの「スカンク・ソング」という曲の日本語版で歌詞にミッキーマウスが一瞬出てくるところの振り付けでした。そんな中、そろそろお呼びがかかるかな、とトイレにステージ衣装を整えに行った吾妻でしたが、曲順を間違えていて支度の途中でステージに呼ばれてしまいました!

本来はこのシャツ姿に蝶ネクタイとサスペンダーが追加される予定だったのですが、時間切れでどちらも無し。それだけならまだしも、シャツがグシャグシャになってしまい、またも要介護状態に。

このHoppys+吾妻のステージにもタンメンの影響は色濃く、富山君と二人でのシャウト大会となりました。

更にTreniersの”This Is It”の日本語版「お達者で」では、黄金期Treniersの狂乱のステージを再現すべく頑張りました。

そしてTreniersと言えば、靴の臭いで失神状態から復活するという演出の”Salt Smell Shoe”、近藤君の芝居もいい感じに練れてきております。

そして最後はここにタンメンも加わっての大団円。

若いやつらに負けてなるものか!と高齢者二名も頑張りました。

てなわけで、遠路、かつ鉄道架線事故、と色々ありましたが、東西入り乱れてのジャンプ大会、総勢しめて20名という大所帯でしたが無事終了を祝って、JIROKICHI 前で記念撮影。

終了後は打ち上げですが、コロナの前に時間が戻ったかの様でした。

2023年9月2日(土)
新宿PIT-INN 昼の部
吾妻 光良 & The Swinging Boppers

九月になったらもう結構涼しくなってんだろ、と割と甘い見通しがあったのか、それとも何も考えてなかったのか、ジャズ研出身メンバー待望(?)のピットイン、しかもお酒大好きフリスキーというメンバー待望の昼の部、ついこの季節に演らせていただくことにしてしまいました。もう少しふさわしい季節もあるだろうに、という気もしますが、やらせて頂けるうちが華です。ジャズの曲もジャズじゃない曲も併せて、真っ昼間からお届けいたします!

※家庭の事情により冨田(Tp)が欠席、代わりに松木理三郎さんをお呼びしています。

開場13:30 開演14:00
前売:3,500円/当日4,000円(+ドリンク)

新ピ・ホームページ

何しろ昼の部、ですから入り時間も11時、と早いわけでありまして、またリハもどどど、と詰め込まないとならないので、行きの機材運搬の時にお昼のお弁当も買っていくわけですが、コロナや世界情勢の関係でずいぶんコストが上がってしまいました。なるべく費用を抑える形で選んだお弁当に関して、「デンプンばかりだなー」とか、「アジフライにアジが半分しか入ってないよ」だのメンバーは好き放題言うわけですが、とりあえず完食する人も多く、それが胃にもたれているのでしょうか、皆、どことなく眠そうな出陣2分前であります。

お、そんな中一人生気のある顔をしているkozoさん、実は彼はこの日、持病の「K室炎」が若干発症しており、消化に良いもの、ということで楽団支給の弁当ではなく、その倍額以上のおむすびを食べていたのでその効果かと思われます。また、この日は冨田さんが海外にいるため、松木さんに代打をお願いしました。

そんな松木さんの元気を頂きまして、吾妻もやる気満々、といった感じの出陣6分前ですが、

なぁーんにも考えずにいつも通りの衣装で臨んだわけですが、いや、真夏をなめておりました。ステージに出てみるとこれは暑い!

たまらずに、たったの二曲で上着は脱ぎ捨ててしまいました。

たった二曲しか着ていないのに上着はビショビショ、洗濯に出さざるを得ず、その洗濯代がデンプン弁当の倍近くはかかる、という事実に、歌いながらも心の中では涙ぐんでおりました。しかし、二曲で上着を脱ぎ捨てたことで生命レベルは一挙に回復し、身体の動きもどこか滑らかです。

退職、プロ入りしてから始めた日々のラジオ体操の効果もあるのかも知れません。そして、代打兼四番打者の松木さんにも大活躍していただきました。

さて、バンドというものにおいては、メンバーが一丸となって何かに取り組む、という姿勢が非常に大切なわけですが、この日の「大人はワイン2本まで」では、全員が一丸となって「カーンパーイ!」というコーラスと振り付けに取り組む、という美しい場面が見られました。

あれ、でも改めて良く見るとkozoだけは・・・

これはおそらく持病のK室炎の影響でしょう。そういえば楽屋では、

「何か、K室炎、というと不倫のイメージがあるな。」

「そりゃまたどうして?」

「・・・、ありゃ失楽園か。」

日に日に知能が低下していく様な気もします。しかし、我々の年代になると知能よりも深刻なのは記憶です。リハーサルでは当然、全曲をさらうわけではなく、要所要所を押さえつつはしょっていくわけですが、ある曲で

「これ、ソロって誰がやるんだっけ?」

「トロンボーン、とは書いてあるね。」

「はい、西島さんね。あと・・・、ピアノって無かった?」

「いや、私は生まれついてこのかた、この曲でソロを弾いたことは金輪際ございません。」

と明言した早崎さんでしたが、いざ曲が始まってみると、思いっきり8小節のソロを弾いていました。ほうほう、金輪際弾いたことが無かった、と言ってたよねえ、という周囲の反応がこんな風景です。

アンコールはピットインは新宿だろ? 新宿区といえばお前、そりゃあ高田馬場だよ、という安易な選曲でしたが、途中ワイヤレスで客席にも出て行き、和気あいあいな感じで終了いたしました。

そしてそして、昼の部といえば楽しみなのが、夕方からの打ち上げ。

途中からピットインのPA担当のTさん、照明担当のHさんにも合流していただいて、楽しく呑み上げて帰りましたとさ。