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2023年12月

2023年12月30日(土)
新宿PIT INN
吾妻光良・藤井康一
“歳末”ブルースセッション!

吾妻光良(Vo.G),藤井康一(Vo.Ts),守谷美由貴(As),板橋文夫(P),米木康志(B),本田珠也(Ds)

令和5年の締めくくりのライヴはピットインの昼の部。いや、今年は沢山お世話になりました。しかし”年末”ブルース・セッション、というのは良く目にしますが、”歳末”とは珍しい。やはりこうなると何か助け合いとかした方が、あ、米木さん、このベースは私が持ちましょう、とか、大売り出しに貢献する、さあさあ、寄ってらっしゃい、藤井君のCD、いまだけ安くしとくよ、奥さん!みたいな行動も必要なのでしょうか。まあ、いずれにせよ、昼の部ですから皆さんも忘年会の前に是非どうでしょうか。

開場13:30 開演14:00
3,000円+税(1ドリンク付)

PIT-INN ホームページ

というわけでいろいろとやってきた2023年、ライヴ納めはこのピットインのセッションとなりました。

このメンバーで前回演ったのは、2022年10月の米木さん古希祝いセッションの時でした。板橋さんはこの数年前に古希を迎えておられ、その時は吾妻、藤井にベースの金沢さん、というメンバーで長野でお祝いのセッションをした記憶があります。このページのどこかに記録がある筈なのですが、探せませんでした。その板橋さん、今回は店に来るなりカバンの中から譜面に加え、色々な道具を次々とピアノの中にバラまいていきます。

一つは銅鑼だと判ったのですが、他の道具は謎のままです。そして始まったライヴですが、大晦日イヴだというのに多くの方々にご来場いただいた結果、ドリンクオーダーも間に合わず、結局10分押しぐらいで開演となりました。

この日は吾妻も藤井君もアフリカ風のシャツですが、吾妻の方はつい先日藤井君から教わった荻窪のシャツ屋で購入したものですが、藤井君のもそうだったのでしょうか? 聞くのを忘れてしまいました。

先ほど申しました様に板橋さんは古希+αですが、まだまだバリバリ元気。お得意のゲンコツ・ごろごろ奏法も余裕の笑顔でこなします。

で、ライヴが進んでいきますとMCの中でつい「米木先生」、「板橋先生」という呼び方をしてしまうのですが、ついに板橋さんが耐えかねて、立ち上がって「そんな先生なんて呼ぶの、やめてくれよお」と懇願しに来られました。

とはいえ、日本固有の年功序列もありますし、またジミー・ウィザースプーンと名前が並んで載っている方をそう気安く「さん」だの「ちゃん」だのと呼ぶわけには行かないのです、とその辺りはていねいに説明させて頂きました。そして2023年最後のライヴも滞りなく終わり、撤収の際に板橋さんが片付けていたのがこちら。

胴体を押すと舌を出しながら「ビェー、ビェー」と音を出す犬(?)のぬいぐるみで、「ぶーちゃん」という名前らしいです。この日は登場する機会はありませんでしたが、次回の登場に期待しましょう。そう、次回、ということもあるので、最後は全員で記念写真、というかアーティスト写真の撮影。

この後は、先生お二人を除いた4名と長野のKさん、ピットインのTさんとHさんとで近隣の居酒屋にて2023年最後の打ち上げを敢行し、その後、藤井君は高校の同窓生との、吾妻は大学の同窓生との懇親会で、夜の街へと繰り出していきました。まあ、滅多に無い大晦日イブですからね。ということで2023年もありがとうございました。

2023年12月29日(金)
吉祥寺MANDA-LA2
加藤千晶とガッタントン・リズム
『晦日イブ運行2023』
ゲスト:吾妻 光良

加藤千晶(p,vo), 鳥羽修(g), 高橋結子(ds), 藤野“デジ”俊雄(b) Aketa Mino(tp), 橋本”kids”剛秀(t.sax), 中尾勘二(tb)

つい先日、半袖で紅葉狩りをしたばかりなのに、もう年の瀬とはねえ、一年は早いものですなあ、と遠くを見つめてしまいますが、そういえば、その間に福島のクダラナ祭りでも加藤さんと鳥羽さんと共演したんでしたっけ。と言ってもこれを書いている私にとってはまだ未来のことなので、まあありていに言えば「知らんけど」ということになりましょうか。今年の流行語大賞の候補に「知らんけど」は入らないのかな? どうでもいいですが、加藤さんの無茶ぶり、というのがちと心配であります。知らんけど。

開場18:30 開演19:30
前売:3,500円/当日4,000円(+ドリンク)

MANDA-LA2 ホームページ

「吾妻さん、当日はサンタ帽は持ってきますか?」

前々日のガッタントンさん達とのリハ終わりで鳥羽さんがそう聞いてきます。

「えええ、もう29日だろ? クリスマスもとっくに終わってるしなあ。」
「でも、”Shake Hands With St.Claus”歌うじゃないですか。」
「それもなあ、賞味期限切れっちゅう感じだな。違う曲にすべきすだったかなあ。でも今からじゃ間に合わないか。ケーキも崩れたばっかりだし、いま、こういうことに世間は目を尖らせていると思うんだよ。」

そんな話をしながらリハの日は終わり、迎えた当日。リハ終わりで恒例のキッズさんと鳥羽さんの事前呑みにこの日が仕事納めというホッピーズの富山君も合流したりしているうちに、あっという間に本番。一部ではガッタントンさんのだいぶ昔のインストだという、無茶苦茶難しそうなレア曲も聞いたりしているうちに吾妻の出番となりまして、

ギターのヘッドにはしめ飾りをつけて来たる正月を祝っている一方で、今頃クリスマス・ソングを歌って大丈夫なのか、期限切れになってたりしないのか、果たしてちゃんとした状態で届くのか、というご心配を払拭するため、緊張感を持って気を引き締めて臨む意味でも、T〇屋さんの買い物袋を被っての登場といたしました。そして歌った数日遅れのクリスマス・ソング。

特にお腹が痛い、とかコードが崩れて届いていた、というクレームも無く無事にお届けすることが出来ました。ガッタントンさん達とご一緒するのもこれが4回目でしたでしょうか? そして今回は特にこれ、という新ネタや宿題も無かったため、比較的のびのびと演らせていただくことが出来ました。

ところがそれだけでは済まないのが、年末のガッタントンの運行。何と二部の途中で「忘々イントロ合戦」という催しが突然始まりました。何でも事前にメンバーが選んだ曲のイントロを紅組、白組に分かれて演奏して、何の曲か判ったお客さんが大勢いた方が優勝、というもので、吾妻は鳥羽さん、デジ君、中尾さんとともに白組に入れられてしまいました。

このテの体育帽が似合うと思ったことは一度も無いのですが、それにしても口うるさい団体職員のオヤジ然としていていやです。最初に出されたお題は「愛するデューク」、おお、スティーヴィー・ワンダーのサー・デューク! この曲はホトケさんと初めて組んだバンド、「チェイン・ギャング」で演っていた曲で青春の一曲、と言っても過言ではない曲なので、ガチで演奏してしまい、演し物としてはいま一つな結果となってしまいました。それにしても、ドラムを叩いただけで、やはりスティーヴィー・ワンダーの「迷信」を表現した結ちゃんも凄いですが、それを当てたお客さんも凄かった!

そんなこんなで、楽しく笑い巻き起こる中で吉祥寺の年末は過ぎていきました。

2023年12月23日(土)
荻窪TOP BEAT CLUB
The Grand Year Of Top Beat

吾妻 光良トリオ+1
HOWLIN’ HACHIMA
ENOCKY & THE TOP HANDS

4月にお邪魔して以来のトップビートさん。へえ、今回はハッチとは一緒じゃないのか、と思っていたら、何と「ハウリン・ハチマ」というバンドで出るということが判り、事前にメールしてみました。「ハウリン・ハチマとは何だ?」「アタシがやっているインチキブルースバンドです。」なぁんだ、それを知ってりゃあ、マディ・ミツヨシ、とかで出たのに。もう一組はロッキン・エノッキーさんのバンドでして、エノッキーさんは以前は吾妻の自宅から徒歩3分のところに住んでいたことは余り知られていません。どうでもいいことですが。

開場18:30 開演19:00
前売:3,500円/当日4,000円(+ドリンク600円)

TOP BEAT CLUB スケジュール・ページ

新たなロックの殿堂、との呼び声も高い荻窪トップビートクラブですが、そこにロッキン・エノッキー、我々、そしてハッチさんが集う、おいおい、ロックなのかいこれは? という声も聞こえそうですが、最初のリハは我々です。吾妻は自宅からなら徒歩30分で楽勝で着くだろう、と穏やかな冬の午後を散策しながら裏道を歩いていたら見事に道に迷って遅刻してしまいましたが、無事リハも終了。続いてハッチさん達、そして最後のリハは久々にお会いするエノッキーさん。

ドラムは前日のブラサキでもご一緒した大澤さん、そしてベースは以前ハッチさんのバンドにいたトネーロさんですが、おーっとっとっと! このエノッキーさんのギターは・・・!

何と珍しい、4弦マンドリンとギターのWネックではないですか。おお、世の中にはこんなこともあるのか(詳しくは後述)と思いつつ、途中で失礼していつもの様にハッチさんを伴っての近隣でのたしなみタイム。

しまった、良く見たら100円のツマミがあったのか・・・。そしてトップビートに戻るとしょっぱなはエノッキーさん達。

以前見た時よりもロカビリー臭が薄くなり、カントリー臭が濃くなっていた印象ですが、とはいえこんなアクションも取り入れて、

うーん、これはコケたら入院だから怖くて出来ないなあ、と見ながら感じておりました。さすがに(我々より)若いだけのことはあります。そして二番手が我々でしたが、

そうなんですよ! 良く見てください、このギターを!

この日、偶然にも吾妻もマンドリンとギターのWネックのテレオリンを持ってきていたのでした。何の相談もしていないのにここ荻窪にこのWネックが二本集まるとは何たる偶然でしょうか。おそらく日本広しといえどもこのギターが二本集ったのはこのトップビートだけだったのではないでしょうか。そんな頃、この2023年の年末の危機を救って頂いた小町さんに、この日も登板して頂きました。

ロックな小屋が似合う小町さんであります。(ほめ過ぎか)エノッキーさんほど身体能力は高くはありませんが、一応ロックっぽいアプローチで締めて我々の出番も終了。

トリのハッチさん達は、彼が昔やっていたバンドでヤードバーズ風味でブルースをカバーする、というバンドでした。

ヤードバーズ、ということでハープなんかも吹いておりましたが、

山高帽というとサニーボーイ・ウィリアムソンの印象もありますので、写真はなかなかさまになっております。そしてハッチさんも我々に比べるとお若いのでアクションの方も

ハッチはピート・タウンジェントだったのか!というぐらい高くジャンプしておりました。そしてアンコールは有志が集まってブルースを一曲合奏。

エノッキーさんとのWネック合戦に始まり、

全員で背中弾き大会に興じたり、

ドラマー二人の叩きもの合戦があったり、

ステージから降りていく面々だったり、

ちなみに詩生さんも勿論、降りていこうとしたのですが、ケーブルが短く、その辺りの面倒を見てくれていたのが、岡地さんと大澤さん、という心温まる写真でもあります。ということで大団円を迎えまして、

まあ、殿堂かどうかはまるで判りませんが、クリスマス数日前に一応ロックな夜、となりました。そして、こちらは終演後に楽屋で意気投合する「ダブルネック兄弟」の様子でありました。

2023年12月22日(金)
ブラサキpresents”snuck宇宙”
@BERTH ONE

BLOODEST SAXOPHONE
吾妻 光良(G,Vo)、EZ&MIYAKO(DJ)
LIVE DRAWING 早乙女道春

まだコロナ前の頃に外タレ、クリスタル・トーマスのバックで共演して以来でしょうか、ブラサキさんとの共演であります。余り馴染みの無い湾岸地区(?)でのイベントですが、その名もsnuck宇宙。あれ、スナック、ってsnackという綴りじゃなかったっけ?と一瞬思いましたが、snuckにはsnuckでちゃんと「こそこそする」という様な意味がある様です。大きな宇宙でこそこそと振る舞う、ちと哲学的なタイトルにどう対処して良いのやら、という気もしますが、まあ、そこはブラサキさんとですから、R&Bをきちっと演るのが一番か、と思います。

開場18:30
3,500円 with 1ドリンク

Bloodest Saxophone Facebook

てなわけでブラサキさんに誘われて初めてお邪魔するBerth One。最寄り駅はゆりかもめの竹芝駅ですが、浜松町から歩いても15分弱、というので大きな道路と海沿いを寒い寒い、と言いながら歩いていくとこんな建物が。

ここはオシャレなのか?寂しいところなのか?とビミョーな感じの風景ですが、どうやらこの建物の2階が目指す会場の様です。竹芝桟橋、といえば二十歳の時に合宿で運転免許を取得するために伊豆大島に行った時以来ですなあ。会場内に入ると既にブラサキさんがリハを始めていて、それを見ながら時々ベランダに出て遠く伊豆大島の方を眺めたりしているうちに、手前のリハもつつがなく終わり、という頃に元P-VineのK地さんが来られたので、それでは本番までどこぞでたしなみましょうか、と外に出てしばらくお店を探し回ると、何とこの日の出桟橋の周りには、養老の瀧も無ければ、銀だこも日高屋も吉野家も何も無い、ということに気がつきました。この辺りの勤め人の方々は、いったいどこでお昼を食べるのでしょうね? でっすよねー、と言いながらBerth Oneに戻ってチビチビと飲んでいるうちにライヴがスタート。K地さんとBSRのH田さん、ライターのMエさんらと同じテーブルに座らせて頂いて観覧させていただきました。

ブラサキさんのインストはかなり幅広い選曲ですが、アール・ボスティック風味の少し甘口の曲が似合います。そして二部の途中から吾妻が参戦するわけですが、このダークスーツのブラサキさんの中にまたまた暗い色のスーツを着て行っても埋没するだけですので、この日は二日後のクリスマス・ファッションで臨むことにしました。

しかし、折角の赤のネクタイに緑のシャツ、という色合わせも大きな白いギターと白いジャケットでは、それほど効果はありませんでした。しかしそれでもブラサキの黒と吾妻の白が、湾岸にきらめく夜の灯りとマッチしてシャレオツな感じに・・・

なってないですかね? なってない? いや、それなら特に言うことは無いですが。にしても、時節柄/場所柄、というのはライヴでは大切な要素ですから、ちょっとおごそかな気持ちでクリスマス・ソングを数曲お届けしたりしましたが、

段々と演目が進んでいきますと、そうした気取った態度を維持できるわけも無く、昔なじみのギターの修ちゃんとギターバトルをかましたり、

甲田さんと一緒に背中弾き合戦を展開したり(あれ?甲田さんは吹いてないか)

ハードなブロウでヒートアップする甲田さんをクリアファイルであおいで冷やそうとする「うちわショー」まで

ラフ・ファイト連発の正統派R&Bショーの形で締めくくることが出来ました。湾岸に似つかわしかったかどうかは判りませんでしたが、旧知の友人との楽しい一夜でありました。

2023年12月17日(日)
立川AAカンパニー
吾妻光良トリオ+1

てなわけで、この12月はトリオ+1による次郎吉興行がありません。しかし継続は力なりですから、どこかで演らせていただけないだろうか、と考えていたところに手を差し伸べて頂いたのが、立川のAAカンパニーさん。いつぞやのタンメン・井尻両氏の公演の時に中央線が大遅延して、大混乱に陥った時にずいぶんとお世話になったAAカンパニーさんに恩返しができるよう、頑張ります。

追伸(12/11):ベースの牧さん、体調不良につきAAカンパニーも欠席とさせてください。代打として、ローラーコースターの小町正明さんにご登壇いただくことにしました。

開場18:00 開演19:00
前売:3,500円/当日4,000円(+ドリンク)

AAカンパニー スケジュール・ページ

龍ちゃんと斎藤さんのご尽力で何とか乗り切った次郎吉ですが、翌日は吾妻と早崎がローラーコースターで長いことお世話になってきた小町さんのご尽力におすがりすることとなりました。小町さんは小金井在住だしね、呼びやすくていいやね、などとそんな軽口をたたいている場合ではありません。もう来て頂けただけでもありがたい、のですがさすがにリハをやらないわけにも参りません。AAカンパニーのマスターのKさんに教えてもらった、スタジオに従業員が常駐しておらず暗証番号で鍵を開けるという、おお、この業界にも2024年問題が来ているのか、という近隣のスタジオを予約してビクビクしながら中に入りますと・・・、

どことなくスナック風のソファが置いてあったり、大きな鏡があったりする不思議な空間でしてその鏡を利用して撮った早崎さんの写真もどこかアートな香りが・・・、

まあ、何とも不思議なところでリハを済ませ、お店ではあっさりとサウンドチェック、近隣でちょっとたしなんでからすぐに本番。小町さんの雄姿がこちら。

雄姿というにはちと痩せすぎです、食が細いですからねえ、もう少し食べた方が良いのではないでしょうか、とデブに言われたくはないでしょうな。何しろこうして小町さんが立ちで演奏していますので、吾妻だけ座るわけにも参りません。

どことなくロックっぽい雰囲気なのは、小町さんのフェンダー・ベースに加えて、吾妻もこの日の午前中に今年まだ一回しか使ってないギターがあることに気づき、急遽、使用ギターをそのアリアのモズライト・コピー・モデルに変更したこともあるのでしょう。そして持つべきものは近隣の友人、Boppersの冨田さんは都内での滞在先が国立ですので、遊びに来てくれました。

この日はフリューゲルホーンに加えて最近入手した、チューニングが一音高い、Cトランペット、というものを持ってきてくれましたが、全体的なロック風味の中ではその微妙な差異が判りにくかったでしょうか?

アンコールでは、冨田さんと早崎さんが以前二人で出したCD、”Ballads”を増刷したこともあり、その宣伝も兼ねてCDを手にしたまま客席練り歩きを展開しておりました。

そして何やら吾妻も客席に下りて行っている様に見えますが、

どうも位置がハンパです。実は吾妻は本当は電池駆動のアンプを持ってきていた筈なのですが、急遽使うギターを変えてしまったために、別のケースに移し変えるのを忘れてしまい、コードの届く範囲しか動けない、という残念な絵柄なのでした。

そして終了後は、もう一人近隣からホッピーズの富山さん、そして遠方の方も、マスターのKさんも交えて皆で楽しく呑んで語って帰りましたとさ。

2023年12月16日(土)
近年恒例、年末の私服Boppers
吾妻光良&The Swinging Boppers

ということで、今年もお世話になります、年末の次郎吉の私服Boppers。いつもの演目に加え余り演っていない昔の洋楽やら、半熟状態の新ネタ(?)までいろいろとざっくばらんに演らせて頂ければ嬉しいな、という歳末企画でございます。え?特段ゲストがいないのにチャージがいつものゲストありの値段じゃあないかって? いやあ、いつもより8人も増えてしまいます、いつもの3倍に膨らんでしまいますので、そこは何卒お許しを頂きたいところでございます。そして師走でございますから、開演もいつもより30分早めですのでご注意ください。
なお、小田島さん都合つかずで後輩の(必然的にコーゾーさんの後輩の)斎藤哲郎さんに代打をお願いしております。

追伸(12/11):ベースの牧さん、体調不良につき今回は欠席とさせてください。代打には当ページで多くの写真を撮影してもらっている田辺龍一郎さんにご登場いただくことにしました。

開場18:00 開演19:00
前売:3,700円/当日4,200円(+ドリンク)

JIROKICHI ホームページ

牧さん不在のBoppers、というのは結成44年でこれが二回目です。初回の10年前の時に助けていただいたのは、Boppersのローディー/撮影をお願いしている龍ちゃんでしたが、またまた今回も助けていただけることになりました。とはいっても、10年も空いてますので次郎吉に入る前に近隣のスタジオでリズセク4人だけでリハをしてから次郎吉に入りました。そしてもう一人、小田島さんの代打の斎藤さんにも混じって頂いて一応リハも終えて、あとは人事を尽くして天命を待つしかないな、ということで有志で本番前のたしなみへと繰り出すわけですが、バンマスとしては一抹の不安がぬぐえない、そんな表情が伺えます。

そして始まった本番、今回は龍ちゃんがベースに貼り付きっぱなしですので、写真はすべて次郎吉の配信映像から頂きました。

全員私服、といえば聞こえは良いですが、何とも統一感が無くしまらない、という微妙なものがあります。開始早々、今回お世話になっているお二人を先ず紹介しました。

斎藤さんはおいくつですか? え?41歳? いやあ、確かに肌のツヤが違います。
年末の次郎吉は外国曲とか久々の曲とか好き勝手な選曲で臨むところがバンドとしては面白いところですが、さて、この写真は何の曲を演っているところでしょうか?

全員で手拍子をしながら吾妻が聞き耳を立てている? いや、そうではなくて髪の毛が刈り上げられている様子を描くポーズで曲は「刈り上げママ」です。昭和、平成を経ていま令和、という中ではまったくこういう世相が通じない時代になってしまいました。そしてそうした久々の演目に加えて「生煮え」の曲というか、新曲に初めて取り組む場としてもこの年末興行を活用させてもらってます。今回は加藤千晶さんのガッタントンリズムで実験させていただき、ふむ、これなら何とか曲になるかな、ということでBoppersに持ってきた「昼寝のラプソディ」を演ってみました。ガッタントンでは省略しましたが、Boppersで演る際には名取さんの語りが欠かせません。その語りが始まると・・・、

既に周りのメンバーは苦しげな笑顔を浮かべていますが、やがて・・・

どうしても笑いが堪えられなくなり、その余りの破壊力に全員どこを演奏しているのか判らなくなってしまい、エンディングはすっかり無茶苦茶になってしまいました。
そして休憩後、1曲目を始めようとすると、コーゾーさんと三平さんがずーっと私語を交わしています。私服は認めていますが、過度な私語はバンドでは禁物です。一体、何を話しているんだ?と問い詰めると、三平さんのマイクスタンドがきちんと伸びない、というので、ああ、もうイライラするなあ、ワシにやらせなさい!そんなもな一発だ!と吾妻がバリトンの所まで出張っていって治そうとしますが、

「ああ、これは壊れているな。」
「でしょ!?」
ということで、ガムテープで固定してことなきを得ました。吾妻の私見ですが、困った時はガムテープ、おそらく23世紀になってもガムテープは使われていると思います。
そして二部に入って改めてメンバーの服装を見るとやはり好き勝手というかバラバラというか・・・、
「みんなどういう基準で今日の服を選んでるの?」
「いや、まあ何となく・・・」
「え?俺なんかクリスマスの感じだけど?」

良く見たら、柄が細かすぎて気づきませんでしてたが、西島さんがクリスマスのシャツを着ていました。しかし12人いるメンバーのうちクリスマスを意識しているのが西島さんと吾妻の二人だけ、最近はハロウィーンに押され気味ということもありますので、そのうちクリスマスも消えてなくなってしまうかも知れません。
そして第二部も中盤にさしかかり、先日ながめ余興場で演って好評だった「栃東の取り組み見たか」を年末にもやっておくか、と曲の前振りを喋っているとよほど、先日のながめの花道の印象が強かったのか、

「今日は前に出て行かなくて良いですか?」
と西川さんが聞いてくるではありませんか。経営者が一番やってはいけないのが、従業員のやる気をそぐこと、ですので、提案はすぐに受け入れます。

この様に西川さんと吾妻の間に客席に出て行ける様なすき間を作りまして、間奏が始まるや否や、

露払いとして先ず吾妻が客席に乱入していきます。続いて西川さんが、ということになりますが、実は客席に出てしまうとマイクがありません。最初はそこだけバックの音を下げればいいや、と思っていたのですが、音量を下げて勢いが弱まってしまうのは本意ではありません。あ!そういえば!と思い出したのが、梅津さんが客席を練り歩く時のテクニック。

マイクをサックスの中に突っ込んでしまう、という荒業ですが、これがPAのワオさんにきちんと伝わらず、場内も配信もハウリングの音だらけになってしまいました。ご覧になっていた皆様にこの場を借りてお詫び申し上げます。
ということで無事アンコールまで含め、すべての演目をやりとげて楽屋に戻っていく我々ですが、

時代も変わり、年齢も重ねましたが、こうやって楽屋に戻っていくのは1980年から何も変わっていないのであります。そしてそのまま打ち上げですが、なじみの次郎吉、しかも年末、更に豊橋のY夫妻や沖縄のBさん、東京のNさん、なども交えた盛大な会となりました。

そしてその後はこんな展開に・・・

来年は気をつけたいものですね。

2023年12月6日(水)
高円寺 楽や
吾妻 光良/照本 史 DUO

9月に初めて照本さんと二人で演った楽やさん、舌の根も乾かぬうちに、というのは言い回しが違う様な気もしますが、すぐに二回目の公演とあいなりました。平日ですが限定30名様、ということですので、お越しになられる際は、マスターにメールで予約を入れてください、とのことでした。マスターのメールは 、luckya-tetsu@docomo.ne.jp だそうです。他にもメッセンジャーというので予約できるみたいです。(SNS弱者なので良く判らない)

開場19:00 開演19:30
チャージ:1,000円+オーダー &TIP

楽やさんHP

これが二回目の楽やさん、DUOですからそんなに大層な準備も無くリハに臨むと、曲目を選んでいるうちに、みるみるナット・キング・コールだらけになってしまいました。両国のホトケさんや三鷹の堀池さんの時とはだいぶ演目の様相が違いますが、どれもこれも好きな曲ですからね、「みんな違ってみんないい」ということの一つかも知れません。楽やさんのステージは決して大きくはないのですが、エレピとギターの二人で並ぶとなかなか収まりが良いのです。

既に写真では若干シャウト気味ではありますが、キング・コールの曲が多いというのに、いったいどうしてこんなに顔を真っ赤にして唄う必要があったのでしょうか? 意味が判りません。

そしてこの日のサプライズ・ゲストは照本さんとハープの八木のぶおさんと一緒に「貝殻倶楽部」というバンドで唄っておられる田村エナさん。この日、初めてお会いしましたが、快活なコーラス好き、訳詞好きの方でリハ後のたしなみタイムですっかり打ち解け、数曲バックを務めさせていただいただけでなく、ご友人からのリクエスト、ということもあり、この季節に唄わずいつ唄うんだ?という、”Baby,It’s Cold Outside”≒「おもて寒いよね」をデュエットさせていただきました。

また演りましょう、デュエットもやりましょう、日本語詞もやりましょう、と盛り上がっているうちに、また3月にも演らせて頂くことになりまして、いやあ、ありがたいことです。

2023年12月2日(土)
三鷹 バイユーゲイト
吾妻光良トリオ+1-1
ゲスト:堀池 ヨロ市

こちらも毎年恒例になりつつある、師走のドラムレス・トリオでのバイユーゲイト。まあいつもの四人で並ぼうとすると余りにも狭い、ということがこの編成になった主な理由ですが、それにしても年の瀬に三人だけ、というのは寂しくないか?とお思いの貴方に貴女、でっすよねー、ということで、何とその昔「万国ビックリボーイズ」「魅惑の羽衣」といったバンドでジャンプ界、ブルース界のみならず、ジャパニーズ・ロカビリー・シーンにさえもその名を轟かせていた歌手「オイリー堀池」転じて堀池ヨロ市をゲストに迎えます!乞うご期待!

開場19:00 開演20:00
チャージ:3,000円 +ドリンク

当日の朝、突然【緊急連絡】というタイトルのメールが入り、何事か、と思うと牧さんから体調不良で本日のライヴには参加できない、という内容でした。うう、どうする!? とうろたえたりジタバタしたりするかな、と思いましたが、こうしたタイミングですと、もう今更代打を立てるわけにも行かず、よし、早崎さんと二人で乗り切るしか無いな、と意外に冷静な判断を選択いたしました。ということでバイユーでの初DUOでしたが、

確かにこんなに広々としたバイユーもそう無いか、という快適空間ではあるのですが、やはりベースという楽器がいない欠落感は相当なものがあり、何とかその穴を埋めようとギターの人も

ピアノの人も

やたら頑張るわけですが、DUOにしては力が入り過ぎなのではないか、という反省点もございました。そんな頃、カウンター左端の鏡の前では、

謎の白シャツ紳士が身だしなみを整えておりました。そして、いったいこれは誰だろう?と周囲から不思議がられることも特になく、ごく自然にゲストの堀池氏が登場しました。

やはりスタンダップ・シンガーですから身体の動きにも表情があります。ただ、実際のライヴ現場ではなく、後でこうして撮られた写真だけを見ていると判らない仕草も多いもので、

何でしょうか。カニ? 色々な曲はあるけど、カニの曲なんか演ってないです。そして

アジャパー? いや、10だからなあ、カニに続いては10本足でイカ? いずれにせよ、そんな曲も演ってなくて、この日、堀池氏が歌ったのは、戦前のトミー・ジョンソンのブルース、ジョー・ターナーのバラード、そしてルイ・プリマのジャスト・ア・ジゴロ、とバラエティに富んだ選曲でしたが、どの曲も堀池氏独自解釈の日本語詞なども交えて終始楽しいゲスト・コーナーでした。

そして3曲歌い終わってステージを去る堀池氏、お客さんと握手を交わして去っていきますが、こういうチトリン・サーキット的な仕草も良く似合います。

そしてアンコールにも再び堀池氏を呼び出して真冬なのにロックンロール大会。

とまあ、ここ最近東京のブルース・シーンにも出てきていなかった堀池氏に、バンドやんなよー、今、脂が乗ってんじゃん、頑張れよー、といろいろけしかけたりもしましたが、今後の活躍に期待するところ大であります。と言いながらもどこか気にくわないところもあったのでしょうか? こんな写真も・・・。

どういった理由でこんな表情になったのでしょうか。知らんけど。