2023年5月27日(土)
三鷹バイユーゲイト
吾妻光良トリオ+1-1
吾妻光良 vo,g、牧裕 Bass、早崎詩生 Key
年に一回? 二回? 決まりがあったっけな? 良く判りませんが、牧さんの超地元バイユーでのドラム無しライヴであります。まだ5月とはいえ、今年はかなり暑くなりそうな気配ですので、前倒して夏の曲を演るか、いやいや待てよ、その前に入梅か?という話もありますので、梅雨の歌もありそうな今日この頃。日比谷の野音のステージで、「まだまだ素晴らしい曲はいっぱいあるけれど、時間が足りないんだぁ!」と何度も叫んでいたソロモン・バーク御大の気持ちが判らないでもない、そんな2023年の梅雨前であります。
開場18:30 開演19:30
チャージ:3,000円
バイユーゲイト・ライヴ告知FB
というわけで、梅雨ゲイト、というほど梅雨っぽくはなく、リハ終わりでは駅前の多少シャレオツなテラスで西日を浴びながらたしなんだりしているうちに本番スタート。

いつも思うのですが、元々は教会関係の建物だった、という話もあって妙に天井が高いバイユーですが、この写真はそれにしても凄いです。良く判らないけど脱日本、どちらかというと中央アジアか東欧か、といった風情が感じられます。行ったことないけど。まあ、夏が近いということで、吾妻は久々に半袖シャツ、ギターも夏っぽくトレモロ・アームのついた韓国製グレッチ、通称「キムチ君」を投入しました。

トレモロ・アームでビヨヨ~~ン、と弾けば涼しかろう、と思ったのはサル知恵で、ビヨヨ~~ン、とやる度にドヒャヒャーン、とチューニングが狂い、その処理に追われて大わらわとなる、という事態に何度も陥りました。終演後ギターに関する知識では吾妻の30倍以上、というT羽さんと話していたら、「そういう場合はもう一度ビヨヨーン、と・・・」とアドバイスをもらって家に帰って試してみるも、まったく効果無し、年齢のせいで人の話を理解する力が低下してきているのでしょうか。ちょっとライヴの全容が判らないなあ、という方のためにいつもお世話になっているNさんから頂いた写真を合成してお届けしてみましょう。

まあ、総じて言うとリラックスして好きな曲を歌い弾けた、そんなジモティー的な夜でありました。

2023年5月25日(木)
高円寺 JIROKICHI
OLD BLUES CIRCUS
“Alternate Sessions”
伊藤正純vo,g 中村サトルg 若山光一郎pf 森田恭一b 大平幹久dr
<ゲスト>吾妻光良vo,g 小出斉vo,g 町田謙介vo,g
ドラムの大平さんの海外移住を前に華々しく催された前回のOBSのスペシャル公演からわずか数ヶ月での大平さん凱旋公演! 今回はオルタネイト、という名前の通りちょっと変わった顔ぶれでお届します!でも懐かしい面々であることは間違いなく、昭和の雰囲気満載の、そうですよ、この日、5月25日は「アナログ・テレビの日」というぐらいですからね。(アナログ・テレビの走査線が525本だったことに由来する。)
開場18:30 開演19:30
前売:3,500円/当日4,000円(+ドリンク)
JIROKICHI ホームページ
「オルタネイト」ということで、山室さんと二三夫さん抜きのOBSですが、冒頭からしっかりと大平さんが叩いております。

リハでおはよーっす、と挨拶した後に交わした会話は、
「大平さん、いつ台湾からこっちに戻ったんですか?」
「うーん・・・、2月ぐらいだったかなあ。」
何だ、そんな前からいたんですか、と拍子抜けしてしまいましたが、生活の拠点を海外に移す、というのもなかなか大変な様で、この後もしばらく行ったり来たりが続く様です。そしてゲストのトップ・バッターは初の弾き語りアルバムも発売となり、油の乗りきっている小出さん。

手を広げているポーズは、これは一体どういうこと?とクレームをつけているのでしょうか?それとも、オー、ユーたち私のCD買わないあるか、それは良くないアルね、とセールスしているところなのでしょうか? とにかく一部もあっという間に終わり、休憩時の楽屋はこんな感じ。

さすがアナログ・テレビの日だけあって、楽屋も懐かしい話につい笑ってしまう、そんな雰囲気でありました。続く二部はもっちゃんの歌う「Gee Baby」からスタート。

真摯に歌うもっちゃんと、それをきっちりとサポートする大平さん、という何とも美しい熟年リズム・セクションの一葉ではありませんか。それなのに

伊藤バンマスはもっちゃんに向かって何を語っていたのでしょうか?
「森田さん、相変わらずちっちゃいですね。」
こんな失礼なことは言っていないと信じたいところではありますが。そして続いてのゲストはこの日を入れて、残り3公演で東京から北海道へ居を移す予定の町田君。

この日も熱唱で迫りますが、楽団の皆さんの方も

それに応えて熱演します。そして少し離れて左の方に座っていた若山さんも

足弾きで応戦しておりました。続いてのゲストとして吾妻も登壇いたしましたが、

この日、是非やってみたかったのは、40年以上前の「次郎吉オールナイト・セッション」の1場面の再現。当時のオールナイト・セッションはリハはもちろん、打合せもほとんどなく「1,2,3,4 ! 」とカウントするととりあえず始まってしまい、たぶんそれがOBC参加前の最後の大平さんとの共演だと思うのですが、カウントに続いて、吾妻の思っていたリズムと大平さんの思っていたリズムが全然違うものだった、ということが判明したけれど、始めてしまったものは止められない、とそのまま曲になだれ込んだ、そんな強烈な記憶があり、この日はそれを再現させて頂きました。そして本編最後は、また町田さんに入っていただき、大ゴスペル・コーラス大会。

全員がコーラスで、と思いきや、若山さんは写真を撮っている、歌うか弾くかしてくださいね。アンコールではギター4名中3名がワイヤレスを使用していたこともあり、店内練り歩き大会で大団円。

最後は、北は北海道・帯広、南は台湾・台南、へとそれぞれ拠点を移すお二人の深々とした礼で終わりましたが、また来京の折には演奏してくれることでしょう。

2023年5月13日(土)
高円寺 JIROKICHI
吾妻 光良トリオ+1
5月の次郎吉マンスリーはゲスト無しの4人だけヴァージョン。何だよ、いつもと同じじゃないかよ、と言われない様にいろいろと考えをめぐらす今日この頃ですが、具体的にまだこれ、というアイデアは無いわけですが・・・・、えい、乞うご期待!
開場18:30 開演19:30
前売:3,500円/当日4,000円(+ドリンク)
JIROKICHI ホームページ
連休も終わり、世間も平常に戻った中ですので、我々も結構久々な気もする4人だけでのライヴ、椅子に座って弾けるというのもありがたいものです。

さあ、このゲスト無し、というのをどう乗り切るか、何を考えてきたのか、と申しますと、何だか寒暖差も激しくて更に地球温暖化の影響もあって良い季節、それも春の良い季節というのもなかなかそう長くは続かないと思われる中で、「やり残した春の曲」があるな、ということに気がついて「春の曲総棚卸し大会」ということにしました。

で、そうなると過去何回もトライしてはみたもののどうらもバシっ!と決まらない曲もあるものでして、自宅でああでもない、こうでもない、と考えて投入した秘策がこちら。

ナット・キング・コールの”If Love Is Good To Me”、という曲なのですが、よしゃあ良いのに何故か原曲を久々に聞いてしまい、そうか! やはりこれはストリングスの音が春を表しているのだ!と完全に思考がそちらに行ってしまい、

自宅で練習してみたところ、なかなか行けるのではないか、と初投入してみたシンセとギターのダブル弾き。ところがこれを実際に次郎吉で演ってみると・・・、

ご覧の様にギターとシンセと歌と、それぞれに精神が引き裂かれ苦悶の表情を浮かべつつ玉砕いたしました。思い返せば、1971年の二月に来日したB,B,キングの前座で出た成毛滋さんは、一人でギターとオルガンの右手、更に足でオルガンのベースを弾いてたわけで、いや、失礼しましたっ!さて、春の歌特集の後は「最近演り始めた曲をしっかりと固めよう月間」、というわけでチャーリー・シングルトンという人の”Elephant Rock”という曲、これは元々はこういう名前の踊りから出来た曲らしいので、我々も振り付けを想像して踊っているわけですが・・・、

いかがでしょう? 腕の動きが象っぽい様な・・・、あ、少なくともあと二名はもう少し踊る様に指導した方が良いですな。そしてライヴ後半には忘れ物の受け渡しのついでに見に来たBoppersの冨田さんが楽器を持っていたので乱入してもらうことに。ワオさん含めて、にわかでセッティングを始めます。

てなわけで、いわゆるゲストとは違った「トリオ+1+1」状態で何曲か。

それこそ1979年から一緒に演奏している仲ではありますが、このメンバーでいつも演っている、というわけでは無いので、ビミョーなところで変な遠慮とか思いやり?とかが出てくるものです。例えば、

吾妻「さあ、冨田さん、ここはひとつソロを。」
冨田「いえいえ、私はまだ次で。早崎さん、お先に。」
早崎「ええっ、こ、ここで私が弾くというわけで?」
こういった無言のやりとりが0.05秒ぐらいの間に行われるのが何とも面白いところです。そして4人はいつも演っているから良いのですが、曲が始まってだいぶ経ってから、しまった、この次のサビ明けは長いブレイクが入るのだった!ということに気がついて、無理矢理吹くのをやめさせる、などという暴挙に出たりもしました。

そしてアンコールは冨田さんもまじえて、カンサス・シティ風の客席練り歩きで、”Piney Brown Blues”



さすが冨田さんはピアノで活躍していた時期もありますので、早崎が客席を練り歩いている間はピアノでサポートをしていてくれました。なかなか便利ですな、これ。

今後もゲストありなし、飛び入りありなし、と色々なヴァリエーションをつけてこのマンスリー、運営していきたい、と思うものであります。

2023年5月3日(水・祝)
荻窪 TOP BEAT CLUB
The Grand Year Of Top Beat
吾妻光良トリオ+1/ハッチハッチェルバンド?
昨年暮れ、でしたかな? 新しく荻窪に出来たTOP BEAT CLUB、というお店に呼んで頂けまして、そう、そこにはハッチも出るということで、何か新宿のレッドクロスの様ですが、さもありなん、ブッキングはレッドクロスのKさんが関係している、ということでコネは大切です。あ、談合じゃないですから。
開場17:15 開演18:00
前売:3,500円/当日4,000円(+1ドリンク600円)
TOP BEAT CLUB HP
このコロナ騒動があったり、円安だったり、という世の中で新しいライヴハウスが出来るなんて、そんな良い話があるのか、と心を躍らせつつ、しかもハッチさん達とのほぼツアー気分の初日ですからなかなか天候も良いGWの中日、吾妻は住まいが近いため家から悠々と歩いていくと・・・、おや、入口が判らない。しばらくウロウロしているとお店の方に見つけていただき、ようやく店内に。既にハッチェル・バンドのリハ真っ最中ですが、ハング・リー子さんのアコーディオンのマイクが鳴らない、というトラブルに見舞われてました。どうすれば良いのだ、電池を買ってくれば良い、近くに売ってるのか、いや売ってない、というやりとりをしていると、ギターのコーヘイさんが、あ、俺持ってた、ということで一挙解決。続く我々もリハを始めてみると、何故かエレピが鳴らない。苦戦したあげく何とかなったのですが、そんなこんなもあり慌ただしい中で、近隣のたしなみの写真は見事に撮り忘れましたな。この日の先攻は我々。

何でもここはコンセプトがロンドンのロック・クラブ、ということですから、我々もロックっぽくお届けしなくては、ということで先日とはまるで理由が違いますが、この日も椅子無しの立ちでのライヴとなりました。そして

いつもよりロックっぽく、そして更にロンドン風味も取り入れて・・・

更にロックっぽく。ギターの速弾きだってイギリスを意識して、

あれ?ヴァン・ヘイレン、ってのは、あいつぁアメリカ人かい?と良く判らない部分はありつつも普段とはちょっと違った取り組み方をしているところだけは、判って頂けましたでしょうか。一方、二番手に登場したハッチェルズは

おお、なかなかジェントルマン、な雰囲気ではないですか。まあ「ジェントルメン」、なんていう曲もあるくらいですからね。しかし彼らも彼らなりに、

何なのでしょうか、これも何かしらのロック的な演出なのでしょうか、それともハング・リー子さんに何らかの危機が訪れていたのでしょうか? おっかしいなあ、見てたんだけど覚えてないなあ。年齢のせいかな?

年齢といえば、彼らのこの後屈もなかなか凄い。我々がやったら床に倒れて頭打って全治二週間、という事態も起こり得る、そんな体勢です。この他にもバンジョーの方が曲中にバナナを7本一気喰いしたり高齢者には負担の大きいステージ演出が多々含まれていましたが、まあ我々は無理はしない方が良いのでしょうな。そしてアンコール。

こんなに嬉しそうに出ていくこた無いのでは、とも思いますが、やるのが知ってる曲だったり、どうせならコーヘイさんとギターを交換してみよう、と思いついたりで楽しいんだから仕方ないです。

無事、コーヘイさんの「マカフェリ」というジャンゴ・ラインハルト風のギターを触らせていただくことが出来ました。ちなみにコーヘイさんは、冒頭のハング・リー子さんのアコーディオンのマイクに使う電池を偶然持っていたことから、この二日間「電池屋」と呼ばれる羽目になりました。

そして新しいトップ・ビート・クラブでの夜も、無事大団円となりました。
2023年5月4日(木・祝)
横浜サムズアップ25周年
吾妻光良トリオ+1/ハッチェル4?
何と!荻窪に続いては、横浜でハッチとの対バン、とこれは珍しい!考えてみれば東京都以外でハッチのバンドとの共演はこれが初めてだった様な気もいたしますので、サムズアップも25周年ということですし、ここは神奈川県民の皆様にも是非、このくだらない共演をとくと味わって頂ければ、と思うのであります。そうか、この日はハッチはハッチェル4だったか。我々も「吾妻4」とか名乗れば良かったかな、どうでもいい? でっすよねー。
開場17:00 開演18:00
前売:4,000円/当日4,500円(+order)
サムズアップHP
サムズも25周年ですよ。やっぱり25周年ともなると風格が違います。

何かお店のこのビルボード(看板)を見るだけで大物になった様な気もしますが、まあ勘違いであるのは間違いないでしょう。ハッチとのツアー二日目でありますから、リハもちゃちゃっ、と終えて向かいのイタリア酒場でたしなみ、というよりは懇親会。「5人で飲んでるよーん!」というハンドサインですね。

まあこの黄金週間の良い季節というのもあって、外の昼呑みを満喫する我々ですがハッチが先攻にも関わらず、出番の15分前になってもテーブルから動こうとしないので、バンマスとしては本番前からこんなにはしゃいでいて良いのか、と一抹の疑問を抱えつつ終えた懇親会となりました。

先攻のハッチは前日のハッチェル・バンドとはうって変わってのハッチェル4、と言ってもドラムのペロ氏とギターの電池屋コーヘイは不変、ベースだけドイチローさんに変わりましたが、75%不変ですのでツアー感も増します。

二番手の我々の方は100%不変ですが、椅子に座ってる、というのがちょっとお店に合わせて変えたところですかね。さて、我々のアンコールの段になりますと、

この様に期待に満ちた視線を楽屋の方に送ります。その理由は・・・、

そうです、この際だから全員登壇しちまえ、ということで2バンド完全合体によるアンコールとなったわけです。電池屋コーヘイさんはギター(PAにつなぎ忘れましたが)ペロさんはタンバリン、ハッチさんはギター、ドイチローさんは・・・、あれ?何弾いてんだろ?

拡大してみましたが、良く判りません。缶ビールを開けてんのかな?とにかくハッチの「できそこない行進曲」で全員盛り上がります。前日のロック・クラブ的余韻が残っているのか、ハッチとのギター・バトルでは、

ジミヘンの影響を受けた歯弾き奏法もご披露いたしました。そしてダブル・アンコールは若干の機材トラブルも乗り越えて、全員客席になだれ込みハッチの「花束とメロディ」を合奏と合唱。

盛り上がったあげくペロさんとドイチローさんの二人は、

何故か踊り出してしまいました。踊ってないで何か弾いてよ、という気もしますが。さて、2日間のミニ都内対バン・ツアーも終わり、打ち上げです。

とはいえ、横浜は我々の住まいからは遠方ですので、ちと早めに失礼となりますが、最後に店主のSさんを囲んで25周年おめでとうございます!のハンドサインでお祝い。

いやあ、おめでとうございます。ちなみにSさんと早崎さん、これだと52周年になっちゃうよ。ま、めでたくて良いか。
