2023年11月30日(木)
両国門天ホール
久原大河 50 個展 HALF A MAN vol.4
~東京編~ side.D
永井ホトケ隆・吾妻光良DUO
色々とお世話になっている大河画伯の御年50歳記念の個展、というものの一環として何とホトケさんとのDUOで演奏させていただくこととなりました。テレビも無ぇ、ラジオも無ぇ、車もそれほど走って無ぇ、と歌ったのは吉幾三さんでしたが、ドラムも無ぇ、ベースも無ぇ、ピアノもまったく誰もいねぇ、オラ、こんなDUO嫌だ~、とならない様に精一杯務めさせていただきたく思っております。なお、画伯の「特性オマケ付」というお楽しみもあります。つうか、本当は「特製オマケ」ではないか、とは思っているのですが。
開場18:30 開演19:30
前売:4,000円/当日4,500円(+1ドリンク、画伯特性オマケ付)
初めてお邪魔する両国の門天ホール、ホール、という名称からタキシードにドレス、といった男女がシャンパン片手に更紗の幕が高い天井から垂れ下がる中で静かに語り合う、そんなブルースにはちと場違いの場所を思い浮かべつつ緊張して入っていくと、意外に小ぢんまりとした場所で、壁に飾られている画伯の作品の雰囲気とあいまってどこかシャレオツな地方都市の最先端カフェの様でもありました。

リハを終えて本番まで、まだ二時間近くあったので画伯とホトケさんと三人で近所のもつ焼き屋さんでずいぶんゆったりとたしなんできましたので、もうそうそう喋るネタも無いか、と思っていたのですが、いざ始まってみるとなかなか談笑も止まらない様でした。

まあ、40年以上前にはだいぶ長い時間を一緒に過ごしていましたからねえ。休憩時間中もご来場頂いていたS女史や著作権で、ごく僅かなれど若干潤っているという噂のIさんなどと昔の話に花を咲かせておりました。

ところがつい話に夢中になりすぎた結果、あ、そろそろ二部だな、その前に・・・、とトイレに行ってからステージに戻ってみると、もうホーさんは板づいておられて、何ともバツの悪い感じになってしまいました。

演目は9割方はブルースでしたが、ブルーヘブン時代にアンコールで良く演っていたもともとはカントリーの曲をレイ・チャールズが歌っていた「クライング・タイム」なども合唱させていただきました。これまた懐かしい。

ほとんどの曲は二人のギターと歌、でお届けしましたが、一曲だけサム・クックの「ナッシングズ・ゴナ・チェンジ・マイ・ラヴ・フォー・ユー」は久々のホトケさんのハンドマイクでお届けしました。

まあ何しろ二人だけですので、ありがとうございましたー、それではメンバー紹介です、とやるのもあっという間に終わるのが良いところです。

そして終了後は、画伯を囲んで記念撮影。

ど、どうしたんだ、この流血は? ケンカか? ガサ入れか?と思ってしまいそうですが、前日に自転車で大コケして流血してしまった、という画伯でした。いろいろありますなあ。写真こそありませんが、終演後は初日と二日目に出ていた吉森さん、白崎さんも交えて、近所の中華屋さんからのおかずをつまみながら終電ギリギリまで打ち上がらせて頂きました。画伯、早く傷を治しなさいよー。
All phtos by Fujiyama

2023年11月25日(土)
群馬ながめ余興場
吾妻 光良 & The Swinging Boppers
さあ、何年ぶりか、というと5年ぶりの群馬は桐生の近く、赤城の山も今宵限りか、の里、大間々町の古くからの芝居小屋「ながめ余興場」でのBoppersライヴでございます。現在オープニング・アクトの方も含めもろもろ調整中ではございますが、首都圏からもそうは遠くないこの珍しい劇場での一夜、是非、皆さんと一緒に盛り上がりたいものであります。風の噂によると北海道からはGさんが、沖縄からもBさんが来られる、などという話すらあります!

17:00開場/18:00開演
前売4,000円/当日4,500円
小学生以下の方は無料
Boppers群馬あかぎ公演・Facebook
前回、2018年のながめ余興場公演から数えて何と1869日ぶりとなるこの日、北千住から乗車組の8名も乗車直後はまあまあな元気ぶりを見せておりましたが、

弁当などを食べて人によっては若干たしなんだりしているとすぐに

良くある睡眠Boppersモードに突入していました。そんな頃、途中乗車してくる岡地さんとは電車内で待ち合わせの筈だったのですが、電車の時間を伝え間違っていたため、一人先に赤城の駅に到着していました。

ちなみに早崎さんのご友人から送られてきた写真であります。まあ、とりあえず無事に赤城駅で合流を終えて、5年前とは180度異なったアングルで記念撮影。

そして迎えの車に乗って5分ほど行くと久々に見るながめ余興場。なかなか堂々とした建物です。

中に入って二階席後方から見てもなかなか、圧倒される様な格式高いたたずまいがあります。

何か、以前お邪魔した時よりも格段に綺麗になっている印象がありまして、客席も床暖房になっているそうで令和になってまた人気が出始めているのかも知れません。

で、各自楽器をセットしたり譜面を揃えたり個人練習したり、という中、吾妻だけは花道にうずくまって何か作業しております。

ま、これに関しては後述しますが、無事リハも終わり控室では、主催者の小柴さんを囲み大変美味しいお弁当とお酒をいただきつつ、また記念撮影。

そうこうするうちに会場ではオープニング・アクトの5年前にもお願いした群馬のアイリッシュ音楽の重鎮「ピッグ・オン・ザ・ツリー」さんの演奏が花道で始まりました。

アイリッシュ音楽が大好きな牧さんはリハの時からピッグ・オン・ザ・ツリーさんの演奏を食い入る様に眺めておりました。何しろながめですからね、知らんけど。
休憩をはさんで我々の出番ですが、もう当然の如く登場は花道から。お約束であります。

非常に多くの、300名をゆうに超える皆様にお越しいただきまして、もう感謝感謝、であります。ワイヤレスが動作不良、ということも無く無事にステージにたどり着きますと、もうそこはいつもの様に目盛を上げてみたり、

カーンパーイ!と叫んでみたり、

あれ?一人だけ叫んでいませんが、まあともかく順調にステージは進みまして、一部の最後の曲はやっぱり芝居小屋にふさわしいのは和物だろ、ということでジャッキー・ロビンソン改め「栃東の取り組み見たか」。そう、5年前にも一部をこの曲で締めくくっていたのですが、その時は歌詞を「日馬富士のケンカを見たか」に変えて歌っていましたので、今回はオリジナル歌詞に戻しました。そして間奏部分ではギターソロに続き、冨田さんも持ち込みのワイヤレスで花道でソロを取り、

しばらくすると突然、

お、どうした? 弁慶のなぎなたか?仇討ちか?赤城の山も今宵限りか?というシーンが繰り広げられましたが、

何のことはない、続いてソロを取る西川さんにはワイヤレス・マイクがついていないので、物干しざおにつけたワイヤレス・マイクで西川さんの音を拾う、というここ日本では大変珍しい「ワイヤレス/音声さんショー」を展開していたわけです。先ほどリハの前に吾妻が花道にうずくまっていたのは、この準備のためだったのですな。そしてテナーのソロが終わり歌に戻るところでは、

冨田さんに音声さんのアシスタントを務めて頂きました。ありがとうございます。
20分ちょいの休憩をはさんで第二部がスタート。さすがに演奏に加えて音声さんを担当したこともあり、着ていた赤シャツは汗まみれ、ここでお色直しで緑シャツに着替えました。

我々のステージ・セッティングの第一歩はサックス正面の箱型譜面台を並べて、誰か空いている人間が客席から見てその位置を合わせるところから始めるわけですが、この日はピアノの早崎さんがその役を担当しこの写真で確認する限りは実に綺麗に並んでいることが判ります。

学生時代に土木を学んだことが、こんなところに活かされているのかも知れません。そして前回の藤沢では本番中にすっかり他のことに気を取られていた西島さんですが、最近は全集中、というんですか?良く知りませんが、集中モードでした。

そして年末にもクリスマスにも明らかに早いですが、このながめ余興場にそれまでにお邪魔できる確率はほぼゼロですので、フライングは承知でクリスマス・ソングを二曲ほどお届けしました。

一曲目ではかぶるのをすっかり失念してしまいましたが、昨年のクリスマス近辺のガッタントンリズムさんのライヴにお招きいただいた時に百均で買ったグッズが役立ちました。完全に元は取れたものと思われます。たまたまお色直しで緑のシャツを着ていたことが奏功したわけですが、その頃ステージの端の方ではクリスマスとは関係無く独自のカラー・コーディネートを実践している人も。

それなりにつきあいは長いのですが、靴下は青、というのは知りませんでした。そうこうしているうちに本編は終わり、アンコールはこんな形で大団円。

「ハイカイ」だの「ダンショー」だのではございません。これも立派な「ワイヤレス/音声ショー」の一環でして、吾妻が歩きながらソロを吹く人に右手に持ったマイクを向けようとしている、という一幕であります。あれ?でも西島さんには向いてないな。ムカシ取ったキネヅカにヤキが回った、ということなのかも知れません。
結局、日帰りで東京に戻られる方もおられよう、ということで、休憩短縮効果で10分ほど早く終演し、我々は楽器や機材を片付けていざ打ち上げ会場へ、と舞台裏の外で迎えに来て頂く車を待つことにしました。

「綺麗な月だなあ。」
「あの横の星は何だろう?」
「ありゃお前、火星だよ。」
「いや、火星はもっと赤い。あれは金星だ。」
「お前らな、何もわかってない、金星は宵の明星とか明けの明星、っていうぐらいだからこんな時間には出てこないの! あれは間違いなく土星!」
「えええ、土星が見えるなんて聞いたことないすよ。」
「あ、ググッたら土星だって出てた。」
意外に博学な小田島先輩を皆で見直しました。そしてお疲れさまの乾杯。

メンバーからはバンド史上に残るゴージャスな打ち上げ、と評されていました。そしてこれだけにとどまらず翌日もホテルを10時半に出て小柴さん達の案内で群馬名物、「ひもかわうどん」のお店に。

5年前とは違うお店でしたが、ここでも記念撮影をしないわけには参りません。

この後、地元のシャレオツなアイスクリーム屋さんでアイスを食べたりコーヒーを飲んだりして、いざ帰路へ。駅で小柴さんにO川さん、K女さん、その他スタッフの皆さんにお見送りして頂きました。

スタッフの皆さんに加えて、東京からお越しになられたNさんやKさんやNさん、神奈川からお越しのアンデーさんご夫妻、沖縄から来られたついでにウグイス嬢まで担当していただいたBさん、そしてご来場いただいた皆々様、と本当に多くの方々にお世話になりました。北海道のGさん達は業務多忙で欠席、とのことで残念でしたが、また皆さんとこの地でお会いできたらいいなあ、とつい夢想してしまう、そんな佳き日でありました。
5年前の様子はこちらのページの下方

2023年11月18日(土)
高円寺?JIROKICHI
吾妻光良トリオ+1
ゲスト:有山じゅんじ(Gt,Vo)
楽屋とか宴席では何度もご一緒している有山先輩ですが、関西と関東ということもあるのか、意外にガチでご一緒したことは無いのです。しかし、想像以上に演目が近いところも実はあったりしまして、大昔に我々が大阪のお店で演奏していた時に、ファッツ・ウォーラーの”If You Are A Viper”を演っていたら、客席から有山さんが乱入して歌い出した、などということもありました。今回も何か意外な展開があるでしょうか。楽しみであります。
開場18:30 開演19:30
前売:3,700円/当日4,200円(+ドリンク)
JIROKICHI ホームページ
きちんとフル・ステージ共演するのは初めて、という有山さんですから失礼の無い様に入り時間前に二時間ほど近隣のスタジオでリハーサルをやってから、次郎吉でリハーサル。それも滞りなく終わり、いつもの店で有山さんを交えて本番前のたしなみですが、何しろ芸歴の長いお方ですから、その昔のサウス・トゥ・サウスの話やら関西ブルース・シーンの話を聞くと、こりゃまた驚くべきことだらけ。

すっかり目が点になりつつ戻った次郎吉では、先ずいつもの様に我々だけで何曲か。

2023年のこのメンバーでの次郎吉ライヴはこの日が最後ですが、いやあ、一年間お世話になりました、などと余韻にひたる間も無く、有山先生のご登場。

リハの時から、何で登場して一曲で終わりやねん、という疑問を投げかけておられましたが、そこはそれ、二部への期待を高めるためにです、とご説明したところ、なるほどなるほど、そういうことか、知らんけど、とまあ納得された様な、されてない様な。打合せでは呼び込みのインストが終わったらすかさず次の曲のイントロを弾いていただき、曲つながりで行く、という段取りでしたが、何故か止まってしまいました。
「???」
「あ、ごめんな、まだアメが入っとって。」

そしていきなり語られたのは・・・、
「まあ、ホントの話、ブルースは好きでもないし嫌いでもないんやけどな。」
「どっちなんですか?」
「いや、まあ好っきゃ。知らんけど。」
いきなり吾妻の個人的流行語大賞2023の「知らんけど」をかまされました。と、そんなやりとりをはさんで始まった名曲「俺の家には朝が無い」、じっくり共演するのは今回初めてですが、事後の写真を見ると、有山さんの右手のフォームは昔の多くのカントリー・ブルースマンと同じ、「ディープサウス・ピッキング」もしくは「テキサス・ピッキング」と呼ばれるフォームでいきなり形から感心してしまいます。

加えてもう一つ、今回初めて知ったのは、有山さんは無類のミラーボール好き、ということで、初めてのお店で演奏する時などは、ミラーボールの有無を確認しているとか。この日も何回もPA/照明のワオさんに、
「あ、ワオさん、次の曲、ミラーボールお願いします。特にこの曲は入念にな。」

などとお願いしていました。こういう頼み方をしたからといってワオさんが特に入念に回す、ということは無いとは思いますが。まあ、有山さん、それだけムーディーな曲が実は多い、ということでもあるわけですが、吾妻も何とかそれに応えるべく一曲だけですが、スチールも導入しました。

なかなか飛躍的には上手くなりませんが、今年は次郎吉でも沢山スチールを弾かせて頂きました。ありがとうございます。で、有山さん、やはり関西の人ですから喋りもそこそこ長く、
「うちではな、ミステリーばっか見てるねん。」
「アガサ・クリスティーとかですか?」
「いや、やっぱり市原悦子あたりが、最高やな。」
「あ、家政婦シリーズとか。」
「そうそう。次郎吉なんかだと、あのの入り口の階段のとこでよう刺されよんねん。」
「え?フロアとかステージじゃダメなんですか?」
「そりゃアレや、階段の方が公益社(次郎吉の近くの葬祭場)に近いから都合がええやろ。」

やはり良く判りません。いろいろ話している時にこちらから話題に出したのが、有山さんが事前に送ってくれた譜面や音資料。まあ、譜面はほとんどの場合pdfで頂くわけですが、音資料は大概自分達の場合も含めて、これまで出したCDやコピー曲だったらyoutubeで聞けるリンクを送ったりするわけですが、有山さんの場合は全曲、自宅でギターを手に唄って頂いている音源が送られてきたのです!
「そらな、例えば『ボチボチ行こか』とかをmp3にしてしもたら、その方が簡単やけどな、そやなくて、今のオレを聞いてほしいやんか。」
「すごいですよ、頭が下がりますよ。」
「いやいや、そういうことが好きや、ってだけでな、いわばそういう個性やな。」
「いや、俺は聞きながら思わず拝んじゃいましたよ。」

「拝むのはあそこ、公益社だけにしてえや。」
二部の後半は、「ぐるぐるぐる」から「プラウド・メアリー」と激しい曲が二曲続く、という曲順案で、いや、お身体のことを考えると、この二曲は続けない方が良いのでは、と我々から提言申し上げましたが、根性で乗り切っておられました。

そして最後もミラーボールに乗せてしっとりと「ムーンリバー」でこの日は終演。

また、近いうちに是非お願いします、と次郎吉で打ちあがり、有山さんは翌日、岐阜の方に向かわれましたが、バンドからいきなり弾き語りになると寂しいんや、と言っておられて、いや、ありがたいことです。


2023年11月4日(土)
湘南ふじさわジャズミーティングvol4
吾妻 光良 & The Swinging Boppers
2020年から始まった湘南最大級のジャズ・フェスティバル、というこの催しに呼んで頂けることになりました。しかし、人生はいろいろとあるものでございまして、何と弊楽団としては大変珍しいことなのですが、ドラムの岡地さんとトランペットの名取さんがこの日、のっぴきならない事情のため出演できません。一時は、じゃあお断わりするか?という話もありましたが、何と関東地区では珍しいもう一つのジャンプ系若手ビッグバンド、富山 浩嗣氏が率いる、”Drinkin’ Hoppys”のドラマー関 勇亮さんと、トランぺッター大槻 寿彦さんをお迎えしてのライヴとなります。あともう一点、トロンボーンの西島さんは毎年朝イチから、「植木リトゥルエコーアンサンブル」でも出演していますが、今回も出演いたします!
観覧無料/小雨決行
Boppersの出演は19:00~20:00ぐらいです。
という二名の欠員~代打対応という逆風下でのライヴ、なにしろ岡地さん以外のドラマーで本番に臨むのは記憶にある限り1979年の千代田公会堂での「スウィング&ジャズ・クラブ定期公演会」以来ではないのか、という事態でありますから、本番の3時間前に藤沢駅前のスタジオを取って直前リハを敢行することとしました。

どうした牧さん、床にへたりこんでいるなんて、そんなに疲れているのか?ということではなくて、このスタジオ、そんなに椅子が無いのです。吾妻もやる気満々で立っているわけではなくて、椅子が無いから立っているのです。しかし疲れているといえば、西島さんはこの前日に別バンドのライヴで大阪泊、早朝に大阪を出てこのフェスの朝一番から小学生達の指導役として「植木リトゥルエコーアンサンブル」で出演していますので、疲労は極限、本人の話では舌と口角の感覚がおかしいのだとか。

何か疲れているというよりは、このカメラ目線を見ていると「憑かれている」に近いものも感じますが。てなわけで、リハーサル一時間半ほどをこなして、よし!これで何とかなるぞ!というところで、近くの商工会議所の会議室の楽屋へと移動、そこで若干たしなんだり食べたり着替えたり、を済ませていよいよステージへと向かいます。

吾妻自慢の秋葉原の安売りスーツ屋で買ったズートスーツも荷物を持って街中を歩いていると変な人にしか見えないのが残念なところです。ごく短いサウンドチェックを終えてもうすぐに本番。司会の方の紹介で、いつもの岡地さんのカウントに代わり、早崎さんのカウントに乗って演奏スタート。

おそらくはそのカウント1.5秒前ぐらいの写真だと思われますが、牧さんのこのストラップのトラブル解決は無事に間に合ったのでしょうか?それにしても秋の夜の藤沢にはこの野外用の銀色の譜面台が似合います。そして一曲目は安全面での配慮もあり、やり慣れた「最後まで楽しもう」から始めます。

一方コーゾーさんは地元の大船に近いこともあり、いつもより張り切っている感じがグーです。しかし近くに寄ってみると先ほど自慢した銀色の譜面台もベニヤ板感満載で余りよろしくなく、一喜一憂であります。その頃吾妻は、といえば先ほど街中では変な人にしか見えなかったズートスーツが、

秋の夜風になびいていて、なかなかシャレオツな感じであります。しかし、こうやってバンマスが頑張っているというのに、そしていくら疲れているとはいえ本番中にも関わらず、独りあらぬ方向を見つめている

西島さん。大丈夫なのでしょうか、ボケ始めちゃったんじゃないでしょうか、と心配になりますが、実はそういうことではなくて、後になってから知ったのですが、このフェスではステージ右側にあるビックカメラさんの壁面にライヴの映像を投影していて、西島さんはそれを見ていたのです。

とまあ、この時は全然そんなことは知りませんでしたので、たまたま藤沢駅前に立ち寄って我々を目にする方々にも何をやっているのか判りやすい様に、アクションもいつもより大きめにやっていた様にも思います。

両腕が綺麗に伸びていますね。ラジオ体操の成果かも知れません。そして重ね重ねになりますが、今回のライヴが遂行できたのも、ドリンキン・ホッピーズからの若いお二人の応援あればこそ、でした。改めてご紹介しておきましょう。

その年齢差は30歳以上、果たしてジジイ達とうまくやって頂けるのか、などの不安もありましたが事前リハである程度打ち解けられたこともあり、ステージ上では違和感なく混ざって頂けました。


え?肌のツヤとか見てみろよ、違和感アリアリじゃあないか、などという野暮は言いっこなしです。そして終盤に向けてはドラムの関さん自らのリクエストで「150~300」

駅前にたまたま来ていた方でこの曲を知っていた、という方はほぼ皆無と思われますが、それでも藤沢駅前では多くの方々から「ひゃくごじゅうからさんびゃく!」という掛け声を頂きまして、いや、本当にありがとうございました。アンコールも含め、無事に40分強のステージが終わると何と「湘南江の島海の女王」のお二人から花束と記念品の贈呈がありました。

その昔、ダイナ・ワシントンがイギリス公演に行った時にMCで「この国には女王がいるんですって?でもその女王はニセモノよ。」と言った(ダイナはブルースの女王、と呼ばれていた)のがつい思い出されまして、女王が二人、となるとステージ上でいさかいが始まったりしないのか、と一瞬不安になりましたが、御一方は花束贈呈、もう御一方は記念品贈呈、と業務を切り分けて仲良く担当されておりました。

そして撤収後は以前から事務局のYさんにご紹介頂いていた藤沢駅前の「Yの里」なる飲み屋さんに行って応援のお二人のねぎらいも兼ねて楽しく打ち上がりました。

そして終宴後は、冨田さんの友人2名も交えてハイ、お疲れさまでした!写真。

ほとんど全員笑っているのに一人、早崎さんだけドヤ顔をしているのは、実はドラムの関さんが自分の中学・高校の後輩だ、ということが判明して先輩風を、いや先輩暴風を吹かせていたからです。やはり30歳の差は大きいですな。