カテゴリー別アーカイブ: 2024年

2024年6月

2024年6月29日(土)
渋谷クラブクアトロ

吾妻光良&The Swinging Boppers
ゲスト:松竹谷 清

昨年は6月24日にバンバンバザールさんをゲストに招いて敢行した、年に一度のありがたきクアトロ公演でございますが、今年はバンバンの拠点の福岡からどーん!と北に飛んで、あまたのミュージシャンが札幌に行く度に出向いているという伝説のお店、Bar Bahiaを札幌で取り仕切っている松竹谷 清さんがゲストとして登場してくれることになりました。結構キヨシさんとは折りに触れ共演しているつもりでしたが、いつ以来になるんでしょうか? ひょっとしてアラバキのフェス以来でしょうか。「過去の公演」のページに載せる頃までには調べておきたいと思います。

開場17:00 開演18:00
前売:4,500円/当日5,000円(+ドリンク600円)

渋谷クアトロHP 

牧「いや、持病の憩室炎なんだけど、かかりつけ医とか、この前入院した病院のお医者さんとか知り合いのお医者にも相談したら、みんな予防手術をしておいた方が良いだろう、って話になってね。」
吾「そりゃ、何人もの医者が言うんだったらやっといた方が良いだろ。」
牧「で、退院がクアトロの前々日なんだけどどうしよう?」
吾「・・・・・、それってどうしよう、って問題じゃないだろ。」

というわけで、今年のクアトロ公演は牧さん欠席の状態で対応することになりましたが、そうなるとおすがりするのは、ローディー兼カメラマンの龍ちゃんしかおりません。

しかし、その龍ちゃんがベース担当、ということは誰に写真を頼めば良いのでしょうか?どうしようかなあ、と悩んでいるうちに当日になってしまいました。まあ、とは言ってもこんな写真とか、

どうでもいいけど、クアトロさんにご用意いただいた崎陽軒のシウマイ弁当、メンバーには非常に好評でありまして逆に普段のバンドで調達する弁当に対する批判が殺到してしまいました。ですとか、当日のゲストのこの人とか、

楽屋での写真はいつも通りなのですが、さて、いざライヴが始まりますと、

ちょっと待った、これは誰が撮った写真なのだ?と思われるかも知れません。実は龍ちゃん、こういうこともあろうか、ということで、この日は初の「自動撮影システム」を導入していたのです。詳しいことは判りませんが、3秒に一枚撮影されていく様です。ただ、画角が変えられないんですよねー、というのが弱点らしいですが、意外に絶妙な位置に置かれていまして、サックス・セクションのコーラスの様子などもきちんと捉えられています。

一方で画角が変えられない筈なのに、アラ不思議、こんな写真も。

何と画にバリエーションを持たせるために、もう一台別ポジションにカメラを仕込んだ、という訳でして、ベースの代打だけでも大変なのに頭が下がります。ただ、やはり固定カメラの限界もあり、今回はトランペット/トロンボーンの方々の画が一枚もありません。海外出張中の名取さんの代打をお願いしていたトランペットの松木さんにも大変お世話になったことを付け加えておきましょう。そしていよいよ、この日のハイライト!キヨシさんの登場です!

そうそう、申し遅れましたが実はキヨシさんとBoppersが最後に共演したのは、仙台のアラバキ、は大間違いで北海道のライジングサン、でありました。それは2019年ですからもう5年前にもなるんですなあ。記憶はあやふやなものですが、さすがに五年ぶりともなると、あれ?この曲、最後は何回繰り返して終わるんだっけ?と曲の方もおぼろげになっているところもあったりします。そんな中でキヨシさんが、ハイ、これでラストだよー!という様な合図をして無事に終われたところもありました。

やはり生身の人間と人間がリアルタイムでコミュニケーションを取って音楽を作っていく、というバンドって本当に良いものですねー。電脳空間でトモダチ、だのいいね、だの騒いでいる場合ではないのです。
そんなキヨシさんのコーナーは本編で二曲、アンコールで一曲、を当初予定していたのですが、何と本番の数日前に良く我々のライヴを見に来てくれるTLDさんからメールが入り、この日は実はキヨシさんの誕生日だった、ということを知りました。更にTLDさんのメールには、我々の曲「誕生日には俺を呼べ」とかを共演したら面白いのではないでしょうか? と書かれており、これだ!とばかり飛びついてキヨシさんにギター・ソロを弾いていただきました。その後には、キヨシさんのモンキー・ジョーで、吾妻もキヨシさんも舞台前方にしゃしゃり出てロック!な感じで締めくくりました。

TLDさん、写真提供もありがとうございました。いやあ、皆さん、お疲れさまでした、この後9:15から打ち上げだからねえ、早く片付けてねー、などと言ってると驚くべきことにアンコールの拍手がまだ続いている、というので、キヨシさんと吾妻の二人で、ジョー・ターナーの「レイニー・デイ・ブルース」をお届けしました。

キヨシさんはすっかり油断していて、既にお色直しも終わってる風ですが、曲の後半には岡地さん、早崎さんも加わって今年のクアトロも大団円で終わることが出来ました。ありがとうございます。
で、ついで、というわけでは無いのですが、ローディーにカメラマンにベーシストに、と大活躍だった龍ちゃんが、8月のBoppers富山公演のPR動画を撮影してくれましたので、ここに上げておきましょう。

2024年6月22日(土)
高円寺 楽や
Special Duo+Guest

吾妻光良(G,Vo)/照本史(Kb,Vo)/田村エナ(Vo)

トリオ+1だの、Duo+Guestだの、名前というのはなかなか難しいものですが、照本さんとのデュオにエナさんにも加わっていただき、なかなか珍しいコーラスの演目なども増えていくといいな、という楽やのセッション3回目となりました。先日、吾妻がレコード屋さんに買い物に行って、君ね、これこれこういうモノは置いてないのかね、と店員さんの女の子を問い詰めると、あれ?吾妻さんじゃないですか?と聞かれてびっくりすると、何とエナさんの娘さんだ、ということが判って、急に態度が変わった、と目撃した人に言われましたが、いやあ、カスハラとかしてなくて良かった良かった。

開場18:00 開演18:30
チャージ1,000円+オーダー&投げ銭

楽やHP

さて、ずいぶん慣れて参りました高円寺「楽や」、方向こそ180度逆ではありますが、トップビート・クラブ同様に家から近いお店ですので、この日も健康のために歩いていくことにしました。そして折角歩いていくのですから、ここはウェイト・トレーニングを兼ねて、普段「重い」ということで敬遠しているギターを投入することにいたしました。デザイナーのHさんから格安で売って頂いたレスポール・レコーディング、というモデルです。

重いので自宅から25分歩いて来られるかどうかが若干不安でしたが、無事に完歩できて、ふむ、俺もまだまだイケるな、と思った今日この頃です。照本さんとのデュオはそれぞれの歌コーナーがありますので、続いては照本さん。

リハの時に話していて初めて知りましたが、30年ぐらい前に照本さん、牧さん、Kyonちゃん、の4人でクール・サウンド、というユニットをやっていたのですが、Kyonちゃんの渡米などで自然消滅してしまい、それ以来照本さんも一切歌は歌わなくなっていたそうですが、ここ「楽や」出演をきっかけにまた歌い始める様になったそうです。人に歴史あり、ですな。そして、ゲスト、というか、もう半レギュラーの田村エナさんの登場です。

なかなか凄い登場の画だな、と思われるかも知れませんが、今回写真を提供して頂いたのはエナさんの友人の肥後さんという方で、実は動画を撮っていただいており、そこから切り出した画を使用しております。決してそんなに広くはない「楽や」の店内ですから、カメラを置けるポジションもピンポイント的に限られており、いざ本番が始まりますとこの様に、

完全に照本さんが見えなくなってしまうのです。この日は三人でガチでコーラスをする、という新ネタも二曲導入しましたので、皆さま方にも是非その勇姿をご覧いただきたいところなのですが、

うーん、残念ながらお目にかけられません。しかし、捨てる紙あれば何とやら、でしていつも見に来て頂いてるマスミンさんから何点か写真を頂いていたので、そちらの写真には写っているかもしれません。

おお、バッチリ写っているではないですか。ありがとうございます。エナさんと吾妻が歪んでしまっていますが何か、勢いの様なものは感じられます。
しかし久々の女声含めての3声コーラスというのは楽しいものでして、次回はこれやろうか、あれやろうか、と意欲も高まるなか、次回公演は9月末の金曜日、とも聞いております。皆様、お誘いあわせの上お越し頂ければ幸甚でございます。
そして終了後は、7月11日に照本さんに千賀太郎君を加えたトリオのセッションに出るギターの井上大地氏とガッタントンリズムの鳥羽氏と三人で、人の悪口談義から始まりやがてギター談義に。

「いいか、レスポールってのは重くてだな。」
「ですよね、ですよね。」
「特にワシのあの白いのは高いから更に重い。」
「ほうほう。」
「何とな、ギター単体で6.5kgだ。」
「それはたまりませんな。」
「それをワシは一時間持ち歩いて来たんだ。」
「素晴らしいことです。」

と威張り散らした後の帰り途。うーん、そういえばスーパーの5kgの米袋、ってもっと重かった様な気がするなあ、肩から下げてると軽く感じるのかな?と思っていたのですが、どうにも腑に落ちないので翌朝体重計で測ってみたところ、何と4.5kg! 昔、色々話しているうちにレスポールの最も重いモデルは6.5kgとかあるらしい、というのがいつの間にか自分のギターの重量とすり替わっていた模様です。これからは積極的に使っていくことにしましょう。
てなことにかまけていたら、本番前のたしなみタイムのお釣り400円をエナさんに渡すのをすっかり忘れてしまいました。9月には間違いんく返却しましょう。

2024年6月16日(日)
荻窪TOP BEAT CLUB
荻窪コネクション

吾妻光良トリオ+1
/HOWLIN’ HACHIMA
/Cの誘惑

恒例のトップビートのハッチさんとの共演。あれ、いつの間に荻窪コネクション、なんていう名前がついたのでしょうか。コネはね、大切です。吾妻も先日米国西海岸に旅行に行った時にコネの大切さを痛感しました。裏金とか談合はいけませんが、コネは良いんです。そんなこんなでCの誘惑さんは、確かお正月に六角さんの代打でレッドクロスに出た時にご一緒しました。ね?ここにもコネがあるわけですよ。そのコネを更に強くするために開演前には青梅街道沿いのどこぞの居酒屋でたしなんでる様な気もする今日この頃です。

開場17:30 開演18:00
前売:3,500円/当日4,000円(+1ドリンク 700円)

TOP BEAT CLUB スケジュールページ

最近は健康のために吾妻は自宅からトップビートまで歩いて行っているわけですが、到着すると他の三人は既に全員揃っており、リハに臨む気満々です。先ず我々、続いてハウリン・ハチマ、というところでギターの音が出なくなる、というトラブルに見舞われ、ワイヤレスでは無いのか、いや、ギター本体の問題だろう、いや、何とアンプが壊れてしまったではないか、という珍しいこともありましたが、無事に終わり最後にCの誘惑さん。さあて、本番まで青梅街道沿いの居酒屋に行くか、と思うと、まさかの休業日。一瞬居酒屋難民になりそうでしたが、無事中華屋を見つけて本番前の乾杯。

「いや、そういえばこの前の西新井はお疲れ。」
「いやいや、打ち上げもご一緒させて頂きまして。」
「ハチコーもなかなか面白いな。最近はハチコーが多いの?」
「いや、色々ですね。下田さんとの下八もやってますし。」
「ああいう子供が来る催しに下八も面白そうだな。」
「いや、下八はああいうのダメなんです。下田さんの顔が子供向けじゃないんで。」

居ないところで何を言われてるのか判ったもんじゃありません。さて、お店に戻るとCの誘惑さんの本番真っ最中。

お正月にお会いした時は、そそくさと帰ってしまったので良く把握できていませんでしたが、朗読なんかも取り入れて、一種演劇風な趣きもある個性的なバンドでありました。で、二番手が我々。

一体、何でこんなに全員嬉しそうなのかは良く覚えておりません。しかし、牧さんがマイク・スタンドにマスクを干してるのが何ともビンボくさいですね。そんな牧さんが何故か照れているのは、

「いや、牧さんもこう見えてフランスが長いですからね。どれぐらい行かれてたんでしたっけ? 6・・・・日間?」

といういつものネタであります。そしてトップビートといえばやはりロックの小屋ですから、吾妻も

おお、ピート・タウンゼントか、と思われるかも知れませんが、いや、”Elephant Rock”という踊りの曲の中の、象が鼻を振り回す、という振りを踊っているところなのですが、とてもそうは見えないのは何かが根本的に間違っているのかも知れません。ということで、終盤に向けてロック・テイストで突き進みました。

そしてラストはハウリン・ハチマ。

ちょっと音量がかなり大きいのもあって、ずっと見ていると疲れるので楽屋と行ったり来たりしていましたが、これはいったいどういうシーンだったのでしょうか?仲違いでしょうか?糾弾でしょうか?

さて、アンコール・タイムは、これも定番となりつつありますが、3バンドの有志が集まっての合奏となりました。

我々もこういう場では若い世代に負けているわけには参りません。

ハッチのアクションだって、難なくコピーしてみせますが、いかんせん、年齢からくる身体の固さというのはどうしてもついて回ります。

ハッチがそっちならこっちはどっちだ、と負けずにアクションを繰り出します。

赤い人も負けじとピアニカで応戦します。

しかし、こちらも寄る年波には勝てず、はりきり過ぎて最後はコケてしまいました。

終了後は、最近飲み屋さんとして充実してきたという、トップビートの一階で飲み収めて帰途につきました。

2024年6月15日(土)
高円寺JIROKICHI
吾妻 光良トリオ+1
ゲスト:山室俊介(Gt,Vo),NATSUKO(Harp)

6月は珍しくゲストにお二方をお迎えすることとなりました。一人目は吾妻の高校時代の先輩でもある、日本のブルース・ブーム真っ只中を泳いできた元・ジュークジョイント・ブルースバンドの山室さん、そしてもうお一人は個性派女性ハーピストのNATSUKOさん、どちらもストレート・ブルースの様で実はそうではない、という独特の世界を味わっていただけることでしょう。

開場18:30 開演19:30
前売:3,700円/当日4,200円(+ドリンク)

JIROKICHI ホームページ

日暮さんのお通夜、小出斉を送る会、となかなか寂しいイベントが続くなか、持って行くギターも色味の無いものを選んだりしていましたが、ようやく日常に戻ったこの日は久々に真っ赤なギルド・スターファイアーのコピーモデル、高円寺で39,900円にて入手したものを持って行きました。先ずは我々4名でスタート。

何曲か演っているうちに、どうも牧さんのベースの音が小さいのではないか、という疑念が残りの三人から発せられ、舞台上での相談が始まりました。

まあ、時々あるといえばあるトラブルなのですが、リハの段階から何回も、もう少し上げてくれ、えええ、まだ上げるのか?といったやりとりを経ているので、これはひょっとすると「上げた様なふりをしている」というワザを身につけたのではないか、という疑惑も持ち上がりましたが、実際は残りの三人が耳が遠くなってきた、ということだけなのかも知れません。
そして一部の最後にゲスト登場、となるのはいつも通りですが、この日は珍しく山室さんとNatsukoさんの二名が一緒に登場しまして、一挙にステージ上は6名と大人数に。

先輩の山室さんが着席で臨んでおられますので、吾妻も牧も堂々と座ったままで演奏できるのはありがたいことです。
休憩をはさむと今度はお一方ずつの登場で、先ずはNatsukoさんから。

いきなり前のめりでどうしたんだ、という感じですが、それもその筈、一曲目はジェイムズ・コットン/ジャッキー・ブレンストンで有名な「ロケット88」、世界初のロックンロール、とも言われている曲ですから盛り上がらないわけには行きません。Natsukoさんが手をパタパタとさせて、”フワーウ、フワーウ”、というハンドワウワウ効果を出しているのをギターでも再現しよう、と吾妻も挑戦してみましたが、

そううまく行っていないことが写真からも読み取れます。こうしたハードなナンバーに続いて、旧いバラードからスタンダード、ファンク・ブルースまで、幅広い芸風を楽しませて頂きました。そして、入れ替わりで山室さんの登場。

紹介の時に「かつては『ブルース界のプリンス』と呼ばれていた山室俊介さぁん!」と叫ばせて頂きまして、いやいや50年前の話だよ、と笑っておられましたが、いや、今でもなかなか格好良い山室さんであります。

最初に歌われたゲイトマウスの”Sad Hour”は、それこそ50年ぐらい前に山室さんの目黒の実家で一緒にレコードを聞いたことを思い出しました。途中からNatsukoさんも呼び戻して再び6名で終盤戦に。

アンコールでは珍しく三人のハーモニーでレイ・チャールズの”Crying Time”をお届けしました。

途中のNatsukoさんのソロ…

に続いて、コロナからの散歩の成果をお見せしなければ、と吾妻も3小節だけハーモニカをご披露。

どこを吹けば良いのか探っているせいか、表情が情けない限りですが、散歩で吹いていた時もこんな顔で吹いていたのでしょうか? そりゃあ、子供の一人も寄ってこないわけです。そんなこんなでお疲れさまでした!

あとは打ち上げで楽しくご歓談タイム。また、宜しくお願いします!

2024年6月12日(水)
高円寺JIROKICHI
中野Bright Brown
「小出斉を送る会」

ブルース・ギタリスト/シンガーとして、またブラック・ミュージックを主とした評論・文筆活動などで知られた小出斉さんが、今年1月に急逝されました。このたび、関係者によるトーク(対談)やミュージシャン仲間による演奏で故人を偲ぶ「送る会」を開催いたします。
 
 日時 6月12日(水) 19:30~22:00 (予定)
 第一会場 高円寺JIROKICHI 
        JIROKICHI YouTubeチャンネル
       「LIVE MUSIC JIROKICHI
         (https://www.youtube.com/c/livemusicjirokichi)
        からライヴ配信も行います。
 
 第二会場 中野Bright Brown
(プロジェクターでライヴ配信映像が
見られます)
 
 出演 高地 明、鈴木啓志、永井隆、山崎美樹、森田恭一、森崎ベラ、山室俊介、石川二三夫、藤井康一、大西真、小町正明、永田純、早崎詩生、上阪宏哉、和田耕太郎、妹尾みえ、坂口和樹(ギター・マガジン)、袮屋 康(レコード・コレクターズ)、井村 猛(ブルース&ソウル・レコーズ)、安藤賀章(Pヴァイン)、川瀬真司(ガンボスタジオ)、吾妻光良、小安田憲司、KOTEZ ほか
 
 チャージ(会費) 2,000円
(自由席・立ち見の場合もあります)
 ※高円寺JIROKICHI 
    ホームページ https://jirokichi.net 
    にて「STAGLEE」よりご予約ください。
    5/15 (水) 19:00~ 予約開始
30名でソールドアウト
 
 ※中野Bright Brown 
   ホームページ内[予約ページ]よりご予約ください。
    https://brightbrownnakano.wixsite.com/brightbrown
             
※会費は会場費/運営費に充てさせていただきます。
※会場の都合上、献花、焼香などは行いません。
※お花代、お香典等は受け付けておりません。
※当日、ご予約頂いた方以外は入場できません。
 ぜひライヴ配信をご利用ください。
  
上記の他、下記のライヴハウスなどが協力店舗としてお店でこの配信を見るというイベントを開催します。
 
 札幌 little Live & bar   Brillia
 石巻 ラ・ストラーダ
 岩手 Be One Box
 福島 Livespot SOLA
 仙台 ブルース
 新潟 Live Bar Mush
 阿佐ヶ谷 シカゴ
 阿佐ヶ谷 Barrel House
 神楽坂K.West
 狭山 フェロウズ
 北千住 カブ
 浜松 ビスケットタイム
 名古屋 オープンハウス
 京都 スターダストクラブ
 滋賀 music cafe & gallery なないろ
 大阪 Cafe & Live Bar LAMP
 大阪 シカゴロック
 高槻 HIDEAWAY
 和歌山 HOBO’S BAR
 香川 RUFF HOUSE
 香川 Music Cafe & Bar VOICE
 高知 Sweet Water
徳島 カフェ フルハウス
 広島 LIVE cafe Jive
 福岡 BLACK CAT BONE
 
  開催の詳細に関しては、それぞれのお店に問い合わせてください。
 
[企画・協力]吾妻光良、小安田憲司、KOTEZ、
濱田廣也
(ブルース&ソウル・レコーズ)
       高円寺 JIROKICHI、
中野 Bright Brown

2024年6月8日(土)
福生市民会館小ホール
福生ジャズフェスティバル
吾妻 光良トリオ+1

こちらもコネの賜物でして、何回かお邪魔している福生の「おでんと一品 そら豆」さんのお誘いで、福生で初の(?)ジャズフェスに出演させていただくこととなりました! 気をつけて頂きたいのは福生市民会館、と申しましても、福生駅ではございません! お隣の牛浜、という駅から徒歩6分のところにございまして、福生から歩こうとすると19分です。気をつけてください。福生では七夕祭り、というのも毎夏盛大に催されているそうで街全体が何か楽しげですが、そら豆のスタッフで連絡係のHさんからはメールで、
「ジャズフェスですが、ジャズでなくてもかまいません。」
という連絡が来ており、うむむ、俺達はいったい何なのだろう、と根源的な疑問も出て来たりしますが、七夕少し前という季節を存分に楽しめれば、と思っております。

開場10:00 開演11:00 終演 16:00

NPO法人・福生と音楽を楽しむ会 FB

福生市民会館といっても駅は牛浜。牛浜なんて来たこと無いよなあ、と思いつつ駅を降り立つと、ありゃ、ここそういえばだいぶ前に散歩に来たことあるな、と思い出しただけでなく、そういえば比較的最近、ドリンキン・ホッピーズと民クルのメグさんのアルバムを録音した時に、完成祝いということで牛浜近くにあった当時のメグさんのお宅に遊びに行ったことあるな、というのもよみがえりました。人間の記憶はあやふやなものです。まあ何にせよ、梅雨入り前のおだやかな初夏の陽気の中、少し早めに現場に入ると、既に地元のジャズ・バンドの方々が演奏しておられました。しばらく見ていると、何やら舞台の下の下手辺りに何やら不思議な物体が動いているのに気づきました。

こ、これはいったい?と主催者の方に尋ねたところ、福生のゆるキャラで筍の妖精だという「タッケー」だそうです。まあ、ゆるキャラは山ほどいるんでしょうね。そんな中、始まった我々のステージ。

このたたずまいがジャズっぽいのかどうかは微妙なところですが、一つはっきりと言えるのは、牧さんが椅子が低いというのもあるのか、どうにも反省している様に見える、といったところでしょうか。やはりこの前屈姿勢がそれに拍車をかけているのでしょう。ある程度の年齢になってきたら姿勢は本当に大切です。

ほら、こうして背筋さえ伸ばせば、ずいぶん頑張っている感じに見えるのです。以後、気をつけましょう。そして何曲か演っているうちに突如ステージに乱入してきたのが、

タッケー!! どうしたんだ、さっきのバンドでもう帰ったんじゃないのか、というとそんなことは無く、虎視眈々と登壇のチャンスをうかがっていた様です。そもそも何故出て来たりいなくなったりするのか、というと、20分ぐらい活動したら20分ぐらい休まないと激しくバテてしまうらしく、こんなところにも働き方改革は導入されているのです。そんなわけで非常に自然な流れで、我々とタッケーの共演となりました。

しかし、我々のバンドもおとなしくジャズを奏でる、というバンドではございません。アンコールともなりますといつものトルバドール・ショウ=客席練り歩きを展開せずに終わるわけには参りません。妖精に言葉が通じるのか、という問題はあるものの、とりあえずアンコール前にその辺りの取り組みについて吾妻からタッケーに事前レクチャを行いました。

さあ、そしてこれがバンド史上初のゆるキャラをまじえたトルバドール・ショー!

若干、ハッチ・ハッチェル的なムードもありつつ、草場の陰でロニー・ジョンソンも驚いているのではないでしょうか。最後はタッケーと二人で並んでステージに腰掛ける、という演出を取り入れてはみましたが、タッキーのこの体型でこういう座り方が出来たのかどうかは未だに良く判っておりません。

いやいや、何はともあれお疲れ様でした、という終演タイム、タッケーの表情がなかなか良いですな。

そして滅多に無いことですから、我々もタッケーとともに記念撮影。

てなわけで、すっかり何もかもタッケーに持って行かれた福生ジャズフェスではありましたが、終演後はもちろん「おでんと一品 そら豆」さんに流れて呑み上げましたとさ。

 

2024年5月

2024年5月11日(土)
高円寺JIROKICHI
吾妻 光良トリオ+1

黄金週間に入ると妹尾さんのパネル前での演奏、ムーニーさんとの横浜、吾妻の実兄とのセッション、綾戸さんとの対バン、はもにかDOJOのお手伝い、など普段とは違った風景が目白押しでありますが、こういう時こそ原点に戻ってきちんと自分達を見つめ直す、そういったことが必要なのではないでしょうか。ということで、5月はゲスト無しでじっくり取り組むトリオ+1公演となりました。ただ、バンドをやっていたり楽器を弾いてたりするだけの知性の無い人達なのです、と言われない様に頑張りましょう。

開場18:30 開演19:30
前売:3,500円/当日4,000円(+ドリンク)

JIROKICHI ホームページ

というわけで、この日は4人だけの次郎吉でございました。

この日のトピックといえば、先ずこちらの写真をご覧くださいませ。

どことなく吾妻がサッパリしている感じがしませんか?そう、実はこの日の午前中に行きつけの美容院さんに髪を切りに行っていたのですね。昭和でしたら、こういった用事も紙の手帳に書いていたわけですが、こういう時代ですのでスマホのアプリとかに記入する方も多いでしょう。吾妻の場合はTime Tree、というアプリを使っておりまして、ここに「プライベート」「トリオ+1」「Boppers」という三つのカレンダーを作りまして、それぞれ必要なメンバーと共有しているのですが、ライヴの前日に早崎さんからメールが入りました。

「すみません、この土曜日の”11時プラネット”というのは私も入ってましたっけ?駅はどこになりますでしょうか?生ピアノでしょうか?キーボードでしょうか?」

「プライベート」に入れたつもりが「トリオ+1」の方に入れてしまいました。まあ、美容院ぐらいで良かったです。病院だとシャレになりませんからね。
この日の演目は6月がゲストありの予定なので、おそらく今年は雨とか梅雨向きの曲を演る機会が少ないのではないか、ということを見越して、そういった曲を中心にお届けすることといたしました。ところが、そういっつも演ってる曲ではないため、あれ?イントロどうなってるんだ?お、キーってこれで良いのか? と若干アヤしいところもあり、ライヴ中に協議が行われる場面もありました。

そう、申し遅れましたが、この日は大変風が強かったため、いつものウッドベースを持ち歩いていたら吹き飛ばされてしまうかも知れない、といううことで牧さんもエレキベースでした。そんな事情説明のため、ということも無いのですが、この日はワオさんに牧さん用の喋りマイクも用意していただきました。

どうも牧さん、何回かマイクは用立ててもらっているのですが、このマイクのスイッチというヤツに慣れない様です。慣れない、というか学習しないのは人間の性でもありまして、この日もこの様に

消せるボールペンで書いた曲順の紙を岡地さんに渡したら、体温上昇で消えて見えなくなってしまいました。これで3回目ぐらいでしょうか。申し訳ないとは思うのですが、面白いので笑ってしまって余り反省している様には見えません。
そして吾妻も洋行帰りから二ヶ月は経っているのですが、どうしてもその話題になることもあり、そうなると横で聞いてる詩生さんは、

あああ、また始まっちまったよ…、という感じで眺めていた様です。詩生さんといえば、先日の西新井の楽屋の畳でゴロゴロしすぎたのか、喉を傷めて声が出なくなってしまいました。なので、この日はコーラスを免除、ということにしたにも関わらず、マイクが無くてもどうしてもクセで歌ってしまう様でした。

で、アンコールはこれもいつもの徘徊ショー。

このコーナーで演る曲はせいぜい3〜4曲の中から選んでいるのですが、この日のテーマでもある季節感のある曲を多くお届けする、ということでCats And The Fiddleで知った「Just A Roamer」をお届けすることにしたのですが、さすがにコードを暗記している様な曲ではないため、詩生さんは

こんな形で、譜面を持ちながらピアニカを吹いていました。この姿を見て、二宮金次郎の様だ、と感心したお客様もおられた、という話も聞きましたがいかがなものでしょうか・・・。

2024年5月10日(金)
高円寺JIROKICHI
はもにかDOJO

KOTEZ(harp,vo) 千賀太郎(harp,vo) 大西真(b) 松本照夫(dr)
<ゲスト>石川二三夫(harp) 吾妻光良(g,vo) 小安田憲司(g,vo)

亡くなった小出さんがこれまでメインでギターを弾いていた「はもにかDOJO」ですが、その後、彼の代打をいろいろな方々が務めておりまして、吾妻も参加することになりました。コロナ禍でずいぶんいろいろと近所を散歩しまして、散歩も歩くだけじゃあつまらないんでコテツさんに色々とお聞きして二つほどハープも買いましたが、余り上手くなってないのに参加しても良いのでしょうか。あ、名前の後ろにはharp、と書かれてないか?そうか、道場と言っても全員ハープ持参じゃなくても良いんですね。良かった良かった、こんな凄いハーピストが3人もいる所にハープなんて持っていったら可愛がられてしまいますよね。

開場18:30 開演19:30
前売:3,500円/当日4,000円(+ドリンク)

JIROKICHI ホームページ

小出氏不在となったこの日の”はもにかDOJO”、先ずは松本さん、大西さん、小安田さんにコテツさんと太郎さん、といったメンバーでスタート。

事前にコテツさんの仕切りで当日の演目をリストアップしていきましたが、結果的にはほぼ小出氏が唄っていた曲が並ぶこととなりました。このセットに続いては、コテツ/太郎コンビに代わって石川二三夫さんの登場。

リトル・ウォルターのインストを吹きまくっておりました。このままの編成で小安田さんの歌を二曲。

ここでまた、二三夫さんとコテツ/太郎組が入れ替わり、そこに吾妻も加わって太郎君の歌で一曲。

何しろ太郎君は、小学校に上がる前からお父さんと一緒に妹尾さんのライヴを見にきたりしていて、次郎吉の楽屋とかで良く一緒だったこともあり、会う度に、いやあ、大きくなったねえ、と親戚のおじさんモードになってしまいます。この後が吾妻が唄うコーナーでしたが、ここで小出氏の遺品となったシガーBOXギターを投入することにしました。

シガーBOXギターとは、まさに葉巻を入れてた箱に弦を張ってギターの代わりにしていたという、貧しい人達が良く弾いていたものだそうで、ものによっては弦も一本しか張られていなかったりしますが、これは弦は4本、しかもエレキ化されているしっかりした作りのものです。小出氏がどういう風に使っていたのかは、今となっては判りませんが、この日はオープン・チューニングのボトルネックで弾いてみました。

ちなみにこの日の写真を撮ってくれたフジヤマさんから、このギターをライヴで使っていた時の小出氏の写真を頂きましたので掲載しておきましょう。

11年前の荻窪ルースターだそうですが、嬉しそうですね。合掌。
というわけで、以上一部が終わり、二部も同様にフィーチャーされる人が次々と入れ替わり、というのをすべて紹介しても長くなりますので割愛しますと、最後は結局全員揃い踏みで二曲。

アンコールでも再びシガーBOXギターを投入させていただきました。

そして最後に全員で記念撮影。

人生、いろいろとありますが、妹尾さんが始めた”はもにかDOJO”、これからも長く続いていってほしいものです。

2024年5月5日(日)
西新井文化ホール

<シアター1010 20周年×ギャラクシティ 30周年記念>

綾戸智恵 with ルイス・バジェ&アフロキューバミーゴス!
×吾妻光良 & The Swinging Boppers

東武スカイツリーラインの西新井駅前にある複合施設「ギャラクシティ」の西新井文化ホールというところにて、綾戸智恵さんのバンドと我々と対バンでライヴ、という大変珍しい企画でございます。しかも複合施設、ということですので、この催しの一環として会場近傍ではニューオリンズ・ブラス・バンドが鳴っていたり、ゴスペル入門コーナーがあったり、更には何と「ハッチ・ハッチェルと遊ぼう」というコーナーまであるという、お好きな方にはたまらないしつらえとなっている様です。連休真っ只中でしかも早めの公演なので、是非お運びになられてはいかがでしょうか?

開場16:00 開演16:30 〜 19:30まで
前売:一般3,500円、足立区民3,000円/当日4,000円

足立区民とは、足立区に在住、在勤、在学の方、だそうです。

半世紀弱前にはほぼ毎日の様に通っていた高田馬場の様な土地もあれば、生まれてから68年、ただの一度も足を運んだことがないここ西新井の様な場所もあって、改めて東京の広さを実感する今日この頃ですが、ホールに到着して楽器を搬入中にどかで見た山高帽をかぶった男が・・・、おい!ハッチ!ハッチ!と声をかけます。彼らはかなり早くから最初のステージをやっていた様です。搬入とセッティング、お昼のお弁当などを済ませ、いざリハーサル。

こういういわゆるホールでの演奏は久々、そうだなあ、渋谷の大和田以来でしょうか。特に問題無く終了した後は楽屋にて待機となりますが、30周年を迎えたホール、ということですので、出来たのは平成6年。となるとほんの少しだけ昭和の香りもするわけでして、楽屋は和室の大広間で、そこでくつろぐメンバーはというと、

でっすよねー、といった感じの風景が展開されていました。とにかく、綾戸さん達のリハと開場、綾戸さん達の本番をはさんで、トータル4時間近くの待ち時間、ずっと飲んでたら滅んでしまいますのでここをどう過ごすか……、そうだ!ハッチ達のライヴの二回目をやってるんじゃねえか?と有志で散策に出かけました。すると、

後半戦ではありましたが、しかとやっておりました。この日はギターのコーヘイ君とのデュオなのでユニット名は「ハチコー」だそうで、他人のことは言えませんが、テキトーな名前をつけるものです。

ご覧の様に楽しく野次らせて頂いてから、楽屋へと戻りました。この日は以前から予定があって出演できない名取さんの代打としてスイングバイ・ブラザーズの松木さんに代打をお願いしていましたが、何とそれに加えて球蹴りをして遊んでいたら肋骨を強打して休場せざるを得なくなったバリトンの三平の代打として、ドリンキン・ホッピーズのタツキ君に助けていただきました。

まあまあまあ、ちょっと飲み物でも飲んでくれたまえよ、と接待しているつもりだったのですが、こうして写真になると、まるでコーゾーがタツキ君を説教している様に見えてしまいます。加齢のたたずまいということなのかも知れません。そうこうするうちに、ちょっと前にギターマガジンさんから、これから組む特集用に吾妻の写真を撮りたい、という要望があってこの膨大な待ち時間を利用して、この楽屋のしつらえのまま何枚か撮影して頂きました。

懸命にポーズを決める吾妻の後ろで倒れた様に寝ているピアノの方や、

体力作りのためなのか、突然腕立て伏せを始めるテナーの人など、何ともカオスな中での撮影となりましたが、大丈夫だったのでしょうか?
そして始まった本番。

当初府は会館の方からも、綾戸さんの演奏が終わると高齢の方々を中心に相当数のお客さんは帰ってしまうかも知れませんが、何とかひとつ宜しくお願いします、と言われていたので空席も目立つガラガラの客席は覚悟していたのですが、フタを開けてみると帰られた方はほぼいなかった、ということでありがたいことです。そうして残ってくれた皆様への挨拶の意味もあり、冒頭は吾妻もプチ練り歩きをしながら登場いたしました。

インストが終わり二曲目はいつもの「ご機嫌目盛り」ですが、和室の楽屋でくつろぎ過ぎてしまったのでしょうか、コーゾーさんは振り付けをすっかり失念してしまい、吾妻が一人で振りをつけるという何ともしまらない形に。

そんな頃、吾妻もプロ入り後始めた日々のラジオ体操の効果が出てきたのでしょうか?色々なアクションをしても、これまでより身体が柔らかくなった様に見えます。

アクションや振り付け、というと比較的新しい曲、「俺のカネどこ行った?」での途中の振り付けが相変わらず決まりませんが、一方でトラの松木さんとタツキさんの二名が、それなりに独自に頑張ってくれていたのにも感謝感謝、です。

松木さんはいつも、なかなか表情が豊かなのですが、西島さんのソロの時も良い味を醸し出していました。

しか、とカメラ目線なのがちと怖いですが(笑)。そして迎えた大団円。

たまのホール公演もゴージャスな感じが嬉しいですね。アンコールはタツキ君をフィーチャーしたサニーサイド・オブ・ザ・ストリートで締めました。

終了後はホールの方から教えていただいた駅近くの「鳥の王様」にて打ち上げ。

奥の方を良く見ると何と肋骨を痛めた筈のバリトン奏者が飲んでいるではありませんか。大丈夫なのか?更にカウンターの方に目を移すと、何とハチコーのお二人も飲んでおりすぐに合流。

楽しく更けていった西新井の夜でした。

2024年5月3日(金)
高田馬場音部屋スクエア
GUITAR CANVAS VOL.9

GEORGE AZUMA , KUNIO KISHIDA , SHIHO , 西尾智浩 , 藤原靖弘 , IBerry , SATOMI TSUKUMO , 吾妻光良 , ジョージ吾妻 , Rie a.k.a. Suzaku , RICKEY, 李英姿(二胡)、MC:北村和孝

「おい、黄金週間は何をやってるんだ?」と春ごろに実家の催しで集まった時に実兄からこう聞かれ、いやあ、ライヴがちょぼちょぼと入ってるけど? と答えると、よし5月3日は空けておけよ、と言われ、いったい何があるのだろう、と思っていたところ開催1ヶ月前を切ってようやく全容が明らかになりました。実兄以外で面識があるのは・・・、あ、元プレイヤー誌の編集長の北村さんは知ってる! でも他の方はたぶんこれが初対面だと思うのですが、なるべく失礼の無い様に接したい、と切に願っております。それに向けて先ずは、それぞれの方々のお名前の間違いなどが無い様に、このページに載せた情報もイベントのページからコピペしてきたのですが、それにしては何故実兄の名前が、冒頭の”GEORGE AZUMA”、と私の名前の後ろの”ジョージ吾妻”の二ヶ所に分かれて書かれているのでしょうか? ふむ、兄弟揃ってオレオレ病なのだな、などと言われるとイヤだなあ・・・。

開場18:00 開演19:00
前売:3,300円/当日3,850円(ドリンク別)

GUITAR CANVAS VOL.9 告知ページ

高田馬場というと半世紀弱前にはほぼ毎日の様にうろついていた場所ですが、駅を降りて歩くのは久しぶりで、ましてやこんなところにライヴをやる場所があるとは、と思いながら案の定少し迷いつつ何とか現場に到着。会場に入ってしばらくすると、先ずは自己紹介。若い方が多いわけですが、最初に挨拶から入るとは見上げたものです。シニア組は吾妻と兄の他に、ナンシーというギター・ショップをやっておられる岸田さんの三名で、他の方々は大半が20代でしょうか。初めての顔合わせや初めての演目ということもあって結構リハも押したりして何とか開演。吾妻は旧知の友人のG氏がたまたま見に来ていたので、一緒に若い方々の演奏を観戦していましたが、ケータイで写真を撮るという習慣が無いため写真はありません。申し訳ありません。催しも中盤に入ったところで呼び出されたステージはこんな感じであります。

中央の3名とそれ以外、という形で見事に年齢が二極化しています。兄は左利きの様なそうでない様な、ストラトの様なそうでない様なギターにTシャツ、といういでたちでした。

そして、おお、兄の右にいるキーボード奏者は何と兄嫁のH美さん! この日は「黒美」という凄い芸名で出演しておられました。他のシニア組はと申しますと、

岸田さんはヴィンテージっぽいレスポールにペイズリー柄のシャツ、吾妻はビザール風のゴヤのセミアコにアフリカ風ダシキ、とまさに三者三様のいでたちとしつらえであります。そしてここにVoのRICKEYさん、二胡奏者の李さんにも加わっていただくとステージはかなりの人数に。

これだけにとどまらず、前半のステージで大きくフィーチャーされていた若手女性メタルギターのRIE aka suzakuさんも加わります。

いでたちから奏法、更にはたたずまいに至るまで吾妻との共通点は非常に少ないわけで、RIEさんの速弾きとトレモロアーム・ワークを真似ようとしても急に出来るわけはありません。こういう時はそれぞれが自分の出来ることをやる、というのが鉄則ですので、

やはりここはT・ボーン奏法しか無いでしょう。しかし、真正面から見ているRIEさんの、おっさん、何やってんねん、的な視線が何ともいい味を醸し出しています。まあ、とにもかくにも兄弟で遺産争いをしているでもなく、まあまあ健康なままともにライヴが出来るとは、GW4連休の初日としては何よりでした。

そして最後は全員で記念撮影。

兄嫁にやられてしまいました。

2024年5月2日(木)
横浜サムズアップ

American RootsMusic Festival vol.49
THUMBS UP 26th ANNIVERSARY WEEK 

【MOONEY & HisLuckyRhythm】
Mooney(Vo,G),椎野恭一(Dr), Tap : MAYU
曽我清隆(Tp) 安藤健二郎(Sax)YANCY(Key)

【吾妻光良トリオ】
吾妻 光良(Vo,Gt)牧 裕(Ba)岡地 曙裕(Dr)

サムズアップの26周年ということで、米国根っこ音楽祭の49回目に出演させて頂くこととなりまして、昨年の25周年と同様にムーニーさんの楽団の対バンで演ります。今回も気がつけばファッツ・ウォーラー祭りともなるのでしょうか。そして平日ですので、トリオということで告知しておりますが、気がつくともう一人いたりするのかも知れませんが、それは当日になって判る、というそうしたしつらえになっております。

調べてみたところ、ムーニーさん達との対バンは昨年ではなくて2年前のことでした。まことに人間の記憶は曖昧ですが、その時もファッツ・ウォーラーだらけだったのは間違いありません。ですので当然今回もそれで臨むべく曲を選んでメンバーに送ったあと、あ、そういえば、このルイジアナ・フェアリー・テール、という曲は何回もアンデーと演ってるな、よし、あいつも呼んじゃえ、ということで、3日前ぐらいにアンデーに

>アンデーさん
>直前になってしまいましたが、また明日、我々の時にLouisiana Fairy Tale
>とFat Man一緒に演りませんか?

というメールを送ったところ、すかさずアンデーから来た返信が

>吾妻さんありがとうございます!
>ルイジアナはムーニーさんのセットリストに入っていたので遠慮させてい
> ただいて、FatManはぜひぜひご一緒したいです!

おおお、そうか! そりゃあ2バンドともファッツ・ウォーラー祭りにしたら当然演目もダブるか!ということに今更ながら気がついて、内偵でも裏金でも無いですが、アンデーに我々の演目とムーニーさん達の演目にダブるものが無いか、を調べてもらった結果、他には特に無い、ということが判明しました。いやあ、危ないところでした。そんなこんなでリハを終えて、小一時間サムズの向かいに出来た新しめの居酒屋さんに入ると、まだ開店間もないからか、お店の方々も慣れていないらしく、ホッピーの「中」を頼んだのに「生」が来たり、「焼き鳥」盛り合わせを頼んだのに「刺身」盛り合わせが来たり、なあ、姉ちゃん、ちょっとここ座れ!という事態を呼びそうになりましたが、先日の下北沢でのサトコちゃんの「お爺ちゃん、怒らないでー!」という声が脳裏に響き、危ういところでカスハラ騒ぎを回避できていざ本番。

いつも思いますが、サムズアップのこの壁面に投影しているビルボードというんですかね、バンドのロゴはここ独特でなかなか格好いいですね。そして中盤には危機から救ってくれた恩人、アンデーも呼び出しました。

いつもながらの「超高校級」のプレイがこの日も光っておりました、っていつの話をしているのでしょうか。そしてもうそろそろ2ヶ月以上経とうかというのになかなか吾妻も洋行帰りのクセが抜けませんで、

結局、この日もTボーン弾きということになつてしまいました。ともかく無事終了した我々に続いてムーニーさんとラッキーリズム。

2年前にはウッドベースに乗ったままでベースを弾いていた菅野さんという方が亡くなられ、この日はベースレスという編成でしたが、ピアノのヤンシーの左手が低音部を支えるのでそんな寂しい感じはしないのですが、やはり視覚的には少し寂しいものがあります。そこでその穴を埋めるがごとく加わっているのがMAYUさんという方のタップ・ダンス。

何が凄いと言って、タップの足さばきも凄いですが、踊りとしてのノリとか表情のつけ方とかがさすが!でした。終演後は、どこで習ったら良いか、この年齢で始めても危なくないか、など質問攻めにしてしまいました。そして最後はムーニーさんのバンドに吾妻が呼ばれて2曲。

最後の最後はこれもファッツ・ウォーラーの”Two Sleepy People”と曲で締めくくりました。

「眠そうな二人」というタイトルの曲ですが、全然眠そうではなく大盛り上がりの中で終わりました。終演後はムーニーさんから先日のジャグ・フェスで余った食材やお酒などを頂きながら打ち上がり、今度是非次郎吉のゲストでお願いします、などという話をして無事帰路に就きました。

 

2024年4月

2024年4月28日(日)
下北沢第十三回シモキタ名人戦
妹尾隆一郎トリビュート ブルースライブ
吾妻光良(g.vo)、KOTEZ (harmonica. vo.) 山室俊介(g.vo)、永田純(bs)

「知ってるか?下北沢の駅を出たところの床に妹尾さんの名前が彫られているんだと。」
「ええ、それは知らなかったなあ。拝みに行った方が良いな。」
「拝みに行くぐらいなら、そこで演奏した方が良いのでは?」
「でっすよねー。」
という経緯かどうか判らないのですが、シモキタの将棋イベントの中で何故か妹尾さんにゆかりの深い人間達が集まって駅の東口界隈で演奏することになりました。観覧無料ですので、是非お誘い合わせのうえ、お越しください。あ、雨天中止ですので、天気がアヤしい時は商店街からの情報をチェックしてから来てくださいね。

開演13:30 〜40分間ぐらい
観覧無料

シモキタ名人戦 ホームページ

若干心配されていた天候もまったく問題なく、この日はまさに真夏日。主催の関係者のルーデンスという近くのお店を楽屋として使わせていただき、ステージの袖に揃ったこの日の出演者、山室さん、コテツさん、永田さんに吾妻。

野外だからよ、そこはもうウッドストック、てなわけでアフリカ風のジャズ・シャツ、これしかない、と決めて衣装を選んだ吾妻でしたが、ルーデンスさんからこの駅前のステージまで歩いてくるのが恥ずかしくない、と言えば嘘になります。そして司会の方のアナウンスに続いて始まったステージですが・・・、

大変な数のお客さん達が集まってきました。さすが下北沢での妹尾さんの人気の賜物だ、という意見もありましたが一方で、無料の威力は凄まじい、とのドライな意見もありました。この真っ昼間の商店街にブルースが鳴り響く、という光景を目の当たりにして「往年のシカゴのマックスウェル・ストリートの様だ……」とつぶやいたのは、日本屈指のブルース文筆家、編集者、レコード制作者のK地さんでしたが、

いくらジャズ・シャツに身を包んでいても、何とも日本的な風景であったことは否めません。しかもこのイベント、メインは将棋やチェス、麻雀などの大規模対戦大会ですので、ステージの裏から見ると

どことなくシュールなたたずまいだったりもします。後半はお客さんのコーラスもまじえて徐々にヒートアップ。

吾妻も洋行帰りですので、すぐにT・ボーン背中弾きをご披露。

そして終演後は所用があって帰った山室さんと永田さんを除いた有志で記念撮影。

一応、演奏に限らず文筆も含め、世間に向けて何らかの活動をされている方々にはモザイク処理を施しておりませんのでご了承ください。そしてそのまま近隣の餃子屋さんへとなだれこみました。

「何だ、すぐ席作る、って言ったのに全然呼びに来ないじゃないか」

「お爺ちゃん、怒らないでーっ!怒らないでーっ!」

ハープのサトコちゃんから、まるで孫にさとされる様な形で注意される吾妻でした。そして乾杯の音頭は妹尾さんの子供のYさん。

何ともよき春の日でした。

2024年4月21日(日)
高円寺JIROKICHI
吾妻 光良トリオ+1
ゲスト:入道

さて、二度目となります入道先輩をゲストに迎えての次郎吉マンスリー。思えば吾妻が初めて入道さんが唄うのを生で見たのは1975年の5月ぐらいの吉祥寺マンダラでジューク・ジョイント・ブルース・バンドにゲストで出演された時だったかと思いますが、その時のハードエッジなシカゴ〜モダン・ブルースにブッ飛ばされたのは記憶に新しいところですが、それから約49年、春にふさわしいバラードを唄う入道さん、みたいな場面も充分期待される今日この頃、いやあ、長く付き合った間柄だからこそ楽しめることもあるものですなあ。

開場18:30 開演19:30
前売:3,700円/当日4,200円(+ドリンク)

JIROKICHI ホームページ

この我々のマンスリーだけではなく、次郎吉のライヴって一体どうやって始まるんだろ?と不思議に思ったことは無いですか? え?別に無い?そんなこと言わないでくださいよ、それじゃあ話が転がっていかないですよ。まあいいや、どうやって始まるかというとですね、通常は大体開演時間ぐらいになると、楽屋のインターホンがプープープー、と三回鳴るんですね。これは三回鳴らすと楽屋を呼んでる、という意味があるのですね。一回だとカウンターを、二回だとPA席を呼んでいる、という長い歴史に培われた完成されたシステムなのです。で、そのインターホンに出るとPAのワオさんが、「それじゃお願いしまーす」と言って始まるわけです。で、それより早めのタイミングでかかってくると、やはりワオさんが「すいません、まだ予約の方が来られてないんで、10分押しでお願いします」みたいなことも多いんですね。ところがこの日は生身のワオさんが楽屋に来られて、

「すみません、今日ちょっとタカが休んでて、郡司君一人で料理しなきゃあいけなくて、いま全然それが間に合ってなくて・・・。しかも、その料理が終わらないと配信も郡司君がやってるんで始められない。というわけでして始まるのが7時50分ぐらいになりそうで・・・」

と事情を説明しに来られました。しかし、ここまで開演が遅れるのもそうそう無いことですので、吾妻がご来場の皆さんに事情を説明する、という場面からこの日は始まりました。

ようやくオーダーが全部整って、20分遅れで始まった牧さん復帰第二弾の次郎吉マンスリー。

この日は井出さんの時のエレキベースではなくコントラバスでの登場で、体力回復も順調です。一方、吾妻が珍しくストラトキャスターで登場しているのは体力が落ちているからではなくて、ゲストの入道さんのジュニア・ウェルズの曲に合わせるとやっぱりバディ・ガイかなあ、それだったらストラトだよなあ、という単純な発想からでありますが、いざ慣れないストラトを持ってステージに出ると、あ、俺もロックかな?という心持ちになってきます。

どうだい、俺はジミヘンみたいかい?と早崎さんに問いかけましたが鼻で笑われた模様です。そして6曲ほどお届けして一部最後には入道さんのご登場。

登場曲は”Everyday I Have The Blues”で、あれ?この曲はコーラスは無かった筈なのに、何故詩生さんだけ、コーラスをやっている様な仕草をしているのでしょうか?真相はすべて闇の中です。

何しろ気分はバディ・ガイですから、ハープを吹き始めた入道さんにシビアに鋭く反応しようとしている吾妻ですが、その後ろで生暖かく見守る岡地さんはどことなく好々爺風でもあり、好対照です。

そして定番の”Stormy Monday”では、T・ボーン・ウォーカーの弁当売り奏法をご披露。さすがにピアノは持ち上げるわけには行きませんが、雰囲気だけ真似てみた、ということでしょうか、詩生さんのこんな謎の奏法も。

まあ、奏法というよりは顔芸でしょうか。

何しろ洋行帰りなものですから入道さんとこんな会話の場面も。

「アメリカではT・ボーンの人気が高くてですね」
「向こうではブルース関係者だけじゃなくてロックの人からジャズの人までT・ボーンのことを知ってるもんね。」
「す、すみません、そんなに広範な人々と会ってきたわけではなくて・・・」

付け焼刃の知識が露呈してしまいました。

この日は前振りコメントにも書いた様に、これまで一緒に演ったことの無いルー・ロウルズのバラードなども取り上げましたが、しくじって入道さんに恥をかかせてはならぬ、と皆、結構真剣に取り組んでおりました。

真剣なのは良いんですが、ちと人相が悪くなるのを何とかしたいものではあります。

そして大団円は、激しくロック、な雰囲気でしめくくりました。アンコールも

写真だけ見ると激しくギターを弾いている、と見えなくもないのですが、何とこれもお初の曲で昔の白人の女性シンガーが唄っている”We’ll Meet Again”というある種ハワイアンっぽい様な佳曲で、吾妻はストラトのボディを揺すってスチール・ギターの様な音を出そうと試みている場面であります。入道さん、こんな甘い小唄もなかなか味わい深くて良かったです。

また珍しい曲、いっぱい演りましょう!

2024年4月18日(木)
渋谷Grand Gallery
VINTAGE JAZZ POSTER SCRAP 発刊記念
佐井重昭 レコード発売記念パーティー

LIVE:吾妻 光良 & 牧 裕
DJ:沖野修也,MURO

だいぶ昔に井出さんの主宰するレーベルから吾妻の実の叔父である佐井重昭氏のCDを出して頂き、叔父はもう数年前に亡くなりましたが、その晩年に華を添えて頂いたことがありましたが、何と今回それがアナログLPで再発されることとなりました!更に井出さんのジャズポスターの本の発刊にも合わせて、代々木八幡の井出さんのお店で両者の記念パーティーが催されることとなりました。本当にありがたいことですし、吾妻の実家関連は大騒ぎになっている、との噂もあります。叔父のアルバムでも弾いている牧さんも参加します。

イベント時間:18:00〜21:00
入場料:4,000円(1ドリンク付)

井出靖さん X

牧さんの入院復帰ライヴ一発目となったのは、叔父のLPレコード発売記念イベント。時々この井出さんのお店でプライベート・パーティーの様なものがあって、そこで演奏させて頂く機会はこれまでもありましたが、今回広く告知も繰り広げてのイベントで、店内にはこんなディスプレイもありました。

実の甥が自慢するのも何か変ですが、やはりLPサイズのジャケ写もなかなかの迫力でして、CDの時には良く判らなかった、叔父の初ニューヨーク赴任直後、という時代のニューヨークの街並みの様子がつぶさに見て取れます。ちゃちゃちゃ、とリハを終えて、でお前、医者は何と言っていたんだ、と牧さんを囲んで飲みに行く頃合いとなりました。
話し込むうちに時間は経つものでございまして、その頃Grand Galleryでは、

MUROさんのDJがあったり、

沖野さんのDJもあったり、といい感じで盛り上がっていた様です。そして我々の出番。

写真ですと、いつもの雑なライヴと変わり映えがしない様にも見えますが、叔父がやっていたインストですとか、実家で初めて認識した、叔父と自分の共通点を見つけた曲、など織り交ぜてお届けしました。そして最後はレーベル社長の井出さんと記念撮影。

そもそもこのアルバムが出来たのは、牧さんと井出さんが中野の駅でバッタリ会って、

「おや、牧さん、今日はどちらへ?」

「あ、ブライトブラウンで吾妻の叔父さんとライヴで。」

「へえ、叔父さんですか。面白そう。見に行こうかな。」

という会話があって、それを見た井出さんがすっかり気に入ってくれて、これは是非CDにしましょうよ、と言って頂いたのがきっかけになったのでした。やはり人と人とのつきあいは大切ですねー。

2024年4月10日(水)
高円寺JIROKICHI
吉森 信 &吾妻 光良

先日の下北沢ラカーニャでの大河画伯の個展の時に初めて吉森さんとのデュオを演らせて頂きましたが、それに味をしめて、というわけでは無いのですが、お手伝いできることなら何でもハイ、ということで吉森さんのソロに花を添えることになりました。え?どこが花だって?でっすよねー。何はともあれ、吉森さんの独特な静謐な世界を汚さぬ様に留意して臨む次第であります。

開場18:30 開演19:30
前売:3,000円/当日3,500円(+ドリンク)

JIROKICHI ホームページ

何か慌ただしく過ごしておりましたら、この時のライヴの写真をどこにやったのか判らなくなってしまい、すっかり更新が滞っておりました。そう、この日は配信も無かったので次郎吉のミホさんに何枚か撮ってください、とお願いしたのにそれをなくしてしまったら人非人です。どうしたんだろう、ダウンロード・フォルダにもフォト・フォルダにも無い、と探していたら、なぁんだ、きちんと名前をつけたフォルダにしまってありました。ということはこの日は酔い方が良かったのかも知れません。そんな吉森さんとのデュオはこんな感じ。

さすがにミホさんにお願いすると写真も次郎吉という空間がより判りやすく撮られている様な気もします。何か写真から感じ取れるムードもいつもより気品がある様な気もします。この日の吾妻の楽器は・・・、

そう、自宅の近所の古道具屋で800円で買ってきたフォーク・ギターですが、これは伊達や酔狂ではなく、自宅で吉森さんの音源を聞きながら練習していると、うむ、今日はこのギターしか無い!と確信して持ってきたものでした。何しろギターとピアノだけしかないDuoでしかもほぼほぼ生ギターですから、

「ワオさん、今日は俺、次郎吉に出て一番小さい音で演奏してる日かも知れないよ。」

「あ、そうですか。」

何とも盛り上がらない会話ですが、まあそんなものでしょう。演目としてはJOJOさんとの紅白歌合戦に若干似た様な、一曲ずつ交互にそれぞれの持ち曲を演っていく、というスタイルでした。

吉森さんの曲は譜面を見ると、何やらキテレツなコードが並んでいる(失礼)様にも見えますが、実際に弾いてみるとすごくしっくり来る、というのが、メロディ・メイカーとしての凄さでしょうか。一方の吾妻の方は、

まあ、いつもの様なワチャワチャな曲も多いのですが、吉森さんもそれなりに楽しく弾いていただけた様で何よりでした。しかしまあ、いつもの様なやり口はそう変わるわけでもなく、

折角の静かな音量なのに妙に力を込めて弾いたりもしてしまいました。

「この目の前の椅子のビニール袋は?」

ああ、実はこの日は朝から花粉症なのか鼻水が止まらず、ステージで鼻をかんだあとにティッシュを入れておくためのビニール袋ですね。汚くてすいません。
終了後、吉森さんと楽しかったね、またやりましょう、などと話してすぐに楽器を片付けに行くとワオさんもPA機材を撤収していました。

「ワオさん、どうよ。やっぱり音小さかったでしょ?」

「あ、小さいから上げちゃいましたよ。」

うーん、ワオさんったらあ……。

2024年4月6日(土)
ビルボードライヴ大阪
吾妻 光良 & The Swinging Boppers

牧 裕が体調不良のため欠席となります。
代打として田辺 龍一郎さんが出演します。

全国ビルボードツアーのファイナルは、2024年もここ大阪やで!
知らんけど。
    (←こういう使い方は間違ってます。)昨年はやたらと関西方面に出没させて頂いていましたので、そのご恩に報いるべく頑張りたいと思います。え?東京、横浜と比べるとずいぶん開演時間が遅いじゃないか? いやあ、東京、横浜と揃えると東京駅・銀の鈴に朝7:30に集合する、とかいうスケジュールになってしまうので、ちょっと遅めにして頂きました。翌日も休みの方が多いと思われますので最後まで楽しめるんちゃいまっか?知らんけど。

1stステージ 開場15:30 開演16:30
2ndステージ 開場18:30 開演19:30
サービスエリア ¥7,000
カジュアルエリア¥6,500
(1ドリンク付)

ビルボード大阪HP

牧さん不在、という危機的状況の我々を救いに来てくれたのは、東京地区での我々の公演のほとんどでローディー兼カメラマンとして活躍して頂いている田辺龍一郎さんこと龍ちゃん。世の中に星の数ほどベーシストはいるでしょうが、牧さん以外でBoppersの曲を一番知っている、という点では龍ちゃん以外に考えられません。しかし、ベーシスト100人いれば100通りの弾き方がある、と言われている様に、ベースの運搬の仕方も全然違います。

牧さんの場合は、車両の出口付近にベースを立てかけておくのですが、龍ちゃんはベース自体が若干小ぶりなのと、ケースも薄いのでこうして座席後ろの特大荷物置き場に入ってしまうのです。でも何かベースの後ろのポスターの人が口でくわえて支えてる様にも見えますね。そうこうするうちに大阪に到着。ツアーはツアーでも旅行会社のツアーでは無いのですが、たまたまそういう添乗員さんと同じエスカレーターに乗ったので、そういう人達に見えないことも無い、という龍ちゃんのスナップ写真であります。

その頃、別経路でひと足早く現場に入っていた小田島さん。

年の功というのか何というのか、ジャズっぽいムードがさすがです。え?龍ちゃんが到着していないのに何故写真があるのか? そこはですね、関西地区ボランティアの案内役&もろもろ手伝いの謙ちゃんが撮ってくれていたのであります。ありがたいことです。楽屋にはビルボードのNさんにみつくろって頂いたお弁当があり、普段吾妻が購入していく弁当よりだいぶクォリティーが高い、と評判でした。

お昼を食べ終わると本人も多少不安があるのか、早めにステージで独習する龍ちゃんでした。

しかもこの日は牧さん不在に加え、所用のため冨田さんもリハには出席できない、という状況。

こうしたもろもろの逆風の中ですが、一応、順調にリハがスタート。

しかしビルボードは入れ替え二部制で、両方見られるお客さんもいらっしゃったりするので、なるべく曲目はダブらない様にしよう、という方針もあるので、予定曲トータル22曲を短い時間でさらえなければなりません。いくら曲を知っている龍ちゃんとはいえ、聞くのと弾くのは大違い。

「すいません、ここ、どうなってるんでしたっけ?」

という質問もたびたび寄せられるのですが、

実は吾妻も良く判っておらず、如何に牧さんにおんぶにだっこでバンドが運営されているか、というのが見事に露呈したりもしました。とりあえず、10分押しで何とか全曲分をさらえ終え、楽屋でくつろぐ我々であります。

そして迎えた出陣10分前、ビルボードさんがWebで使われるということで、楽屋で記念撮影。

あれ、左側に見慣れない人が、と思うと龍ちゃんですが、いつも写真を撮っている人がこの日は撮られている、というのもなかなか面白いものです。そしていざ開演。

もう50代とはいえ、Boppersの平均年齢よりはだいぶ若い龍ちゃんの影響か、多少いつもより勢いがある様な気もします。この日は龍ちゃんのやり易さも考慮していつもより若干ブルース・ナンバーや洋楽が多めでしたが、定番のゴリー・カーターの”Come On Let’s Boogie”のサックス・バトルもなかなか盛り上がりました。

この写真、良く見ると三平さんのバリトンがひときわ輝いて見えることにお気づきでしょうか?実は何とゾロ目の66歳記念(?)に新しいバリトンを買ったばかりなのであります。翻訳長者なのでしょうか。今度聞いてみましょう。そして恒例の「大人はワイン」では歌詞の「もう1時」という歌詞に合わせて指を一本立てる、という振り付けがありますがどうにもバラバラでして、一度きちんと練習した方が良いのかも知れません。

改めて良く見ると、語りで鍛えているせいか、名取さんのマイクに向かう姿勢がなかなか素晴らしいです。冨田さんも良いですね。この日はその名取さんの語りを取り入れたバラードの第三弾となる新曲「昼寝のラプソディ」もご披露しましたが、途中で早崎さんにピアニカでソロを吹いてもらっています。

赤いズボンに合わせてくれているのでしょうか、ビルボードの照明さんも赤い灯りで彩る、という心ニクい演出でありました。それにつられて、というわけでは無いのですが、第二部では吾妻もお色直しで赤シャツに。

更にこの日の目玉は京都から見に来てくれていた福嶋タンメン岩男氏を客席から呼び出して突然一曲歌ってもらう、というアポロ劇場の様な(?)演出。

何とこの写真は演奏の合間に龍ちゃんが写していたもので、本人は露出をしくじった、と悔やんでいましたが、なかなか素晴らしいカメラマン根性であります。歌ってもらったのは定番の”Nobody Knows When You’re Down And Out”。途中で歌詞が英語から日本語に変わりますが、その説得力というかリアル感に会場内も圧倒されていた感があります。すっかり落ち目になった男に再び運がめぐってくると、知らんぷりをしていた友人達が、やあ、俺だ俺だ、久しぶり、と寄って来る、というくだりの歌詞で吾妻も身振りで手伝ったりしました。

最後はまさかのダブル・アンコールに応えるべく、タンメンも交えてリズム隊+冨田、コーゾーでブルースを一曲。

終演後は楽屋で差し入れで頂いたシャンペンで乾杯。

この後、ホテルに荷物を置くや否や打ち上げ会場に直行です。

終電の関係や翌日の起床時間もあり、タンメン氏を含め何人かは多少先に帰りましたが、まあまあな人数で最後まで楽しんでおりました。

「あれ?このケータイ誰のだ?」

ふと見ると忘れ物です。先に帰ったメンバー3人のうちの誰かのものに違いない、と考え3人に順番に電話してその電話が鳴るか確かめるわけですが、

まったく携帯を耳に当てる必要は無いのですが、電話と聞くとつい受話器を耳に当ててしまう昭和感覚にどっぷりと染まっている西島さんでありました。

 

2024年3月

2024年3月30日(土)
高円寺JIROKICHI
吾妻光良トリオ+1

牧 裕が体調不良のため欠席となります。
代打として小町 正明さんが出演します。

3月のJIROKICHIマンスリーはゲスト無しにて臨みます。年度末ですからね、新年度を迎えるにあたり、バンドとしての新たな経営方針とか中期経営計画とかを策定するには良い機会ではありますが、そう言えば似た様なことは新年にも考えておりましたな。で、その成果は何か上がっているのか、と聞かれると、うーん・・・、2〜3曲ほどレパートリーは増えましたが、他にはこれと言って目に見える変化はありません。まあ、長い目で見てやってください。

開場18:30 開演19:30
前売:3,500円/当日4,000円(+ドリンク)

JIROKICHI ホームページ

昨年末の立川AAカンパニーとTOP BEAT CLUBに続いて、再度小町さんにピンチ・ヒッターをお願いしたJIROKICHIマンスリー・ライヴ、ますます足を向けて寝られなくなってまいりました。そして小町さんはこれまでのどのバンドでも座って弾かないスタイルで通してこられましたので、とても彼だけを立たせているわけには参りません。

珍しくこうしたスタンディング・スタイルで臨みましたが、不思議なものでどこかしら吾妻の態度というかたたずまいがエラそうに見えます。

決して、毎日毎日低音ばかり鳴らしている、とかいうのとは違ってギタリストというのは基本的に頭脳、知性が高いのであります、と威張ったりしているわけでは無いのですが・・・。そしてこの日の吾妻は、うるう年の17歳記念ということで米国西海岸に行ってきたばかり、ということもあって、これまでとはひと味違った演奏をご披露していたわけですが、どうも慣れ親しんだ日本のメンバーには理解して頂けない様なところもある様です。

まあ、そんな洋行帰りに嫉妬しているのか、行状を鼻で笑う、というピアニストもおりましたが、まあいいでしょう。いずれ判ってくれる時も来るでしょう。

そう、米国では観客の皆さんの好みに合わせて、ダンスの曲などもいくつか披露させて頂きましたが、これはそんな曲のひとつ、”Do The Chicken”を再演した時の様子です。あ、ちょっと、日本の皆さんには判りにくいかな。

で、一部、二部通してずっと立ったまま演奏していることもあるのか、この日は何となくロックなムードに包まれておりまして、例えばピート・タウンゼンドで有名に風車奏法や、

いや、ストラップが短すぎてちと腕が回ってませんな。とか、小町さんも

決して何かに困惑しているわけではなく、ロック魂に火が点いているところなのでしょう。と来れば岡地さんも

何みたい、といううまい比喩は思いつきませんが、とにかく一瞬が切り取られた良い写真です。残る一人の早崎さんも

大喜びでコーラスを唄っていた様です。そしてアンコールでは久々に客席乱入練り歩き大会ですが、

バンドの新たな方針、というほど大それたものはありませんが、10年1日で同じことを繰り返しているわけには参りません。バンドというのは別の言葉で言うとシンクタンクですから、毎日毎日同じことをしていてはいけない、のかな? 良くわかりませんが、とにかくこのトルバドール・スタイルというか、客席練り歩きの弱点は何か、と考えると「客席に下りて行くと暗いので何が何だかわからなくなる。」というのが先ず思い浮かびます。そこで!

この様に譜面を見るために使っている譜面灯を顔に当てる照明として活用する、ということを考えつきました。これにより、これまでは客席に出て行っても何をやっているのかいま一つ判りにくかった練り歩き大会も、

この様にくっきりと明るく照明が当たって、会場のお客様にも配信をご覧頂いている方々にもより楽しんで頂けることになりました。ただ光の当たり方によっては、

ちょっと怖い、という課題は残りますが、まあ今後の課題でしょうか。とりあえず、小町さんのご尽力のおかげで何とか乗り切ることが出来ました。小町さん、ありがとうございました。

2024年3月23日(土)

二子玉川ジェミニシアター
吾妻とコーゾーの午後のJIVE音楽
吾妻 光良 と Swinging Jivers

吾妻光良(g,vo)/渡辺康蔵(sax,vo)/早崎詩生(p)/牧裕(b)

まった、適当な名前つけてぇ! と思われるかも知れませんが、時折展開しているドラム無しでのBoppers関連スピンオフ、スピンオフとは言わないのかな、まあ、そのテの企画ですが、以前コロナの初期の頃にお邪魔したジェミニさんで久々に演らせていただくことになりました。しかも段々春っぽくなってきている季節でもあり、午後の早めのライヴであります。是非多摩川散策のついでに如何でしょうか?

開場15:00 開演16:00
前売:3,500円/当日4,000円(+ドリンク)

ジェミニシアター スケジュール

記録よりも記憶に残る、と言ったのは110年ぶりのいきなり優勝記録を出した尊富士でしたが、こちとら年齢もありまして、記録に頼らないととても思い出せません。ということで調べると2021年の9月以来、という二子玉のジェミニさん。お店の外にはこんな看板が。

どなたが作ってくれたのかは知りませんが、Boppersのライヴから抜いた写真で構成されたなかなか良いポスターで、当ページではなかなかここまでのデザインは作れません。先日、吾妻が昔勤めていたいわゆるIT系の会社の後輩と飲んだ時のことですが、

「なんかさぁ、サイトとか自分で作ってるんだけど、デザインがいまいちでさあ。」
「あ、見たことあります。ワチャワチャですよね。」

そんなことないですよ、頑張ってるじゃないですか、とか励ましてくれるかと思いきや「ワチャワチャ」と言われるとは思っておらず、なかなか記憶に新しいところです。そんなところで閑話休題、早速順調にライヴがスタートしたのはまだ思いっくり明るい16時ちょい過ぎ。

コーゾーさんが立ったままで演奏する、と言うので吾妻も牧も立ちで演奏することにしましたが、ご覧の様にステージはかなり広いので、何となく所在無げな感じです。服装がバラバラなのも良くないのでしょうか。広さをもて余したのか、こんなシーンもありました。

ちょっと今となっては意味が判りません。そして3月も後半、お彼岸も過ぎた、ということで春っぽい演目を色々と持ち寄ったのですが、あいにくこの日は冬に逆戻り、といった様な日で、いや、ライヴの選曲というのはなかなか難しいものです。当然、演目の中にはこれまで何回も演っている曲もありまして、次の曲はキャブ・キャロウェイが唄っていた”Your Voice”、ラストではいつもこんな振り付けをしています。

“Oh,Nooo!” というセリフに合わせてこのボーズを取っているのですが、もう何十回となく演っているにも関わらず牧さんが何故か、最後のここのブレイクで止まらず、ボーン、とはみ出してしまうのです。今回もまた派手に間違えてくれまして、さながらこの“Oh,Nooo!” が牧さんがまた間違えたことにより惹き起こされた、そんな様にも思える写真でございました。そしてアンコールは、客席練り歩き好きの三人が揃ってしまい、三人とも降りていってしまいましたが写真で見ると、

どことなく、放心している様にも見えます。そして四人編成のうち三人が降りてきていますので、その頃ステージはどんな感じになっているのか、と申しますと、

牧さんが独り、青い光の中でステージを死守しておりました。と、なかなか珍しい劇場風しつらえのジェミニ・シアターですので、何か変わった試みも出来るのではないかな、などと思いつつ二子玉川の飲み屋街に流れていった午後7時、でございました。

2024年3月19日(火)
高円寺 楽や
Special Duo +1 !

照本 史(pf,vo)/吾妻光良(g,vo)/田村エナ(vo)

おーっといけねえ! 何と告知忘れ!  皆さぁん、照本さんとの楽やでのデュオ、これが3回目ですよー!前回飛び入り扱いだった貝殻倶楽部の歌姫、エナさんも今回はしっかりメンバーとしてエントリーされております。決して大きなお店ではないのですが、30名限定ですので、ゆっくりご覧になれます。でも居心地が良いぶん、つい呑み過ぎてしまうのがどうしたものか、という今日この頃でもあります。

開場19:00 開演19:30
ミュージック・チャージ1000円+オーダー+チップ

楽やさんHP

高円寺というと、吾妻の住まいの阿佐ヶ谷からひと駅、そんなに暑くも寒くもない、もう少しすると桜も咲くのでは、ということで家から楽やさんまで約35分かけて歩いていきました。そうかあ、大学生の頃はここでバイトしてたよなあ、とか色々な想いに浸りながら散策して店に着き、さあ、本番前の打合せとたしなみに、というところで、さてどこに行くか、となった時に、そういえば近くにビール330円のたこやき屋さんがあったよ、という情報をお二人にお伝えしてたところ、是非行ってみよう、ということになり、特に関西出身のエナさんは大変気に入ってくれた様で、いや、散歩は大切です。で、始まった本番、先ずは照本さんと二人だけのデュオから。

何しろ演目は30代の頃にやっていた曲から引っ張ってきたりしていますので、記憶もあやふやなところがあり、リハではそうしてたところを一つ一つ確認していくわけですが、この上の写真の様に二人ともどこかあらぬ方向を見つめてしまうのは、つい脳の奥底にしまわれている(かもしれない)記憶を探っているのでしょうか。そして先ずは先攻で吾妻から唄い始めます。

いろんな曲がありますが、現在の様に結構な数のナット・キング・コールのレパートリーがあるのは、この時代に培ったものかもしれません。続く照本さんの歌もやはりキング・コール多め、です。

そして一部の中盤からは田村エナさんに加わっていただきました。そんなに広いステージではないのですが、やはりこう歌姫が加わると花が咲いた様であります。え?こういう物言いは良くない? いや、そんなこた無いですよ、もっと普通に暮らしましょうや。

何故かこの日は、照本さんの妹さん、息子さんとその彼女、エナさんの娘さんとそのお友達、などが見に来られていて、妹さんだったか息子さんだったか忘れましたが、

「何か法事みたいだよね」

と言っていたのが印象深い光景でした。まあ、お彼岸も近いですからね。さて、折角歌う人が三人もいますので、そうなるとコーラスをしたくなるのが人情です。これも昔やっていた曲の中から数曲コーラスものを取り上げました。

いや、コーラスは楽しい! 今後に向けてコーラスに精力的に取り組みましょう!という気運も盛り上がって参りましたので、次回もお楽しみに! 次回は6月を予定しております!

 

2024年2月

2024年2月25日(日)
名古屋・TOKUZO
リクオ・プレゼンツ
TOKUZO HOBO CONNECTION day3
“ブルースとお酒があれば大丈夫な夜”
リクオ/木村充揮/吾妻光良

リクオさんからのお誘いで名古屋TOKUZOの3夜連続公演の最終日に、木村さんとの3人組でお邪魔いたします。タイトルは「ブルースとお酒があれば大丈夫」とはなっていますが、正直なところを申しますと、譜面が無いと不安で仕方がありません。更に申し上げるならば、木村さんが突然とんでもない曲をやり始めたらどうしよう、というのもありますが、それに対処するにはやはりちょっとお酒の力を借りるしか無いか、という気もしますので、あながち間違いではないのかも知れません。

開場17:00 開演18:00
前売:5,500円/当日6,000円(+ドリンク)

TOKUZO ホームページ

さて、トクゾーでのリクオさん3Daysの最終日に木村さんと吾妻でお邪魔する、という日。午後早めにトクゾーに入り、店主のMさんと小出さんの話などをしてから、先ずはリクオさんとのデュオ部分のリハーサル。普段は寺岡さんのベースや小宮山さんのドラムと一緒に演ってきたことが多いのでちとドキドキですが、少し合わせていると思い出してきて、まあ、何とか行けそうな感触になり、続いてリクオさんと木村さん部分、最後に三人の部分をちゃちゃっ、と合わせ、いざ三人で近隣のたしなみに。それぞれのソロやデュオをはさんで、中盤からは三人でステージに上がります。

タイトルは「ブルースとお酒があれば大丈夫」ですが、やはり木村さんはそう一筋縄では行かず、何故か本番にリハで決めた曲ではなく、まったく違う曲が始まって残り二人が慌てふためく、という場面もありましたが、別にこれは「もうオレはお手上げだ!」という画ではございません。

無事に大きく破綻することもなく運行できたのは何よりでした。そしてこれもうろたえて放心している、という画ではなく、おそらくは口笛でソロを吹いているところかと思われます。

ちなみに下の写真はお客さん、何か質問ありますか?と振っているところではなく、「陽よ昇れ」という曲の「パッと照らしてくれ」という歌詞のところでお客さんの何人かが、振りでリアクションを返して頂いてるところです。

ありがたいことです。そして無事すべてつつがなく終了して、さあ、これから飲むぞ、というのがこちらの一枚。

皆さん、打ち上がる気満々で、楽しそうです。いろんな話をしながら楽しく飲みましたが前日に続きビョーキが出てしまい、更にそれが周囲にも伝染してしまった様で、気がつくとこんなことになっていました。

最後に三人で記念撮影。

「あー、楽しかった」と言いつつ宿に帰ったのは言うまでもありません。

2024年2月24日(土)
高円寺JIROKICHI
吾妻光良トリオ+1
ゲスト:永井ホトケ隆

2024年の次郎吉、しょっぱなのゲストはホーさん、こと永井ホトケ隆先生にお願い致しました。年末に吾妻と二人でのデュオを演らせていただき、空き時間に色々と飲みながら談笑したところ、吾妻より5歳ほど年上のホーさんですが、何と生まれてからこのかた入院というものをしたことが無い、という、おおお、鉄人か、という感じですが、今回はホーさんをお招きして健康管理の秘訣などその辺のお話をじっくりと、ってラジオ番組みたいですが、きちんと音楽も演ります。

開場18:30 開演19:30
前売:3,700円/当日4,200円(+ドリンク)

JIROKICHI ホームページ

昨年の1月に続きほぼ1年ぶりのホトケさんをゲストにお迎えしての次郎吉、今回は二回目ということもあり、比較的余裕を持ってリハを終え、本番前のたしなみタイム。前回はホトケさんは、ワシはええわ、ということでしたが、今回は下級職員ともどもたしなみに参加され、あ、先生、こちらへおかけください、と接待モードでの対応をしたところ、ふっ、ヤッスい店やなあ、と一笑に付されましたが、まあ、本番前の結束を固める一助にはなったのではないか、と思われます。そして始まった本番。

もちろん、今回も先輩が出て来られるのに座っているわけにも行かず、吾妻も牧さんも立ちです。
そして一部の最後、今回はインストの「ウォーターメロン・マン」に乗せて、Pヴァイン・レコーディング・アーティスト!元ブルーヘブン、現ブルース・ザ・ブッチャー!永井ホトケ隆先生ーっ!と呼び出します。

何か、そんなに盛り上がって呼んでる感じはしないけどな、という様に見えるのは、若干予想よりも出て来られるのに時間がかかり、言うことが尽きてしまったためにちょっと困っている、という図でしょうか。そして、先ず一曲歌って頂いたのが、先日急逝した小出さんも、そしてホトケさんも両者ともにソロ・アルバムに入れた曲、”Take a little walk with me”でした。お前、わざとかぶる曲を選んだな、と小出さんに言おうと思っていたけど、その前に亡くなってしまった、というのが何ともはや、です。

二部に入りますと、昔のブルーヘブン・スタイルで、ハンドマイクで三曲ほど歌って頂きました。

二曲目の「オール・オブ・ミー」はホトケさんには珍しい演目のジャズ・スタンダードでしたが、リハの時に「ホトケさん、ここはキーをもう少し上げましょう!」と出過ぎたマネですが、進言申し上げて、結果は良かったのではないでしょうか。

ホトケさんと話しているとどうしても、昔からのブルース業界の諸先輩などの話になりがちですが、年齢を重ねてくるとやはり出てくるのが、なかなか人の名前が出てこない、ぐらいは当たり前でしょうが、ついライヴで同じ曲を二回歌ってしまう、ということが結構あちこちで起こっている様で、おそろしいことです。そう考えると曲順をカッチリと考えて臨む、という今のスタイルはスクエアではありますが、安全のためには続けた方が良いのでしょう。

いよいよ終盤、リトル・リチャードの話になって、”Shake A Hand”。イントロはホトケさんのギターのコードから始まりますが、何故かここで吾妻が割って入って演奏を止めてしまいました。

いったい何をすんねん、ええとこやのに、という意見もありましたが、瞬間的にギターの一弦の音が低いことに気づき、身を呈して先生の危機をお救いした、というわけです。今回は出過ぎたマネを二回もしてしまいましたが、これにとどまらず噛みつき奏法に走ったり(音は大したことない)

ギターネック鷲掴み中断奏法の差し違えだったり、

客席乱入コーラス大会だったりと

盛りだくさんな内容となりました。終演後もなかなか勢いが止まらず、結局最後はこんな形となりましたが、ホトケさん、今後ともこれに懲りずに宜しくお願いします。

2024年2月15日(木)
下北沢ラ・カーニャ

吾妻 光良(g,vo) with 白崎 映美(vo) and 吉森 信(p)

お世話になっている大河画伯が郷里に帰る前に最後の力を振り絞って開催している、これまでの作品を並べた個展”Half A Man”もここ下北沢のラ・カーニャが最後と聞いておりますが、折角ですので尻すぼみで終わるのも勿体ない、ということで、それぞれ画伯にお世話になっている三名が集って、華々しく(?)かどうかは判りませんが、千秋楽を飾ることとあいなりました。で、何を三人で演るのか? うーん・・・、当日まで判りませんが、乞うご期待!

開場19:00 開演19:30
4,400円 +1ドリンク 600円

ラカーニャ Schedule

年末に両国の門天ホールでホトケさんと共演した前回の画伯の個展でしたが、その時の打ち上げの席に前日と前々日に出演していた白崎さんと吉森さんもいらして、色々とくだらない話をして打ち解けてしまい、今回画伯からこの3人で共演というのはいかがですか? と聞かれ、はいはい、それは喜んで、と引き受けたは良かったのですが、段々と日程が近づくにつれ、演目とかは大丈夫なのだろうか、と不安になってきました。昭和歌謡含みの白崎さん、静謐さが研ぎ澄まされた吉森さん、ワチャワチャR&Bの吾妻、とバラバラな方向性です。とりあえず良くわからないなりにリハを済ませ、向かいの王将で餃子などをたしなんでいるうちに、再度打ち解けてきまして酒の力というのは大きなものです。
さすがに最初からコケるのはまずかろう、と共演経験も多い白崎さんと吉森さんのコンビで5曲ほど演って頂きまして、続いて吾妻と吉森さんのデュオ。

引き間違えで吉森さんの静謐さを台無しにしては申し訳ない、と結構緊張して臨んだ筈なのですが、写真を見ると意外に余裕が感じられます。これも酒の力でしょうか。そして吾妻の歌にも吉森さんに伴奏をつけて頂きましたがこれもなかなか新鮮でした。

そして休憩をはさんで吾妻さんもお願いします、と請われて慣れないソロで二曲ほど。

写真は笑顔でご機嫌、とも見えますが、実際は途中でどこを弾いているか判らなくなってガチャガチャになってしまい、苦し紛れで笑っているのです。そして再び吉森さんに加わっていただき、曲の前半は吾妻が唄い、後半になって白崎さんに出てきていただく、という演出。

特段の破綻も無くうまく行きまして、いや良かった良かった、そういえば初の共演ですね、宜しくお願いします、というひとコマでございます。

そして冬の曲を唄いましょうか、と持ってきた「おもて寒いよね」でしたが、この日はすっかりポカポカ陽気、全然寒さの感じられない陽気なデュエットとなってしまいました。

本編の最後は白崎さんの唄う「丘をこえて」に続いて一人一人同曲を唄っていく、という演目で吉森さん、吾妻に続いて画伯も登場、途中で止まることもなく無事唄い切りまして優勝です。

終演後はまたまた王将の餃子で打ち上げ。画伯の作品もそこそこ売れていた様で何よりでしたし、またこのメンバーでもどこかで演りたいものです。

2024年2月10日(土)
別府カッパーレイヴンス
吾妻光良トリオ+1
Op.Act:PANTS’EX

伝説のイベント(?)「勝手に別府ストック」の主宰者であり、別府の影の帝王、とも呼ばれるP作さんのお誘いで、またまた別府にお邪魔することとなりました。前回お邪魔した時には何とライヴの当日にP作さん本人がコロナに罹患する、ということでイベント自体欠席されておりましたが、今回は5類移行後、初のイベントということもあり、まあ大丈夫ではないのか、と楽観視しております。今回はカッパーからすぐ近くの公衆浴場でリハから本番までの間くつろいでみるのも一興か、とは思いますが、冬だから風邪ひいちまうかな、とまだ定まらない男心、というやつでございます。

開場18:30 開演19:00
前売:3,500円 +1ドリンク

チケット問い合わせ

または TEL090-2501-3269

今回の別府公演は、その前日に岡地さんがシャッフル・マシーンのお二人と一緒にカラオケBARでのライヴがある、ということでした。行ったことはありませんが面白そうなお店ですね。

ということで、一人だけ前日に九州入りしているので、主催のP作さんが現在博多在住ということもあり、博多からバンバンバザールの機材車”バンバン号”で岡地さんを別府に輸送するのと同時に、残りの三人を大分空港まで迎えに来る、という作戦でした。ところが何と高速道路で福岡から別府に向かう途上でバンバン号のタイヤがバースト!

いや、大事に至らず何よりでしたが、とりあえずこのままでは別府にたどり着けないのでJAFさんを呼んで救助を待つ岡地さんとP作さんでした。

いや、春らしい陽気だね、などとのんびりしている様にも見えますが、現場ではものすごい勢いで車が通り過ぎていってなかなかにスリリングだった様です。到着したJAFの方の見立てによると、これはもう四輪ともタイヤ交換した方が良い、とのことで、

急遽、バンバン号は車屋さんに行くことになり、合流はかなわず、代わりに急遽P作さんのバンド、PANTS’EXのパーカッションの方に車で空港まで迎えに来て頂くことになりました。ありがとうございました。別府に入りチェーン店の資さんうどんで昼飯を食べていたところでバンバン号とも無事合流し、会場のカッパーレイヴンスに到着。

いやあ、知らない間にこんなポスターまで作って頂いてたんですね、ありがたいことです。この日のOAのPANTS’EXさんはフルートまで含んだ大編成バンドですが、普通あれだけの人数がいたら轟音にまぎれて聞こえなくなってしまうのが常のフルートがガッツリと聞こえていて、不思議だなあ、という話をしていたら、何とフルートの方はプロの方でフルートを教えてらっしゃったりするそうで、退職者が「プロ」を自称するのとはちとわけが違うな、ということを実感いたしました。そして続いては我々の出番ですが、

やはりこう歴史を刻んできたカッパー、会場内も独特の見た目というかおもむきに包まれています。ちょっと照明の当たり方もあって、吾妻の後頭部辺りが残念な感じですが、客席側から見ればそこまで残念ではなかったみたいでやれやれ、です。

ちなみにP作さんが撮ってくれた一人一人の写真を合成して一枚にしてみると、このカッパーの独特のおもむきもあいまって、高齢者にしては良い感じの写真になっていました。

今後、どこぞのアーテスト写真に使わせていただくやも知れません。ありがとうございます。そしてアンコールでは早崎さんがいち早く客席に乱入。

吾妻は亡くなった小出さんにちょっと想いを寄せて、彼の好きだったロバート・ナイトホウクの”Moon Is Rising”を唄いましたが、ギターの代わりにハープを吹いて客席を回りました。

ギターが無いぶん、彼のギターが心に聞こえてくるかな、などと思ったのですが、特にそういうことは無く、まあそんなにドラマの様に行はかないのも、また人生であります。そして終了後、一路向かったのはこの日はご不在だったマスターの”Baby”星野さんが最近始めたという「居酒屋星の」。カッパーの店内の古びた感じからすると、窓が割れてるんじゃないか、畳が一部抜けてるんじゃないか、と散々悪口を言いながら向かいましたが実際に行ってみると、なかなかにオッシャレーなお店。

大分名物の「りゅうきゅう」などに舌鼓を打って、皆さんと盛り上がりました。

2024年2月11日(日)
博多LIV LABO
吾妻光良トリオ+1

中年実業家にしてバンバンバザールのリーダーでもある福島さんからありがたいお申し出がありまして、またまた福岡LIV LAVOで演らせて頂けることになりました。本当に感謝感謝、なお話ですが、吾妻の方もそんなお世話になっているリブラボさんのことをかた時も忘れることはございません、というか、より正確に申しますと、1ヶ月に一度は必ず思い出している今日この頃なのです。というのも、ひと月に一度、かかりつけ医に痛風と高血圧の薬をもらいに行くのですが、その道すがら道路端のデッカイ看板に「リブラボのリブふわマスク」と書かれていてその度に、ああ、福島さんは元気かな?と思い浮かべているのです。はい。

開場17:00 開演17:30
前売:4,500円/当日5,000円(+ドリンク)

LIV LABOホームページ

前日それほどドド酔いすることも無く、P作さんの運転するバンバン号で今度は福岡を目指します。昨日のバースト現場はこの辺りで、などの説明を受けつつ若干のプチ渋滞も乗り越えて入った福岡市内、昼飯はどうしましょう?という問いかけに、うーん、うどんもりゅうきゅうも鶏天も食べたしなあ・・・、という我々は結局九州地区では勢いがあるというファミレスのジョイフルに。この日も良い天気で店内には陽光がさんさんと降り注いでますが、

余りこうツアー中のバンドには見えません。せいぜい昔の仲間の昼呑みか、地元管理組合の相談といった辺りでしょうか。ちょっと下の写真では判りにくいのですが、

早崎さんは唐揚げ定食にサラダ二つに甘いもんだったかな、何しろ頼み過ぎだよ!と周囲から注意されていました。そしてLIV LABOに着くと、最近ちょっと体調を崩していたという福島社長を囲んで、もう大丈夫なのか、原因は何だったんだ、今後気をつけるべきは何か、と矢継ぎ早の質問攻めと表情も真剣そのもので、まあ年相応の反応かと。

リハを済ませたあとは、お爺ちゃん、ご飯はもう済んだでしょ?と言われそうですが、今度は近隣のうどん屋に行ってほろ酔いセットでたしなみ。と我々が談笑している間にお店の玄関にはこんな看板が。

ご覧の様にちと早めのスタートにも関わらず、多くのお客さん達にご来場頂きましてありがたい限りです。

ここLIV LABOの店内の一角には、以前福島社長が米国で仕入れてきたアナログ盤が並んでいます。

リハ前から熱心にこのエサ箱を掘っていた早崎さんは、結局翌日帰京するまでの間に、綺麗な女の人がジャケットに写っている、いわゆる「美人ジャケ」関連のレコードを厚さ12cmほど購入して大層重いものを持って帰ることになってしまいました。自分の身の周りになるべく多くのものを確保しておきたい、というのは食べ物に限ったことでは無い様で、どこか動物の習性に近いものも感じます。
そして折角LIV LABOまで来ているのですから、福島社長にも登壇いただき二曲ほど歌っていただきました。

ところが何故かP作さんに撮って頂いた写真を見ると、福島さんが歌っているところはほとんど無く、こうして談笑している写真ばかりなのですが、

よほど福島さんが話好きなのか、おじいさん達が聞き上手なのか、どちらでしょうか。ま、ともあれそう考えると喋ってばかりいた様な気もします。そしてアンコールでは通常運行に戻り、ピアニカと電池アンプで客席に乱入。

以前出演した時にも同じ行動を取った様な記憶がありますが、LIV LABOは店内を練り歩いてステージに戻ろうとすると丁度絶妙な位置に入口の扉があるため、ついここから外に出て演奏したくなるのです。

そして外に出て行こうとする我々を追いかけてくるのはバンバンの黒川さん。ワイン、ご馳走さまでした。結局、終了後は福島社長と黒川さんに我々4人で若者だらけの餃子屋に行って打ち上がりましたが、いやあ、楽しすぎて写真を撮るのはすっかり失念いたしましたな。

———————————————————————–

2024年2月12日(月)
博多LIV LABO
吾妻光良 ブルース的セッション

吾妻光良(vo,g)、岡地曙裕(dr)、早崎詩生(pf)
<The Shuffle Machine>
山田とも(vo,harp)、石田ようすけ(vo,g)、阿部正宏(bass)

連休に九州まで行って二興行のみかあ、何か勿体なくね? ということで福島社長に無理をお願いして、もう一日演らせてもらうことにしました。ただ、翌朝から仕事、という赤い人もおりますもので、昼興行にさせていただきまして、更に前回のLIV LABOでもお世話になった福岡の正統派ブルース・バンド、シャッフル・マシーンの皆さんにもお手伝いをお願いしました。ブルース”的”、というのはブルースも多いけれど、そうじゃないのも演りますか、といった意味かと思います。ちなみに牧さんが不在なのは、ブルースが多めだから、というわけではないと思います。

開場14:30/開演15:00
前売3,000円/当日3,500

LIV LABO スケジュールページ

てなわけでトリオ+1での二公演を終えて、三日目は折角ですのでLIV LABOでブルース・セッションを、ということになり、まあワシは遠慮しときますか、とつぶやきつつ帰京した牧さんを除き、最終便まででしたら是非ブルース・ピアノを弾かせて頂きたい、という早崎さんに、吾妻、岡地、そして前回も手伝っていただいた福岡のシャッフル・マシーンのお二人、山田さん、石田さん、そして今回初めて手伝っていただくヴィンテージ・ショップを運営されておられるというベースの安倍さん、という布陣で臨むことになりました。

そして看板の右下に追加で書かれている様に、こちらもお初にお目にかかる山田さんという方と鈴木さんという方も来られることになりまして、なかなかにぎやかな午後になりそうな感じです。昼過ぎからのリハを終えて近所の立ち飲み屋でシャッフル・マシーンのお二人と、博多ブルース・シーンの現状や日本におけるブルース縦社会の歴史、などと言った濃密な情報交換を済ませてから、ライヴはスタート。

何しろ濃密な情報交換の後ですので、中年もジジイも嬉しそうです。

そして同じブルース業界に身を置く同士、コーラスにも力が入ります。

立ち飲み屋さんでの話題でもうひとつ出たのが、

「いいかね、日本のブルース・シーンには”根性論”が入っている、というのが大きな特徴のひとつなんだ。」
「ほうほうほう。」
「だが実はあんなに頑張って歌ったり演奏したりする必要は無いのだよ。もっとリラックスして演るべきなんだと、私は常に思っているのだがね。」
「ですよね、でっすよねー。」

こういう話題だったわけですが、いざフタを開けてみると、

長い年月で身についたものはそう簡単には治らないものです。そして後半には更にお二人、オルガンの鈴木さんとギター/Voの山田さん、という方々も加わって、まさにセッション、という感じになってきました。

ところが人生は何と数奇なものでしょう、吾妻とこの山田さん、実は初対面ではなかったのです!実は吾妻が25歳ぐらいのころ、もう既にBoppersを始めていましたが、何でも他にもジャンプを演奏かるビッグ・バンドがあってそれが次郎吉にやってくるらしい、というのを聞きつけてそのバンドを見に行ったのです。キャブ・キャロウェイや、ルイ・ジョーダンの曲をやっていたおぼろげな記憶はありますが、詳細は忘却の彼方です。しかし、これまでの人生で片時も忘れたことが無かったのが、そのバンドが「福岡から来たアップタウン・オーケストラ」だった、ということでした。そして何とギター/Voの山田さんは、そのアップタウン・オーケストラのリーダーだったのです!

約43年ぶり、という再会でしょうか。山田さんは当時の面影はありませんが、すっかり渋みのあるジャズ・ギター奏者になられておりました。そんなこんなの意外な展開もあり、終盤にはT・ボーン・スタイルで店内をうろついたりしてセッションは楽しく終了しました。

終演後は居酒屋で食事を済ませ、石田さんがやっているお店、B.B.Kenchanになだれ込みます。お店には大層古いピアノが置いてある、というのを何回も聞いていたので、集蛾灯に引き寄せられる虫の様に吾妻はピアノ椅子に。

そしてピアノだけでなくギターにも手を出して店主も巻き込んで、

ちと呑みすぎだったかな、と反省しないでもない、2024年2月の九州ツアーでありました。

2024年2月3日(土)
ビルボードライヴ横浜
吾妻 光良 & The Swinging Boppers
Special Guest: Leyona

そして2月にはこれまた恒例、歌姫Leyona嬢を迎えてのハマでのライヴでございます。積年の課題としましては、ゲストのLeyonaがステージから去ったあとに冴えない男どもだけが舞台上に取り残されてしまう、その何とも言えない寂しさ、侘しさからどう立ち直るべきなのか、ということがあります。例えばLeyonaを送り出した後にステージの照明を明るくしてみてはどうなのか、急遽お客様と一緒に乾杯を交わしてみてはどうなのか、と色々考えてはいますが、現状これという決定打は無い状況です。

1stステージ 開場14:00 開演15:00
2ndステージ 開場17:00 開演18:00
サービスエリア ¥7,000
カジュアルエリア¥6,500
(1ドリンク付)

ビルボード横浜HP

節分にして大安という今年の2月3日、気温は3℃〜11℃という冬らしい天気でしたが、11時に現地入りしたメンバー達は歌姫とのリハーサル、ということで嬉しそうです。

何だか前月の六本木の時と比べると、やる気が倍ぐらい出ている様な感じでして、セクション練習にも余念がありません。

しかし、久々に演る曲もあるため、ところどころでトラブルが生じます。

「♪♪・・・! あれ、ここ誰のソロだ?」
「こっちは誰の譜面にもソロの指定は無いよ。」
「早崎じゃねえの?」
「いや、私この曲では金輪際ソロは」
「この前もそう言ってたじゃねえか。」
「あ! すみません、ソロって書いてありました。」

大丈夫でしょうか。そして冬といえばあの曲、ということでエラとルイ・ジョーダンのあのデュエット曲ももちろん練習いたしました。

リハを終えて着替えも済ませまして、皆さん良いですか、あちらの部屋には歌姫がいますからね、むやみに入ったりしちゃあなりませんぞ、と念を押すバンマスであります。

そして出陣前に全員で記念撮影。

表情の明るさは当社比三倍ぐらいでしょうか。ということでやる気満々で始まった第一部。

吾妻も相当ご機嫌目盛りが上がっていますが、写真で確認するとコーゾーさんの目盛りはこの時点で既に振り切れています。

そして節分は節分、もう正月じゃないだろ、という声もひしひしと聞こえますが、一年の限られた期間しか演奏できない曲ですから演らせていただいた「正月はワンダフルタイム」、楽団もお客様もともにバッチリとかしわ手が決まりました。

続いて、いよいよご登場のLeyona嬢!

赤いドレスがあでやかでありますが、全体の映像で見ますと周りの人間にこう生気とか色彩、というものが感じられないぶん、紅一点、という表現がふさわしいです。早崎さんも一応、紅ではあるんですが。

さて、歌姫が舞台から去るとどうしても寂しくなりますが、とりあえずは頑張るしかありません。

この日の吾妻のメインギターは、グレッグ・ベネットというメーカーの必要以上にぶ厚いギターでしたので、気分はもうT・ボーン・ウォーカーです。

いやあ、ギターって見た目が大切ですね。ところがこういうぶ厚いギターは、ハウリングというノイズを出しやすく、一部の予定演目を終えてステージから去ると、「ゥゥァァアアア----」というノイズを発し始めて一度ステージから降りたのにそのノイズを止めるために、またステージに上がる、というみっともない形になってしまいました。

ま、こうして周りが心配してくれるのはありがたいことです。そしてアンコールに応えてステージに上がると今度は牧さんのベースにトラブルが生じて、吾妻がネックを支えて対処していました。

バンドはすべからく助け合いであります。そしてアンコールはもちろん「おもて寒いよね」。第一部はオーソドックス・ヴァージョンを心あたたまる感じでお届けしました。

そして楽屋に戻ると何と、

前月の六本木のお返し、ということでしょうか、コーゾーさんが2/29の誕生日が近い吾妻のためにシャンパンを用意してくれていました。Leyona嬢も含めて全員で17歳直前記念の乾杯とあいなりました。

こんなお祝いをして頂いて、頑張らないわけには参りません、楽屋からステージに登場する時もいつもより速足だったのでしょうか、龍ちゃんの写真もいつになく躍動的であります。

もちろん二部のゲスト・コーナーも頑張りました。

第二部ではLeyonaが去った後の秘策として、ビルボードの照明の方に相談してちょっと明るめの照明にして頂きましたが、効果のほどはいかがだったのでしょうか?

それよりもこの写真は、比較的最近の演目「オレの金どこ行った?」ですが、振り付けにまだまだ改善の余地があることが判ります。そしてアンコールは第二部も「おもて寒いよね」ですが、一部とは異なり2024年版で若干の世相を反映したセリフ回しを取り入れております。Leyona嬢はどこかで聞いた「社長ぉー、もっと安くしてぇ」みたいな雰囲気で迫り、

吾妻の方は、先日一躍有名になった谷川元衆院議員風に切り返しまして、一応、それなりに世相を反映できたのではないでしょうか。すべての公演が無事終わりますと、昨年同様、向かいのビルの中華屋さんでウチアゲとなりました。

結果的には、ジジイ! 良かったなっ!という誕生月のビルボード横浜となりました。

 

 

2024年1月

2024年1月27日(土)
高円寺JIROKICHI
吾妻光良トリオ+1

2024年も引き続き、トリオ+1で次郎吉のマンスリー・ライヴを演らせていただけるとはありがたいことです。一年の計は新年にあり、今年の抱負というかですね、活動方針としては、そうですねえ・・・、曲をもう少し開拓したいですよね。あと、キーとかを間違わない様にすべきでしょうね。それとスチールやマンドリンももっと上達したいですよね、え?それは個人的な目標だろ? そうですね、確かに確かに。バンド全体の抱負というと・・・、やっぱり健康第一、でしょうな。

開場18:30 開演19:30
前売:3,500円/当日4,000円(+ドリンク)

JIROKICHI ホームページ

トリオ+1では70日ぶりとなる次郎吉マンスリー。とはいっても見た目は特に何かが変わった、ということもございません。

そして先日のビルボード東京に続き、2024年になって二本目のライヴとなりますが、復帰後の牧さんも元気に弾いております。

「その後、体調はどうよ。」
「いや、特に不調は無いのだけど。」
「だけど?」
「やっぱり入院中10日ぐらい寝ていたからね、足腰が弱ってるかなあ。」
「ウッドベースとか運べるのか?」
「今日は自宅から駅に行く間で、一回楽器を下ろして休んだな。前は休憩なしで駅まで行けたんだが。」

まあ、JOJOさんもそうですが、ゆっくりリハビリしていってほしいものです。そして数曲演奏すると後ろの方が妙にざわざわとしているので振り向くと、岡地さんが吾妻に紙を渡そうとしています。

「え?この曲順表が何か?」
「全然見えなくなっちゃって。」

実は岡地さんに渡したこの曲順表、パイロットのフリクションという、こすると消えるボールペンで書いたのですが、書いた文字が8割方読めなくなってしまいました。確かこのペンのインクは熱を加えると消える、という仕組みだったと記憶していますが、岡地さんはライヴが始まってから数曲の間、この紙をズボンのポケットに入れたままドラムを叩いていたところ、体熱で消えてしまったらしいのです!そりゃあ、汗だくになるわけです。そして年も改まりまして、ライヴも新たな気持ちで取り組もう、という一環で、以前から演っている「エレファント・ロック」という踊りに関する曲の間奏明けで、こんな具合に踊られていたのではないか、という推測に基づく振り付けを少し前から取り入れているのですが、いつもより真剣に真面目に踊ったところ、この様にカメラもついてこられない様な速い動きで踊れていた様です。それなりに進歩しているのでしょうか。

更にこの日はファッツ・ウォーラー一曲、タンパ・レッド一曲、と新しいネタにも挑戦しよう、と前向きな姿勢で臨みました。が、さすがに慣れていないことおびただしく、歌詞カードや譜面に目が釘付けとなっており、


まだまだ改善の余地だらけ、といった感じではあります。大体このトリオ+1のライヴでは、アンコールになると吾妻と早崎が客席に出て行ってワチャワチャになって終わる、というのが多いわけですが、年初ということでこの日はちゃんとステージにいたままで最後までお届けしました。

変な手法に頼らずに初心に帰るというのも大切なことですね。初心、といえば年初に牧さんが大学時代に所属していたジャズ研の新年会があり、吾妻も出席してきましたが、その一人が持っていた昔の写真が回覧されておりました。それがこちら。

思えば遠くへ来たものです。

2024年1月24日(水)
中野ブライトブラウン
吾妻とJOJOの新春紅白R&B歌合戦

吾妻光良(Vo,G)、JOJO沢渡(Vo,G)

これが三回目、いや、唐木田のWaveさんを入れれば4回目となる紅白R&B歌合戦。ジャンケンで先攻、後攻を決めて二曲ずつギター二本だけという小音量で歌っていく、ただし勝ち負けは無し、という大会でございます。一体どんな曲が出てくるのか、曲のさ中の合図が通じるのか、ほとんどリハをやらないという状況ならではのスリリングでハプニングな新春の会となる予感がします。まだまだ、お屠蘇気分でお越しください。

開場19:00 開演19:30
チャージ:2,500円/ミニマムオーダー:1,000円

ブライトブラウン・スケジュール・ページ

17:30にブライト・ブラウンに入ると、JOJOさんが見慣れないギターを持っています。

「あれ? それはどうしたの?」
「いや、まだ術後で不自由につき知り合いに借りて持ってきてもらったんだ」

そうでした、JOJOさん、年末にヘルニアの手術をしたばかりで、痛みは無いもののまだ、ちと足が麻痺気味なので歩くのが不自由らしく、いやあ、この齢になるといろいろありますなあ。ちなみに麻痺気味ということで、本日のユニット名を「JOJO沢渡と麻痺がキターズ」に変更しようか、という話もありましたが、健康に留意して過ごしていきたいものです。ちゃちゃっとセッティングなどを済ませて階下の居酒屋にたしなみに行くと、スマホでの注文がエラーが出てしまい、どうやっても注文できず、口で言ったら通してくれるの? と聞いてもダメで、ちっ、仕方ねえな、他の店に行くか、と数件隣の店に。

「ああ、良かった、ここは口で言えば頼めるみたい。」
「うん、これでこそ正しい居酒屋だよね。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「何だ、全然来ないじゃないか。」

口で頼めるのは良いのですが、ビールが全然出て来ません。結局、ブライトを出てからビールにありつけるまで20分かかってしまい、更にこの後も人間ではなく、ロボットが注文を運んでくるのですが、これが吾妻になついてしまったらしく、そばから離れようとしません。身近なところに2024年問題が転がっているのを実感する本番前でした。さて、本番が始まると先ずは先攻・後攻を決めるジャンケン。

ああ、負けたぁ、という表情をしてはいますが、勝ち負けが無いので大したダメージではありません。ということでJOJOさん二曲、吾妻二曲、という順で歌っていきます。そしてもうこれも定番ですが、紅白の衣装も年末だけではなく、年始らしい雰囲気も醸し出しています。

前回までは生ギター、ということにこだわって電気を使わない方針でやっておりましたが、ブライトのスーさんからちょっと物足りない、という意見を頂いていたため、今回からピックアップとアンプも使って、前回比2倍ぐらいの音量でしたでしょうか。スーさんからは、下の店に響くので足踏みはもう少し控えめにお願いします、と注意されまして、いや、階下の店はスマホ居酒屋なので、これぐらいしてやった方が良いんです、と言いそうになりましたが、ブライトを苦境に追い込むのは本意ではありませんので、以降は留意しました。

しかし生ギターにピックアップ、というのもまったく慣れてないので、勢い良く弾いていたらピックアップがギターの中に転落してしまいました。この日は都合2回ほど落としてしまいまして、何か抜本的な対策が必要なのかも知れません。そして年初ということで、お客様の中に見知った方も来られてまして・・・、

服が赤くないと誰だか判らない、という方もいらっしゃるかも知れませんが、先ずはこんなピアノの方にご登場いただきました。確かに電気を通すと、丁度ピアノとの音量バランスも宜しい様でございました。そして既にお気づきの方もいらっしゃるかも知れませんが、JOJOさん二曲、吾妻二曲、JOJOさん二曲、吾妻二曲、・・・と歌っていくと、おい、アンコールはどうするんでい? という問題にブチ当たります。そこでもう御一方、客席から

年末のバイユーゲイトでお世話になった、堀池ヨロ市さんをお迎えして歌っていただきました。曲はトミー・ジョンソンの「ビッグ・ロード・ブルース」、俺には困難な道が待ち構えている、ということで後半では、自身の入院〜手術の経験を題材に日本語化して歌っていましたが、ヘルニア後のJOJOさんにも共感できる内容ではなかったかと。先ほども述べました様に、年末/年始のイメージが強いこの紅白歌合戦ですが、次回は何とか梅雨ぐらいに開催しようと画策しております。

2024年1月13日(土)
ビルボードライヴ東京
吾妻 光良 & The Swinging Boppers

2024年、令和6年の幕開けはここ数年お世話になりっぱなしのビルボードさんでのライヴからスタートでございます。2024年は辰年、年男というと1952年生まれか1964年生まれ、という方々がそういうことになりますが、どちらも当楽団のメンバーにはおりません。年男が発生するのはおそらく2026年のビルボードからということになりますが、ってそんな既成事実の様な捉え方をしてはいけませんね、新年にあたり一期一会、千載一遇、一蓮托生、といった真摯な気持ちで臨みたいと思うものであります。

1stステージ 開場14:00 開演15:00
2ndステージ 開場17:00 開演18:00
サービスエリア ¥7,000
カジュアルエリア¥6,500
(1ドリンク付)

ビルボード東京HP

年明け最初のライヴは牧さんの退院を受けて、一ヶ月以上ぶりのレギュラー・メンバーでのBoppers、トリオ+1やもろもろの集まりを入れると一ヶ月に何回も顔を合わせている我々ですが、やけに久々ですので、始まる前から楽屋は居酒屋状態です。

当然、話題は入院や病気の話になるのですが、もう少し若い頃は、こういう話をしてもネタにして笑ってる風情もありましたが、さすがにここに来ると、医者は何と言ってたんだ、前兆とか自覚症状はあるのか、差額ベッドはキツいのではないか、など内容も妙に具体的になってくるものです。リハも無事に終わり15:00からの1stステージ、例年のお約束通り、別ギターを持って客席から出ていく吾妻ですが、今回のギターはテレオリン。

表情が多少シプ目なのは、おそらく慣れていないのでどこを弾いているのか判らなくなってしまったのでしょう。ということで、今年もいつも通りの幕開け。

何だ、本当にいつも通りだな、と言うなかれ、同じことを続けられるというのはありがたいことです。ほれ、牧さんも元気に弾いております。

ちなみにこれは高音部を弾いているだけで、病み上がりなのでベースに寄りかかっている、というわけではございません。サックスの面々も元気です。

よぉく見てみると、しょっぱなから飛ばしていた弊害か、吾妻のネクタイが取れていました。

この蝶ネクタイは昨年購入したもので、まだ装着に慣れていないため、鏡を見ずに自分でつけることが出来ません。とりあえず一番近くにいる西川さんにつけ直してもらいました。

ありがとうございました。そして、ここ最近の新春公演では定番となりました「正月はワンダフルタイム」。毎回お客さんに「神棚に手を合わそう」という歌詞に続いてかしわ手を二拍打ってもらう、というのをお願いしています。

継続は力なり、ということでしょうか、1stも2ndもバッチリと揃っていました。また、今年は大変な新年のスタートではありますが、それでもお正月といえば、ご家族や仲間たちと写真を撮り合った方々も多いでしょう。ということでこれも恒例になりつつある「Photo 爺ィ」。

写真を撮る方、撮られる方のどちらもなかなかポーズが決まってきました。更にこの日の新ネタとして、加藤千晶さんとガッタントンリズムの皆さんに触発されて出来た曲、「昼寝のラプソディ」。

まだ二回ぐらいしか演奏していないので、全容がつかめていないのですが、名取さんの語りが仁王立ちのポーズで語られているというのは、初めて知りました。これで良いのでしょうか? 座った方が良くないかな?そして新年ですからもちろんいつもの「カーンパーイ!」にも力が入りまして、誰一人脱落しておりません。

1stの最後は、これも良くある背中弾きでしめくくり。

と言いたいところですが、身体が硬く背中までギターが回らず「後頭部弾き」に留まっていました。アンコールではこれもいつも通り、ステージ奥の大窓が開くのですが、確か去年はまだガンガンに明るくて拍子抜けしてしまいましたが、今年はどんよりとした雪空(?)

これはこれでなかなか趣き深いものがあります。寒空の窓の下のベースにギターにドラム・・・、というのもなかなかアートな雰囲気ですなあ。

そして楽屋に戻ると何と・・・!

この日がたまたまコーゾーさんの誕生日、という個人情報がいい具合に漏洩されていて、ビルボードさんのはからいでバースデー・ケーキがやって来たのです! 全員でお祝いさせていただきました。

ありがとうございました。モザイク、あまり意味無いな。で始まった2nd、1stとは逆の階段から降りての登場でしたが、1stでは上の階に吾妻の高校の同級生のI君がおりましたが、2ndにはやはり同級生のK君がいました。

K君はこの写真の右端の方に存在が確認できますが、ステージでメンバーに「彼はオレの同級生でね」と吾妻が紹介すると「えええ」という謎のどよめきが起きたのが記憶に新しいところです。そして誕生日を祝ってもらっていつもよりご機嫌目盛りが上がっているコーゾーさんですが、

振り付けの方はご機嫌の目盛りを上げている、というよりは、キョンシーの様に見えます。そうこうしていると、岡地さんは立ち上がり、牧さんはベースを弾き止め、西川さんと三平さんはそれを眺め、吾妻と小田島さん、コーゾーさんは勝手に楽器を鳴らしている、個人個人が勝手な状態に。

いったいこれはどうしたことか、というと実はこの前の曲で岡地さんがバスドラムの皮を破ってしまったのです。

ですのでこうやってビルボードのスタッフの方々がその皮を張り替えてくれていたのです。これによって何とかライヴを続けることが出来ました。いやあ、感謝感謝、です。最後のアンコールは、これも通例通り、吾妻と早崎とで客席に繰り出して行きました。

これに触発された数名も客席に出て行き、

最後は吾妻も客席の空いたところに座りながら、くつろいで歌って終わり、という春から縁起の良い一夜となりました。

改めて今年も宜しくお願いいたします。

2024年1月6日(土)
新宿Red Cloth
お正月だヨ!大馬鹿歌合戦

出演:Cの誘惑/小心ズ/サ・ハチ(黒色すみれさち&ハッチハッチェル)/下八/吾妻光良
司会:レモン

年明けに突然、ハッチさんから打診がありまして急遽出演することになりました。いったいどういう催しなのか皆目判らないのですが、どうやら字面からすると馬鹿が集まって歌う、ということの様で、それであればそんなに外れてはいないのかな、と思うところであります。

開場:18:00 / 開演:18:30
前売:¥4,000(D別) / 当日:¥4,500(D別)

Red Cloth スケジュールページ

1月2日の夕方、能登の震災はどうなっているんだ、羽田の事故ってどうしたんだ、とテレビを眺めていたらハッチさんから携帯にショート・メッセージが入ってきまして・・・、

「6日のレッドクロスの大馬鹿歌合戦に六角さんが体調不良で出れなくなってしまいました。吾妻さん、ピンチヒッターとして参加してもらえませんでしょうか? 」

ああ、何か11月の終わりぐらいに誘われていたけど、メンバーの都合もつかないし、自分も初詣とかを予定していたので断ったヤツだよなあ、とすぐにピンときましたが、どうやら困っている様です。困っている人は出来れば助けてあげるのが人の道です。

「リハはちと厳しいですが、本番の時間だけなら参加できそうです。終わってからも翌日に備えてパッと失礼しますが、それでも良ければ・・・。」

翌日は実家の姉と兄、並びにその子供達と今度結婚することになった甥っ子のお嫁さんとか、姪っ子の初めて会う米国人の旦那さん、とか15人ほどの集いがあるため、そうそう呑み上げているわけにも行かないのです。

「やったー!ありがとうございます。」
「六角さんのピンチ・ヒッターということですから、八角兆治、とかに化けて出なくて良いですか?」
「銭形平次の替え歌でもやりますか?」

というやりとりで、まったく内容の判らないまま、レッドクロスに赴きますと、楽屋には下田さん。いやあ、こういうところで知り合いの顔を見ると安心します。とりあえず出番は4番目ということなので、それまで客席で観覧させて頂きましてが、新春にふさわしい(?)演芸場風のネタも満載でなかなか楽しかったです。そして迎えた本番は、ハッチさんのヴァイオリン、下田さんのトランペットに加えて、「Cの誘惑」というバンドのドラム、ベース、ギターの御三方に付き合って頂きました。

「大馬鹿歌合戦」というタイトルをなかなか覚えられず、当日まで「馬鹿馬鹿大合戦」と勘違いしておりましたが、まあ、馬鹿、というからにはこんなもんだろう、とタカをくくってアフリカ風ジャズシャツを着て行ったところ、ハッチに下田さんはもとより、Cの誘惑の御三方まで、全員何かしらのスーツとかジャケット姿で完全に浮いてしまいました。まあ、でも新年ですので、ジョニー・オーティスの「ハッピー・ニュー・イヤー・ベイビー」、馬鹿といえばこの曲、といういつもの「ドリンキン・フール」、そして究極の馬鹿ニューオリンズ・ソング「ドンチュー・ジャスト・ノウ・イット」の三曲を歌わせていただきました。

何とも嬉しそうなのか苦しそうなのか、良く判らない表情ではございますが、一応正月ということで

福禄寿っぽくもなくは無いかな、と思った夜でございました。