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2018年7月28日(土) 高円寺JIROKICHI

吾妻 光良トリオ+1 & W.C.カラス

吾妻光良(Vo,Gt) 牧裕(Bass)岡地曙裕(Drs) 早崎詩生(Pf) <ゲスト> W.C.カラス(Vo,Gt)

これまで、ありそうで無かったカラスさんとの共演。昔、初めてイベントでカラスさんと遭遇したときのこんな会話が昨日のことの様に思い出されます。

「カラスさんって林業やってるんですよね?」 「ええ、最近ライヴが多くなりましたけど。」 「木を切る時って、基本は声がけですよね? 『おーい! 倒れるぞーっ!』って叫んだりとか。」 「ええっ!そんなことしませんよ!そんなこと になったらもう大怪我してます。」 世の中には判らないことは多いものです。この日もどんなライヴになるかは、まだ誰もわかりません。

18:30 open / 19:30 start charge+1order 前売り \3,500 / 当日 \4,000

JIROKICHI ホームページ danraku 猛暑と炎熱地獄が一旦おさまったと思いきや、史上初の逆送台風に見舞われたこの日、お客さんは来てくれるのか、電車は動くのか、風雨の度合いはどうなのか、ライヴが何とか敢行できたとしても終了後、家に帰れるのか、と様々な不安が渦巻くとともに、過去に床上浸水に遭った次郎吉も、状況によっては中止、ということも視野に入れていたそうですが、まあ何とかお店にはたどりつきました。 karasu_0 しかし、こうしたライヴ活動というのは人にもよりますが、結構演目とかを事前に決めている場合も多いもんでして、更に人によっては、使用機材や衣装までも決めているケースもあったりします。で、この日は連日の猛暑を少しでも涼しく過ごしてもらおう、ということで吾妻はアロハシャツにスチール・ギターも追加、というしつらえを考えていましたが、もの凄い雨風だったために駅まではタクシーを呼んで対応しました。 まあ、そんなこんなでしたが、電車が止まることもなく次郎吉に浸水することもなく、向かいの極楽屋という居酒屋も営業中止になることもなく、ゆっくりとたしなんで次郎吉に戻ると約60名のお客様にお越しいただいて、何とかライヴはスタート、アロハもスチールもそれなりに涼しげで、いやぁ、持ってきた甲斐がありました。 karasu-002 あれ、そういえば牧さんの姿がいつもと違う感じ・・・、 karasu-003 そうですね、この日は台風対策で、いつものウッドベースから急遽エレキベースに楽器を変更したのです。まったくの偶然ではありますが、ここ連続して三本のライヴがすべてエレベー、という牧さんでした。しかし、似合いませんな。ポロシャツが良くないのかなあ。 karasu-004 二部構成で一部はトリオ+1のみ、という構成は良くやっているのですが、この日はスチールのスタンドも置いたりした都合でしょうか、やたらとステージの端から端までが広く見える日でありました。 karasu-005 まあ、これまでの考え方が通用しない、といわれるほどの悪天候の中、何とかライヴが敢行できるとは良かった良かった、という安堵感のなせるわざでしょうか、表情にも清清しいものがあります。 karasu-006 そして二部にはカラスさん登場。何と!早崎さんと打合せしたかの様なダブル・レッドであります。そしてそう言えば牧さんが学生の頃から、また勤め始めてからもちょくちょく出演していた吉祥寺のジャズ喫茶の名前が「赤いカラス」でした。人生は数奇なものです。 karasu-007 ちょっと時間的には前後しますが、一曲目はストレート・ブルースの「飯炊き男のブルース」、カラスさんはハンドマイクにて働きたくないんだーッとシャウトします。しかし、牧さんは何でこんな苦悩の表情を浮かべているのでしょうか?キーがEだからでしょうか?エレキベースだからでしょうか?それともロックな雰囲気に浸ってフラワー世代よろしくトリップしているだけなのでしょうか? karasu-012 二部も後半になって参りますと、ますますロック味も増してきまして、吾妻はどうしたのでしょうか、ギターを取り落としそうになっているのか、というとそうではなくて、 karasu-013 ギターを構える位置を低くして、風車奏法に対応しよう、としていたわけですね。スチールギターと風車奏法、というのも何ともアンバランスではありますが。そして、最後のアンコールの真っ赤なカラスさんのこの表情。 karasu-014 「これこそ、ブルースを説教する”Preachin’ the Blues”ということか」 「カラス氏はいずれ、立派なゴスペル牧師になるに違いない」 と色々なことを思われる黒人音楽愛好家の方も多いかとは思いますが、何とこの時歌っていたのはルイ・アームストロングでおなじみの”What A Wonderful World” ブルースは嫌いなんですうー、ポップシンガーになりたいんですぅ、とうそぶくカラスさんの一面が良く表れている見事な一葉の写真、と申せましょう。龍ちゃんも段々名カメラマンになってきました。 さて、無事にライヴも終わり、心地よい疲労感で楽屋に戻った我々ですが、 karasu-019 ダブル・レッド! うーん、なんだかなぁ、という一枚であります。 karasu-020 カラスさん、またツアーの合間の都合良いとき教えてください、また次郎吉でやりましょー!ということを約束して楽屋で記念撮影、ナマステー!

2018年7月21日(土)

EXCITING ROCK N’ ROLL PARTY “TRAMPS VOL.16”

吾妻 光良トリオ

吾妻光良(Vo, G) 牧裕(Bs) 岡地曙裕(Ds)

TRAMPS、というイベントの16回目にお邪魔します。 DJの方々とかも、色々出られる様です。

会場:渋谷cafe & diner「スタジオ」

イベントは17:00~22:30、トリオの出演は21:00~ 30分+アルファ、みたいな。 料金:入場料500円+ワンドリンク500円

TRAMPS フェースブック 基本的に「ライヴハウス」であるとか「小屋」といったところを中心に演奏させて頂いてる我々、あまりこう「クラブ」(「暮らし」という言葉と同じイントネーションで「カラス」のイントネーションとは異なります)とか「イベント」というものには縁が薄いのですが、それだけでなくこういった催しを主催されている若い方々と連絡を取るには、FBだのtweetだのLINEだの、という、いわゆるSNSで取るのが普通の様で、本番前日まで連絡がつかず焦りましたが、無理矢理メッセンジャーとかいうやつで連絡がついて無事本番の二時間前に会場下見完了。ああ、これなら何とかなるな、と確認して、何しろ猛烈な暑さの渋谷ですからたまりません。横にあったサイゼリヤに飛び込み、たしなむこと1時間半、暑さでチューニングがずれたりというアクシデントはありましたが、無事本番スタート。 TRAMPS_1 狭いお店でしたが、イベントを楽しみに来ている方々は、ちょっといつもの我々のお客さんと比べると若い方々が多い、のでしょうか。何しろSNSですから「少し年齢が下」というわけで。シッツレイしましたー。 TRAMPS_2 そんなお客さんが好きなのはやっぱりロックなのか?とジジイ達は勘違いしてしまったかの様に、こんな演奏風景も。暑いから頑張らなくても良いのですけどね。 TRAMPS_3 そんな酷暑と、DJの大音量にちょっとやられた感もありますが、放心状態に陥りつつも、無事楽しく演らせていただけました。 TRAMPS_4 danraku

2018年7月20日(金)

Bright Brown プレミアム・フライデー企画第?弾 20周年+丁度1ヶ月!

吾妻 光良トリオ+1 & 遠藤昭浩

吾妻光良(Vo, G) 牧裕(Bs) 岡地曙裕(Ds) 早崎詩生(Pf) 遠藤昭浩(G)

思えば遠くに来たもので、ブライト・ブラウンも創立20周年+1ヵ月。我々、本当に前身の高円寺ハーフタイム時代からお世話になっているわけですが、今回はブライト・ブラウンの初期に良く出演していた遠藤さんと牧/早崎のトリオも再編してお店の成人式を祝おうでないの、というプレミアム・フライデー企画です。

open 19:30 start 20:00 \2800 + 1drink

Bright Brown スケジュール そうなんです、お世話になってるブライト・ブラウンですが、古文書をひもとくとお店の開店は98年の6月20日(土)で、初ライブは7月5日(日)で、吾妻と牧のDUOだったそう。そして昨年の3月にこのプレミアム・フライデー企画でご一緒したカズ遠藤さんのお兄さん、遠藤昭浩さんがメンバーに入っているのはどういうことか、というと・・・ BB20TH_1 この写真はそれから約一ヶ月後の8月8日(土)の様子ですが、当時のブルース・マーケットという雑誌のスケジュール表でも確認できる様に、この遠藤さんと牧さん、早崎さんは当時「Little Walk Gig」というトリオの形でしばらく活動していたのです。ちなみにこの写真は当時「アサヒグラフ」に掲載されたものです。更にここから一年後、残念ながら昨年亡くなってしまいましたが、吾妻の叔父と、吾妻、牧、岡地のトリオで出演していたそうです。いやあ、本当にお世話になっています。ということで、今回はデュオに始まり、遠藤さんのトリオ、そして早崎さんを叔父さんに見立てて叔父さんライヴの再現、という催しなども取り入れて20周年を祝いました。 BB20TH_2 これはもう二部になって全員がステージに上がっている様子ですが、ご覧の様に現在の遠藤さんは、ジャンゴ・ラインハルトのスタイルを追及していて昔のウェス・モンゴメリーなどのジャズ・スタイルとはまた違った世界を展開しています。ジャンゴのスタイルで弾く人も最近多くなりましたが、どうにもテクニック面だけを真似る人も多く見られるなか、遠藤さんには素晴らしい歌心が備わっているので、共演しているジジイ達も大喜びです。 BB20TH_3 ライヴ終了後の記念撮影はこんな感じですが、吾妻は折角ですので着替え用に20年前に良く着ていたシャツを着てみましたが、太って見えるのが残念です。 BB20TH_4 そしてお店の20周年、この世知辛い世の中でこうめでたいこともそうそうありませんので、バンドからお店と見に来られたお客さまにケーキをプレゼントしました。いくら、とは言いませんがコストコ、って安いんですね。 BB20TH_5 ちょっと割れちゃってるのが残念ですが、まあ注意書きにもそう書かれていたので文句は言えません。折角ですので、ケーキを前にハイ、パチリ。あれ、岡地さんはどこ行ったんだろう? BB20TH_6 そして誕生日といえばケーキのローソクを吹き消すのが慣わしですが、お店のスーさんと美紀さん、結婚式以来久々の共同作業ということになるのでしょうか。お二人に吹き消していただきました。いやあ、良かった良かった! BB20TH_7 danraku

2018年7月7日(土) 三鷹 バイユーゲイト

WADA MAMBO COMBO

WADA MAMBO(g,vo) アンドウケンジロウ(cl,sax) 牧裕(b)、菅沼雄太(ds)

ベースの牧さんが、カセットコンロスのフロント二名と繰り広げる七夕/仏滅の夜!牧さんは住処が近所ということもあり、のびのびとしたプレイが期待できる(かも)

19:00 open / 20:00 start チャージ:2,000円 + 1ドリンク・オーダー

バイユー ホームページ 七夕の夜、満席のお客さん(ありがとうございました)の前で演奏はスタート。このセットでのライヴは、ほぼ3年ぶりです。 ワダさんは珍しく2回も弦を切る熱演。 wada_and_bayou_1 アンドウさんも2回の夕食(ボケたわけではない)の効果か、いつも以上のブローっぷりです。 wada_and_bayou_2 私(牧)はといえば、メンバー中の最高齢ではありますが、菅沼さんのツボを押えた演奏の助けもあって頑張りました。 wada_and_bayou_3 2回のアンコールをいただき、演奏は終了(2回が多いな)。 wada_and_bayou_4 新ネタを何曲か披露したのですが、久しぶりなので、 それがわかりにくいのが惜しいところです。 次回はあまり間を置かずに演りたいものです。

2018年6月30日(土)
高円寺Jirokichi

Drinkin’ Hoppys with…
吾妻 光良(Vo,G)、高見 優貴(Vo)

Drinkin’Hoppys 3rdアルバム
「I Ain’t Drunk, I’m Just Drinkin’」
発売記念ライブ
~酔っぱらってねえす、呑んでるだけっす~

構想4年、足かけ3年、実作業2週間、というHoppysのアルバム制作に録音係と三曲客演として参加した吾妻も混じってのライヴです。

18:30 open / 19:30 start
チャージ 前売¥2,700/当日¥3,200 + 1オーダー

Drinkin’ Hoppys is….
富山浩嗣(Vo,G) 新間功人(Bass) 関勇亮(Dr)
井上惇志(Pf) 近藤研也(As) 鈴木浩介(As)
浦野紘彰(Ts) 山田竜輝(Bs) 大槻寿彦(Tp)
舟町友里(Tp) 荒井和弘(Tb) 舟津典美(Tb)

Jirokichi ホームページ


ということで、ホッピーズのレコ発ライヴ、レコ発ということで富山君ももろもろ雑誌の取材やらがあって、保護者でも何でも無いんですが、あ、飲み屋なら顔出すよ、というノリで吾妻ももう3回ほどはそういう飲み会につきあっているでしょうか、すっかりレコ発記念など終わったつもりにもなってしまってましたが・・・

Hoppys_JIRO

いざ、こうして次郎吉のステージに12人のメンバーが居並ぶと、あ、そうか、バンドとしてはレコ発後、今日が初のお披露目なのだな、と気持ちも新たになります。一部はホッピーズと(二枚目のゲスト・シンガー)高見優貴さん、休憩後の3曲目から吾妻は乱入、となりました。

HOPPY3JIRO_1

「何か、ギターのネックが細くね?」
そうなんですね、これはテナー・ギター、と呼ばれているもので、弦が高い方の4本しか無いもので、タイニー・グライムスとか、昔のジャイヴの人達が良く弾いてたものですが、実は富山君が「還暦祝いに」と言って寄贈してくれたものなのですが、いやあ悪ぃね、と帰ってケースを空けてみたらとんでもない領収書が入っていて、いや、こんなの貰うわけには行かないよ!と慌てて半額払った、といういわくつきの楽器です。今、考えたら全額払った方が遥かにカッコ良かったんだけどなぁ・・・・。

HOPPY3JIRO_2

吾妻の服装はいつもと違って、襟の空いたシャツに金のネックレス、これはどうしたことか、と言うと、何日か前のメールで富山君にドレスコードを問いただしたところ、
>我々はYシャツに蝶ネクタイでいきますので、
>吾妻さんはちょっと派手目のズートスーツ、
>ギャングっぽいと助かります。
と来たので、トランク・ルームまで取りに行ったわけですが、ホッピーズの面々は梅雨が明けた、ということで、第二正装のアロハに急遽変更された、ということでちょっと浮いてしまいました。

HOPPY3JIRO_3

別にこれは「浮いちゃった」と言って恥ずかしがっているわけではなくて、この日初めて演ったジーン・フィリップスという人の”Big Bug Boogie”という曲の中に出て来る「オレの頭にも虫がいるう!」と歌っているところなのでしょう。今回、富山君が書いてくれたこの譜面を再利用することでBoppersでも一曲増えるのですから、こんなオイシイことはありません。持つべきものは親切な後輩です。

HOPPY3JIRO_4

これは別に「ビールもう二杯!」と頼んでいるわけでは無いですよ。おそらくは、Boppersでも演っているジョー・リギンスの”Loosiana”=「高田馬場へ」の中の「二人で通ってたジャズ喫茶」というところを歌っている風景なのでしょう。
ライヴが終了した後は、もう全員かなり年下ですから、好き勝手に飲むわ喋るわ弾くわ、でオレオレ病炸裂の中、タクシーで帰りましたとさ。
富山君も中央線で寝てしまい豊田~国分寺、タクシー帰りだったそう。

danraku

2018年6月23日(土)
渋谷クアトロ

吾妻 光良 & The Swinging Boppers
ゲスト:バンバンバザール

おめでとうございます!クアトロさんの30周年記念。
ちょっと考えてもみてください、30年ですよ!
我々、Boppersがまだ全員30歳そこそこ、そんな頃
からクアトロはあるんですねえ。
ましてやゲストのバンバンは、30年前だとまだ小学生
ぐらいじゃないのか、あれ、そんなことねぇかな?
吾妻が初めて吉祥寺でバンバンを路上で見たのは、
忘れもしない30年前、いや、20年前、ちとあやふや
ですが、感動して投げ銭として一万円はたいたことは
一生忘れませんが、そのバンバンがゲスト、とはいえ
きちんとバンバン・コーナーも設けた公演となります。

開場/開演 17:00 / 18:00
料金 前売 ¥4,000 / 当日 ¥4,500
D別 ドリンク代¥600

クアトロさんホームページ

「クアトロ30周年は、俺達も特別なお祝いの気持ちで臨まないと。」
「だな。」
「そこで俺も考えた。30年前を再現するライヴにしてはどうかと。」
「なるほど。で、どうやって?」
「例えば、俺が当時の様な長髪のカツラをかぶって現われるとか。」
「・・・・、やめといた方が良いな。」


南会津の帰りの電車での吾妻と牧さんの会話ですが、だよなぁ、カツラはちょっとイタいかもなー、というのもあって、この作戦はボツ。では次善の策として何か無いか・・・、と考えていて、そうか!”3″、”0″、と書かれた数字の風船を買ってそれを浮かべながら入っていくというのはいかにも目出度いのではないか、と思い立って、速攻でネット通販にて数字型の風船とそれに充填するヘリウムガスを購入しました。

QUATRO30TH_1

これは実はもうかなり本番直前の楽屋のひとコマですが、ご覧の様に3、と0、という風船が電球のところに浮いていま、いや、実は浮いてないのです。単に電球にくくりつけているだけでして、実はヘリウムガスの風船というのはある程度の浮力を持たせるためにはそれなりの大きさが必要でこれぐらいの数字では浮かないのですね! こりゃ困った、どうしよう、と思いましたがそこはクアトロ、目の前に東急ハンズがありますので、急遽、ちゃんと浮くものを購入してきました。

QUATRO30TH_1B

誰も縁日のバイトをやった経験などありませんが、何人かで寄ってたかって装着法を研究します。問題はお客さんの方からきちんと”3″、”0″という数字が見えるかどうかですが、これなら何とかなるのではないか、というレベルまで追い込むことが出来ました。
但し、これに集中していた余り、秋の群馬県赤城の興行の主催者、Kさんとの面会や、今日が7歳の誕生日だ、という福島さんの息子とのテレビ電話などがすっかりおざなりになってしまいました、申し訳ありません。
第一部のバンバンのステージと休憩が終わり、一曲目の”Thing’s Ain’t”の終盤で風船をつけて客席から乱入していきますが、

QUATRO30TH_2

だめだ!”0″は見えるが、”3″が裏向き!

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おお、ちょっと重なってはいるものの、何とか、”3″と”0″が見えて、って良く考えたらこれだとお客さんには裏しか見えていないのですね。

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おお、ついにやった! ステージに乗り終わった時点ではきちんと”3″、”0″と読めるではないですか! 日本のモノづくりの精神がここBoppersでも何とか生きている、ということなのでしょうか、違うか。

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さて、登場から二曲終わった時点でも残りあと1時間強はあろうか、というステージをこの風船付で完遂するのは余りにも邪魔くさいので、クアトロのスタッフの方に手伝って頂き、風船をギタースタンドにくくりつけました。風船大作戦、総括してみますとクアトロの30周年、というより米国共和党の片田舎でのトランプ支持者パーティーの様でした。

QUATRO30TH_6

さて、ライヴの方は大体おなじみの演目ですが、これは「栃東の取り組み見たか」転じて「日馬富士のケンカを見たか」、こういう時事ネタは出来るうちにやっておかないとダメです。イントロの「イェーー!」のところを「ええええ?」に変えていますが、きちんとリハをしただけあって、全員の表情も活き活きしています。特にコーゾーさんのジャンプ顔は特筆すべきものがあります。しかし、元々はコーゾーさんもこんなことをやりたくて音楽を始めたわけでは無いのです。この日の楽屋ではジャズ談義に花が咲いておりまして、


「やっぱりスイング・ジャーナルの影響が大きかったよなー。」
「そうそう、あの年一回の『ゴールド・ディスク大賞』とか。」
「絶対聞いてたもんなー。ゴールド・ディスク大賞取った盤。」
「ジャッキー・マクリーンとかねえ・・・・。」
「『レフト・アローン』だ! 聞いた聞いた!」

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そんなコーゾーさんの心の声が届いたかどうかは知りませんが、ローディー兼カメラマンの龍ちゃんが撮ってくれたこの日の写真、非常にジャズっぽい白黒写真がありましたのでゴールド・ディスク大賞のロゴとともにお届けしました。コーゾー、良かったなっ!
ちなみにこの日は、今から30年前に初めてバッパーズで帯広に行った時に出来た4小節、「焼肉 Under The Moonlight」が30年ぶりに曲として完成し、クアトロ30周年に合わせてご披露させて頂きました。コーゾーさんはもう30年前から「あの曲まだ出来ないの?」といつも聞いていたので、曲が出来た時には、「パパ、やっと出来たよ!」というメールを送りました。更にアレンジをお願いした冨田さんがアレンジが完成して送ってきたメールのタイトルは「焼肉出来ました」でしたが。

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さて、アンコールはバンバンをまじえて2バンドの激突、というには余りにものんびりとした風景ですが、これは初めて吉祥寺の街でバンバンを見かけた時に、吾妻がカンパした5千円を福島君が千円、と間違えて記憶している話のところでしょうか?まあ、齢を取ると記憶があやふやになりますからね。

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「軽やかな足音」を響かせている吾妻と福島さんですが、ご覧の様にピアノにふーみんさん、バンジョーに丸川さん、ベースは一曲だけ黒川さん、と両楽団入り乱れた編成でお届けしました。

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赤い人はピアニカで参戦です。こう見えてもこの人もジャッキー・マクリーンの『レフト・アローン』でピアノを始めたのだとか。判らないものですねー。

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バンジョーの丸山さんは、同じ大学の出身ですが何と31歳!吾妻が62歳ですから、
「凄いな、『サインはV』だな。」
「え、それはまたどういう?」
「半分弱だよ。」
ごく一握りの人しか判ってくれません。昭和は遠くなりにけり。

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昭和の話のついでにイヤミの「シェー」をやっているのではありません。ロック風味をかもし出そうとピート・タウンゼントの風車奏法をご披露しているのですが、動きが鈍いので「シェー」にしか見えないのです。

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30風船と一緒に楽屋で記念撮影!

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そしてバンバンも含めて、全員で30風船と記念撮影・・・、あれ305、って何かの啓示かな?
それはそれとして、写真はありませんが居酒屋のウチアゲでは2バンド入り乱れての飲み会、コーゾーは横に座ったPAスタッフの女性・Mちゃんに
「ねえ、名前なんていうのぉ? 趣味はぁ?」
とやたら絡んでいて、それを耳にしたバンバンの黒川君が
「コーゾーさん一度つかまった方がいいですね」
とつぶやくという光景が何回も繰り返されるなか、30周年の夜は老けてい、じゃねえや、更けていきました。

danraku

2018年6月16日(土)
大宴会 in 南会津2018!

吾妻 光良トリオ+1

吾妻光良(Vo, Gtr) 牧裕(Bass)岡地曙裕(Drs)
早崎詩生(Pf)

今年もやって参りました!我々4人がそろって
世界一 大好きな野外フェスティバル、大宴会!
昨今の異常気象に対応するため、今年は何と6月
開催となりました。この季節の南会津も楽しみです。

DAIENKAI_OLD
大宴会2018 ホームページ

さて、今年が催しとしては通算9回目という大宴会。我々が呼んでもらうのは今回が8回目(早崎さんは6回目)でして、こんなにずっと呼んで頂けている催しがあるとは、本当に有難いことです。そして去年までは9月開催だったのですが、今年は初めての6月開催、ここ何年か雨に祟られていたのでこの季節に動かしたということで、トウシローとしては「梅雨なのに?」と思いますが、6月の南会津はほぼ雨は降らないそう。そんな影響もあってか今回の大宴会は、大宴会史上初めての記録的な大動員となったそうです。吾妻と牧の二名で電車で現地に入り、既に前入りしていた早崎と合流して会場の方に向かうと、

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「小宴会」と呼ばれる会場で何やらパフォーマンスが・・・

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なるほど、岡地さんとカミさん長見順ちゃんの夫婦デュオの出番真っ最中でありました。何か土着的な、文化人類学的な(?)雰囲気をかもし出しているのが面白いところです。

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岡地夫妻のステージも終わり、一旦コテージで休憩。このコテージを使わせて頂くのもこれで8回目ということになりますが、初夏開催になっても変わらぬ快適な居心地です。この部屋ではこの後、一曲共演するハンバート・ハンバートさんも交えて、電池のアンプとピアニカ、更に机をドラムに見立ててリハーサルを敢行しました。

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そんな準備も整った午後6時半頃、ステージ裏のテントで出番を待つ我々ですが、ああ、やっぱり良い季節を選んだね、外もまだ明るいじゃない、と言いたいところですが・・・、

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ご覧の様にかなり雨が降ってきまして、ステージ上はビショ濡れであります。お客さんも雨に耐えながら見ていてくれたわけで、申し訳ありません。

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これ、左側にかすかに見えているのはハンバート・ハンバートさんのお二人ですね。
「何でこんな酷い写真しか無いのだ?」
ハイハイ。いつものアレですよ、「猿人」カメラ、どこに置こうか、後でどっか適当な場所を選ぼう、と思っていたのですが、何かに気を取られていて忘れてしまってたのですね。
で、アンコールの段になって、しまった!ここに置きっぱなしだ!と気づいて、どうしようか、と迷ったあげく、何とも失礼な話ですが目の前のお客さんに、すみません、適当で良いので撮っててくれますか?とお願いしました。確か、タケダさん、とおっしゃられていた様な。

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ありがとうございます。きちんとステージの様子が見えます。

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赤い人が弾いているのもしっかりと見えました。更に何と終演時には・・・

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こうして大宴会の会場をグルリと回したパノラマ撮影までして頂きました。
タケダさん、ありがとうございました!

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そして、いよいよ夜はウチアゲ!晴れていれば会場は野外なのですが、あいにくの雨、ここ会津山村道場は、元々は農業の教育施設だったこともあり、こんな大きな教室の様な部屋もあり、ここでスタッフ、出演者揃って大団円です。

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ボランティアの皆様の手作りの料理と、地元産ワインに舌鼓を打ちながら一挙に盛り上がってまいります。

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毎年お世話になっている主催のコアメンバー、T海林さんが北海道に転勤になって友達がいなくて寂しい、こんなに知人に囲まれたのは久しぶりです、と泣きそうになっているので、「泣クコトハナイ、バー・ハイーアニイケバ、トモダチガデキル」と宮沢賢治の様なアドバイスをしてあげたり、いつもウチアゲで一緒になる地元の方にカバンをもらったり、いつも通り途中からは誰にも頼まれないのにギターを持ってステージに上がり色々な曲を演奏しまして、すると初めてお目にかかるラップの方々のパフォーマンスが始まりました。

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画面左から、ラッパーの環(タマキ)ROYさん、ジャンベのユザーンさん、ラッパーの鎮座dopeneSsさん、とまったく初対面の方々でしたが、何しろこちらは酔って勢いづいているので、やったことはありませんが、何かラップぐらい出来んじゃね?という気分で、乱入してしまいました。

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結果はラップなのか吉幾三なのか良く判らないものとなってしまいましたが、こうして若い方々にも温かく迎えられて、楽しい大宴会を終えることが出来ました。ナマステー!

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そして翌朝、いつもの南会津の恵みの塊の様な朝食を堪能してから、主催のI十嵐さんとT海林さんと一緒に記念撮影。この大宴会、何と素晴らしいことに65歳以上は入場無料だそうですが、そうなると吾妻や牧さんは数年後にはノーギャラか?? それでも構いません!また絶対に来まーす!

2018年5月19日(土)
辻堂・ビストロ辻庵

吾妻 光良変形トリオ

吾妻光良(Vo,G) 牧裕(Bass) 早崎詩生(Pf)

約一年ぶりの辻庵さん、前回は18:30開演という
ことで、我々も慌しく辻堂の地から中央線方面まで
戻らなければなりませんでしたが、今回は30分ほど
早まりました。5月ですし明るいうちから飲み食いを
始めるってのもいいですよねー。(そだねー)

ビストロ辻庵さん フェースブック

「辻堂は、思っていたより遠かった」というのが、主に中央線沿線をベースに活動してきた我々が昨年この地を訪れた時の、偽らざる感想、というヤツでしょうし、その時のお店のマスターTさんも、中央線とはこりゃまた遠いですね、という反応でした。そんなこんなもありまして、いくら何でも午前様で帰るのは避けよう、ということで18時開演、と昨年よりちと早めの時間帯を設定してもらった今回の辻庵ディナー・ショー(?)、ご覧の様にリハの最中は本当にまだ真っ昼間全開です。

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ですのでリハが終わり、たしなみに出たのも16時半過ぎ、これはデニーズとかに入るしか無いか、とあきらめかけていた時に支度中の串揚げ屋さんの前を通りかかったので、10分ほど早いですがヨロシですか? と尋くと快諾して頂けたので、そこで一時間弱お世話になりまして、旅行先で親切にされた旅人の様な気分になりました

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さて、前回よりも早い時間からの開演にも関わらず、多くのもと湘南ボーイ、もと湘南ギャル(失礼)の方々にお越しいただき、ほぼ定刻でライヴはスタート。まあ、ディナー・ショーといってもいつもとそんなに雰囲気が変わるわけではございません。吾妻のこの日のギターは、3~4年前の正月にホロ酔いで楽器屋さんで買ってしまったスクワイヤー製ジャズマスター、29,800円です。こう見えても意外に重いギターでして、kgあたりの価格で考えると相当おトクな一品です。

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遠方の地ですので、どなたからも写真をいただけない、という可能性もあるので、いつもの自撮りの猿人も持って行きましたが、意外に良いアングルで撮れております。数打ちゃ当たる、ということですかね。

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いい気になって二部は逆サイドに置いてみましたが、こちらはちと無理があり、牧さんの譜面台が画面を大きく塞いでしまいました。

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何しろ一応ディナー・ショー的しつらえ、ということで演目もなるべく食べ物に関係のある曲を取り上げようとしたのですが、そんなにそのテの持ち曲があるわけではありません。リハの時にマスターのTさんに
「Tさん、去年ジャンバラヤって・・・」
「ああ、演ってくださいました。」
「そうかあ・・・、アリゲーター・ミートは?」
「あ、それも演ってらしたと思います。」
「ら、ラム&コカコーラ、は?」
「覚えてます覚えてます。」
もう八方塞がりですので、ダブりを承知で演目を進めていきましたが、さすがに若大将を生んだ湘南、心の大きいお客さんが多いのか、非常に温かい声援に包まれて、ジジイ達も楽しく過ごすことが出来ました。

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そしてアンコールでは、いつものトルバドール・タイム、もはや首からぶら下げるミニ・アンプも堂に入ってきました。そういえばベッシー・ホールでのマスターと、こんな会話をしました。
「はあ、アンプ、首から下げるんですか。」
「そうなんですよ、腰とかだと聞こえなくて」
「何か珍しい格好ですね。」
「山岳救助犬みたい、と不評なんですけど」
「あはは、ウイスキーね。でもあれ嘘なんですよ。」
「え?救助犬のウィスキーが、ですか?」
「そうそう。ウィスキーなんか鼻先にぶら下げてたら匂いが強すぎて人間がどこにいるか、なんて判らないそうですよ。」
一応、雪国の北海道の方が言うことなので信じましょう。

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そして赤い人も、今年になって導入したピアニカ、だいぶこなれてきましたので、縦横無尽に店内を歩きまわります。

T_AN_6

そして大団円はこんな感じ。何か、とてつもなく間抜けな感じがしますが、まあこんなもんでしょう。またいずれお邪魔します!

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danraku

2018年5月12日(土)
札幌ベッシーホール
Beggar’s Harlem Presents

吾妻 光良トリオ Plus 藤井康一

吾妻光良(Vo, Gtr) 牧裕(Bass)岡地曙裕(Drs)
藤井康一(Vo,Sax,Ukulele)

二回目となりますベッシーホール、今回は日本のジャイヴ王、藤井君を迎えてのライヴとなります。
ライラックの香りが漂う春の札幌に全然似合わないガチンコのジャイヴ合戦となる予定です。

18:00 open / 19:00 start
料金:チャージ+1drink 前売¥5,500/当日¥6,500

(問)BEGGAR’S HARLEM 011-233-0555
(メール) beggars@camel.plala.or.jp

ベッシーホール ホームページ

「東京 札幌 距離」でググると1153.7km、福岡で1096.4km、別府でも1129.7km、ですから我々の活動範囲としては、最も遠方ということになる札幌ですが、調べてみると前回来たのは昨年の6月24日、何と一年経っていないうちに再び呼んで頂けた、というのは本当にありがたいことです。しかも今回のツァーは我々3人に加えてたまたま北海道をツァー中のミスター・マクヴァウティ・藤井をお迎えしてのトリオ+藤井公演、富良野から札幌にやってきた藤井君も交えて一時間強のリハを終えてたしなみに向ったのは、その昔、「神経質な鶏」というブルース喫茶をやっておられて、全盛期は札幌にそうした音楽系のお店を何店舗も展開されていた「梶原コンツェルン」の梶原さんの営む狸小路の”ベティー”。余裕があれば写真の一つも撮っていたのですが、曲順を考えるのに一生懸命で忘れてしまいました。そうですね、写真といえば、またまた他人様の手をわずらわせるのは良くないのでいつもの自撮りカメラを持っていきましたが、

2018_0512_BESSIE_1

ダメです。ロクなアングルで撮れません。仕方なく今回も主催のK藤さんに泣きついて知人の方々から写真を分けていただきました。

2018_0512_BESSIE_2

ベッシーのステージには、良く見るとマンボウの様な画が飾られているのですが、口を尖らせて歌っている吾妻が何となくマンボウに見えてきます。

2018_0512_BESSIE_3

ご覧の様に、客席は満員御礼、という感じで本当にありがたい限りです。藤井君には一部の5曲目から参加してもらいましたが、楽屋口の階段上からサックスを吹きながら降りてきていただきました。

2018_0512_BESSIE_4

吾妻のギターは今年二回目の投入となる、イタリア製のゴヤ。何か藤井君との相性が良い様な気がしているのですが、単なる気のせいなのかも知れません。その昔、ジャジー・ジャイヴというユニットで二ヶ月に一度ぐらいは一緒に演っていたこともあり、ほとんどの曲は覚えていますが、それでも懐かしいものです。昔からの仲間というのは良いものですね。

2018_0512_BESSIE_5

そう、そして折角ですのでサックスだけでなくウクレレの演目も何曲か取り上げてもらいました。春の陽気にウクレレの音色、ということで周囲の表情もやわらいで見えます。

2018_0512_BESSIE_6

しかし、そうしたウクレレの演目にこういうアクションが必要なのか、いったいどういう思考回路を経てこういうアクションが表出しているのか、は今後の研究が待たれるところでしょう。

2018_0512_BESSIE_7

恒例のトルバドール・タイム、藤井君にはウクレレを持って客席に乱入していくようにお願いしましたが、ここでも吾妻は妙にロック的なアクションが止まらない様でした。

2018_0512_BESSIE_8

そしてホテルに楽器を置いてから、ウチアゲに行く前に札幌といえば松竹谷、ということでキヨシの店、BAR BAHIAに行って一杯だけ飲んできました。キヨシさんとは来年、とあるツァーの予定もあり、何とも楽しそうな一枚ですが、おっかしいなあ、本当は藤井君も写っている写真があったのに失くしてしまいました。
この後のウチアゲでも、多くの方々にお世話になりました。まったねー、そだねー。

danraku

2018年5月3日(木・祝)
名古屋 地下鉄東山線「池下駅」
BAR ストレガ

ピアノの早崎が1年ぶり帰郷ライヴ!
旧友とのソロ・バトル(?)です。
早崎の赤は名鉄の赤!故郷に
赤を飾ります!

早崎 詩生(Pf)/石田 力(Pf,Vo)

18:00 open / 20:00 start
料金:チャージ¥1,500

TEL:052-752-0277
MAIL:stregainui@gmail.com

ストレガさん ホームページ
石田さん ホームページ

一年ぶりの池下ストレガでの帰郷ライブでした。120年の歴史を持つ名鉄電車は未だ赤く、我々と同じ1960年に誕生した東山線の池下駅ホームは未だ狭く、東山公園では恋人同士でボートに乗ると別れるので止めたほうがいいと未だ言われ、変わらぬ名古屋に心が踊る中、ソロだけじゃなく同窓石田君とピアノ弾きました。

strega_2018_1

引用:名鉄HPより

strega_2018_2

最近、病みつきになっているピアニカでの客席徘徊です。曲は石田君の歌う「俺の孫(原曲:Isn’t She Lovely)」で歌詞は簡単、「オレノマーゴー、カワイイーネー」です。

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そこは同窓。付き合いは心得てます。カウンターの中、マスターの仕事場にまでお邪魔してスミマセンでした。マスターのご好意の呼びかけでたくさんのお客さんにお集まりいただき、満員御礼ありがとうございました。名古屋の皆様、また、お邪魔しますのでその折にはよろしくお願いします。

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トリオ+1・春の大阪弾丸ツァー!

2018年4月28日(土)
梅田アズール

吾妻 光良トリオ+1

吾妻光良(Vo, Gtr) 牧裕(Bass)岡地曙裕(Drs)
早崎詩生(Pf)

前回は雨模様の晩秋にお邪魔しましたが、今回は
春爛漫の季節となりました。春らしい曲を多数用意
する、かどうか判りませんが、お洒落なジャズ・バー
ですし、それなりに頑張らねばと思う今日この頃。

17:00 open / 18:30 start
料金:チャージ¥4,000 + drink/charm?¥1,000

アズールさん・スケジュールページ

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2018年4月29日(日)
堺ブルース・フェスティバル

吾妻 光良トリオ+1

吾妻光良(Vo, Gtr) 牧裕(Bass)岡地曙裕(Drs)
早崎詩生(Pf)

初めてお邪魔いたします、堺ブルース・フェス。
ブルース・フェスということで、前日のジャズ風味
とはまた違った取り組みをしてみようか、とも思う
今日この頃です。

我々の出番は17:00からに決まりまして、
場所はMinaさかい(堺市市民交流広場)
堺東という駅から徒歩五分、屋外無料、
会場内飲食ブース有り、雨天決行だそうで
あとはもう、早崎さんが今年も雨男なのか
どうか、それにかかっていると申せましょう。

堺ブルース・フェス  ホームページ

齢を重ねてはいても、なかなか教養はつかないもので「弾丸ツァー」というのはロクに宿泊もせずに予定をドドッ、とこなしてそのまま帰って来る、という旅行のことだ、というのを知らずに書いてしまいましたら、その齢でそんなことして大丈夫なのか、と心配された方も一部にはいたとかいなかったとか。大丈夫です、きちんと同じ宿に二泊致しました。今回、我々四名がこの梅田~堺ツァーを観光、もとい、敢行している時、たまたまバッパーズでアルトをお願いしている小田島先輩も奈良~京都辺りに公演に来ているという話で、

odjm_mail

関西地区の現地案内役をしてくれている謙ちゃんにイザナワれるままに新大阪から電車を乗り換え、地下街を右往左往しているうちにやって参りました、二回目のアズール。前回は雨模様だったのですが、今回はまさに初夏ならではの良い気候、雨男もここに来て汚名挽回です。大阪ではもう定番のゲスト、タンメンもまじえて約一時間のリハを終えました。

azul2018_1

もしも小田島先輩が登場した際の段取りも整えてから、本番前のたしなみに。時間的に一時間強しか無かったののが逆に功を奏したのか、丁度ほろ酔い程度でステージに上がり、無事2ステージをこなしました。

azul2018_2
azul2018_3

アズールは店の外にテラスがあり、そこで飲みながらライヴを見られる、というのが何ともこの季節にステキなシチュエーションでもありますので、アンコールではタンメンを再び呼んで、いつもの吟遊詩人(トルバドール)スタイルで店内を練り歩いて演奏させていただきました。タンメンのご友人がその様子を撮影してくれたものがネットに上がっていますので、このページでもご紹介致しましょう。

https://www.youtube.com/watch?v=ykyEMdk97HI


残念ながら、小田島先輩は先方の時間も長引いて、登場は叶いませんでしたが、とりあえずテラスに席を作ってもらってウチアゲ。日本ブルース界・古参のレイジー・キム大先輩を囲んで、一番若いトミー・井尻ィも交えて日本のブルース界の歴史を学びながら楽しく飲みました。
さて、翌日の堺ブルース・フェスは現地16時入り、20代や30代の頃ならホテルでグウグウと寝ていられるところですが、とても寝られません。結局、三ノ宮にある牧家のお墓に全員で墓参りに行くことにしました。

TO_SANNOMIYA

周りの人々が嫌がっている様子が手に取る様に判るのが、何とも小気味良いものです。そしてお墓参りが終わったら、折角ですからね、グルメ・ツァーです。事前に吾妻が調べていた、三ノ宮の古くからあるお店で「ソバメシ」を食おう、ということになっていたのですが、昼どきで混んでいるため30分以上待つそうで、他に行くことにしましたが、目ぼしい店が・・・・、おおっ!

SAVOY

ジャズ/R&B愛好家なら知らぬ者なし、のサヴォイのレーベル・マーク!カレー屋さんだそうですが、有無を言わさず入店しました。
「こちらのマスターはサヴォイお好きなんですか?」
「はあ、ご存知だっか? いやぁ、初めて言われましたわ、私どもも何のことやらさっぱりワヤで、でもマスターは好きらしいでっすわ。」
いや、カレーは美味しくいただきました。ホテルに戻り、ちと休んで一路堺東へ移動すると、前日アズールに見に来られていた、という親子連れの方と遭遇。

BEFORE_SAKAI

ありがたいことです。会場に着くと、BLUES、と大書された看板をバックにメイン・ステージが。血沸き肉踊るフェステバル風景が目の前に。

SAKAI_KAIJO

楽屋のテントに向かっていくと、弁ブルースで有名なこの近辺在住のROIKIとその友人でブルース喫茶をやっておられるKさんと遭遇、楽屋の中で先ず一枚。

ROIKI

ライヴの方は、こういう街中のフェスではどこもそうですが、終演時間が18時、と割ときっちり決められていて、トリの我々としてはすみだJAZZの再来では無いか、とドキドキしながら待っていましたが、アンコールのワイヤレス・ショーまで含めて正味40分、18時4分過ぎにはすべての音を止めることが出来てめでたしめでたし、でした。

2018_sakai

ちょっと間が空きましたが20時からは、何しろフェスティバルですからホテルでのウチアゲでした。

KANI

こりゃ何だ、と思うかも知れませんが、ツマミにカニがありまして、カニ大好きフリスキーの吾妻としてはずっとカニ、ワイン、カニ、ワインを繰り返しつつ、この日も偶然テラス席でしたので、こんな感じで皆で盛り上がりました。

SAKAI_TERRACE

久しぶりにギター/Voのスパイダー・テツ氏とも会って色々と話しているうちに何か激論にでもなったのでしょうか?

TETSU

まったく覚えておりません。そしてウチアゲ終了後、ホテル内を出口に向かって歩いていくとそこにグランド・ピアノが・・・・。
もうビョーキが止まりませんので一曲披露させて頂きました。もう呼んでもらえないかも知れませんね。

ENC_PF

すっかり良い気分は止まらず、宿に戻ってから昼間のリベンジに「ソバメシ」のある飲み屋さんで二日間の反省会。地元の皆様、お世話になりました。

FIN_UCHIAGE

そして月曜日、帰りの新幹線に乗ってる時に小田島先輩からのメールが。
「笑った。下賀茂神社にて」

TANMEN_ODJM

タンメンと小田島さん、偶然、京都の下賀茂神社で遭遇したそうで、神社ならではの縁結び(コーゾー談) ということでしょうか。

danraku

2018年4月14日(土)
博多・ゲイツ7

吾妻 光良 & The Swinging Boppers

Boppersとしてはこれが三度目となるゲイツ7、記憶は二回分しかありませんが頑張ります!

Open 17:30 Start 18:30

前売り5,000円/当日5,500円 +1ドリンク(500円)

ゲイツ7 スケジュール・ページ


さて、四ヶ月ぶりとなるBOPPERS公演、きちんと調べたわけではありませんが、何だかんだ三ヶ月に一度は活動している様な気がするので、四ヶ月も間が空く、というのは久々に思えます。そんな事情もあるのか、行きの福岡空港から中州までの地下鉄内では各人、いつにも増してやる気に満ちた表情をしている、かも。

2017_04_GATES7_METRO

この日はトランペットの名取さんがドバイに出張(?真偽のほどは不明)のため、代打には写真右側前から二人目の松木理三郎さんをお願いしました。若いから勢いがあります。

2017_04_GATES7_SUSHHIYA_

無事、リハを終えて本番までは約一時間弱、外は結構雨が降っていることもあって、ビルの中の「くら寿司」で本番前のたしなみ。バリトンの三平以外はくら寿司に入るのが初めてで、焼酎に「前割」というのがあるがこれは飛行機の先割みたいなものか?早く飲むと安いのか?と情報が錯綜しましたが、要するにあらかじめ水で割っている焼酎らしく、ふん、大きなお世話だな、と若干不評でした。さて、定刻を5分ほど過ぎて開演。

2017_04_GATES7KTN

地方興行の度に、このページの写真入手に苦慮していますが、今回は別府のK谷さんが見に来てくれていたので一枚頂きました。しかし、毎回毎回甘えるわけにも行かず、ということで買った3000円のカメラ、APEMAN! これを初めてBOPPERSにも投入してみました。

G7_stage1

いや、これが意外にも使える、ということが今回判りました。とりあえず動画撮影モードにしたカメラを早崎さんに渡して、どこでもいいからピアノの上に載せておいてよ、と頼んだだけなのですが、画角の広さと大編成バンドという相性が良いのか、想像していたより、きちんとした画が撮れています。

G7_stage2

しょっぱな、客席から登場してステージに上がってくる吾妻の様子も、さながらBBCの動物ドキュメンタリーの様にリアルに収録されていました。

G7_stage3

二部は逆サイドに座っている三平さんにお願いして、どこか置けそうなところに置いといて、と頼んだらPAのスピーカー上に設置してくれましたが、これもかなりまともな画です。しかし、アンコールになってある誤算が明らかになってきました。アンコールに選んだ曲は”Gumbo de Twitter”、岡地さんのパワフルなセカンドライン・リズムが売りですが、余りにもこれがパワフル過ぎましてですね・・・・、



早回しでお送りしましたが、あっという間に振動でカメラがそっぽを向いてしまいました。
ですので、この後の様子は再びK谷さんに送っていただいた写真しか無いのですが、いつもの様にトルバドール・タイム、おそらく吾妻と三平、冨田がフロアを闊歩していた筈ですが、全体像は良く判りません。

2017_04_GATES7KTN2

さて、こういった地方興行ではありがたいことに、長らく会っていない友人や、小編成のライヴなどでお世話になった方々に数多くお越しいただいているわけですが、別府のK谷さんのご友人の小学生の娘さんが、何と我々のファンだ、と聞いて驚くやら嬉しいやらですが、

G7_SCHOOL_GIRL

何でも日々、小学校の廊下で「♪150から300♪」と歌っている、と聞き、「ダレモワカラナイカラ ヤメロ」という宮沢賢治風の助言をさせていただきました。

2017_04_GATES7_UTAG

そして終演後は、博多ですからね、モツ鍋屋さんであります。本番では「♪たまげたー、モツ鍋にゴキブリ♪」と歌ったりしていたので、食べられないのではないか、という危惧もありましたが、そんなデリケートなメンバーは幸い1人もいませんでした。

2017_04_GATES7_FKOKA

何しろもうみんな大人です。「大人はワイン二本まで」の精神も忘れず、翌朝はスッキリと目覚めまして、空港で大きなウッドベースなどを預けても、まだ若干時間にゆとりがあったので、短い時間を利用して福岡空港の居酒屋でちょいたしなみ。コーゾーさんはその店から出てもどうにも飲み足りないらしく、
「ねえねえ、羽田着いたらライオン行くよ!ライオン! だから飛行機の中で飲むのは禁止だよ!」といつも以上に絶好調でありました。さて、早速ですから預けたウッドベースをどうやって引き取るのか、ちょっとここでお目にかけましょう。

G7_WOODBASS

画面の奥側にある航空会社さんが用意してくれる巨大なケースにベースを入れて運んでいるわけですが、その巨大なケースが出て来ると、何故かつい手を合わせたり拝んでしまいそうになるのは、日本人ならでは、なのでしょうか。

2017_04_GATES7_LION

そして、コーゾーさんの予定どおり最後は「ライオン」での宴会。風邪をひいた近さんとリハのある小田島先輩、ピンチヒッターの松木さんを除いた75%という高出席率の宴席となりまして、遥か昔に富山から早朝便で帰って以来の羽田飲みとなりました。まあ富山の時は連続5時間飲んでいましたが、今回は二時間弱ですから、大人になったものです。

G7_final2
G7_GOHOME

帰りの電車でコーゾーさんは「充実したツァーだった!一泊四呑だ!」と喜んでいましたが、西川さんに至っては、「オレ、朝起きぬけにビール飲んだから、一泊五呑だ。」と告白しておりました。健康に飲めて演奏できるのが、何よりです。
どうでもいいですが、久々のせいか、ちょっち長文でしたな。

2018年3月10日(土)
代官山・晴れたら空に豆まいて

吾妻 光良トリオ+1

吾妻光良(Vo, Gtr) 牧裕(Bass)岡地曙裕(Drs)
早崎詩生(Pf)

晴れたから空に豆まきに来たりして
(当日の天気を保証するものではありません)
ガンガンに鳴るピアノに喜ぶ赤い人が目に浮かびます

18:30 open / 19:30 start
料金:前売¥3,200/当日¥3,500(+ 1drink \600)

晴れ豆さんのスケジュール・ページ

さて、前回お邪魔したのは昨年の7月の晴れ豆ですがとにかく暑かった!というのが印象に残っております。しかし、今回はようやく寒かった冬も終わって、何の根拠が無くても天気ぐらい予言はしてみるものですね、見事に晴れ模様の日となりました。ですので、演目もいつもとはちょっとだけ趣きを変えて春らしい曲を中心に、って別に毎年取っている作戦でしたね、申し訳ない、趣きはほぼ変わっておりません。せいぜい、吾妻の緑色のシャツに春=若草色、というかすかな努力だけでも感じ取って頂ければ、と思う今日この頃です。あ、ギターもイタリア製のゴヤ、というものでいつもよりアート色を強めたチョイスで、ってどうでも良いですね。

HAREMAME_2018_1

しかし、もう一つ頑張ったのは久々に倉庫から引っ張り出した、若草色のエレキ・マンドリン、久々に弾いてみると、複弦楽器ですから和音を弾くとジャイヴで良く使われているティプレにも似た響きが出るのです。学生の頃に良く聞いたレオ・ワトソンの「マンドリン弾きがやってきた」=”The Man With the Mandolin”をニューオリンズ風にアレンジしてみる、というのに挑戦させていただきました。こんな頑張って弾く楽器ではないのでは、という気もしますが。

HAREMAME_2018_2

まあ、そんなこんなもあって、色々と楽器を準備してから駅前に出来たという串カツ田中に飲みに行っているうちにすっかり写真の自撮りを忘れてしまい、二部で急遽仕込んだものの見事に失敗、良くお願いしている寺田家の方々から写真を頂きましたが、客席の位置的に岡地さんと早崎さんはほぼ写らないという位置ですが、どうだったのでしょうか、まあいつも通りだったのでしょうね。

HAREMAME_2018_2A

マンドリンを持った吾妻越しに遠くに見える赤い姿、やはり早崎さんはいつも通りだった模様です。いや、いつもより少し嬉しそうに見えるとしたらそれはマンドリンに喜んでるわけではなく、都内のライヴハウスでは随一鳴る、と言われている晴れ豆のピアノに喜んでいるだけと思われます。ちなみにこの写真はアンコール時の様子で、既に客席乱入用の電池アンプを首からぶら下げています。

HAREMAME_2018_3

そしてお約束どおり乱入。何だ、いっつも同じ展開じゃないか、というなかれ、先ずギターがマンドリンに変わっているところ、そして・・・・

HAREMAME_2018_4

そう、今年からはこちらの方もピアニカで乱入する、というのを定着させようと、目下努力中であります。しかし、何だろう、服が光っているところがエクトプラズムの様に見えるのがちと不気味であります。

Haremame_2018_6

そして、客席内で落ち合う二名、何か全然そういった必要は無い局面なのに、どことなくロック調のイメージをかもし出しているのが不思議といえば不思議です。蛇足ですが、寺田ご夫妻からは、「首からウィスキーをぶらさげている救助犬」みたいだから、アンプを首からぶら下げるのはお勧めできない、という助言も頂いたのですが、現在これを上回るソリューションは発見されておりません。

HAREMAME_2018_5

終演後、帰る直前のひとコマ、ああ、岡地さんいましたいました。いつもと変わりありません。早崎さんは用事があってひと足早く退出しましたので、3人だけの写真となりましたが、なかなかのどかな春の晴れ豆でありました。

2018年3月10日(土)
代官山・晴れたら空に豆まいて

吾妻 光良トリオ+1

吾妻光良(Vo, Gtr) 牧裕(Bass)岡地曙裕(Drs)
早崎詩生(Pf)

晴れたから空に豆まきに来たりして
(当日の天気を保証するものではありません)
ガンガンに鳴るピアノに喜ぶ赤い人が目に浮かびます

18:30 open / 19:30 start
料金:前売¥3,200/当日¥3,500(+ 1drink \600)

晴れ豆さんのスケジュール・ページ

さて、前回お邪魔したのは昨年の7月の晴れ豆ですがとにかく暑かった!というのが印象に残っております。しかし、今回はようやく寒かった冬も終わって、何の根拠が無くても天気ぐらい予言はしてみるものですね、見事に晴れ模様の日となりました。ですので、演目もいつもとはちょっとだけ趣きを変えて春らしい曲を中心に、って別に毎年取っている作戦でしたね、申し訳ない、趣きはほぼ変わっておりません。せいぜい、吾妻の緑色のシャツに春=若草色、というかすかな努力だけでも感じ取って頂ければ、と思う今日この頃です。あ、ギターもイタリア製のゴヤ、というものでいつもよりアート色を強めたチョイスで、ってどうでも良いですね。

HAREMAME_2018_1

しかし、もう一つ頑張ったのは久々に倉庫から引っ張り出した、若草色のエレキ・マンドリン、久々に弾いてみると、複弦楽器ですから和音を弾くとジャイヴで良く使われているティプレにも似た響きが出るのです。学生の頃に良く聞いたレオ・ワトソンの「マンドリン弾きがやってきた」=”The Man With the Mandolin”をニューオリンズ風にアレンジしてみる、というのに挑戦させていただきました。こんな頑張って弾く楽器ではないのでは、という気もしますが。

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まあ、そんなこんなもあって、色々と楽器を準備してから駅前に出来たという串カツ田中に飲みに行っているうちにすっかり写真の自撮りを忘れてしまい、二部で急遽仕込んだものの見事に失敗、良くお願いしている寺田家の方々から写真を頂きましたが、客席の位置的に岡地さんと早崎さんはほぼ写らないという位置ですが、どうだったのでしょうか、まあいつも通りだったのでしょうね。

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マンドリンを持った吾妻越しに遠くに見える赤い姿、やはり早崎さんはいつも通りだった模様です。いや、いつもより少し嬉しそうに見えるとしたらそれはマンドリンに喜んでるわけではなく、都内のライヴハウスでは随一鳴る、と言われている晴れ豆のピアノに喜んでいるだけと思われます。ちなみにこの写真はアンコール時の様子で、既に客席乱入用の電池アンプを首からぶら下げています。

HAREMAME_2018_3

そしてお約束どおり乱入。何だ、いっつも同じ展開じゃないか、というなかれ、先ずギターがマンドリンに変わっているところ、そして・・・・

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そう、今年からはこちらの方もピアニカで乱入する、というのを定着させようと、目下努力中であります。しかし、何だろう、服が光っているところがエクトプラズムの様に見えるのがちと不気味であります。

Haremame_2018_6

そして、客席内で落ち合う二名、何か全然そういった必要は無い局面なのに、どことなくロック調のイメージをかもし出しているのが不思議といえば不思議です。蛇足ですが、寺田ご夫妻からは、「首からウィスキーをぶらさげている救助犬」みたいだから、アンプを首からぶら下げるのはお勧めできない、という助言も頂いたのですが、現在これを上回るソリューションは発見されておりません。

HAREMAME_2018_5

終演後、帰る直前のひとコマ、ああ、岡地さんいましたいました。いつもと変わりありません。早崎さんは用事があってひと足早く退出しましたので、3人だけの写真となりましたが、なかなかのどかな春の晴れ豆でありました。

2018年2月17日(土)
新宿レッドクロス “新宿コネクション”

吾妻 光良トリオ

吾妻光良(Vo, Gtr) 牧裕(Bass)岡地曙裕(Drs)
with  ハッチハッチェルオーケストラ/ズクナシ

東新宿のちょいロックな小屋にお邪魔します。
共演は、以前名古屋からの帰りに3人席に4人
で座って飲みながら帰ってきたハッチさんと、
数年前、渋谷で共演して以来のズクナシさん。
人見知りな我々、新宿というとドキドキします
が、知り合いがいると安心できますね。

18:00 open / 18:30 start
料金:前売¥3,000/当日¥3,500(Drink別)

紅布(Red Cloth) ホームページ

「おう、ハッチ久しぶり!」
「これはアニキ達、お久しぶりでやんす」
これではその筋の方々ですが、まあ表現は違うものの久しぶりに会ったハッチ氏、見た目にはちとそぐわない、先輩をおもんぱかる丁寧な心遣いを感じる再会となりました。3年ぶりぐらいなのかなあ。
「痛風はどうよ?」
「あ、1月に出ました。アニキ達は?」
「俺ら、ずっと薬飲んでるから平気。」
こんな病気ネタから始まり、バカ話に興じるうちに我々のリハも終了、ズクナシさんのリハをチラと見て、それではたしなみに行こう、参りましょう参りましょう、と東新宿の街に繰り出しました。
「前はここに飲み屋があった様な・・・」
「再開発が進んじゃったからなぁ。」
「おい!まだあるよ!奇跡だ!」

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以前、レッドクロスに出た時にたしなみに行った飲み屋さんが、まるで高層ビル街の片隅に咲く一輪のスミレの様に(?)営業しているではないですか。よし!ここしか無い!と入ろうとしたら、開店までまだ18分あるということで断念。表通りに出ると、名古屋で有名な手羽先の「世界の山ちゃん」があり、そう言やあ、初めてハッチに会ったのも名古屋だったなあ、と追憶の名古屋飲みに突入。

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ワイン一本980円、という超コスト・パフォーマンスもあって、短い時間でしたがすっかり盛り上がってしまいました。お向かいに座っていたランデブー中のお二人さん、写真を撮っていただきまして、ありがとうございました。

SHIN_CONN_2

さて、お店に戻ると一番手のズクナシさんが始まったところ。ズクナシさんとは渋谷のイベントでご一緒して以来ですが、いやあ、バンドとして無茶苦茶タイトになっていてビックリ!後ほど聞いたら、産休などで休業期間はあったものの、その前は年間140本というライヴをこなしてきているだけでなく海外ツアーも敢行し、現状は子育て中にも関わらずジジイ達を軽く10本以上は上回る年間40本以上のギグ数をキープしているということで、頭が下がります。

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皆さん、見てください、このエミさんのエミ反り、いや、エビ反り!凄いですねー、さすがロック・ハウスですからねー、ロックですねー。ジジイ達が真似したら三日三晩寝込むこと間違いなしです。ちなみにこの凄いシャッター・チャンスでお判りの様に、今回のほとんどの写真は、Boppersの写真とロード・マネージャーでもお世話になっている田辺の龍ちゃんに提供して頂きました。猿人じゃあ逆立ちしても撮れません。

SHIN_CONN_4

しかし、こうなると我々も負けてはいられません、そんなに体力も使わずに何とかロックっぽく見せる方法は無いだろうか、と模索した結果、「ちょっと難しそうな顔をする」というのが良いのではないか、と判断したところ、こんな写真になってしまいました。ロックと言ってもプログレ系でしょうか。ちなみにこの日の一曲目のインストは、ジプシー・スウィング系のインストでしたが、途中、ハッチ氏を讃えて彼の名曲「花束とメロディ」を挿入歌として歌わせていただきました。

SHIN_CONN_5

なかなか、若い方々からも受け入れられてリラックスした我々、ステージで杯を酌み交わす姿は、ロックというよりは村祭りの様相を呈しています。

SHIN_CONN_6

最後はハッチ・ハッチェル・オーケストラ、長ぇーーっ!というハッチの顔が良いですね。彼らを見るのは久しぶりですが、何と昨年は40曲を書いたり、テレビにレギュラー出演したり、となかなかな一年だったらしく初めて聞く曲も多く、独特のちょっと不思議でイカサマっぽいハッチ・ワールドを堪能いたしました。右端のアコーデオンの女性は前のハッチ楽団にも在籍していて、強烈に記憶に残っているのですが、どうしても彼女の歌っていた曲が思い出せず、リハの時にこんなやりとりがありました。
「ハッチ、彼女歌ってるよね?」
「はいはい、やってますよ」
「何て曲だったっけ?『プレミアム・フライデー』?」
「違いますよ!『ハングリー精神』ですよ!」
もう無茶苦茶な記憶力です。

SHIN_CONN_7

そしてこの写真でも判る様に、以前よりもロック度が増しています。たまたま仕事場が近くて見に来ていた、ブルース・ギタリスト/評論家の小出先生もウヒャウヒャ言って喜んで見ていました。

SHIN_CONN_9

アンコールは何と全員でステージに上がり、ハッチの発案で「蛍の光」を熱演。雰囲気はもうロック!ですね。
「蛍の光、ってスウェーデンスコットランド民謡なんですよね。」
「へえ、そりゃ知らなかった」
スウェーデンスコットランド人も閉店のBGMに使われるとは思ってもいなかったでしょうね。一体全体どうして閉店のテーマに使われる様になったんでしょうね?」
「ハッチ、その前に卒業式だから」
「あ、そうか」
サウンド指向のハッチには、モノの道理が良く判っていないところがあります。吾妻のこの日の新発見は、蛍の光とサム・クックの”Bring It On Home To Me”が非常に似たコード進行をしているということで、これは今後どこかで使えますな。

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ウチアゲではズクナシのエミさんと同じテーブルに。吾妻が何故こんなにカレーうどんに驚いていたのかは今となってはすべて謎のままです。

danraku

2018年2月16日(金)
中野ブライトブラウン
プレミアム・フライデー企画

アンデーが好きな曲を吹く夜

アンドウケンジロウ(cla/sax fromカセットコンロス)
吾妻光良(Vo,Gtr) 牧裕(エレキBass)
岡地曙裕(Drs) 早崎 詩生(pF)

今年も演ります、もはや死語(?)と化したという話もあるプレミアム・フライデー企画。
初回は関東随一の唄心を持つクラ/サックス 吹きのアンデーが吹きまくります!

19:00頃 open / 20:00 start
料金:前売¥2,700 + 1Drink 以上

ブライトブラウン・スケジュール


プレミアム・フライデーと申しましても、そんな午後3時とかに勤務先をドロンできる様な人ばかりではなく、というよりせいぜいいつもより30分ほど出て来れればラッキー、という方も多いでしょう。我々も例外ではなく、ブライト・ブラウンに入ってから客入りの時刻までの1時間で、アンデーのやりたい曲をすべてリハしないとなりません。
「おい、何からやる、何から」
「ええと、今譜面台に乗ってるこれから」
「これってどれだよ」
「いや、だからあれ」
と混乱の極みのなか、いったい全部で何曲あるのかも定かではない状態でとりあえず全曲さらい終えて開場5分前、一応、年功序列で若いアンデーだけは立ちで、その他のジジイ達は座り、といういつも通りのセッティングで20時に開演となりました。

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世の中には色々なバンドがあるもので、我々はある意味スクエアといいますか、開演までには当日のすべての曲順が決まってないとどうにも居心地が悪いのですが、一方でローラー・コースターの小出さんの様に、その場にならないと何の曲をやるか自分でも判らない、という人もいたりします。で、この日も我々としては決めたいところですが、曲順を決める時間的余裕が無いことに加え「アンデーが好きな曲を吹く夜」ということは「アンデーが好きな曲順で吹く夜」でもあるわけで、ある程度アンデーの意向を尊重する必要もあるわけです。おい、じゃアンデー、一曲目と最後だけ決めとくから、あとはステージでやりたい曲を伝えてくれ、あい、オッケーです、ということにあいなったのですが、実際にやってみると、いったいどの曲を演ってないのか、あと何があるのか、がまるでわからないため、こんな具合に曲のリストを見せながらの進行となりました。ちょっとカラオケっぽくもあります。

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そしてこのプレミアム・フライデー企画、吾妻と牧さんはこのブライト・ブラウンの楽器を使わせて頂いておりますが、企画立ち上げ当初の約1年三ヶ月前に変えて以来、一度も切れていなかった弦がついに切れました。しかし、こういうこともあろうか、とカバンの中には替えの弦を入れておりますので、しっかりと一曲の中で張り替えることが出来ました。

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アンデーといえば、やはりバンバンバザールの頃から今のコンロスに至るまでどうしてもクラリネットのイメージが強い、という方も多いと思いますが、この日はテナーのブロウも大炸裂。アンコールの一曲目は、そのブロウ・テナーの大有名曲、ビッグ・ジェイ・マクニーリーの「ディーコンズ・ホップ」、最初は手拍子とテナーだけで始まります。我々も嬉しそうですが、左端で見ている富山さんも嬉しそうです。

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途中からサビに入ると我々の伴奏が加わりますが、吾妻は何かを歌っているわけではありません、ギャー!と言って騒いでいるのです。そういう曲なのです。

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そして勢いが止まらなくなったアンデーはそのまま客席に流出、じゃねえや、乱入。

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満場の拍手を浴びながら客席を練り歩き、大団円を迎えました。

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奥さんの目撃談によると、家でこんなに熱心に譜面を書いているアンデーは見たことが無い、という話でしたし、翌日届いたアンデーのメールにも
「慣れないブロウのせいか唇やら顎やら首やら腰やらうっすら痛いですが、それもまた心地よいです。」
という記載があったぐらいで事前準備も当日の力の入り方もなかなか凄い企画でした。ということで一回で終わらせるのは余りにも勿体ないので、またどこかでやるか、という画策が既に始まっている、とも聞きます。その際はまた宜しくお願いします。

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2018・近畿縦断ツアー!

ツアー初日:2018年2月10日(土)
和歌山 OLD TIME

吾妻 光良トリオ+1

吾妻光良(Vo, Gtr) 牧裕(Bass)岡地曙裕(Drs)
早崎詩生(Pf)

2018年初頭を飾る近畿縦断ツアー、初日は
初めて訪れる和歌山です!オープニング・
アクトには、”ドロドロ・バター”でお馴染みの
マサ・タケダさんの楽団、トリオ・ソ・ブランコ
にトミー井尻氏、更に女子だけのバンド(?)
Wayward Girlsをお迎えしています!

18:30 open / 19:20 start
料金:前売¥3,500/当日¥4,000(1drink別)

OLD TIME スケジュールページ

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ツアー・ファイナル:2018年2月11日(日)
大阪 Mother Popcorn

吾妻 光良トリオ+1

吾妻光良(Vo, Gtr) 牧裕(Bass)岡地曙裕(Drs)
早崎詩生(Pf)

2018年初頭を飾るツアーもついに最終日、
以前、サードストーン・バンドさんと対バン
で出て以来、二度目の出場です!
若い友人のトミー井尻ィ氏と対バンです!

17:30 open / 18:30 start
opening act 井尻昌孝 & The Loose Hepcats
料金:前売¥3,500/当日¥4,000(1drink別)

マザー・ポップコーン HP

「和歌山~大阪か!近畿縦断だな!」
と盛り上がった我々ですが、実はOLD TIMEに来たことがあるのは岡地さんだけ、なおかつクルマでしか来たことが無いので土地勘ゼロ、残る3人は和歌山に来るのはこれが初、というわけで位置関係も良く判っていません。

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一応、小学校でも中学校でも日本地理は習っている筈ですが、頭で描いていたツアーの移動行程はA、しかし正解はB、と余り縦断感はありませんでした。しかも慣れない特急に乗ってきたせいか、吾妻はライヴハウス二軒への、そして井尻ィさん、マサさんへの東京土産4点をすべて電車内に置き忘れてきてしまいました。そしてオールドタイムに入り、順調にリハも終わり土砂降りの中ですので楽屋でコンビニの酒とツマミをたしなみつつ待っていると開演。先ずオープニング・アクトはWayward Girlsのお二人。

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ちょっとマリア・マルダー風のサウンドの女性デュオで、ギターの方のフォーク風のスリー・フィンガーの指さばきは、吾妻の3倍ぐらい達者でした。続いてはマサ・タケダ率いる、トリオ・ソ・ブランコ+トミー井尻ィ氏。

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迷曲(?)「どろどろバター」をはじめとしたマサ・ワールドに井尻ィ氏のジャンピン・ギターが絡む、というなかなか見ごたえのあるステージでした。ドラムの方の若々しいナウなビートと弾き語りをやる中で独自に身につけたというマサ氏のベース付サイドギターが見事なコンビネーションでした。そして我々は3番手。

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初めて呼ばれた和歌山、ということでジジイ達、嬉しそうですね。ちなみに今回のツアーは写真の自撮りをすべて断念し、若い方々にすがりましてマサさんと井尻ィさんから沢山送ってきて頂きましたので、折角ですから一名ずつ見て参りましょう。

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オールドタイムには、生ピアノがある、ということで喜んでいた赤い人ですが、アップライト・ピアノなのでどうしても顔が見えにくいのは仕方ないです。その反動なのか、翌日のマザー・ポップコーンのエレピの配置は、よりお客さんから顔が見やすい様に、という角度に自らセットしておりました。

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いつもと変わらない(?)様に見える牧さんですが、よーーく見ると目をつぶっている様ないない様な・・・。

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そして、まだシャツが濡れていないからでしょうか、普段だと「海の生き物」然とした岡地さんもこの日は「森の生き物」的です。

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そして吾妻のこの表情は何でしょうか?説教中なのでしょうか、麻生財務大臣の物真似でしょうか。

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そしてライヴの終盤は恒例のトルバドール・ショウ、初めての地ということで周りの視線もちと冷たいのかな、という様なことを現場でも感じておりましたもので、

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より和歌山の皆さんに溶け込むべく、客席に座って弾いたりもしてみました。交流は大切ですよねー。そして交流といえばウチアゲ。

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Wayward Girlsの皆さんやマスターも含めてお座敷居酒屋でお疲れさま。酔いすぎることもなく、楽器を置き忘れることもなく、無事に宴を締めくくりました。

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そして翌日は大阪本町のマザー・ポップコーンに4時入り。おい、どうする?時間空いちゃうよな、和歌山城行く?加太、とかいうところに行く?と諸々の案も出たのですが、一旦大阪に出て久々の、おそらく名古屋でひつまぶしご飯を食べて以来のグルメ観光ということで、

JIYUKEN

有名ななんばの「自由軒」に。ああ、久々の自由軒で大満足!というHさんから、特に何ということも無いかな、というMさんまで人それぞれの感想でした。
さて現場に入り、チェックイン、リハを済ませると秋のとあるイベントでお世話になる、有山じゅんじ先輩とたしなみの席に。昔話や噂話で散々盛り上がりましたが、ああー、写真撮るの忘れたーっ!そしてお店に戻ると既にオープニング・アクトの井尻ィさんのLoose Hepcats さんの演奏が始まっていました。曲はワイノニー・ハリスの”Oh,Babe!”

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全員のコーラスもバッチリ、アレンジもバッチリ、という井尻ィさん達ですが、実は井尻ィさんの後ろで見えない、一番左側のトランペット吹きは80年代前半に吹き込んだBoppersの一枚目でも吹いてる”松ブー”です。若いメンバーに混じって吹いている松ブーに「ジジイ、頑張れ!」と声援を送る我々でした。

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この日は関西のジャンプ・シーンのフィクサー、とも言われる中村さんが一曲ゲストで入って、ルイ・アームストロングの”Life is so peculiar”をご披露。写真は吾妻が撮ったので、またまたボケていますが。

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我々の出番では、先ずマサ君を迎えて、”Swingin’ on the Moon”、途中でマサ君の”どろどろバター”を挿入歌として使用させて頂きました。

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そしてニューオリンズでこの曲を知らない、というヤツがいたらそれはもぐりだ、と言われるほどご当地では有名らしいファッツ・ウォーラーの”If You’re A Viper”を歌っていたら、突然有山さんが乱入!ごめんごめん、ワシも歌っとるんや、と後で言っておられましたが、有山さんがもぐりのわけはありませんから、きっちり歌詞も知っておられるのです。

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さあ、そして関西といえばこの人!福嶋”タンメン”岩雄氏にも二曲ほど歌っていただきましたが、この日の”Nobody Knows”の凄かったこと!ソロが終わって、日本語で歌い始めた途端に、あたかも風で霧が晴れていく様な感じで会場の雰囲気が一変していくのが感じ取れました。タンメンは凄いです!

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そしてアンコールに向けて何やら大掛かりなセット替え・・・。

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そう、アンコールはLoose Hepcatsとトリオ+1が双方ステージに上がって、何とドラム、ベース、ピアノも途中で入れ替わる、という企画でした。一部、ピアノのところでは、Looseの女性ピアニストが早崎を色仕掛けで罠にはめよう、という画策もあった様ですが、ギリギリ正気を保っていた早崎氏、難を逃れることが出来ました。

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共演曲は、ジョー・リギンスの”Loosiana”、というよりはBoppersの「高田馬場」井尻ィさんと吾妻の身振りは煮込みが「80円」のところですね。

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そして、終演後は有山さんとたしなんでいた大阪の名チェーン店に戻って大団円。よっしゃ!良かったな!という縦断ツアーでありました。

2018年1月20日(土)
山口県湯田温泉 Organ’s Melody

吾妻 光良トリオ

吾妻光良(Vo, Gtr) 牧裕(Bass)岡地曙裕(Drs)

これが二回目のオルガンズ・メロディー、良く
考えたらここも温泉地なのでした!
頑張るぞー!(何をだ??)

18:30 open / 19:00 start
opening act 弱者連合
料金:前売¥3,800/当日¥4,300(1drink別)

オルガンズ・メロディー スケジュール

さてさて、今年二本目のギグは今年初となる東京を離れての興業です。これが二回目の山口・湯田温泉のオルガンズ・メロディー。純正トリオで顔を合わせるのもこの日が今年初ですので、羽田の待ち合わせ場所で新年の挨拶を交わしながら出発カウンターに。
「お、珍しいなぁ、バスで飛行機まで行くのか。」
「タラップで飛行機に乗るなんて何年ぶりだろ。」
「何かアレだな、外タレっぽいよな。」
「ハイ、牧さん、日本のファンの方々に手を振って!」

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なかなかそう思う様な写真は取れないもので、風邪明けのマスクを装着して地味にタラップを上がって行った牧さんでした。
宇部山口空港に着いて、マスターの福田さんとそのバンドのベースの方のクルマでオルガンズ・メロディーに入り、まあ年初ということでいつもよりもタップリ目のリハをやって、一旦ホテルにチェックイン、さあ、温泉だっ!というタイミングでしたが、残り時間と料金と露天風呂が無い、という三点の条件により吾妻は入湯を断念、しっかり風呂を味わったのは岡地さんだけでした。ライヴは福田さんのバンド「弱者連合」からスタート。

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ご覧の様に、大変多くのお客様方にお越しいただいたのは、福田さんの宣伝力ももちろんですが、この「弱者連合」もともとは福田さんと仲間二人で始めたバンドですが、ギター/Voの方が東京に行ってしまい活動休止、今回は久々に山口に戻られての凱旋公演で、しかもトランペットとスチール・ドラムも加わった珍しい編成で、彼らの仲間も数多く聞きに来てくれていた様です、ありがとうございました。で、短い休憩を挟んで我々の出番ですが、吾妻のこの日のギターは、モニター契約という栄誉ある申し出を受けました、キング・スネークのデトロイト・フォー、というギターです。

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「これじゃ、どんなギターか良く見えないじゃないか。」
ですよねー。実は昨年買ったこの「猿人」カメラの余りの画質の悪さに嫌気が差したので、撮影のモードを変えて解像度を倍以上に設定したのですが、解像度はともかくピントが合ってない様に見えます。拡大して調べてみますと、

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やっぱりボケボケです。なかなか使い方、難しいですねぇ。え?何故、今年はこんなに客席をあおっているのか、って?いやいや、あおっているわけでも何でもなくて、この季節にしか歌わない「正月はワンダフル・タイム」という曲の終盤の、
「今年いいことありますように
神社に手を合わそう♪♪」
という部分を歌っているところなのであります。
そして最後は、今年も恒例、ほぼ生音のトルバドール・スタイル、左上のスポットライトの影響で、ボケてはいるものの何か山口湯田温泉の歴史を感じさせる様な味わい深い一枚の写真に・・・、なってないですかね?

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さて、終了後は満杯のお客さん達も家路や飲み路に着かれて、我々も片付けが順調に進み、お店を出られる様になったのは、まだ夜も浅い10時半、吾妻を筆頭にウチアゲに行く気満々であります。

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こうしたゆとりのあるスケジュールは、肉体的にも精神的にも宜しい様で、特に二日酔いになったり、極度な眠気や倦怠感を抱えたりすることもなく、爽やかに朝を迎えた三名で湯田温泉をしばし散策。湯田温泉駅前の伝説の白狐の前で記念撮影。

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これも何か真っ白っちゃけた写真になってしまい、とことん写真運の無い湯田温泉でありました。

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2018年1月13日(土)
国分寺 giee(ギー、と読みます)
吾妻光良変型トリオ
吾妻光良(Vo,Gtr) 牧裕(Bass) 早崎詩生(Pf)

阿佐ヶ谷在住の吾妻、三鷹在住の牧、仙川在住の早崎で新春は国分寺のジャズ喫茶にて、ライヴ初めです!2017年の締めくくりは三鷹、2018年のスタートが国分寺、となかなか中央線から離れられません。離れるつもりもありませんが。

オープン19:00 スタート19:30
¥2500+ドリンクオーダー

オープニング・アクト:国分寺スリム片岡(vo,g)
ギーさんのスケジュール・ページ

さてさて、皆様、明けましておめでとうございます、今年も宜しくお願いします。というなか、2018年のライヴ初めは、これが初回の国分寺のジャズハウス、”Giee”であります。いや、と言っても来たことはあるのです。実は二年ほど前にこちらでジャズ・セッション・デーが催されているというのを知り、ホッピーズの冨山君と一緒にスチール・ギターの武者修行を兼ねて来たことがあるのです。
その時はチャーリー・パーカーの”Confirmation”をスチール・ギターで弾く、というかなり無理矢理な企画に挑戦したらセッション・リーダーの方に、「うーん、何か”ぬらりひょん”みたいなチャーリー・パーカーだな」と言われました。まあ、それ以来というわけですが、そんなこの店を紹介してくれて一緒にセッションにも参加していた小平在住、阿佐ヶ谷勤務の国分寺スリム片岡氏がこの日のオープニング・アクトでした。

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片岡さんはラグタイムと小唄ものの中間を狙った様な曲を、弾き語りで演る、という珍しいスタイルでしたが、演奏時間は10分弱、ちょっと短かったですね。次回はもう少し長めに、またバンドで演るのも聞いてみたいものです。

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そして休憩の後は我々ですが、にしても、そろそろ、この自前の小型カメラの画質にイライラ来始めております。決してこう広い店ではないのですが、そうだなあ、0.3ジロキチぐらいでしょうか、でもそこに30名を超える方々に来ていただき、しかもほとんどの方々に座っていただけたという、なかなかアットホームな良い雰囲気でありました。

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片岡さんに撮っていただいた、より鮮明な写真でチェックしますと、左端の二人はいつもより真剣に譜面を見ている様で、吾妻は何か目が泳いでいます。どうしたことでしょうか。

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この曲間の写真を見てみると、あのね、あそこの進行は違うんだよ、Aメロ一回でサビに飛ぶんだよ、と改めて説明している様に見えます。まあ、年末からほぼ三週間ぶりのライヴ、ということもあって曲を忘れてしまっている、というのと牧君が前日まで風邪で高熱を出して臥せっていた、という影響なのでありましょう。

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そして年が改まったわけでして、我々も十年一日の様なライヴ活動をのんべんだらりと続けているわけにはまいりません。ということで、世の中はAIだICTだ、とハイテクになってきていますので、吾妻も昔から持っているギター・シンセに3,600円で購入したデジタル音源をつないで新たな展開に挑戦しました。が、セッティングの手間や操作性に比して効果が薄い、ということが判明し、今後の活用に早くも暗雲が立ち込めてしまいました。

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そして日本の正月というのもここに来て大きく変わっており「虚礼廃止」ということで年賀状を出さない方も増えているそうですので、我々もこの日は虚礼廃止でステージから降りないまま、二曲続けてアンコールを演らせて頂きました、が、この写真、不思議ですね。明らかに牧と吾妻は演奏しているのに、何故、早崎だけが後ろ向きに立っているのでしょうか・・・?
実はギター・シンセは結果が思わしくなかったものの、我々にはもう一つ今年の秘策があるのです。その秘策とは・・・・? おそらく次回以降の「過去の公演」で次第に明らかになっていくことでしょう。

2017年7月28日(金)
中野ブライトブラウン プレミアム・フライデー

ローレゾ・コンサート「食べ物の歌特集」

吾妻光良/富山ヒロツグ

定期的に開催している吾妻とDrinkin’ Hoppysの富山さん
がお送りするブルース/R&BなどのCDコンサート、
「寒い歌」、「動物の歌」に続き、今回は「食べ物の歌」、
ブライトブラウンもこの日はいつもとちょっと違うメニュー
を一品用意している、という話も聞こえてきます。

open? 19:00頃 /start 20:00頃

?\800 +オーダー

ブライトブラウン 7月スケジュール
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さて、ブライト・ブラウン・プレミアム金曜企画のローレゾ・コンサート、第三弾は食べ物の歌特集。歌詞の聞き取りに始まって、ラズベリー・パイという小型PCへの音源の仕込み、全168ページに及ぶパワーポイントの制作、と結構な手数のかかる企画ではあるのですが、三回目ということに加えて前回から富山君という強い味方に登場して頂いたこともあって、当日若干のゴタゴタはあったものの比較的準備も順調に進みました。そして、冒頭の写真にもある様に、お店のミキさんも南部風フードで迎え撃ちます。左はホルモンの豚の腸、いわゆるチトリン、というもので右はブラック・アイド・ピーズという豆料理ですね。

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そして驚いてはいけません。富山君は私などが束になってもかなわない料理家、料理研究家でしてこの日、チャチャチャ、という具合に歌に出て来るユダヤ料理「クニッシュ」を作ってきてしまいました。写真撮りそこねましたが、ジャガイモのカレー風味の生地をパイ皮で包んだ、焼きコロッケみたいなもので美味しかったです。

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さて、食べ物の歌ですから、当日の演目表もいつもとはちょっと趣向を変えて、ディナー・メニュー風のものにしました。これだけ見て何の曲か、判る人は判るかも知れませんね。

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そして本番、二人とも無茶苦茶に楽しそうなのですが、いや、これ、本当に楽しいのですよ。もともとこういった音楽が二人とも大好きなわけですが、こうやって徹底的に聞き込んだり調べたりすることで、更に曲への愛着が湧くのはもちろん、色々な困難にぶちあたりつつも最後に音源とテキストとして完成し、考えていたことを皆様の前で喋る、無茶苦茶カタルシスがあるんですねえ。これ続けてれば、ボケないかも知れません。まあ、逆に好きなことに拘泥しすぎてボケちゃう、という危険性もあるかも知れませんが。

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一部7曲、二部7曲、というメニューを無事紹介し終わって、アンコールはルイ・ジョーダンやらジェシー・ストーンで有名な「コールスロー」。いつものライヴ同様に途中から「納豆」に置き換えて歌わせて頂きました。終了後は富山君や知人に家族で残った南部料理とクニッシュとワインとで達成感のある打ち上げとなりましたが、富山君は帰路の電車で背後にいた気分悪くなった若者からぶちまけられてすっかり服が汚れてしまい大災難、かと思いきや、家までの道すがらでカブトムシ2匹とクワガタ3匹を捕獲した、という良く判らないカタルシス、いや、カオスな夜だった様です。
また、数ヶ月後に催そうか、と思っております。

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2017年7月15日(土)
代官山 晴れたら空に豆まいて

吾妻 光良トリオ+1

吾妻光良(Vo, Gtr) 牧裕(Bass)岡地曙裕(Drs)
早崎詩生(Pf)

~特に何の日でもなく新盤も出ませんが また晴れ豆で演らせて頂きます~
本当にこう何も無いのですが、また演らせていただけるのはありがたいことであります。

open? 18:30 /start 19:30

前売 \3,200/当日 \3,500 (+1Drink\600)

晴れ豆 HP


さて、まだ梅雨明け宣言もされていないのに都内は猛暑、当初の計画では夏らしくスチールギターも投入して夏っぽい選曲で行くか、とか思っていましたが余りの暑さに断念、ヘロヘロになりながら晴れ豆までたどり着きますと、前々日のメール連絡どおり、16時過ぎに順調に集まってきたメンバー・・・、おや?赤いピアノの人が来ていない?
「あいつ、返信あったっけ?」
「数日前の別件には返信してたけどな。」
「この集合時間は見てないのかな?」
「とりあえず電話してみ。」
電話してもショートメールしても反応無し。
「何か・・・あったのかな?」
「この生ピアノ弾きに来ないのはあり得ないぜ」
「先週も吾妻が来ない時は俺と岡地は、吾妻、倒れたんじゃないか、って言ってたんだけどな。」
還暦近辺になってきますと、そろそろ『倒れたんじゃないか』という心配も現実味を帯びてきます。しょうが無いから3人だけでリハを始めようか、と決断した16時30分、入り口から赤い塊が入ってきました。
「ああ、びっくりした!携帯どうした?」
「あ、かばんの中に入れてて。」
まったく携帯の意味がありませんが、来るなり嬉しそうにピアノを弾き始めます。

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ここ、晴れ豆のピアノはちょっと古いものですが、異常に良く鳴り、更に晴れ豆の店内の丁度良い按配の響き具合もあいまって、ピアノ弾きは大喜びで弾いてしまうのですが、余りに暑いため周りはひたすらゲンナリです。30分程度でリハも終わり、さて、通常ですと中目黒辺りにたしなみに行くのですが、これも猛暑のために断念。結局、近くのピーコックに買出しに行ってさながら学生下宿の様に楽屋で飲むことにしました。ダラダラと飲み続けるうちに、自動撮影スマホの設置も忘れてしまい、結局ライヴの写真は良く見に来て頂いているNさんから頂きました。さすがに一番前ですので大写しのものばかりですが、ありがとうございました。

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そして、終演後は涼しげな店内でプチ打ち上げでございます。また、是非演らせて頂きたいものです。え?ずいぶん今日はアッサリしてる?暑いですからねー。赤い人の写真を見てるだけで暑くなってきますね。

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2017年7月8日(土)
浜松ビスケットタイム

吾妻 光良トリオ

吾妻光良(Vo, Gtr) 牧裕(Bass)岡地曙裕(Drs)

昨年はボーッ、と過ごしているうちに伺えなくなって
しまいましたが、今年は演らせて頂きます! 何とこれ
で、ビスケットタイムも4回目、頑張らないと。え?
普通で良い? っていうのもありますけどねー。

18:30 open/19:30 start

前売 \4,500/当日 \5,000 (ドリンク\500別)

ビスケットタイム HP


特に気張らずに普通に演る、とここに書いたのが無意識のうちに心に染み付いていたのでしょうか。実はこのビスケット・タイムは吾妻大失態の日ともなりました。この日は、まだ東京地方は梅雨明け宣言前ながら、いかにも夏、という快晴/最高気温35.3度の猛暑日。朝飯を食べ終わり、続いて区役所の補助金で感震ブレーカーを取り付けに来てくれた業者の方の対応を済ませ、さぁて・・・、と窓を全開にしてカリプソをかけながら本を読み始めて、ああ、こりゃ極楽極楽、夏にはカリプソが一番だ、とダラダラしていましたら、あれ、いつの間にか携帯にメール着信が。

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え?いったい何だろう?と不思議がった直後、ああっ!ひ、ひょっとして!と思って新幹線のチケットを確認したところ、何と言うことか!新幹線の時間をすっかり一時間間違えており、私がのんぴりと出かけようとしていた時には、既に牧さんと岡地さんは東京駅で10分待ちぼうけを食らっていたというわけです。いやあ、本当に申し訳ない!ごめんなさい!と米つきバッタの様な低姿勢で東京駅に急行し、何とか40分遅れぐらいの新幹線で浜松に入りました。するとその浜松行きの電車の中で高校の同級生のHとバッタリ!
「おお、お前、どこ行くんだよ?」
「あ、オレ、浜松に住んでるKとゴルフ。吾妻は?」
「あ、オレは浜松でライヴ。それじゃ暑気払いでな。」
珍しいこともあるもんだ、と思いながらリハもたしなみも済んで一年半ぶりのビスケット・タイムのライヴ。

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こんな60名近くの多くの方々にお越し頂きました。豊橋からは、森・道・市場とハウス・オブ・クレイジーでお世話になった山本夫妻も来てくれましたが、何とさっき電車で会ったHと浜松在住のK、それに更に同級生のMも!ゴルフをするのは本当ですが、折角だから前の日は吾妻のライヴでもからかいに行くか、ということで来ていた様ですが、いやあ、酔ってたなあ・・・。あれで翌日8時から回れたのかどうか心配です。

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この日は、久々の浜松ということもあり、ちょっと準備は大変ですが吾妻はホワイト・ファルコンもどきの12弦で臨みました。一方、岡地さんがやけにスッキリしているのは、ホテルのチェックインから会場に行くまでの間に(K藤さん送迎ありがとうございました)一時間空いたので床屋に行ってたのであります。そう思えば大した遅刻じゃないという気も、あーっ!ごめんなさい!すみません!私が悪うございます!ハイ!

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そしてアンコールはいつもの様にトルバドール・スタイル。ビスケット・タイムは何か妙に、練り歩き甲斐のある会場であります。

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そしてここもナッシュビル・ウェストさんほどではありませんが、壁には何点かの面白そうなギターがかかっていましたので、アンコールの二曲目はそんな中から一本、楽屋に置かれていたナイロン弦のギターで演ってみましたが、さすがに聞こえない!

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これは別に岡地さん、空を飛ぼうとしているわけではありません。ギターの音が全然聞こえないので、スティックもブラシも捨てて手で叩いて何とか聞き取ろうとしているのですが、全然聞こえねぇや、という笑みなのでしょう。何しろ色々ありましたが、多くのお越しに感謝いたします。で、当然の様に、帰路の新幹線では他のメンバー二人に大変申し訳ないことをしました、と吾妻がウナギや高級ワインなどをふるまった、と聞いています。

2017年12月23日(土)
三鷹バイユーゲイト

バイユーゲイト12周年記念
LIVEアンコールナイト 吾妻光良トリオ

吾妻光良(Vo, Gtr) 牧裕(Bass)岡地曙裕(Drs)

さてさて、楽しく過ごして参りました2017年のライヴ活動もこのバイユーで締めくくりでございます。
三鷹、そこは吾妻の祖父母の家があったり牧さんの住処があったり、岡地さんの・・・・昔の実家からは井の頭線とJRで7駅だったり、と縁の深い土地でもあります。
暖かいバイユーで2017年をしめくくりましょー。

開場19:00 開演20:00
料金2500円(+1drinkオーダー)

バイユーゲイト スケジュールページ

さてさて、我々一派としての年末最終興業はトリオによる三鷹バイユーゲイト、牧さんは先日62歳を迎えましたが、ここバイユーなら重いウッドベースでも大丈夫、何しろ徒歩5分で自宅ですから。ライヴ開始と同時に先日の「猿人」カメラで撮影したところ、おお、広角ならでは、でしょうか、バイユーってこんなに広かったっけ?という画が撮れていました。

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そして、おごそかに始まった2017年最後のライヴ、それぞれに思うところがあるのでしょうか、3人ともいつもより遠くを見つめながら演奏している様にも見受けられます。

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だからと言って、いつもよりクォリティーが高い、とか演奏が丁寧だ、というわけではなくいつもの様にいつものながらのプチ・トラブルは起こるわけでして、この写真は「はい、ドラム・ソロだよ」「え?オレなの?」という今年10回ぐらいは起きた出来事です。

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それにしても「猿人」、映像を拡大するとジャミジャミですな。この日の一部の演目はクリスマスのネタを二曲ぐらい加え、あとは今年手がけてみてちょっと面白かったものなどを取り混ぜて演りましたが、二部は今年最後ということもあり、先ず失敗しないだろう、という鉄板の曲を中心にお届けするプランでありました。滅多に来ない方々ならそれでも良いのでしょうが、足しげく通っておられる常連の方々にとっては、「何だ、またアレかよ」とちょっと食傷気味だったりするのかなぁ、というのが少し心配な材料でした。そんなわけで、二部が始まってしばらくすると「ええい!こんな曲はもう聞き飽きたわ!」とばかりに乱入してきた人物が。あああ、ごめんなさい!いや、見慣れたシルエットだが常連の方ではありません。

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そう、この乱入者はカセットコンロスのアンデーさん。年末ということもあり遊びに来てくれていたところを、無理矢理吹かせてしまいました。

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アンデーの参加によって、聞き慣れたあの曲にもこの曲にも、新しい地平が見えてきます。初めてバンバンバザールで見た時に、
「キミ、君のクラリネットは凄いね!超高校級だよ!」
と話しかけたら、あ、僕もう大学生なんですが、と返されてはやウン十年、今やアンデーも立派な44歳となったそうです。

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それにしてもジジイ達、楽しそうですね。「全日警」のCMに出て来るカネやんのセリフ
「よっしゃ、よかったなっ!」
というのが聞こえてきそうです。ということで、2月のスケジュールに出ると思いますが、2/16(金)のブライト・ブラウンではトリオ+1にアンデーを呼んで「アンデーが好きな曲を吹く夜」という催しが企画されました。

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ということで、2017年、すべての演目が終わった我々、「ナマステー」ムード満載でステージを降りていきましたとさ。

danraku

2017年12月16日(土)
岡山県津山・地味庵

吾妻 光良トリオ

吾妻光良(Vo, Gtr) 牧裕(Bass)岡地曙裕(Drs)

何と、牧さんの本籍地の岡山県・津山にお邪魔します!

牧さんもこの61年間、一度 しか訪ねたことが
無いそう!

ライヴの素敵なチラシ


さて、2017年ラス前のライヴは牧さんがこれまでの人生で一度しか訪れたことの無いという彼の本籍地・津山でのトリオによる公演です。岡地さんは既に3~4回この地での演奏経験があるそうですが、陸路でしか来たことが無く、岡山空港に降りるのは三人ともこれが初めて。今回の企画/招聘は津山で働いておられるNさんという方で、偶然吾妻の中学/高校の後輩、更にバッパーズの三平の姉上のご主人と職場の同僚でもある、というわけで世の中は狭いものですが、その方に空港まで車で迎えに来ていただきました。津山までは一時間半、という結構な移動時間でお手数かけました。そもそも、こういう地方ツァーも主催の方や地元の多くの方々の協力で成立しているわけですが、そんな中一つだけ心苦しいのが、当HPの更新のためにわざわざ写真を撮ったり探したりして頂いている、これを何とかできないか、ということで、以前、スマホでインターバル撮影が出来るアプリを100円で購入したりもしましたが、なかなか据付や操作が難しく使わなくなってしまいました。そこで今回、導入した新兵器がこちら。

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小さいですが、ビデオ・カメラ、しかも3千円台の品物であります。静止画も撮れますが、撮影開始から3時間ぐらいはずっと録画してくれる様なので、これを客席側のどこかに置いておけばHP用の写真なんて簡単に用立てられるのではないか、と考えたわけです。中国製ということもあり、事前にテストしてみましたがちゃんと動きました。まあ、でも名前が凄いですね、apeman=猿人、だそうです。今回の会場は、一階が食事/喫茶の「カフェもりた」その二階がライヴハウスというかイベント会場の「地味庵」となっています。ステージ周りや楽屋には、なかなか面白い楽器やアンプが並んでいてそれもすべて決してこうブランド品というのではなく、安く入手したのだろうな(失礼!)といった品揃えで、店主の森田さんと吾妻、何か近い匂いのするコレクション傾向であります。

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リハを終えて向かった先は、地元の方々でにぎわう焼き鳥屋さん、何も言わなくても次々に出される焼き鳥はどれも大変美味でありました。

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この日のオープニング・アクトは、地元のジャイヴ・バンドRYUJI & HOT CLUB、の皆さん。ベースにアコギにエレキ、全員でコーラス、というたたずまいは正統派ジャイヴ、特筆すべきはベースの方のスラップ(弦をバチバチ叩きながら弾く奏法)を取り入れたスタイルで、バチバチ言いつつもボーン、という柔らかい甘い音が根底にあって、そのバランスが非常に心地良いのです。打ち上げでお話をうかがったところ何と、仕事としてはパティシェをやられている、ということで、なるほど、それで甘いところがあるのかも知れません。後半のCATS & THE FIDDLEの曲が大いに盛り上がりました。

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さてさて、いよいよ我々の出番、ということで演奏前に「猿人」をPAの近くのところに置いて撮影ボタンを押してステージに上がりました。そして家に帰って確認すると・・・、おお、撮れてますね、これで良いんです、これで。

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しかし、演奏が始まる直前になると・・・

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あれ、画面の真ん中にどなたかの腕が入ってきました。ど、どうやらこの方もビデオカメラみたいなものを我々のカメラの前に設置された様でして・・・、結局、今回の映像はこんな具合にすべて岡地さんが隠れたものとなってしまいました。

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頑張って叩いているんです。見えないけど。どれぐらい頑張っていたのか、が垣間見えるのが、この2ndステージ、アンコール前の最後の曲のエンディングのシーン。

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良いですねえ、ロックですねえ、血湧き肉踊りますねえ。まあ、この絵柄の変わらないカメラですがコマ送りなどをすることでその日のライヴを細かく振り返ることが出来る、というのも利点の一つでしょうか。例えばアンコールのトルバドール・ショーの部分を見返すと、ああ、なるほどこうやって客席に出て行っていたのか、といったことを振り返ってより深く詳しく分析できる様になりました。

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だから何なんだ、って余り意味は無いのかも知れませんが。さて、ウチアゲは一階の”カフェもりた”にて、RYUJI & HOT CLUBの方々やお店の常連さんなどと和やかな時間を過ごすうちについ飲みすぎてしまい、先ほどのベースの方が誕生日だ、ということで再度二階に上がってピアノを弾いたり歌ったりしていたらしいのですが良く覚えておりません。そして最後は残った全員で記念撮影。吾妻のこの表情はシャックリが止まらない、という状況なのかも知れません。

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さて、翌朝になりまして今回の津山ツァーのもう一つの大きな目的である、牧さん発祥の地である本籍地探訪の旅。牧さんの亡父が生まれ育った地は、ホテルや地味庵から徒歩約10分のところにありました。約20年前ぐらいに仕事で津山に来た時に、仕事の懇親会が終わり真夜中にタクシーで訪れたことがありますが、陽の光の下でこの場所の様子を見るのは今回が初めてだそうです。
「昔は武家屋敷だったんだろ?」
「いやいや、そんな屋敷というほどじゃないけど、旧い塀はあったな。今はもう壊されて歯医者さんになっているらしい。」
「そちらが本籍の者ですが行きます、って連絡してあんの?」
「さすがに写真撮ってるのを不審に思われたら困るんで、12/17の朝に外で写真を撮っていますが、それはこれこれこういうわけで、というFAXだけ送ったよ。」
「ピンポーン、って鳴らして挨拶すりゃ良いのに。」
「いやいやいや、さすがにそれは。」
「折角だからやってみろよ。『ピンポーン♪ あ、オレだけど。戻ってきたから』とか。」
「スプレーで落書きもいいなぁ。『裕参上!4649!金鹿 とか』」
「意外にブラジルで農園やってたオジさんとか出てこないか?」
前日には周りで好き勝手を言って盛り上がっていましたが、いざ翌朝、快晴なれど寒風の吹きすさぶ中、次のツァーへとバスで向かった岡地さんを除く二名で本籍地を目指しまして、本当に約10分で到着。

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さすがに61と62の大人ですから、そう恥ずかしい真似も出来ず、記念撮影をして帰ってきただけですが、なかなかこう感慨深い記念の一枚となりました。

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その頃、東京では・・・・
2017年12月16日(土)
早崎 詩生 ソロ・ピアノ@
マジカルコネクションvol.67

会場/神保町試聴室

出演/ぼっし、石田力、早崎詩生(吾妻光良&ザ・スウィンギン・バッパーズ)、富山優子、カルアミルク

開場/17時30分 開演/18時

料金/予約3000円、当日3500円
(1ドリンク込み、スナック付き)

お店のスケジュールページ
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後楽園ドーム球場で某アイドルグループのコンサートが開催されている夜で、水道橋駅を降りると娘さんたちで騒然とする中、掻き分けるようにして小屋にたどりつきいつものように弾いて参りました。プロデューサーの山本さんに背中を押され、厚顔無恥にも共演の富山優子さんの楽曲「おんがくのかみさま」をカバー演奏しました。

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エンディングは共演者全員の合奏です。女性たちがピアノやキーボードを弾いている老人たちを心配そうに介護しながら演奏してるように見えるのは気のせいでしょうか。男性の人数より女性の人数が多いステージを経験したことなんか過去一度もありません。歳はとってみるものです。30年前老人ホームの営業で1オクターブしかないカシオトーンを弾いたことなんかが走馬灯のように脳裏をよぎりました。

danraku

2017年12月9日(土)
高円寺・Jirokichi

吾妻 光良 & The Swinging Boppers

ゲスト 福嶋 岩雄(Vo)

Boppersとしての2017年収め、そして福嶋 岩雄の来京第二夜目、ということで古巣の次郎吉に旧友を迎えた夜となります。いつもよりブルース・バンドっぽくお届けするかもなあ。

Open 18:30 Start 19:30

前売り4,000円/当日4,500円 +1ドリンク

Jirokichi スケジュール・ページ


いよいよ、、福嶋”タンメン”岩雄氏の中央線縦断ツアーもファイナル、古巣の高円寺次郎吉に戻りましたが、これは同時にバッパーズとしての2017年最後のライブ、なおかつ今年唯一のクリスマス公演ともなりました。ですので、久々の次郎吉楽屋の集合写真も吾妻だけはクリスマスを強く意識した服装になっています。

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まあ、緑のシャツに赤いネクタイ、更に15年前ぐらいに仕事の夏服用に買ったけれど、いつの間にか恥ずかしくて着られなくなったジャケットを有効活用しているわけで、本人的には非常に良いコーディネートだと思うのですが、周囲の評判はまったくかんばしくなく、ダサい、センスが無い、格好悪い、と惨憺たる評判でした。
そうかなあ、そんなこと無いのになあ、と思いつつ、ステージに出まして、ギターもいつもとはちょっと趣を変えて、雪の色を意識したレスポール・レコーディング・モデル。しかし頭の中で描いていたクリスマス的な想像図とはだいぶ違った見た目になってしまい、むしろ楽屋で話されていた「映画に出てるとしたら最初の3分でコロされる悪役」の様にしか見えないのが残念です。

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一方、クリスマスとは無関係に世間は動いていて、今年もいろんなことがあった一年でした。特に秋から年末にかけては、何かと世間を騒がせた相撲界、我々のレパートリーにも一曲だけ縁の深い曲がありますが、本来ですと『イェー!』で始まるその曲もこの日に限っては『ええぇーー!?』という始まり方で幕を開けました。

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そして、一部の後半では正調インクスポッツ風の手法を現代日本に移植した名取さんの語りが光る「しかしまあ何だなあ」。この日も快調な語り口でした。

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「名取さんは何故ギターを持っているの?」
ハイハイ、よくぞ聞いてくれました。そう、インクスポッツで語りを担当しているのは、ホッピー・ジョーンズ、という人なのですが、この人、ベースの代りにチェロを持ってベースの様に弾いている、という触れ込みなのですが、実はどうにもレコードからはそのチェロの音が聞こえてこない、しかも旧い映画を見てみると音が聞こえてこない、どころか、語りの際には一切チェロを弾くのを止めてただ持ってるだけ、というのが多いのですね。あ、なるほど、こういうことか、と先日酔った時に何人かで話しまして、ということは、たとえ弾かなくても名取さんも何か語りの時に弦楽器を持ってれば、よりインクスポッツに近い語りが出来るんではないか、とそう考えたわけですね。

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まあ、結果としては「よくわからない」といったところでしょうか。

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さて、そして二部になっていよいよタンメンの登場。この日は大編成をバックにキツいアフタービートの初期R&B、快調ジャンプ・ブルース、そして近年始めた日本語化作戦を取り入れたバラードなど、バラエティに富んだ演目4曲を披露してくれました。

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この全員で拍手をしている様な光景は何か、というと曲に合わせて全員で手拍子とコーラスをやっているところですね。曲はラッキー・ミリンダ楽団をバックにワイノニー・ハリスが歌った”Who Threw the Whisky in the Well?”、井戸にウィスキーを投げ込んだのは誰だ?という曲で、小編成ではこれまで何回か演っていますが、このフルバンド仕立てでやるのは今回が初めて。日本でこのアレンジでやってるのは俺たちだけだよね、と話しているうちに、いや、世界でもいないんじゃないか、いや、オリジナルのラッキー・ミリンダ以外はこのアレンジでやったやつはいないんじゃないか、ということはこれが吹き込まれた1945年以来、72年ぶりの再演だ!と自分達で興奮してしまいました。

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さて、楽しく過ごして参りました次郎吉、そして2017年、一応最後ということでアンコールの二曲目は「ほんじゃね」あれ?コーゾーさん、ちょっと還暦で太った?大きくなった?違います違います、この曲ソプラノ・サックスなのでサイズが小さいのです。ちなみにこのときコーゾーさんはやたらと背中が丸くなってしまうのでこの楽器、ソプラノ・サックスではなくウォンバット、とも呼ばれています。

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ありがたいことにアンコールのアンコールまでありまして、最後は「ゴミの日」もう、最近は恒例となってしまいましたトルバドール、転じて徘徊ショー。この日は吾妻に加えて三平さんがフロアを徘徊していました。

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最後に戻っていくのが、何ともショボいので何とかしたいところですが、まあ来年以降の課題ですね。

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2017年12月8日(金)
中野ブライト・ブラウン

吾妻 光良/福嶋 岩雄/田辺 育代セッション

吾妻光良(Vo, Gtr)、福嶋 岩雄(Vo)、田辺 育代(Vo)

以下予定:牧裕(Bass)、田辺 龍一郎(Bass)、早崎 詩生(Apf)

京都のブルース・シャウター、元ファッツ・ボトル・ブルース・バンド、ミッドナイターズ等でお馴染みの福嶋 岩雄の来京第一夜目は、中野のホームクッキンなブルース・バーでのセッション! 迎え撃つは、杉並のブルース/ゴスペル・レディーの田辺 育代!これは珍しい!

19:30 open/20:00 start?\3,000+1Drink

ブライトブラウン・スケジュールページ


さて、日本を代表するスタンダップ・ジャンプ・シャウター、福嶋”タンメン”岩雄氏の久々の来京・中央線縦断ツアー(初日:中野~ファイナル:高円寺)、バックを務めるのは初日は、別ライヴが入ってしまった岡地さんを除いた変形トリオ。それだけでは寂しい、ということで、吾妻とタンメンがブルースにのめり込んでいた頃、それはすなわち1974年~75年ぐらいの第一次ブルース・ブームの頃ですが、当時やはりブルースにのめり込む女子高生だった田辺育代さんもお招きしてのジャンピン・ナイト。お客さんには当時のブルース業界の先輩Y室さんやE口さん、後輩のI藤君なんかにもお越しいただき、「ブルースを聴かない人間は人間ではない」と言われていた時代を懐かしく思い出しながら談笑しておりました。

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しっとりと始まった(?)ドラムレスの編成。昔はこういう静かなバンドの演奏をバックにクラブでカクテルを飲みながら楽しむ、という生活風景も多かった様で、「カクテル・ブルース」とか「カクテル・コンボ」なんていう名詞も今に受け継がれているのであります。ところでこの日は平日なので、参加者はほぼ仕事帰り、吾妻も自前のギターではなく、ブライト・ブラウンでいつもお借りしている謎の銀色レスポールを弾かせていただいてます。

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しかし、そういつまでも静かにしっとりと、というわけにも参りません。何しろシャウター=叫ぶ人、というぐらいです。この日は西武線沿線に住むタンメンの息子さんも見にきてくれていましたが、彼がこんな話をしていました。
「昔、吾妻さんがウチの親父を評した言葉を覚えてまして。」
「え、何て言ってた?」
「『君のお父さんは日本で一番口を大きく開けてブルースを歌う人なんだよ』、って」
確かにその通り。段々、口が開いてきました。

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そんなことを思いつつこの写真を見ると、『うーん、今6cmかな』と口の大きさを計測しながらバックを務めているようにも思えます。

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さて、休憩後は歌姫、育代さんの登場です。ベースは育代さんの曲に慣れている、また当サイトの写真でも大変お世話になっている、バッパーズのローディーも手伝ってもらっている龍さんに交替です。吾妻が彼女を初めて見たのは忘れもしない1975年の青山VAN99ホール、というところでのブルース・コンサート、どんな曲を歌っていたかは覚えておりませんが、当時の知り合いから『彼女が杉並のジャニス、と言われているんだよ』、と聞いたこと、そして当時の若い岡地さんがずーっと、スネアのヘリだけをカッタカッタ、と叩いていたことぐらいでしょうか。人間というのはどうして肝心なところを覚えていないのでしょうね。

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育代さん、本人的には「私、選曲女王なの」というだけあって、この日も良い曲を沢山持ってきてくれましたが、良い曲をただ歌うだけでなく、必要とあらばシャウトする、そういった姿勢がさすがブルース・ブーム育ち、そして杉並のジャニスなのであります。「ええ、私、そんな風に呼ばれてたことないよー」と本人もおっしゃっていたこともありますが、人間は肝心なところを覚えていないので仕方ないのです。

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そして、そうなるとタンメンもシャウトでは負けてはおられません。口もどんどん開いてきました。一挙に12cmぐらいになってきました。

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そして、最後は全員でシャウト、シャウト、シャウト!いやあ、シャウトって本当に楽しいもんですねー、という夜は更けていきました。

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ちょっと強引な合成ではありますが、このライヴがほぼ終わり、という写真にもただのライヴというだけではなく、旧交を温めきった夜、というムードが漂っている気がします。いやあ、友達っていうのも本当に良いものですねー。