2018年10月27日(土) 代々木上原 ル・デパール

吾妻 光良 変型トリオ 秋のディナー(?)ショー

吾妻光良(Vo, Gtr) 牧裕(Bass) 早崎詩生(Pf) 1st stage open 4:00PM start 4:30PM 2nd stage open 6:30PM start 7:00PM

2500円(自由席) +要フード orドリンクオーダー ①Peatix https://azuma-trio.peatix.com ②メール/電話予約(当日受付精算) 【お問い合わせ先・ご予約】 WEB http://nonsuch.tokyo Mail info@nonsuch.tokyo TEL070-4198-2564 辻堂の辻庵さんと並んで我々としては珍しい、ディナー・ショー(?)というか食べ物つきのライヴでお邪魔している代々木上原のデパールさん。これで2回目というか2.5回目というか、0.5というのは別の催しでウチアゲに来たらピアノが置いてあったので弾いてしまった、という程度のことですから、まあ2回目、といった方が正しいのでしょう。 食べ物付きの催しとなると、立ち食いソバじゃないんですから、そう10分とか30分で入れ替えを強いるのも無粋ですので、1時間半弱を2ステージ、と意外なボリュームになりますが、変型トリオの住んでる中央線/京王線からのアクセスは至便で、14時半過ぎという早めの集合もまったく苦になりません。だいたいこの歳になるとそんな時間まで昼寝は出来ませんしね。リハを終えて16時から近所のワインバーのハッピーアワーでビールを飲みながら演目を決めて、定刻通り第一部スタート。 depar2018_1 そう、ご覧の様に結構狭いのです。おそらく最近お世話になっているお店でもこと狭さにおいては随一、ともいえるかも知れません。ですので、リハがちょっと長めに設定されているのも楽器の位置決めに普通より時間がかかるからです。しかし狭い、というのは決して悪いことだけではなくて、仲間の出している音や声、ひいては足音や息遣い、気持ち悪いな、まあ、そういったものももより近くに感じられるため、否が応にも一体感が高まるわけです。そんなこんなもあって、最初は気取って始めたものの、次第に緊張も解けて笑顔での演奏へと変わっていきました。 depar2018_2 何しろ手を延ばせば他人の楽器、というぐらいの距離ですので、つい他人様の領分に入り込みたくなるのも仕方ありません。でもさすがに逆サイドから弾くのは難しいものです。広い世界には、狭い店でこうやって逆側からピアノを弾いてやんや、と喝采を浴びる、そんなショーを日々繰り広げているバンドもあるのでしょうね。 depar2018_3 そんな他人の楽器の領分にズカズカ入り込んでくる様なバンマスは許せねえっ!家出してやるっ!ということではないと思いますが、二部の後半には赤い人が、厨房の奥からピアニカを持ってこんにちわ。マスターの迷惑そうな前傾姿勢が、何とも良い味を醸し出しています。 depar2018_4 終了後は、マスターの手料理でウチアゲる我々ですが、一人黙々と鶏を切る吾妻、この様子はちょっと飲みすぎているのかも知れません。まあ、確かに1日のライヴで30分ずつとはいえ、2回も別の?み屋さんに行ってますもんでね。 depar2018_5 danraku

2018年10月20日(土) 三鷹バイユーゲイト

吾妻光良トリオ

吾妻光良(Vo, G) 牧裕(Bs) 岡地曙裕(Ds)

「10月20日は何の日か知ってる?」 「いや、判らないね。」 「頭髪の日なんだって。10-20で。」 「うっせー!ジジー! おととい来やがれ!」 の様な気軽なエスプリの利いた(?)時間が流れる、中央線地元・南風音楽バーにての定例ライヴです。

open 19:00 start 20:00 料金 2500 (+1 order)

バイユー スケジュール 「えええ、タコ焼きぃ?」 「いいのいいの、今日は何かロックっぽい日だし」 というわけで、慣れたバイユーですから17時にお店に入って、リハを小一時間、何か秋の夜という感じでしっとり、という展開になるかと思っていたら、久々のギター・トリオ、7月の渋谷のクラブ以来という感じの、今日の俺達どことなくロックっぽくね?みたいな感想も抱えつつ、本番前のたしなみは、三鷹駅前のYキ屋さん。タコ焼き三個とビールで400円、というのにつられて、いぶかる牧さんも含め三人ともこのセットを頼んでしまいました。やはり、食うもの食わないと、なかなかロック、というわけにもは参りませんのでね。え? 肉じゃなくてデン粉で良いのか、って? 食ってすぐ燃やすにはデン粉が良いのです。 BAYOU_2018_0 そして開演を迎えたバイユーもお客さんの入りもなかなかロック!な感じです。そうなんです、ガラガラの入りはロックには似合いません。だからロックをジュリーで公演キャンセルです。 BAYOU_2018_1 ロックっぽさを醸し出すには、表情の面でも一定の枠組みを保ってなければいけません。余りニヤニヤ、ヘラヘラしているのはロックではありません。さながら武道館のアリーナを射る様な鋭い視線で演奏する必要があります。 BAYOU_2018_2 しかし、次第に気が緩んでくるといつもの様に、ニヤニヤ、デヘデヘ、的なたたずまいに戻ってしまうもので、気を引き締めて臨もうとするのですが、 BAYOU_2018_3 吾妻以外の二名はロック風味もどこへやら、笑い放題となってしまいました。こんなに笑うこた無いのにな、と思いますが、何を笑っているのでしょうか? 悪口で笑っている可能性が極めて高い一枚、と申せましょう。しかし、初心貫徹、吾妻だけはロック的なアプローチをあきらめてはいませんでした。 BAYOU_2018_4 古くはジミヘンの、いや、ひょっとするとギター・スリムの時代からか、ロック風味と言えば「歯で弾く」奏法は欠かせません。しかし悲しいかな、右手がブレて写っているせいか、ロックっぽいというよりは、げっ歯類っぽい一枚になってしまいました。予想はしていましたが、全般的にはロックというよりは、ご近所っぽい一夜でありました。 danraku

2018年10月13日(土)

吾妻光良&ザ・スウィンギン・バッパーズ 群馬あかぎ公演

もう何年前か忘れましたが、ここ群馬赤城の大間々町の「ながめ余興場」という場所にトリオでお邪魔したことがありました。どんなところか、というと・・・・

nagame_1

いわゆる「芝居小屋」というヤツでしょうか、中を見るとこれまた趣がある、と言いましょうか、

nagame_2

凄いですよねー、花道歩きたくなりますねー、三法を踏みたくなりますねー、え、六方でしたか? シッツレイしましたー。東京から赤城までは東武電車で1時間40分強、季節もよろしくなってきそうな秋の土曜日、散策も兼ねて群馬・赤城まで足を伸ばされてはいかがでしょうか?

開場17:00 / 開演18:00 前売 3,000円/ 当日 4,000円

群馬あかぎ公演 FaceBook 問合せ先:スローハンド 小柴和久       TEL:090-3505-5704 これまで過去39年間、Boppersでお邪魔したことのある東京以外の土地を思い出せる限り並べてみると、帯広、札幌、苫小牧、仙台、苗場、長野、名古屋、大阪、神戸、広島、博多、といろんなところに行ってますが、意外に無いのが関東一都六県。あ、所沢は行ったことありましたが、群馬はこれが初めて。今回は車で現地入りする小田島さん+牧さん組と近さんを除いた9名で北千住に集合して、どこか東欧の雰囲気を醸し出す東武の特急に乗って一路赤城駅を目指しました。何か、このガラガラの貸し切り状態、というのが東欧的な雰囲気を更に盛り立てている様にも感じます。 NAGAME_1 今回は主催者でもあり、赤城で楽器商を営んでいらっしゃるKさんの何とも手厚い粋な計らいで、赤城駅到着以降の我々の移動手段は、駅から会場、会場から打ち上げのお店、お店からホテル、ホテルから翌日のお昼ご飯のお店、そして再び駅まで、がすべて貸切マイクロバス、という何かいきなり大スターの気分であります。 NAGAME_2 ちょっと老人会の旅行に見えなくもありませんが、40年代ぐらいから黒人のR&Bバンドもこうやってバスで「チトリン・サーキット」と呼ばれる地方の興行に出かけていたことを思い起こすと、何かこう身が引き締まる思いでもあります。B.B.キングのこんな有名な写真のことも思い出しましたが・・・、 NAGAME_3 だいぶ雰囲気は違いますな。ま、いいか。で、駅からバスで約10分、たどり着いた「ながめ余興場」がこちら。 NAGAME_4 1930年代からこの地にあり、その昔、この界隈がパチンコ産業や織物産業でにぎわっていた頃は、この小屋でひっきりなしに何かしらの興行が行われて人々を愉しませていた、という由緒ある小屋なのです。ところで、Ken Awashima? そう、大阪からいつもの謙ちゃんも遊びに来てくれていました。しかし小屋はどうあれ、先ずは平常心/平服でのリハです。手前右側は主催のKさんですね。 NAGAME_5 そして、リハも終わり、本番までの間は、秋の群馬の涼しい風が窓から入ってくる楽屋で、ああ、こりゃエエ気持っちゃ!と全員でくつろぎます。 NAGAME_6 ますます、チトリン・サーキットからは遠のき老人会やら民宿やら温泉、といった言葉が似合う写真になってしまっているのは否めません。さて、そして定刻になりオープニング・アクトの方々はアイリッシュ・トラッド系の音楽ですが、この余興場の花道で生音で演奏をしておられました。そして終わると我々の出番ですが、これだけの花道のしつらえですので、メンバーからも関係者からもこれを活用しないテは無い、と多くの助言があり、花道から歌舞伎風の登場、とあいなりました。 NAGAME_7 しかし、慣れないことをするものではございません。歌舞伎風の見た目、ということに気を取られすぎたのか、ギター用ワイヤレスがうまく動作せず、まったく音が鳴らないまま、ステージに進んでいく体たらくになってしまいました。どうやら電池切れだったようで、これは音響関係の仕事ならば、顛末書・始末書の類です。まあ、それもこれも一旦始まってしまえば、いつものライヴとそう変わることはございません。 NAGAME_8 吾妻のこの日のギターは、50歳記念に作ってもらったES-298というもので、ジャージーガールというメーカーのものですが、実はBoppersが長年使っているこの譜面台もジャージーガール製です。そして主催者Kさんの古くからの友達がそのジャージーガールのG藤さんで、この日は北海道の旭川から来場されていました。遠路ありがとうございました。 NAGAME_9 一部の最後は、テナーの西川と吾妻の二名で再び花道に出て、太郎冠者/次郎冠者風にジャンプを解釈して、とちと無理があった様にも思います。 NAGAME_A そして、終演後は再びマイクロバスで打ち上げ会場へ。「牡蠣のカンカン焼き」おいしゅうございました。スタッフの皆さん、本当にありがとうございました。 NAGAME_B 翌日は、これまたマイクロバスで地元で有名なうどん屋さん(?)、ソースかつ丼屋さん(?)の「しみずや」さんにお邪魔しました。ひもかわうどん、って知ってますか? 太ぉいきしめん風のうどんなんですね。どれぐらい太いか、というと・・・ NAGAME_Y コーゾーの顔がほぼ隠れるぐらい太いわけです。ま、遠近法ではありますが。 NAGAME_X そんなこんなで、本当に、と何度言っても言い足りないほどお世話になりました、群馬の皆さんありがとうございました、ナマステー、とつぶやきながら北千住方面に戻ったジジイ達でありました。