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2020年6月

2020年6月13日(土) 19:30~
高円寺 Jirokichi
吾妻  光良トリオ 
 吾妻光良(G,Vo)
牧裕(ContraBass)

 岡地曙裕(Drs)

おい、一体どういうつもりなんだね、東京アラート発令か、と言われる今日この頃にライヴをやるとは! ち、違います、流行りのネット配信ライヴ、という提案を次郎吉さんから頂きまして、ちゃっかり乗っかることになりました。無観客でありますし、更にメンバー間でも感染予防にはしっかり気を配って参りますので、安心してご視聴ください。投げ銭して頂いた方には素敵なオマケがつくとかつかないとか・・・・・?

次郎吉HP

コロナ騒動で下記の3/7の次郎吉45周年以降すべてのライヴが中止もしくは延期となった我々ですが、改めてこれらのライヴ活動と、それに伴うタシナミや飲みが日々の生活の中で大きなウェイトを占めているな、というのが判りました。このコロナ禍の中で、我々3人がどの様な日々を過ごしていたか、を若干、ご紹介しますと・・・・。

吾妻は健康維持のために、朝な夕なに1日1万歩を目標にひたすら散歩散歩、です。このネコは近所でも美形で知られていますが、今回の散歩で「ピン子」「ナナ」「ミー」と呼ばれているのを初めて知りました。「千の名前を持つ男」は聞いたことがありますが「3つの名前を持つ猫」だとは知りませんでした。

そしてこちらは牧さんのベース、もう楽器を弾きたくて弾きたくてたまらなくなるも、図体も音も大きい楽器ですので何とか音量を小さくしよう、と涙ぐましい努力のあとが見てとれます。
「何だか、妙に見た目が患者さんっぽいな」
「ま、一応リハビリといえばリハビリだからね」
しかし、メトロノームに合わせてベースを弾くのは、弾かないよりはましだが、つまらない、と申しておりました。

そしてこちらは本業に欠かせない用地管理の効率を上げるぞ!と岡地さんが意を決して購入した格安中古耕運機! 男らしさ爆発の自粛期間中の一枚、恰好良いです。

さて、そんな中で次郎吉さんから頂いたこのライヴ配信の話、乗らないわけがありません! しかし、久々なので怖いというのも正直なところでございます。いつものライヴは大体16時入り、次郎吉さんからは17:30入りぐらいでどうでしょう?と言われていましたが、も、も、もし緊張で弾けなくなったらどうしよう?という危惧もあり、ご提案の一時間前、16:30に入らせていただくことにしました。久々、次郎吉の店内に入っていくと見慣れた店の方々が、 全員マスク姿で、しかし普段余り見ない様な態勢でたたずんでおられます。

何をしているのか、というと丁度ライヴ配信の準備が終わって一段落、というところであります。 しかし、こんなチャラチャラ踊ったりしてて肝心の撮影の準備とかは大丈夫なのかね、という小言の一つも言いたくなる方もおられるかとは思いますが、そこはさすが老舗の次郎吉、にわか仕込みとは思えぬプロっぽいセッティングの仕上がり状況でありました。

「あれ?ピアノに赤い上着が・・・?」
そう、出られるか出られないか直前まで判らない、と言っていた早崎さんが、前日の段階で出られることになったのです。ただ、もう告知も間に合わないし、何だかんだ説明も面倒くさいので、配信本編の中では冒頭に 「何だ?結局来れたのか!」 というセリフを入れて辻褄を合わせましたが、見え透いた猿芝居は止めろ、というご批判も各方面からありました。で、ついでですから早崎さんはどんな自粛生活を送っていたのかというと・・・、

ベッドのすぐ脇にこのピアノを置いて、朝起きては弾き、夜寝る前には弾き、食前食後には弾き、と片時もピアノを弾かない時は無い、という生活を送っていましたが、電気の音に飽き足らず、生のピアノへの飢餓状態がつのるばかり、という日々だったそうです。さて、久々の合奏なので忘れているところも多々あって、いつもより長めのリハを終えて、本番前のたしなみは向かいの極楽屋さん。飲みの間もマスク着用でしっかり感染予防に努め、さて本番。

本編中でも何度も言いましたが、いや、合奏って本当ーに楽しいもんですねえ!無観客ではありましたが、数人程度お店とバンドの縁者が観覧しておりましたが、そんな中の一人がハッチ・ハッチェル。おい、ハッチ、ちょっとここ来てカメラに顔だけ見せろよ、と言ってごくひと節歌ってもらいましたが、マスクもしていないので、あれだと二密ぐらいになっちまうんじゃねーの?と心配していた方々もいらしたという話です。


しかし、ハッチ氏がいてくれたおかげで、初めての配信もそんなガチガチに緊張することなく、楽しく終えることが出来ました。ハッチありがとな、ということで記念撮影。

あああ、やっぱりマスクしてなーいっ!

danraku

2020年7月

2020年7月25日(土)
from  横浜サムズアップ
~生配信投げ銭LIVE~

今年の”最高気温記念日”は、
涼しいお家から是非どうぞ!


吾妻光良トリオ+1
&アンドウケンジロウ
吾妻光良 (Gt、Vo)、牧 裕 (Bass)、
岡地曙裕 (Drs)、早崎詩生 (Keyboard) 
アンドウケンジロウ from カセットコンロス
&スペシャル・ゲスト Leyona

知ってましたか?7月25日って最高気温記念日だそうですよ。
「知らねえよ、そんなこと」
でっすよねー。でもまあ良いじゃないですか、暑いさ中ですから是非、お家からご観覧頂ければそれはそれで快適なのではないかな、と。
何とレヨナ嬢は前日もここサムズに出演されているそうで、何とも奇遇です。そして翌週にはレヨナのアルバムのプロデュースを担当された臼井ミトンさんが、ホトケさんのブルース・ザ・ブッチャーのゲストで出演されるという、いやまあコロナは依然ありますが、世の中狭いですね。

18:30~生配信

 サムズアップ・スケジュールページ

最高気温記念日、という割には意外と涼しかったりして、というこの日でしたが、もうタイトルはつけちまったから仕方ありませんね。このメンバーでのサムズでのライヴは偶然、その日の昼にサムズで別のスケジュールが入ってるということが多いので、大概は近所のスタジオで音合わせをしてからお店に入るのですが、この日はさすがにコロナの影響で昼の予定もなく、14:30からみっちりとお店でのリハを演らせて頂きました。ありがたいことです。

通常のライヴであれば、知人の見にきて頂いてる方々から写真を貰ったり、自分達でも開演前とか後にスマホで写真を撮ったりしているのですが、どうも余裕が無いのかそれすら忘れがちで、この日も楽しく演奏自体は行えたのですが、お見せできる様な写真素材はありません。これも配信の一部を静止画で切り取ったものですが、感染予防のためにお互いの距離を充分取った配置であることが判ります。
確か、前回か前々回はアンデーと吾妻が手を握り合って一本のマイクに向かって歌う、といったシーンもあった様な気がしますが、今それをやれば即座に自粛警察の方が来るとか、サムズの入り口に張り紙が貼られるといったことになってしまうのでしょう。

久しぶりに見るアンデーは、ちょっと前よりもふくよかになった様な気もしますが、ステイホームで運動不足ということなのでしょうか。まだ(我々よりは)若いのですから、しっかり自己管理に努めてほしいものです。ところで牧さんは何故エレベーを弾いているのでしたっけ・・・?あ、思い出した!昼間に家を出てくる時は中央線沿線が猛烈な雨だったためにウッドベース運搬を断念したのでした。最高気温記念日、まったくあてになりませんな。

そして5曲目からは、レヨナ嬢も登場。
「レヨナ、昨日サムズだったんだろ?」
「そうなんですよぉ!」
「じゃあ、結構ライヴやってんだ。」
「いやいやいや、全部コロナで飛んじゃって。」
「じゃ、昨日の前はいつが最後だったの?」
「ええと、ライヴは・・・、あっ!吾妻さん達とサムズに出たのがきっと最後です!」
これも何とも奇遇な感じでした。

改めて終わってから画面を確認してみると、配信はライヴ以上に見た目が肝心でして、暑苦しい後期中年者がひたすら歌ったり弾いたり叩いたり吹いたりしている絵柄から、パッとこういう女性歌手のアップに切り替わると、まあ何というのですかね、心が洗われる様な気がいたしますね。是非、また別の配信の際にもレヨナさんに手伝って頂きたいものだ、と痛感した次第であります。

とりあえず、最高気温記念日でしたから、マーサ&バンデラスの”Heat Wave”を歌って、レヨナ嬢は退出、勢いが止まらず、ブルースで盛り上がって大団円、というハマの夜でしたが、終演後のウチアゲもマスク、手洗いなど忘れず店から出てもしっかりした足取りで帰りました。(筈です)

2020年7月11日(土)
高円寺 Jirokichi  無観客配信ライヴ
吾妻 光良トリオ+1

吾妻 光良(Vo,Gt)、牧 裕(Contrabass)
岡地 曙裕(Drs)、早崎 詩生(Apf,Pianica)

どっかのお煎餅ではありませんが、「やめられない、止まらない」状態でありまして再度の次郎吉さんのお誘いに、どうもどうも、と乗っかって間を一ヶ月置かずに再度無観客配信ライヴを決行いたします。当初はお客さんをちょっと入れて、という計画もありましたが、後期中年者主体の我々でありますので、ここは慎重を期して無観客で実施いたします。決意としては、前回と一曲たりとも同じ曲は演らん!と意気込みは見上げたものですが、覚えてるかなあ、弾けるかなあ、といった不安も一部に・・・。

19:30~生配信

 次郎吉HP 

日本のライヴハウスの中でも老舗中の老舗の次郎吉ですが老舗の看板にアグラをかいていたりはしません。この日も新たな試みとしてWeb中継の冒頭にはドキュメンタリー風の映像がついていたりして、コロナに負けじ、と頑張っておりました。じゃあ、お前らも頑張れ、というわけでして前回とは一曲もダブらない、を合言葉に、とはいえ記憶もあいまいになりつつあるお年頃、次郎吉の皆さんには大変ご迷惑な話ですが、16時に入ってガツガツとリハをしましたが、それでも前回の合奏から一ヶ月弱、初回の配信時の様に3ヶ月以上のブランク永井、というわけではないので思っていたよりはすんなりとリハも終了し嗜みタイム。

「どこ行こうか? この前の店は若者がマスクもしないで
大声で吠えてたから危ないんじゃね?」
「やっぱお前、三密を避けるには外だよ外。ほら、あそこ
とか良いんじゃないか、何だっけ・・・」
「あ、T将な。行ってみよ行ってみよ。」

凡人というのは大概同じことを考えるもので、着いてみると外のテーブルはすべて満席、換気は良いが密、というのはいかがなものか、と思って店内を見ると割とガラン、としていたので、店内へと移りまして嗜みスタート。

岡地さんがたまたまマスクを外していますが、全員感染に気をつけている様子が、え?右から二人目はどこかで見た様な? いやいや、そ、それは気のせいではないですか? きっちりと時間までにお店に戻ってライヴ、じゃないか、配信スタート。タカさん、ワオさんはじめ、スタッフの方々のご協力もあって順調に進み何曲目かになると、

「あ、あなた、ダメですよ、今日は無観客なんだから」
「いや、外、通りかかったら良い音が聞こえたもんで」

まあ、前回の早崎に続いてこんなバレバレの演出もありませんが、アルトのコーゾーが飛び入りで参加しました。 もう、譜面台とマイクとかが準備されているだけにとどまらず、ワオさん、オレのモニターにもう少しエコーかけてください、とか、この曲のソロはこの部分は嫌だ、こっちの方にしてくれ、とわがまま放題を言った後なのです。
たまたま、我々の前の日がハッチ・ハッチェル・バンドの配信があり、それを生で見た牧さんとは

「ハッチ、やたらはしゃいでてさ、もう喋る喋る喋る。
 何だかんだ二時間はやってたんじゃないかなあ。」
「ほうほう、我々はその轍を踏まない様にしないとな」

という話はしていたのですが、結果、一時間52分。同じ穴の狸、となってしまいました。終了後はトリオ+2名での反省会となりましたが、やはり人数が増えると楽しいものです。早く12名で打ちあがりたいものです。

あ、ダメだよお、バンマス以外、誰もマスクしてない。 

2020年8月

2020年8月29日(土)
代官山 晴れたら空に豆まいて
 ~14周年記念配信ライヴ~
吾妻 光良トリオ+1
吾妻光良(Vo.G)、牧 裕 (Bass)、
岡地曙裕(Drs)、早崎詩生(Apf)

お世話になっている晴れ豆さん14周年の配信ライヴです。8/29はその見た目通り「焼肉の日」で、是非お家から、バーベキューなどしながら楽しんで頂ければな、という主旨ですが、晴れ豆さんは14年、一方我々も40年以上も活動を続けてきていると、実はそんなにもう昔ほど肉は食わないなぁというメンバーも出てきてまして、肉よりは魚、魚よりは豆腐、お!豆じゃんか!とうまくオチがついたところで、お後がよろしい様で・・・。

で、急遽数曲ゲストに長見順ちゃん決定しました

密を避けられる人数の15名様限定で、実ライヴ・チケットの販売もあるそうです。ご希望の方はお店に電話かメールで。

配信開始:19:30から1時間半程度 。
無料ですが、投げ銭受けつけてます。

  晴れ豆さんスケジュール・ページ   

さて、トリオ+1のメンバー的には3月7日のBoppersでの次郎吉ホトケさん入りをやってから、5ヶ月が経過した訳ですがその間に行ってきたのは、次郎吉からの配信2回、サムズアップから1回、に続いての4回目の配信ということになりまして、1ヶ月に一回弱のペース、後期中年者にしては頑張っているじゃないか、という状況ですが、直前に15名様限定で客入れ公演にさせて頂けないか、といった案が浮上してきて、何と175日ぶりのお客さんの前での演奏とあいなりました。そして急遽、ゲストに決まった順ちゃんも加えて、さて、本番前のたしなみはどうしよう・・・?

「あそこはどうよ、駅前の串カツのT中は?」
「ダメダメ! リーズナブルだし三密に決まってる!」
「そもそもソース二度漬け厳禁、つっても飛沫がさ・・・」
「いやいや、ソースは漬けるの、やめてるらしいよ」

とりあえず様子を見に行こう、と繰り出したところ、何とガラガラ! よし、これは千載一遇!と入店して飲み始めました。久々に居酒屋で飲むのは楽しいなあ!と大変盛り上がったことは言うまでもありませんが、いっぱしの大人ですので、会計時まで全員しっかりマスク姿でした。

焼肉の日に串カツとは反則な気もしますが、ま、焼こうが揚げようが似た様なもんです。そう、そして人生は数奇なもので、この8/29に吾妻が使用したギターはジャージーガールさんのES-298、とても偶然とは思えません。

いや、綺麗なギターだなあ、とほれぼれしてしまいます。ちょっと写真だと判りにくいのですが、4名の配置も可能な限り距離を取っていて、配信のセンターカメラを見ると物凄い広いところでやっている様な画になっていました。牧さんと岡地さんの2ショットにもどことなく前後の奥行きが感じられます。ワインのテーブルもゴージャスです。

晴れ豆さんはピアノ良し、小屋の響き良し、PAミキシング良し、と三拍子揃っているのですが、更に配信の映像制作もなかなかのもので、こんな合成画面も見られました。

何か、演奏している図というよりは、年寄り2名が困ったよなァ、と相談しているみたいな図ではありますが。そして、やはりゲストがいると盛り上がります。順ちゃん!

吾妻も串カツのT中で久々にリラックスしてしまいましたので、ステージに上がってくるゲストに対して思わず、

「うわっ、スゲえ化粧!」

と叫んでしまいましたが、まあ見る角度によっては、

こんな感じですから神様も許してくださることでしょう。そして、この日順ちゃんにはピアノも弾いてもらい、メンバー全員が大好きな「夏に生まれた夏子さん」を。真夏に一緒に演奏するのは初めてでしょうか。みんなその歌声に酔い痴れておりました。え?ピアノを追い出された赤い人はどうしてたか、って?

大丈夫です、しっかりこうして吹いていま、いや、吹きすぎていました。終了後は、お店が出してくれたワインやおツマミをがんがんと飲み食いして一銭も払わずに帰る、というとても大人とは思えない振る舞いをしてしまいましたが、それもこれも晴れ豆スタッフの皆さんの温かいもてなしのおかげで、あ、そうか、ピアノ良し、小屋の響き良し、PAミキシング良し、映像良し、スタッフの方々良し、で五拍子揃っていたのでした。善人に悪い人無し、です。

2020年8月8日(土)
京都 磔磔
三宅伸治 真夏の夢
  やっぱり磔磔3DAYS・中日

三宅伸治&the spoonful
 三宅伸治(Vo.G)、高橋”Jr.”知治(Ba)、
 KOTEZ(hca)、茜(Ds)
ゲスト:吾妻光良

なかなかこうスケジュールが決まるライヴも少ない中ですが、コロナ騒ぎが始まる前から三宅さんから誘われていたこの催し、チュウニチ、じゃないですよ、3日連続の三宅さんイベントのナカビ、ですからね、敢行することになりました。え?観光じゃないだろうな?い、いえいえ、8月8日、といえばその昔は「ハチハチRockデー」なんていう催しもあったぐらいで、ロックな日ですからね、頑張ります!

前売 ¥5000/当日 ¥5500
開場 17:00 / 開演 18:00

磔磔HP

アラビア語をお喋りになれるんだがなれないんだか、いま一つはっきりしない知事の方が、やたらはっきりと「他県には行かないでください」と訴えてらっしゃるのは、判らないでも無いですが、こちらも義理というものがありまして、これまで何回か誘われてきた、この三宅さんの磔磔での恒例ライヴ、覚悟を決めて感染対策グッズもいろいろと取り揃えて京都へと赴きました。ステージに呼ばれると、

先ずは除菌シートでマイクを清めるところから始めます。いや、別に磔磔が不潔だ、ということではありませんが、可能性は小さくても誰かの飛沫が付いていたらアウトですので念には念を入れております。また、写真では判らないですが、首から今年3月の次郎吉ライヴでも使用した除菌ペンダントもぶら下げています。

ステージ左から高橋ジュニアさん、三宅さん、茜ちゃん、と来て一番右にコテツさん、という布陣のSPOONFULですが、服装にさほど統一感が無いのに救われて、吾妻のロック風味のジャズシャツ(意味不明、EBayで2900円)も激しく浮いてしまう様な悲劇には見舞われませんでした。
段々興が乗ってくると、各メンバーの演奏にも力が入りますが、やはり出身が同じブルース畑のコテツ氏とは似た様なところで盛り上がりがちで、ソロのところなどはつい今まで通り、対面で飛沫を飛ばし合いそうになってしまうので、目くばせで顔を向かい合わせない様に留意しました。

しかし、それもあくまで冷静なうちだけで、ブルース衝動が突き上げてくると、若い(部類の)コテツ氏はやはり抑制が効きません。吾妻は飛沫を避けるのに懸命であります。

この日は人数制限付きとはいえ、3月の次郎吉以来初めてのお客さんが入ったライヴで、いやあ、やっぱりこれが良いんですよねー。終わってからのステージ上での全員集合写真にも、そんな来ていただいたお客さんに対する感謝の表情が読み取れるのではないでしょうか?

と言いつつも、吾妻はコテツ氏の飛沫を恐れてファイルでしっかりと防御しておりました。
ちなみにこの配信、8/22まで購入してご覧いただけるそうですので、ご興味がある方は、是非下記からどうぞ。

ツイキャス・プレミア配信

2020年9月

2020年9月27日(日)
阿佐ヶ谷ロフトA
塚本功  presents vol.9
塚本功&吾妻光良 ゲスト:牧 裕

3月に参加予定だった塚本さんとの恒例セッションでしたが、今回はゲストとして牧さんが参加。このメンバーでは、2019年の秋に吉祥寺のクアトロ・ラボの閉店記念でご一緒しました。そのクアトロ・ラボも今や渋谷の新しいパルコに引っ越したのですね。時はうつろうものですよ。何とか時のうつろう中で、コロナも収まってほしいものですが、ロフトAさん、きっちりと対策を取ってのライヴに加えて配信も実施されます。

OPEN 18:30 / START 19:00
現場チケット¥3,500 / 配信チケット¥2,500

  阿佐ヶ谷ロフトA HP  

塚本さん、そして今回は欠席でしたが、やはりギタリストの井上大地さんとのギター・トリオでのロフトA公演が、3月14日に予定されていましたが、急速にコロナ感染が広がるなか、大変申し訳なく感じつつも、吾妻は参加を見送らせて頂きました。それからほぼ半年、何と人生は数奇なもので、前回塚本さんとご一緒したのは丁度364日前の2019年の9月28日という日取りだったのです。一年でずいぶん色々なことが様変わりしてしまいました。しかし塚本さんのギブソンはこの日も変わらずシブいたたずまいで、先ずはギブソンを抱えた塚本さんソロからスタート。

そうそう、この日も人数を限ってのお客さんありライヴ、ということで、写真は良くお世話になってるMasuminさんから提供して頂きました。ありがたいものです。どうでも良いですが塚本さん、マスクは鼻までした方が良いかと。そして、塚本さんのソロ・コーナーの最後に吾妻も参加。

実はこの日のギター「キング・スネーク」は3月のロフトで使おうと思っていて、それ以来使われないまま半年間、ずっと居間のギター・スタンドに置かれていたものがこの日、ようやく陽の目を見た、というちょっと良い話です。休憩後は牧さんも参戦して三人での演奏となりました。

牧さんだけマスクをしておりませんが、大きな楽器なので呼吸量が必要なのかも知れません。しかし、しばらくして

おや、吾妻もマスクを外してしまいました。さすがに自分で歌うときはマスクだとうまく歌えません。皆様に見えるかどうかは判りませんが、ロフトAのマイクにはマイクを囲む様に飛散防止のためのアクリル・カバーが装着されておりますので、その効力におすがりすることにしました。塚本さんは歌の時でも何でも終始マスクをつけっぱなしで頭が下がります。

しかしまあ何だかんだリラックスしてきますと、コロナって何だっけ、という様な緩みきった表情に戻ってしまうのが、情けないことは情けないですが、まあずっとこんなんで演ってますからね。是非、次回はお客さんにも普通に来て頂いて大地さんも呼んで、という回にしたいですね。

2020年9月20日(日)
高円寺 Jirokichiよりライヴ配信!
急遽15名限定・お客さんあり、の
公演になりました!が、すみません
完売となってしまいました。

吾妻 光良トリオ+1
吾妻 光良(Vo,G)、牧 裕(Contrabass)
岡地 曙裕(Drs)、早崎 詩生(Pf,Pianica)

思えば3月7日にホトケさんをゲストに迎えた次郎吉でのBoppersライヴをやって以降、リアルなライヴはほとんど止まってしまいましたが、何だかんだと我々トリオ+1にとっては、これが5回目の配信ライヴ、感染状況によっては何人かお客さんを入れても良いのかなあ、それとも自粛ナントカとかが来ちゃうのかなあ、と揺れ動く男心ですがとにかく何かしらやります!
「翌日は月曜日かあ・・・」
大丈夫!祝日です! 吾妻もおそらく墓参りです!

19:30~無観客のJIROKICHIより生配信
視聴:フリー (投げ銭受け付けてます)

ご来場される方々は・・・
Open 18:30/Start 19:30
前売 3500円/当日 4000円+1drink order

 次郎吉HP

次郎吉での三回目の配信ライヴは、15名様とはいえお客様を迎える形で開催しまして、リハの終わり頃にお店の皆さんがフロアに椅子を並べているのを見ながら、
「ほら、見てみろっ! 次郎吉が帰ってきたよ!」
と思わず口走ってしまいましたが、感慨深いものです。
本番前のたしなみには、前の二回はお向かいのG楽屋さんに行きましたが、若干席の配置が密かもなー、と言いつつ線路の反対側のチェーン店の方が広いかも、と覗いてみると何とシルバーウィークの影響が店の外で大行列!こりゃたまらん、とG楽屋に戻ると、何だまだこの時間ガラガラじゃん、ということで下手な考え休むに似たり、灯台もと暗しということで、落ち着くべき場所に落ち着きました。ああ、写真撮れば良かったなあ、と思い返しますが、一応話に花が咲いていたのか、何もございません。
さて、ライヴが始まりますと、それはもう画も音も次郎吉ならではのクォリティーですから、我々も何の心配も悩みもなく、いつも通りのびのび演らせて頂きました。

この日は、少し前にYoutubeでロバート・Jr・ロックウッドを見ていたこともあり、吾妻はE-Bayで購入した12弦ギターを投入しました。弦を張り変えるのもチューニングするのも大変なのですが、この見た目と独特な音色を年に一回はご披露する様に心掛けているのです。
「あれ、もう一台ギター置いてあるけど?」
そうなんです、よくぞ聞いてくれました。この12弦ギターはコスト削減のために色々と工夫がされていまして、この弦を通しているテールピースのところをご覧ください。

12弦ギター、っていうぐらいですから弦を通すための穴は12個空いているのが普通なのですが・・・・、

何とこんな感じで、弦を通す穴は六個しか無い。なので、もしも途中で弦が切れてしまったら、まとめて二本を交換する必要があり、とてもそんな悠長なことをしてられないので、予備のギターを用意したわけです。で、案の定二部の途中で交換したわけですが・・・、おっと、音が出ない!

焦りまくって、ああでもないこうでもない、と曲の途中でシールドをつなぎ変えるのですが、どうやっても出ない。後ろで「いったい何やっとんだ?」といぶかる岡地さんの表情も味わい深いものです。ジタバタしているうちにひらめいたのは、そうか、ジャックの形状のせいかっ!ということ。ご覧ください。

このギター、止しゃあ良いのにジャックの差し込み口部分がちょっとくぼんでおりまして、それに対してプラグの方は真っ直ぐなので途中までしか入らなかったわけですね。いやあ、もう50年以上エレキを弾いているのに、それでもまだ知らないことがあるもんです。トリオ+1で演奏してるKay Starrの”What Goes Up Must Come Down”、「おごるる者は久しからず」が身に沁みた一幕でした。 来場されたお客様に加えて、今回も多くの方々に配信をご覧頂けた様で、ありがとうございました。ナマステー!

2020年9月19日(土)
浅草HUB / Drinkin’ Hoppys
ゲスト:吾妻 光良

周りを見回すと還暦越えばかりで、若い友人がどんどん少なくなる中、年齢差20才の富山さんが率いるDrinkin’ Hoppysに飛び入り、じゃないや、ゲストとして出ることになりました。若い人とも付き合わないと、どんどん頑迷になっていくばかりですから。感染防止に配慮しての人数限定ライヴに加えて配信もあるそうです。

1st-SET:19:00~20:00
2nd-SET:20:40~21:40
Music Charge:3000円

浅草HUBスケジュールページ

浅草HUBさん、以前から名前は存じておりましたが、現地にお邪魔するのは初めてです。というより、浅草も滅多に行かないですからねえ。銀座線で降りて地上に出たまでは良いものの、どちらに進めば良いものやら。仕方なく、
「センソウジはどこですか?」
と道行く人に尋ねるという、まるで外国から来られた観光客の方々の様ですが、何とかたどり着いてリハーサル。
ここHUBは、いわゆるライブハウスというよりは、飲食がメインという風情もあるので、楽器やPAのセットはすべて楽団側がやる、というある種、珍しい形ですがこれはこれで楽しいもので、吾妻もPAのセットアップに燃えて懸命に作業をしておりましたもので、申し訳ありませんが、何の写真もありません。そしてリハが終わるとメンバー約10名で浅草の街にたしなみに行きますが、そこはマスク着用、アルコール消毒、ソーシャル・ディスタンス確保、という大人の対応は忘れません。
「うーん、久々の大人数の合奏と宴会は楽しいなっ!」
「でっすよねー、でっすよねー!」
年齢の開きはありますが、大変有意義な時間を過ごして、本番に突入。一部と二部に分けてお届けしましたが、次回Boppersで演ろうか、と画策中の曲のリハ(?)も出来て大変有意義な一夜でありました。結局、写真は終了後、帰途につく直前のこの一枚のみ。

うーん、みんな若いから、飲んでしまうと警戒感が薄れてしまうのが良くないですね。帰路は電車の中で何回も寝てしまい、富山さんに起こされつつ何とか帰宅、帰宅するとギター部屋の床に突っ伏して午前1:30まで寝てしまいましたが、富山さんも朝までソファで寝てしまいましたとさ。

2020年10月

2020年10月24日(土)
JAZZ@OWADA
“SHIBUYA JAZZ CROSSING”
吾妻 光良
& The Swinging Boppers

これぞ3月7日の次郎吉以来初めてのBoppersライヴです。
渋谷区文化総合センター・大和田伝承ホールでの定期的 ジャズ・イベントへの出演です!
「ジャズ? 本当に? 違うんじゃないの?」
いや、そこんところは是非、ご内密にお願いします。
そしてこのご時世ですので、定員345名様のところ100名様に限定してのご入場、そして一部、二部完全入れ替え制でお送りします。

全席指定:2000円(一般の方)/1500円(渋谷区民の方)
第一部:15時開場 / 本番16時~17時
第二部:17時半開場 / 本番18時半~19時半

 渋谷区文化総合センター大和田HP 

3月7日の次郎吉以来の7ヶ月と二週間ぶりのフルメンバーによるBoppers公演、久々なので覚えているだろうか、指は動くだろうか、唇は切れないだろうか、色々な不安を抱えつつも何とかリハは終了。楽屋に引き上げると、何しろ「伝承ホール」だからでしょうか、良く判りませんが部屋には畳のスペースもあり、美味しいお弁当を頂いた後だけに、何人かのメンバーはほぼ瞬殺で睡眠Boppersに。

これで19回目という由緒正しいジャズ・コンサートですので、演奏前にはジャズに関連した映像が流れていましたが、エリントンが語ったというこんな有名な言葉が我々の真上に掲げられているという状況に、どうも、すみませんでしたーっ、とつい謝ってしまいそうになります。

なので急ごしらえでジャズを気取っても仕方ない、ということで、吾妻はロック風味の赤いソリッド・ギターで登場しました。もちろんマスク着用も忘れません。

何かやけに配置がゆったりとしてるな、と思われた貴方、いや、お目が高い。感染予防の観点から客席から全景が見えるギリギリの配置で、メンバー間の距離を可能な限り広く取ったセッティングにして頂いたのです。

そりゃあ密な方が、我々も盛り上がるのですが、コロナ下じゃあ仕方ないです。そんなこともあり、いつもより少しだけ上品な感じのステージ運びだったかも知れません。

完全入れ替え、途中には換気の時間も設けての二部制ですが、中には一部、二部両方ご覧になる方もいらっしゃるかも知れません。登場ギターと常用ギターを入れ替えたのに加えて、登場時のルートも一部は下手袖からでしたが二部は客席から、ということにしました。しかしお客様の近くを通ることになりますので、マスクだけでは感染予防策としては甘い!と摘発されかねません。

満を持して、じゃねえな、万全を期してフェースシールドも併用いたしました。しかし、こうして久々に客席を練り歩くと、コロナ前にしばしば客席に下りていって演奏していたことが懐かしく思い出され、つい下りていきたくなるわけですが、ギリギリ自制することが出来ました。

そうそう、この日は名取さんが仕事で出席できないということで、Drinkin’ Hoppysの大槻君に代打をお願いしました。冨田さんとは、同門サークルの先輩、後輩という関係ですが、御父上と同年齢だという話で・・・。

いよいよ、大団円、大声でコーラスして盛り上がりたいという局面ですが、体制だけは取るものの、飛沫が飛ぶのを防ぐために物凄く小さな声でコーラスする、というちょっと珍しい盛り上がりを迎えました。

ということで久々の単独ライヴでしたが、倒れることも、演奏が止まることも無く無事終了、ステージの入り口ではオフィシャル・カメラマンの方による記念撮影。やっぱりジャズっぽくは無いですが、ま、許してください。

そしてジャズだろうが、ロックだろうが、フォークだろうが、ライヴは何種類もあるわけですが、良いライヴは一つしかありません。ウチアゲが楽しいライヴがそれです、と言わんばかりに近くの知り合いの店でのウチアゲが催されました。やっぱりこういう日常が最高ですねー。

2020年10月17日(土)
阿佐ヶ谷 SOUL玉 TOKYO
JIVE小唄やカクテル・ブルースの秋

吾妻 光良 (Vo,G,Mandola)
富山 博嗣 (Vo,G)
井尻 昌孝 (Vo,G from 大阪)
早崎 詩生(Keyboard)

「え?井尻ィ、東京来るの?」
「そうなんですよ、GOTOとかあるやないですか」
「お、それだったらどっかでギグやるか?」
「あ、いいですね、いいですね!」
「あのぅ、私もいいでしょうか?」
「おお、弦楽器だけじゃ寂しいから是非是非。」
というわけで急遽、ご近所のSOUL玉さんにお願いして突然の東西ジャイヴ愛好会、的なライヴを展開することになりました。15名様限定です。

チャージ:1,500円
開演:20時ぐらいから

Soul玉Tokyo スケジュール

本当に急遽決まったこのライヴ。メールで一人5曲希望曲を出すとよろしい、とだけ指定して、当日集まってみるとカクテル・ブルース(静かめの甘いブルース)はそれほど無くどちらかというとキャッツ・アンド・ザ・フィドルを中心とした大ジャイヴ大会となりまして、何しろこの編成でこうした曲をワン・ステージ分しっかりとさらうだけの時間も無いのでほぼぶっつけに近い状態です。しかし早崎さんはさておき、井尻、富山、吾妻の3名は筋金入りのジャイヴ・マニアですので、リハでひとつ確信できたことは
「良く聞き込んでいる曲は演奏出来る」
という中学生バンドの様な法則でした。そしてジャイヴというとギターに加えて、ウクレレのお化けの様なティプレという楽器が使われるのが定番ですが、多少似た音が出るということで吾妻はこの日は、マンドリンより少し低い音の出る「マンドーラ」というエレキ楽器を投入しました。

当たり前の話ですが、自分達の好きな曲しかやらないわけですから、3人とも喜色満面の表情であります。定説ではないかも知れませんが、ジャイヴはその後のギターロックに通じる部分もあるのか、ジャッジャッジャッジャッ、とビートを刻んでいるうちに妙に興奮してきたりします。

とりわけマンドーラを抱えていると、妙にその感覚が強くなり見た目とは裏腹にロック!な魂が芽生えてきます。

しかしさすがにぶっつけに近いリハ状況だったので、どこをやっているのか判らない!という事故も数曲ありまして特に吾妻の歌った変形ブルースは、普通のブルースと違い頭の一度のコードが4小節ではなくて8小節、しかし早崎氏はつい普通のブルース進行で弾いてしまいガタガタになり焦った吾妻は自分の頭に手をやり、さながら福禄寿の頭の形の様になぞって「頭が長い、頭が長い!」と伝えようとしたのですが、早崎氏には「帽子を脱げ、帽子を脱げ!」と伝わっていた様で、何の改善も見られませんでした。
そんな頃、Soul玉の店主は・・・、

どうしたのでしょうか、一緒に歌ってくれていたのでしょうか? 急遽の強引なブッキングに快く応じて頂けただけでなく、一緒に歌って頂けたとはありがたい限りです。終了後は店の前で記念写真。次回はマスクも取れてリハも事前にどこかのスタジオで、という形で出来ると更に嬉しい催しとなるでしょう。

2020年10月3日(土)
マジカルコネクションvol.95
~10th Anniversary Special last gig~
@名古屋・今池 valentine drive
出演:
早崎詩生 
fromスウィンギン・バッパーズ (ピアノソロ)
虹色電鉄、ヒヌカムブロウ、板屋貴司

名古屋のプロデューサー山本さんのイベント、マジカル・コネクション(in名古屋 10周年記念)に単品ピアノで出演です。久しぶりの故郷名古屋です。ディープな音楽の街、今池に参ります。もちろん名古屋駅で赤い名鉄電車みて、新幹線ホームのきしめんやソールフード、スガキヤラーメン食べてから行きます。(早崎 談)

開店18:00/開演18:30 料金2000円(飲食別途)

valentine drive さん HP

2020年11月

2020年11月28日(土)

博多ゲイツ7
吾妻光良
& The Swinging Boppers

ゲスト:藤井 康一(Vo,Sax)

本年、4月4日の振替公演です。ありがたくも申し訳ない話ですが、SOLD OUTとなっております。

ゲイツ7HP

10月の大和田に続き、こちらは7ヶ月の時間を置いての振替公演。前回で久々のフルメンバーでの演奏は何となく勘も戻りましたが、こうしたフルメンバーでの地方行脚は本当に久々という感じがします。そうした初々しい心持ちもあって、福岡空港からお店までの地下鉄にて先ず一枚記念写真。

このコロナ騒ぎで、ゲイツ7も相当長きにわたって変則的な営業をしていたと思いますが、表の告知を見ると、おお、ありがたや、元気でやっておられましたでしょうか?とちょっと安心します。

ただ、この11月末になってまたもや感染者が増え始めている、といった報道もあいつぐ中、我々も大和田の時以上にしっかりとマスク着用などを心がけるとともに、本番前も余りうろつかず、楽屋にいることにしました。これはこれで密か?というのも無くは無いのですが・・・・。

冒頭の地下鉄の写真でお気づきになった方もいるかと思いますが、今回のツアーも牧さんはエレキベース、体力が落ちると免疫力も低下しますので、コントラバスを持ち歩くのは危機管理上やめたわけですが、開演前にギターとベースが並んでいる写真はどことなく風情があります。

ちなみにこの写真を撮られたイトウさんという方は、このギター、エピフォンのシェラトン、というものですが、名前だけでなく製作された国やメーカーまでピタリと当てられなかなかの楽器マニアの方の様です。そして、いよいよ開演ですが、

写真から見える限りでは少なくとも吾妻・西川・小田島の三名は演奏中といえどもマスクを顔から離しませんでしたし、ゲイツ7の方でも随所に飛沫防止用のアクリル板を用意して頂きました。ナマステーですね。

先ほどの写真とそう変わり映えはしないのですが、さっきよりも更に苦しそうにしているところが見どころでしょうか。というより、感染防止に気を使う余り、写真の確保をすっかり失念してしまい演奏中の写真はこの二枚だけなのです。藤井君をゲストに呼んでなかなか華々しかったのですが、残念ですぅ。
で、ゲイツ7を出て宿にチェックイン、博多駅前のオフィス街(?)の様な場所なのでウチアゲに行く店も無さそうでしたが、コーゾーの野性的な勘で見つけた飲み屋さんがなかなかバッチグーで、楽しく飲んでいるとちょっと遅れて藤井君も参戦。ようやくこのページでも姿をお見せすることが出来ました。ステイホームで髪が伸びちゃったそう。

そして宴も終盤に差しかかると、小田島先輩がポツリと、
「いやあ、こんな風になるとは思ってなかったな・・・」
「え、何が『こんな風』なんですか?」
「いや、明日で俺6×歳になるんだけど、この年でこんな誕生日前夜を送るとは考えてもなかったなあ、と。」
「おお、それはめでたい!皆で祝いましょう!」

ということで、藤井君も交えてお店の外で記念撮影。2名ほど見当たりませんが、先にコンビニに歩いていってしまったと思われます。

ちなみに、1979年に出た藤井君のウシャコダのセカンド・アルバムのクレジットには、小田島さん、西島さん、冨田さんの名前が。

つきあい古いっすよねー。

Are You GOTO ?
YES!! 
We Will GOTO ,too!!
てなわけで、個々の遠征とかはあったりもしましたが、トリオ+1ではコロナ後、初の地方興行「秋の東海縦断ツアー」です!

吾妻 光良(Vo,G)、牧 裕(Contrabass)
岡地 曙裕(Drs)、早崎 詩生(Apf,Pianica)

2020年11月21日(土)
豊橋ハウス・オブ・クレージー

豊橋のご友人達と、感染に注意しつつ親睦を深め、その勢いに乗りツアー初日からぶっ飛ばします!
入れ替え二部制、しかもどちらの会も換気のための休憩をはさんでの実施となります。
一部:16:30開場/17:00開演
二部:19:30開場/20:00開演
ともに25名様限定・要予約
3,500円+1ドリンク・オーダー

ハウス・オブ・クレージーHP

最大でも25名様をメドとしたお客さんの数ですから、諸々の経費などを考慮すると二部制となりまして、体力的には多少キツいか、ということもなくはないのですが、それよりもこうして演らせて頂けるだけでもありがたい話です。考えてみるに久々のトリオ+1の様な気もしますのでガッツリとリハーサルをしてから宿にチェックイン、17時にはもう演奏を始めました。

今回は移動の多さと感染防止の観点から牧さんはエレキベースに、その体積減少分を吾妻が、ギターとマンドリンの合体楽器、ギタドリン、じゃねえな、テレオリンで補う、という作戦です。定員25名で天井もこれだけ高いハウス・オブ・クレイジーですが、それでも換気のために一部二部ともに途中で10分ほどの休憩をはさみました。

以前でしたら、自撮りのための機材なども持って行ってたのですが、今回は衛生グッズなどを持っていくことに気を取られ、そういう準備はすっかり忘れて終了翌々日に豊橋の友人で見に来ていただいたYさんに泣きついて探して頂いた写真を使っております。豊橋に来ると、このYさんやIさん、Fさんなどとくだらない昔話などをして呑む、というのがまた得難い楽しみの一つなのですが、今回Iさんは仕事の立場上、ちょっと飲み歩くわけには行かないなぁということで欠席、一方Fさんは奥さんとGOTOで旅行、とひと口にコロナ下、と言ってもそこには十人十色の様々な人生があるものだ、と感慨にふけり、はしませんがまたギャハハ、と笑いながら、豊橋の夜は更けていきました。最後は宿の前でYさん撮影のスナップ写真で終了です。

2020年11月22日(日)
名古屋アラン・プーサン

マスターS藤さんのご尽力によりツアー最終日は東海地区の老舗、プーサンにて、有終の美を飾らせて頂きます。
ライブチャージ:前売4,000円/当日4,500円
19:00  OPEN/19:30  START
30人限定予約
検温あり・消毒あり・換気ありの体制で実施

プーサンHP

さぁて、ツアー二日目のアラン・プーサン、運賃最安の名鉄で豊橋から名古屋へと移動しまして、途中で名古屋メシのお昼にしよう、と思ったのですが、うーん・・・、お店が密だよねー、ということで何故か台湾ラーメンのお店でお昼を食べてから、久々の様な、いや、つい最近来た様なアラン・プーサンに行きまして、リハ~近所のスーパー「見切りの早い」コノミヤで飲み食い物を買ってたしなんで、いざ本番。感染予防の観点からお客さんの数も制限していますので、ステージは広々しておりますし、演者側も可能な限りはマスク着用です。

客席最前列とステージの間もかなり開いてまして、これぐらい距離が開いていれば、流行りの富岳に計算させても、この程度のシャウトの飛沫ならOK、という結論が出るのではないかと思いますがどうでしょう?

早崎さんは名古屋出身ですから、実は彼の赤は名鉄の赤だ、というのは知る人ぞ知るトリビアですが、まあ関心の無い人にはどうでも良い話であります。しかし、この日(そして前日も)のお客様には何と名鉄勤務のOBの方がいらっしゃいまして、その人と早崎さんの情念が成せる業なのでしょうか? 吾妻の額に名鉄の赤が乗り移る瞬間がありました。

更に、郷里に帰って何かに取り憑かれたかの様に弾きまくる早崎さん、何かその指先、いや、全身からオーラというかビームというか、エクトプラズムの様なものが湧き出ているのでしょうか?気がつくと吾妻の顔の中央には名鉄の赤と補色関係にある緑の光が降臨しております。

ダメじゃあ!いくら弾いても周りがついてきてくれんだぎゃあ!ワシャもう一人で今池に行ってピアノば弾いてきちゃるぎゃにー!ということなのでしょうか、ステージから離脱しようとしていたのでしょうか?

いやいや、そうではありませんでした。もう盛り上がりすぎて自分を抑えることができず、ついおケツで弾いていた、そんな図でありました。

福島の「クダラナ祭り」には、”しりあがり寿”さんが有名ですが、早崎さんもいつか、”ケツひき早崎”として活動する日が来るのでしょうか。実は吾妻が今回の東海ツアーにギタドリン、じゃねえか、テレオリンを持ってきたのは、マスターのS藤さんが無類のダブルネック好きだ、というのがあったからですが、どうやら喜んで頂けた様で何よりでした。

そして終演後はお店でのウチアゲですが、楽しく飲みながらも感染には注意して、アラン・プーサン特製布マスクと名鉄赤マスクをしながら、楽しくツアー・ファイナルの夜は更けていきました。

2020年11月7日(土)
高円寺次郎吉・吾妻光良トリオ+1-1
直前ですが、急遽体調不良により岡地氏は欠席です。11/6朝の時点で36.4°ですが、時期が時期なので・・・。

吾妻 光良(Vo,G)、牧 裕(Contrabass)
早崎 詩生(Apf,Pianica)

さて、これで4回目となる次郎吉での配信+お客様人数限定ライヴ、ようやく本格的に秋の曲も色々とお届けできる季節になってまいりました。とはいえ、もうやっちゃった曲も多いのかなあ・・・、と通常のライヴならばほとんど気にしない様なことも、配信ですからちょっと気になったりして、まあ、人間としての器が小さいのを感じちゃったりもしますが、いや、ホームグラウンドの次郎吉ですから、100%楽しく演らせていただけることでしょう!

前売3,500円/当日4,000円
Open 18:30 Start 19:30 Charge+1drink order
~会場へのご入場は15名様限定(全着席)~
[申し訳ありません、Sold Out となりました。10/26]

次郎吉HP

本番土曜日まであと二日、という木曜日の昼下がり、一通のメールが吾妻・牧・早崎の三名のところに届きました。

大変申し訳ありません!
あれ?と思って熱計ったら、7度5分!!!
昨日小雨の中、犬の散歩が不味かった!

おおお、このコロナ禍で7度5分のドラマーを出演させるという判断は150%有り得ません。いいから休んでくれ!と返信してドラム抜きの「トリオ+1-1」で乗り切ろうということになりました。やっているんです、過去にもね。主に辻堂の辻庵さんですとか、代々木上原のル・デパールさんですとか、いわゆるレストランですか、ディナー・ショー、というと何ですが、食事をしながら、というところではこの三人でやっていることも結構あるのです。丁度、”Cocktail Combos”というドラム抜きの静かめな、ジャズ/ジャイヴ/ブルース関係のアンソロジイを聞いていたこともあり、ちょっと普段とは違った選曲のものも取り入れてやらせて頂きました。

次郎吉の配信画面にも冒頭にはこうしたお断わりを入れて頂いた上で、ライヴはスタート。ドラムがいないとやたらスペースがありますもので、まあ密を避けるという点では良いわけです。欠場、というのが何か力士っぽいですね。

吾妻と牧さんの間に何やら楽器が見えますが、ドラム無しという寂しさを少しでも紛らわせるべく、吾妻はギターの他にもスチールギターと、マンドリンをちょっと大きくしたマンドラ、という楽器を持ってきました。枯れ木も花のにぎわい、って枯れ木扱いは可哀想ですが。

ということで、早速一部の後半にはスチールギターの登場で、毎年、昆虫の様に夏になると出てくる楽器ですが、今年はコロナのせいで、この11月初旬が初登場。やめてくれ、寒くなるじゃないか、というご意見もありましたが、枯れ木ですから良いんです。何回やってもビアホールのBGMみたいな仕上がりだな、といって余りやらなくなった曲もありましたが、この日はあえてその曲にスチールギターを使って、マイナスにマイナスをかけたらプラス、という効果を狙ったのですが、結果はよりビアホールらしくなった、という当たり前のものになってしまいました。
あ、そういえば岡地さんはどうしているのだろう、と気になって自宅で療養しているところを電話で直撃。

何やら、酒類をたしなみながらのんびり見ている、ということで、まあしっかり静養してちょ、と伝えまして一部は終了。配信で見ている方々には、この一部と二部の間の休憩がタルい、という話もあるかも知れませんが、実際にお店に来ている方々にとっては、この時間が貴重な換気時間となりますので、今後もご理解の程宜しくお願いします。
さて、二部は冒頭にマンドラを投入いたしました。

早崎さんの赤にマンドラの緑が映えますね、どうでも良いよ、と言われそうですが。映える、といえば映像のエイの字を書くわけですが、次郎吉の映像制作技術もどんどん進化していまして、最後の頃はこんなシャレオツな画面合成も取り入れられてたりして、クォリティが日々向上しているのが素晴らしいです。あ、もちろん音の方はワオさんがいますので、いつでも鉄壁ですけどね。

まあ、普段余り演らない曲なども入れて、概ね無事に行ったものの、さすがに岡地さんがいないこともあり、おお、こんなところでリズムがズレるか!といった小さな事故もありました。改めて各自の重要性を認識した夜でしたのでいつものメンバー紹介の最後には、
「電話出演は岡地さんでしたー!」という紹介も。

さて、それから数日、岡地さんから来たメールにはこんなファイルが添付されておりました。

いやあ、良かった良かった、という結末を迎えられました。

2020年12月

2020年12月26日(土)
晴れたら空に豆まいて
~クリスマスを逃した貴方や貴女に~

今年最後の「風呂の日」、湯気にかすむ吾妻光良トリオ-1+1、歳忘れ年末興行!

吾妻?光良(Vo,Gt) / 牧裕(Contrabass) /
岡地?曙裕(Drs) / 早崎?詩生(Apf,Pianica)

今年はコロナでエラい年になりましたが、そんな中、年内おそらく最後の公演は晴れ豆! さあ、齢忘れ、じゃない歳忘れということでパァーッと行きましょう!といっても、マスク、手洗い、3密に注意は引き続き、ですよ。

—-会場観覧&配信—-

《会場チケット》
前売り 3000円 (1ドリンク別)
OPEN16:30 / START17:00

《配信チケット》
※Peatixのみ
1000円のみ
1000円+投げ銭500円
1000円+投げ銭1000円
配信は12月26日ライブ終了後から1月3日23:55まで視聴可。

晴れ豆さんページ

クリスマス・イブにきっと君は来ない、と歌ったのは山下達郎さんで、まあ我々とは関係ないだろ、と思っていたわけですが、そのイブの日の昼下がりに一通のメールが牧さんから残りの三人に送られてきました。

仕事場でコロナの陽性が1人出ました。  (中略)
残念ですが26日のライヴは欠席させてください。最後の最後にこんなことになってしまい申し訳ありません。検査の結果は報告いたします。

おいおいおい、ベース不在かい?こりゃ結構キビしいなぁ!という中、とりあえず以下の様な対策を取って臨みました。
◆牧さん抜きでは無理、と思われる曲は候補から外す。
◆リハは全曲ちょっとずつ演ってみて、感触を探る。
◆リハの結果をもとに、串カツ田中で曲順を決める。
まあ、3個目の項目は牧さんのいるいないに関わらず、いつものリハ後の風景では、という様な気もしますが。ということで、いよいよ2020年最後のライヴが、ちょっといつもと違った感じでスタート。

頭頂部にもろ照明が来ているのが、髪のご加護なのかどうかは判りませんが、とりあえずみんないつもとはちょっと違った表情で臨んでいる様な気もします。まあ、ある意味逆境ではありましたが、今年最後ということもあってか、良く見に来られている皆さんの温かい応援に押されて何とか2ステージをまっとうすることが出来ました。しかし、低音不足というのは、何とも安定しないものでして、あ、そうだ!と目に入ったのが、楽屋に置かれている晴れ豆さんのエレキベース。こ、これ借りても良いですか? とお店の許可をもらって、宴会関係を除けば人生初のベース/ヴォーカル担当としてステージに立たせて頂きました。

何だ、立ってなくて座ってるじゃねえか、というのはどうでも良いですが、妙に嬉しそうなのは「一人スティング」の気分を味わっているからでしょうか。まあ、どちらかというと低音増強の効果より失笑を買うという効果の方が大きかった、という結果に終わりました。
さて、ライヴから間を置かず牧さんからは、

「おかげさまで陰性でした。 とりあえず、お知らせまで。」

という連絡が来て、まあひとまずやれやれ、でしたがやはり4人揃ってライヴが出来るということは本当にありがたいことなのだねぇ、ということを年末に改めて謙虚に思った、そんな年の暮れとなりました。

2020年12月19日(土)
バイユーゲイト
吾妻光良トリオ-1+1

-1+1とは何事だ?と思う方もいるかも知れませんが、要するに岡地さん抜きだが、早崎さんは居る、という変型トリオでございます。バイユーもご無沙汰でありますが、当ページの記録によると、2016年以外は毎年12月に演らせて頂いているというわけですから、ここはしっかりと取り組まねばなりませんな。

吾妻 光良(Vo,Gt)、牧裕(Contrabass)
早崎詩生(Keyboard)
開場19:00 開演20:00
料金3000円(+1drinkオーダー)

 バイユーHP 

新年の成人式の映像なんていうものを見ていますと、もう若い方々はそんな言葉は忘れてしまったのではないか、と思われるソーシャル・ディスタンスですが、大体2m、最低でも1mと言われておりまして、ここバイユーゲイトにいつもの4名で出演すると、そもそも楽団メンバーの間でも、どうやってもこの距離を確保することが出来ません。ということで、折角の15周年記念ライヴではありますが、コロナ下ということもあって岡地さんを除いたドラムレスの変型トリオでの参戦となりました。

ね? これリハの写真じゃないですよ、本番の写真です。お客さんから楽団までの距離を充分に取られていることが良くわかります。ステージの中ではどんな感じで我々が並んでいるか、を実感していただくために、常連の方に撮っていただいたそれぞれのワンショットの写真を最先端からは程遠いCG技術を駆使して合成してみましょう。

あれ? 思っていたより密に見えますが、これは合成がマズいのです。あと、吾妻のアゴマスクが宜しくない、とご批判される方もいらっしゃるやに聞いておりますが、本番前にはアルコールでアゴを拭いてビールスを除去する、という施策を取っておりますのでご了承ください。
そして、今年最後の中央線沿線での4人以下の3人でのプチたしなみを終えていよいよ本番。バイユーの配信ライヴは店主の上田さんのMCから始まります。

上田さんの指し示しているところには、初めてバイユーに吾妻と牧の二人で出た時のチラシが。確か2006年だったかなあ、お世話になりっぱなしであります。日頃のご愛顧に応えるべく、張り切って演らせて頂きました。

2020年12月12日(土)
ビルボードライブ 横浜
吾妻光良
& The Swinging Boppers

ゲスト:Leyona(Vo)

お話を頂いたのは、だいぶ前ですがコロナ禍のなか、ようやく年の瀬に演らせて頂けることになりました。更に、ゲストに歌姫Leyonaを迎えては久々の公演であります。
しかも、通常よりもかなり早めの公演ですから翌日も安心です。(休みですけどね)

[1st] 開場14:00 開演15:00
[2nd] 開場17:00 開演18:00
Service Area : \6,500/ Casual Area : \6,000

公演詳細

本来でしたら、今年の4月にバート・バカラック楽団を招いてコケラ落としをやっていた筈のビルボード横浜ですが、この騒ぎでバタバタと公演キャンセルも相次ぎ、4~6月はほぼ何も無し、7月からようやく客席が密にならない様な配置を取り入れつつ、少しずつ公演が再開され12月は公演数だけから見たら、だいぶ活気が戻ってきた様で何よりです。
そしてビルボード横浜、もちろんお邪魔するのは初めてですが、舞台も広く、我々の様な大所帯楽団でも充分なディスタンスが取れました。

 この日は登場用のギターとしてE-Bayで2万円台で購入したデコラ張りの様なソリッド・ギター”Cozart”というものと、メインとしてはだいぶ前にウシャコダのサトル君から、何故か頂いた”Greg Bennett”というメーカーのフルアコを登板させました。

見た目は似ても似つかないこの二台のギターですが、実は大きな共通点があるのですね。それは・・・、そう、どちらも中国製である、ということで、更に演奏中は外していてもいつでも戻せる様にアゴにかけてるマスクも中国製ですから、世界の工場、と言われる中国の製品供給能力を改めて思い知らされる午後となりました。しかし、この距離をたっぷりと取ったステージ配置とこのぶ厚いフルアコはなかなか似合います。

この日はちょっと明るめの色のスーツを着て行ったこともあり、気分はT・ボーン・ウォーカーまっしぐらであります。そして、何と言ってもこの日はゲストの歌姫を抜きにしては語れません。

何とも楽団は嬉しそうですね、場が一気に音を立てて華やかになる様な気がします。お判りでしょうか?クリスマスが近い、ということもあり打ち合わせしたわけでは無いのですが、Leyonaのドレスの赤と吾妻のシャツの緑が何ともクリスマス・ムードを・・・って、緑のシャツがそれほど見えないのは誤算でした。しかし、そんなことはどうでもいいんです。Leyonaさえ見えてれば、もうそれで充分なのです。

この日の撮影は、CDジャケットやメイキング映像も撮ってくれている龍ちゃんですが、後ほど帰宅してから確認すると、ゆうに半分以上の写真にLeyonsが写っていた、と。良いんです良いんです、ジジイの写真ばかり撮っていて楽しいわけは無いんでしょう。そう、そして先ほど、T・ボーン、と申しましたが、この日のLeyonaの演目の一曲は彼女のアルバム「忘れちゃうよ」に収録された吾妻作の”Happy Monday”、T・ボーンのストーミー・マンデーと月曜の振替休日をかけた一曲で、この曲でT・ボーン風にた弾きたいがために、このギターを持ってきたと言っても過言ではありません。

ギターが多少、水平気味になっているのがお判りでしょうか?しかしLeyonaの姿を見たいお客さんにとっては邪魔者以外の何物でもありませんな。マニアならではの目の座り方もちと不気味であります。しかしまだまだT・ボーン探求の旅は止まりません。

おお、だいぶ水平になっています。何しろ、このために4日前に思いついて、T・ボーンのに似たストラップを1588円で購入しているのです。こんな話ばっかりしている場合ではないですね。で、この寒い季節に女性ゲストに来て頂いているのですから、そうそう年に何回もは出来ないあの冬の名曲、「Baby,it’s cold outside/おもて寒いよね」をアンコールに一部も二部もお届けしました。吾妻の緑のシャツが余り見えない、という意見もあり最後は上着を脱いで、クリスマス・カラーを強調してみました。

そんなこんなで、いやあ良かったよ、Leyonaのおかげで今宵は大成功だったよ!と楽屋で記念写真。

そして、この時点でまだ時刻は19:15。向かいのビルのお店に小一時間のウチアゲへと向かいました。
「こんなに感染が広がっているのに不謹慎な」
というなかれ。総理と同様、全員マスク会食を強く意識していました。

2019年12月

2019年12月21日(土)
三鷹バイユーゲイト
吾妻 光良 トリオ+1
吾妻光良(Vo,Gt), 牧 裕(Contrabass)
岡地曙裕(Drs),早崎詩生(赤黒Key)

いやあ、時代は令和に変わりましたが時の流れは相変わらず速いもの。令和元年、最後の興行は強烈に地元感漂う、バイユーでの締め括りとあいなりました。たまさか、バイユーの14周年でもあります。14年前は何をしていたかというと・・・、このページを立ち上げるはるか前のことでもあり、覚えてるわけは無いのでした。でも14年間お世話になりっぱなしではあります!

開場19:00 開演20:00
¥2,500+1Drink?

バイユー・スケジュールページ

いやいや、バッパーズとしては久々のアルバムだったり南会津大宴会だったりピットインだったり、と珍しいこと目白押しな一年間でしたが、最後はトリオ+1、しかも地元感満載のバイユーで締め括り、となりました。ステージもそう広くは無いのですが、それに加えて前回から早崎さんが赤黒鍵盤のキーボードを持ち込むことになったため、リハーサル時間の半分以上は位置決め、といっても過言ではないでしょうか。こうやってパノラマで見ると楽勝で収まってる様な見た目ですが、結構ギチギチなのであります。

写真は常連のT田さんに撮っていただいたモノをおざなりに合成しているだけですが、この日はT田さんに加え、T羽さんやN原さん、そしてごめんなさい、まだお名前をきちんと憶えていない常連の方々に囲まれて暖かな12月のライヴ締めとなりました。更には沿線ということもあり、ホッピーズの富山さんも遊びに来てくれて、写真を撮ってくれたりしておりました。

ギターも歌もそこそこうまい富山氏ですが、写真は何故かボケ気味です。更に送ってきてくれた中にはこんな1枚も・・・

何でしょうか? 我々よりも20歳近く若い、ということで、感性もロック寄り/パンク寄りなのでしょうか? そう思って眺めるとなかなかパワフルな写真の様な気もしてきて、俺達もデスメタルなのか?と勘違いしそうになってきます。そして沿線、といえば何とBoppersの冨田さんがつい最近、横浜から国分寺に引っ越してきたばかり、ということもあり、この前日に買ったというフリューゲル・ホーンの鳴らし運転もあってか数曲飛び入りで参加しました。

完全にジジイ達の談笑タイム、という絵柄ですが、いざ演奏が始まると・・・、

それなりに緊張感が走る、様にも見えます。こういうときにもちょっとボケてる写真の方がムードは出るもんですね。そして吾妻は、1年のライヴで所有ギターをなるべくくまなく使う、というのが目標でもあるため、2019年に使い残したギターを調べたところ残っていたのが「レスポール・レコーディング」という重さ6kgという非常に扱いにくい一本で、とてもこれを抱えて客席に出て行こう、という気など起きず、2019年の客席乱入の締めは赤い人のピアニカ演奏で大団円。

令和元年、いろいろお世話になりました。2020年令和2年もまた宜しくお願いします。 ナマステー!

danraku

2019年12月14日(土)
新宿ピットイン
吾妻 光良 & The Swinging Boppers

我々が高校生の頃からあるジャズ喫茶の老舗、新宿ピットイン。ジャズ研出身のメンバーの中には学生の頃に昼の部、いや、ひょっとすると朝の部に出演していた人間もいるかも知れません。ジャズ学生にとって憧れの場所、とも言えるこの場所での初めての公演であります。でもこんな音楽で出演するつもりじゃなかったんだけどな・・・、というメンバーの呟きも聞こえてきそうですが、人生いろいろです。弊楽団としては2019年最後の公演ですので、終了後の忘年会に備えて、早い時間の昼の部の興行です。

開場14:00 開演14:30
前売¥3,500+税/当日¥4,000+税(Drink別)

ピットイン スケジュール・ページ

いろいろとありました令和元年、バッパーズとしての今年最後の公演となりました新宿ピットイン、まだリハが始まる前から遠くを見る様な表情でアルトを吹く渡辺康蔵。

その心の眼は遠い故郷の静岡でジャズに明け暮れていた青春時代を見つめているのでしょうか?それとも1940年代・ニューヨークは52番街の喧騒を見つめているのでしょうか、という渋い写真となりましたが、ここに至る約一ヶ月前、コーゾーとはこんなメールのやりとりが・・・。

「吾妻さん、先日兄がピットインに行って来月のスケジュールのチラシを貰って来たのですが、我々のバンド、それぞれの名前が載っているのに何故か僕の名前だけ記載がありません!このままでは冥途の土産に持って行けないので、何とかお店にお願いして入れてください!」

憧れが強いぶんだけ、神様のいたずらも激しくなるのでしょうか。何とか12月のチラシには名前を記載してもらい、ああ、良かった、と胸をなでおろしながらアルトを吹いている図、というのが正しい解釈であります。

やがてリハも終わり一曲目のインスト部分で外廊下で待っている吾妻の方は、ロック出ですので、そこまで青春真っただ中の強い思いは無いので、この様に不敵な笑みを浮かべつつ余裕で出番を待った後に、ワイヤレスを駆使して堂々と客席後ろから登場。

堂々と、と言ったのも束の間、力任せにギターを振り回していたら、いきなり鳴らなくなってしまい焦りまくって色々と対処に努めましたが、復旧できず、ええーい!面倒くせえ、ワイヤレスなんかやめだ!ともう一台のコード付きのギターに持ち替えました。

あれ?このギターは・・・?そう、ダブルネックです。ジャズ喫茶に持ち込むギターとしてはいかがなものか、というご批判もありましょうが、一年を通して所有ギター38台を満遍なく使う、という人生の目標がありますもので、今年未登場のこのダブルネックが登板するのはもはや自然の摂理にも近いものであります。それにしてもコーゾーが歌っているのに吾妻は歌っていない、そして何故か早崎が立っている、という良く判らない写真ですね。

しかしホラ、なかなかフルバンドの人数が多い感じとギターのネックが多い感じがあいまって全体的ににぎやかな写真になっております。そういえば「すみだジャズ」でもダブルネックを使った記憶がありますので、ジャズとダブルネック、意外に良い取り合わせなのかも知れません。

んなこたないか、やっぱりロック的なしつらえになってしまい、果たしてこれはジャズの殿堂に対するアンチテーゼなのか、挑戦なのか、という意見も・・・、まあ、無いでしょうな。年寄りでデブですしね。

アンコールでは折角持ってきたということもあり、中国製のフルアコとワイヤレスで客席を行脚、みんな、いったいどうしてたんでえ? という表情の動機が良く判りません。
そして、今年最後のウチアゲ会場はピットインTさんのコネで、近隣の居酒屋さんの3500円飲み放題コースで大満足。今年最後ということもあって、お世話になったピットインのスタッフの皆さん、そもそも話を持ってきてくれた長野のジャズ・フィクサーKさん、そして一年色々と協力して頂いたソニーの皆さん、ジャケット・デザインのタスクさんに関根さんなど多くの方に出席頂いたこともあって謝意を表して吾妻からご挨拶。

「ほら見てみ。まただ、世界の中心で俺が叫んでる!」
と陰口を叩くベーシストもおりましたが、いずれにせよ、令和元年もBoppers、ひいきにして頂きましてありがとうございました。

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そして何と、上記の興行が夕方に終わるためピアノの早崎が引き続いて下記演奏会場へと向かいます。いくら還暦前とはいえ、狂気の沙汰ではないか、という説もありますが、お好きな方は是非お付き合いのほどを。

マジカルコネクションvol.90
恒例のライブイベントです。今回は巷で噂の歌手
ジャイサンデーさんを迎えてのデュオです。本番ルールはピアノに火をつけちゃダメだよとマイクを食べちゃダメだよ、です。是非お越しください。

会場/神保町試聴室
出演/早崎詩生(吾妻光良&The Swinging Boppers)&ジャイサンデー、石田力、富山優子、
大口沙世カルテット
開場/17時30分? ? ?開演/18時
料金/予約3000円、当日3500円
(1ドリンク込み、スナック付き)

視聴室 スケジュールページ

マジカルコネクションVol.90ということで、昼ライブに続き、一日、生ピアノ、鍵盤ハモニカ三昧でした。先ずは駆け付けて高校同窓の石田君の弾き語りの手伝いです。

続いて待望の(リハ2回しました!)
ジャイサンデーさんとのデュオです。

ジャイサンデーさんには、気を使っていただき靴は赤。

最後はジャイさんのハグとわたくしピアニカで客席乱入(写真がないので記憶によると..

そして参加者集合写真です。赤と黒なにやら燃えたり灰になったりしてます。

danraku

詳細は渡辺祐さんのfacebookを

danraku

2019年11月

2019年11月9日(土)
ミュージックライン千住 はしごライヴ
Live Bar CUB 吾妻 光良トリオ+1

吾妻光良(Vo,G)、牧裕(Bass)
岡地曙裕(Dr)、早崎詩生(Pf)

5年前にトリオでお邪魔した北千住の街あげての音楽イベントに今年も参加させて頂きます。ここ数年は、南会津大宴会の後にも飲み上げてたりしますんで、以前よりだいぶ土地勘もついてきました北千住の街並、楽しみであります。

イベントHP

そうです、いくら南会津大宴会の後で何回かこの街で昼飲みを敢行しているとはいえ、五年ぶりに訪れるお店、となると皆目、何も覚えておりませんで、駅に着いたは良いけど迷う迷う。結局一度、店の前を通り過ぎてしまい、何とか5分遅れぐらいで、Cubにたどり着きました。お店はなぁんとなく、しか記憶にありませんが、マスターのK林さんは、ああ、こういう方だった様な、ともう少し記憶のよすがが残っていました。リハを終えてそれでは、と桐生から遊びに来られたK柴さんを伴って本番前のたしなみに行きますが、不案内でしょうから、とK林さんが裏道を案内してくれたのですが、おお、ここは何となく記憶が濃く残っている。どの店に入ろうかなぁ・・・、と周囲を見回していると、あれ?

おお!これは南会津大宴会終わりで3回ぐらい来ている店じゃないか!ということに気づき、否も応もなくこの店の中に吸い込まれていきました。そしてたしなみが終わりいざ本番、

いや、この日も多くの方々にお越し頂きまして、ありがたい限りです。 このCub、ご覧の様にコンクリート・モルタル剥き出し風の壁が良い感じの響きを醸し出しており、なかなか各楽器が響いて気持ち良い空間でした。

マスターK林さんのお知り合いの方が撮ってくれた写真だと思うのですが、一人一人のアップの写真がありましたので、折角ですので4枚まとめて並べてみました。

令和2年のアーティスト写真(?)として使わせて頂くかも知れません。そして、非常に良く見に来られていて、写真もご提供頂いているMasuminさんにも練り歩きコーナーを一人ずつ撮って頂いたので、これも並べてみましたが、まあ、これは他には特に使えませんでしょうな。

とまあ、日頃の感謝も交えまして、良く来られている方々も交えて、お店で打ちあがって上機嫌で帰りました。また是非宜しくお願いします。

danraku

2019年11月8日(金)
帰ってきた(?) プレミアム・フライデー企画
パワポ・レコードコンサート第五弾
「酒の歌を聞きながら?む会」
中野 ブライトブラウン
吾妻 光良+富山浩嗣 +浦野紘彰(ホッピーズSaxミニライヴ時)

東海地区でも初めてお披露目したパワポ作戦、
大成功(?)に味をしめた二人組が、今度は酒の歌
で?みあげます!いつもどおり、プレゼン後は
ミニ・ライヴもあります!
19:30 open / 20:00 start? ?¥800+Order

ブライトブラウン facebook

浜松ビスケット・タイムでの好評に調子に乗り、久々に開催の決まったこのパワポ・コンサート、これでもう5回目ですので、諸々な部分も合理化されてきており、最初の頃は、だ、ダメだ、もう間に合わないかも知れない!と焦っていた資料準備も前日にはすべて終わり、もうあとは本番のみ、いやあ、本番前の吾妻も富山も近隣の串揚げ屋で嗜んだ後で、実に嬉しそうであります。

さて、酒の歌といえば、手前どもの「大人はワイン2本まで」の歌詞にも堂々と登場してきますが、やはりエイモス・ミルバーン、この人抜きには語れません。A面一曲目は先ず、この曲から入りました。

そうですね、「悪い悪いウィスキー」です。二曲目はジョー・リギンスのピンク・シャンペン、三曲目は、またワイノニーでクワイエット・ウィスキー、四曲目は・・・、という辺りである休日の夕方に気づきました。
「こ、これはウィスキーとワインの曲を交互に並べられるのでは・・・・?」
というところに着想を得て、第一部は本邦初「ウィスキー/ワイン歌合戦」の開催となりました。ブライトブラウンの協力を得て、勝ちのチームに投票した方の中から抽選で一名様にウィスキー一杯、もしくはグラスワインをプレゼント、という企画を展開したところ、知人のKさんが当選。ヤラせじゃないですからねー。さて、酒の歌といっても時代や文化が色々と異なりますので、容量とか価格についてこんなスライドも用意しました。

そんなこんなもあり、いや、まあ二人ともよく喋る喋る。
「吾妻さん、こういう催しはいいですねー!」
「そりゃ俺も楽しいけど、改めてどうして?」
「ライヴで何かMCで喋ってると、メンバーから『早く次の曲行けよ』っていう無言の圧力がかかるんですけど、こういう催しは喋り放題ですもんね!」
何か本末転倒、という気もしますが、まあ良いでしょう。あと一曲を残して15曲紹介したところで、本日の曲の内容をグラフで分析してみました。さて共通点は何でしょう?

判りましたか?この15曲の共通点は「酔ってる」のです。そりゃあさ、酒の歌だから酔ってるだろ、と思うのが大間違い。まるでそんなことは考えてなかったのですが、神のお導きか単なる偶然か、最後の曲はジミー・リギンスの「アイ・エイント・ドランク」!

「酔ってない」と言い張るジミー・リギンスの歌声に乗って本編は無事終了。続いてのミニ・ライヴ・コーナーでは、浜松で活躍したホッピーズの「ウラニィ」、浦野君も混じって、本編で取り上げたり取り上げなかったりした曲を織り交ぜてお届けしました。

あれ?ピアノのところにも誰かいる?

シッツレイしましたー、普段は赤い服を着ているあの方が座って弾いています。実は開演前に、串揚げ屋から戻ってきたら既にカウンターに座っていた彼と、
「あれ!今日来るって言ってたっけ!?」
「えええ、この前行くって言ったら、それじゃピアノ弾いてくれよ、って言ってたじゃないですかー」
という会話もあり、まあ、?み過ぎはいけませんね。また、当企画鋭意続けますので、宜しくお願いします。というのと、併せて少ない経費で回せますので、地方興行などお考えの方は気軽にご相談ください。引き続き熱海、箱根、日光方面大歓迎です。

danraku

秋の東海~近畿ツアー!

毎年この季節は、東海地区とかにお邪魔しているケースが多い様な気もしますが令和元年も例外なく参ります!
吾妻 光良トリオ+1
吾妻光良(Vo,G)、牧裕(Bass)
岡地曙裕(Dr)、早崎詩生(Pf)

2019年11月2日(土)
豊橋ハウスオブクレイジー
19:00 open / 19:30 start
adv \3,500 / door?\4,000 + 1drink

ハウスオブクレイジーHP

2019年11月3日(日)
高槻ナッシュビル・ウェスト
オープニングアクト:桑田瑞樹
17:30 open / 18:30 start
前売 \3,500 /当日 \4,000 +1drink \500

ナッシュビル・ウェストHP

秋の近畿・東海ツアーの初日は豊橋。さて、いつ以来だったっけ、何かフェスみたいなので来たよねー、森・湖・大地、じゃなくて何だったっけ?あ、森・道・市場、じゃね?あ、それそれ、とかなり記憶もあやふやでしたが、かろうじて思い出しつつ、駅構内を歩くと、あ、このサ店で四人で電車待ってた、そういえば早崎があの時、ケータイをi-phoneに変えて一切使い方が判らなくて困ってたな、そうそう、仕事で連絡取らなきゃいけなくなって大変な時なのにな、そうだそうだ、とどうでも良いことは沢山覚えているのに、お店への行き方はまったく覚えておらず、一番良く来ている岡地さんの後を皆でカルガモの様についていきました。
無事にハウス・オブ・クレイジーに着いてリハを終えると、恒例化しつつあるのが、主にW大学の音楽サークル関係の後輩で、今や地元名士の方々との懇親会、というかたしなみ会。

もう40年以上前の話なのに、F井さんがテストの珍回答のせいで単位を落としてしまった話に大笑いできるのはありがたいことで、もう本番前に出来上がっている感じですらあります。 トリオとかこのトリオ+1で演る時は、ちょっと高めの椅子に座って演奏することも多いのですが、前回がどうだったかも思い出せません。まあ、吾妻が今回選んだギターもたまたまロック色の強いギブソンSGですので、たまには立ちでいいか、とこんな感じで始まりました。

前週のジャズ!なムードとは趣の異なったロックな感じが良いですよねー、と続けているうちに、ステージ右手の赤い人はあらら、

いつの間にかロックらしくない楽器を咥えたかと思いきや、それに触発された吾妻もあらら、客席に下りていってしまいました。

そして当然、何のためのピアニカか、と赤い人も下りてきて場内を練り歩いていき、

まあ、結局どこでやっても同じテイストではありますが、たしなみに続いて飲みの第二ラウンドはより増殖したメンバーで、楽しく深く続きました。

ちなみに前出のF井さんは、我々を見送って帰宅途中、急に走りたくなって走ったら、ものの見事につまずいて倒れて手首を怪我したそうで、もう若くないのですから、是非気をつけたいですね。

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そして、翌日はこちらは三回目なのでもう慣れているナッシュビル・ウェスト、の筈が誰一人お店への入り方が判らない。先に着いた早崎以外の三人は偶然通りかかったマスターのお父様に案内されて、後から来た早崎は宅急便の方(?)に教わって入れたというぐらいで、まだまだです。ご家族経営で知られるここナッシュビルですが、またまたワインなどを頂いてしまいましたが、良い気になっていると以前の様にギターを忘れて帰ってしまいますので(2016年2月の記事を参照)、ここは是非、と着払いで送って頂く様にお願いしました。そしてナッシュビルといえば思い出されるのが、壁一面に飾られた数々の古いビザール・ギター。

こちらはリハの時の様子ですが、こんな感じでドドーッ、と飾られているギター、驚くべきはそれぞれを手に取ってみると、実はすぐにでも弾ける様な感じの弦が張られていてチューニングもかなりの精度で保たれています。お店のK辺さんが日々キッチリ面倒見ているのかも知れません。K辺さんにお聞きしたところ、このコレクションは知人の兄弟の方のコレクションで、家に置いておくよりもこうして人の目に触れるところに置いておいた方が良かろう、という提案もあってお店に飾っているそうです。後ほど撮られた写真の一枚ですが、吾妻はいとおしそうに楽屋に飾られていた一台を手に取って眺めておりましたとさ。

さて、話は戻って、遊びに来ていた井尻ィと彼のバンドのサックスのkumacoさんとたしなんで帰ってくると、既にオープニング・アクトの桑田瑞樹さんが歌っていました。

カントリー・ブルースの”ローリン&タンブリン”を思わせる様なリフに乗せて、何とも不思議な歌詞を乗せて歌う桑田さん、ニューウェーブというんでしょうか、グランジというんでしょうか、良く判らないなりに我々の世代も面白く、というか笑いのツボに響く感じで楽しく聞けました。そして、ここナッシュビルでも危うく前回使った椅子が判らなくなるところでしたが、どうやら廃棄品がそれだったらしく、ゴミに出されるちょっと手前で復活して、無事座りのライヴとなりました。

にしても、次の写真、何をこんなしゃかりきに合図しているんだ、と思われるかも知れませんが、

我々も折角ツアーで連日演るのなら、なるべく演目は日ごとに変えよう、と見上げた態度で臨んではいるのですが、余り演らない曲もあるためか、場合によってこんな感じで強い合図が必要になったりしたわけです。


そしてやはりこの日も終盤は、こんな感じで、店内をうろつくわけですが、それにしても壁のビザール・ギターが素晴らしい!今回、初めて判りましたが、ここナッシュビルの壁一面を飾るこのギターはほとんどあるご兄弟がコレクションされてきたものだ、ということで、集めた努力もさることながら、その保存状態に頭が下がります。そんなことは余り関係なく、赤い方はお店の方々に頭を下げながらピアニカを吹きながら行脚しておりましたが。

終了後は、ご経営一族に我々、更に井尻ィとkumaco嬢も混じっての大宴会でしたが、宿に帰る終電の都合もあってそんなに深酒せずに帰れた、

筈がホテルの吾妻の部屋で全員でもう一飲み、学生じゃないのにねー。豊橋の皆さん、高槻の皆さん、ありがとうございましたーっ!

2019年10月

2019年10月26日(土)
四日市ジャズ・フェスティバル
吾妻 光良トリオ+1 with トクゾーホーンズ

吾妻光良(Vo,G)、牧裕(Bass)
岡地曙裕(Dr)、早崎詩生(Pf)
小埜涼子(A.sax)、石渡 岬(Tp)
登 敬三(T.sax)

この秋、ジャズづいております!これも歴史あるフェスにトクゾー・ホーンズの皆さんと合流して出演します。それもこれも昔からの知り合いの M田さんとのコネのおかげであります。

四日市ジャズフェスHP

そして、フェスは夜の早いうちに終了してしまいますので、何とWヘッダー! 夜は以前お世話になったジャズ喫茶”Vee Jay”に出演します!

8:30? 開演 詳細未定

VeeJay スケジュールページ

ここ数年、こうした小編成でのツアーも一泊二日にとどまらず三日間で二回興行、という様な果敢な挑戦も取り入れたりしているわけですが、今回の四日市は一日で二回興行という、ジジイ大丈夫か?的スケジュールとなりました。更にトクゾー・ホーンズの皆さんとはたまにしか共演していないので、事前のリハも必須でなかなかハードルの高いタスクだったわけですが、四日市駅近くのスタジオの予約から駅から、また会場への移動、更にホテルへのチェックインまですべてを取り仕切って頂いたのは、四日市の陰のフィクサー、いや、表の、なのかな?とりあえずそういうお立場のM田会長のおかげでありました。メールで事前に送って頂いたスケジュールはこんな緻密なものでした。

しかし、リハーサル時間が足りなくなることも無く、移動が間に合わないよ、ということも無く、一定の音楽的しつらえも整えて、メイン会場のある広場へと向かいました。

とりあえず一息ついたところで、ステージ脇にあるテントの楽屋で、我々と会長で記念撮影。

あ、しまった、モザイクかけるの忘れた、ってフィクサーだからいいよね。そして上がったステージはこんな感じ。

トクゾー・ホーンズの皆さんと吾妻の間隔がやけに空いている様に見えますが、嫌われているのでしょうか?もう少し近づいてみますと・・・

ふむ、確かに。次回はもう少しステージの配置を考えた方が良いかも知れません。更に近寄ってみると・・・

間隔がどうこういうよりも、横方向から撮るとジャズ・フェスだからちょっとフォーマルに、というつもりで選んだフルアコ・ギターと黄緑のシャツが、無茶苦茶に格好悪く見えます。変に気取らない方が良い、ということですね。さて、一応好評のうちにジャズ・フェスでのライヴを終え今度はそこから歩いて二分のジャズ喫茶”Vee Jay”へと移動します。このVee Jayですが、9月初頭のこの地域の大雨で店が水没する、という凄い被害に遭われました。直後の様子はこんな感じだったそうです。

椅子もテーブルもドラムもアンプも、そしてグランド・ピアノもすべてが水に浸かってしまいました。M田会長始め地元の皆さんのボランティアやクラウド・ファンディングによる支援によって、10月の初旬には、

こんな具合に完全復旧となりましたが、マスターを始め、皆さんのご苦労はさぞや大変だったろうと思います。それにしても、我々も復旧といってもピアノは電子モノでしか復活できないだろう、と思っていたのですが、何と寄付をしてくれた方がおられたそうで、しかとグランド・ピアノで復旧していたのには驚きました。

トクゾー・ホーンズと我々も何だかんだ、長く演っておりますもので、フェスの演目とVee Jayの演目が一曲もダブらなかった、というのは自分達でも驚きました。やってて良かった、ということですね。新しく寄付されたピアノがまるでずっと昔からこの店にあるかの様に鳴りまくっているのにすっかり感激していた早崎さんでしたが、他の皆も一様に気分良くライヴを終え、ウチアゲに突入しました。

これからもVee Jay、頑張ってください。それではまた!

danraku

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2019年10月5日(土)
代々木ル・デパール
吾妻 光良? 変型トリオ

吾妻光良(Vo, Gt),牧裕(Bass),早崎詩生(Pf)

お久しぶりでございます、代々木上原のレストラン
ル・デパールでのディナー、いやサパー・ショウ、と
いうしつらえのライヴ、今回で三回目ですね。早い
時間から秋の風情を感じつつの土曜日、なんてね、 なかなか良いのではないでしょうか?

1st stage: open 4:00PM /start 4:30PM
2nd stage: open 6:30PM/ start 7:00PM
2500円(自由席) + 要フードor ドリンクオーダー

イベント・ホームページ

“秋の風情を感じつつの土曜日”、なんてテキトーなことを書きましたが、当たることもあるもんで、本当にこの日は、ガラッ、と音を立てるぐらいの勢いで季節が夏から秋へと変わりまして、普段は先ず演奏していない様な遅い昼下がりの四時半に第一部スタート、何かちょっと店内にも優雅な雰囲気が漂っている様な気がいたします。

ここ数年、牧さんの仕事の繁忙期と重なる都合で3月と9月は活動も控えめで、ほぼ我々としてはまるまる1ヶ月ぶりのライヴとなりますでしょうか。いつになく力の入る吾妻の歌唱に、お前どうしたんだ、いやなことでもあったのか、といぶかる牧さん、といった構図にも見えます。

そして、冒頭の写真からかれこれ4時間弱経って夜に入りますと、1940年代米国南部のジューク・ジョイント、ほどではないでしょうが、若干、場も荒れてきております。

そして、恒例のトルバドール式客席練り歩きでも、ビッグ・ジェイ・マクニーリィ、はたまたアルバート・コリンズに倣って、ちょっと秋の代々木上原の街に出てみました。もちろん道行く人々は怪訝な顔をしておりましたが。

そして、マスターの素敵なイタリア料理をつまみながらの打ち上げですが、ちょっと吾妻は他の席で話していて良く把握していないのですが、牧さんがお客さんから何かを打ち明けられて、いやあ、それは知らなかった、困ったなあ、と言っている様な言ってない様な・・・

まあ、大丈夫なのでしょう。てなわけで、年末に向けてまた活動開始、という感じでナマステー!

danraku