2017年11月18日(土)
別府 カッパーレイヴンス

吾妻 光良トリオ+1

吾妻光良(Vo, Gtr) 牧裕(Bass)岡地曙裕(Drs)
早崎詩生(Pf)

何とありがたいことにだいぶ以前にsold out、というお話を伺っていたので、敢えてこのページには掲載していなかったのですが、地元の方々から「本当に来るのか?」「バンド詐欺ではないのか?」との噂も飛び始めているそうですので、掲載に踏み切りました。ちゃんと伺います!

カッパーレイヴンス HP

持つべきものは友人、という言葉もありますが、今年の3月頃、日本ブルース界の後輩にして「弁ブルースの貴公子」の異名を持つ大内コージから吾妻に電話があり、
「吾妻さん、別府ば行かんけんね?」
という誘いがありました。我々、バッパーズはもちろん小編成も含めますと、それはそれはいろんな場所で演奏させて頂いてます。お寺に神社、お座敷に河原、町内会に落語会、と枚挙にいとまが無いわけですが、残念ながら温泉地で演奏したことだけは無いのです。ですので地方ツァーの帰りなどに熱海辺りを通過する度に、あー、誰か温泉とか呼んでくれないかなー、などとつぶやきながら通過するわけですが、いや、そんなところにこのお話ですので、イヤです、などと返答するわけもなく一つ返事でオッケー、更に主催のK谷さんの話では、発売開始から一日半でソールド・アウト!? ほ、本当でしょうか?外資系ファンドが仕手株のTOBとか(意味不明)ではないのでしょうか?

furo

大分空港に着いてお昼ご飯を食べて、ホテルにチェックイン、リハまで一時間を切っていますが、ホテルはビジネスとはいえ、大浴場/露天風呂付、温泉に淡白な牧さん以外の3人は電光石火の勢いで浴場に向かいザッブーン!ああ、フワア、ええキョッちゃ、とすっかりくつろいでしまい、部屋に戻るエレベーターの中でも”夕飯は何時だっけ?”とつい温泉旅行気分になってしまいました。

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今回の会場、カッパー・レイヴンスの二階から撮った写真で、何とも全容が判らない写真ですが、何とここは昭和38年に出来た建物で昔はダンスホール?キャバレー?的な場所だった様ですが、今のオウナーのH野さんになる数代前からライヴなどが行われる様になったとか。

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すっかり陽が暮れた店の外の感じも何とも不思議なアヤしい感じです。

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そして、主催のK谷さんが選んでくれた、店から極近の居酒屋さんでたしなみタイム。カウンター席が予約で埋まっていたため、座敷に横並びで座りましたが、どことなく病院の待合室の様でもあります。

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そしてこちらは、これまた由緒あるたたずまいの3階にある楽屋。壁に置かれた様々なLPがいい感じをかもし出しています。

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さて、早速始まったライヴ第一部、確かにかなりの大入りでして外資のハゲタカ・ファンドに騙されたわけではなかった、とホッとしました。え?ジジイ、真っ暗で何も見えないよ、って?はいはい、明るい写真で見るとこんな感じ。

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まあ、我々も確実に年齢を重ねてきているので、演奏中の表情も多少シブく、というか険しくなりがちです。しかし、この牧さんの表情はシブい、というより放心している感じです。

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あれ?岡地さんが写ってないじゃないですか?とのご心配は無用です。お前はキース・ムーンか、というぐらい楽しそうに叩いております。

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さて、そしてアンコールの最後はここ数年の小編成では定番のほぼ生音・トルバドール・ショー、改造電池アンプの装着もすっかり慣れてきました。

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もう、練り歩くには最適、と言っても過言ではないこのカッパー・レイヴンス、二階席や通路席のあちらこちらをめぐりながら歌い弾きましたが、ステージに残された3人には何も聞こえず、岡地さんは「おーい!今どこにいんのー?」と叫んでいました。

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そして、終了後は色々お手伝いして頂いた方々や残ったお客さんの方々と記念撮影。こんな素晴らしい催しとなったのも地元の皆さんの温泉の様な温かい協力があったからこそです。

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お店にケータリングを入れて、そのままお店でのウチアゲにつながりましたが、途中で地元のブルース愛好家達によるセッション大会が始まり、私と早崎さんも参戦。ここのセッションは共用で用意されたギター二台がワイヤレスでアンプにつながっているため、自由にギターを動かせるので、はい、次はキミね、と渡されると有無をいわさず弾かざるを得ない、というのが新しいところ。

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セッションでは定番のストーミー・マンデイ、吾妻は年齢なりの頑固さで、「あのなっ、そうじゃない!T・ボーンはこうやって弾くんだっ!」と、またまた自分の殻に閉じこもっていた様です。

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そしてウチアゲも終了、別れ際に主催者のK谷君に抱きつく我々ですが、あれ、また岡地さんがいない、とご心配の方、大丈夫です、大分のブルース喫茶にハシゴしに行ったのでした。若いなー。

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danraku

2017年11月4日(土)
四日市 VEEJAY

吾妻 光良トリオ

吾妻光良(Vo, Gtr) 牧裕(Bass)岡地曙裕(Drs)

opening actアイシーゲイト

TOBY前田(Vo, Gtr) 山本ヒロミ[B,vo] とよちゃん[Drs]

四日市のジャズスポットに初めてお邪魔します。アイシーゲイトの前田さんは旧い知り合いです。

【START】PM8:00 【CHARGE】前売4,000円/当日4,500円

VEEJAY ホームページ

まあ、こう長く活動しておりますと色々なところに知り合いがおりましてありがたい限りなのですが今回はその昔、高円寺次郎吉で働いていた、四日市在住・Toby前田氏の口利きで、ジャズ喫茶”VEEJAY”の30周年にトリオでお邪魔いたしました。経費の問題からトリオ+1で行けないのは残念ですが、さすがに雨男がいないだけあり、土日ともに快晴~秋晴れでした。
実はこのVEEJAYさん、二階がイタリア料理屋さんでその店が営業している間は余り大きな音が出せない、という事情があります。ですので、オープニング・アクトのTobyさんのバンド、「アイシーゲイト」と我々の一部はそこそこ小さな音で演奏する必要がある、という事前のお話がありました。ただ、電気の力を借りてしまうとついつい音量は大きくなってしまいますので、この日はギターにこんなリゾネーター・ギターという音が共鳴するものを投入し、牧さんはウッドベースを生音で、岡地さんはドラムを指で叩く、という作戦で小音量化に努めました。

DOBRO

「でも何ちゅうかさあ・・・、これだと二部の感触が判らないよな。」
リハを一応終えた我々ですが、エレキ育ちですんで一度もアンプから音を出さないと本番がどんな感じになるのかまるで掴めません。ちょっとぐらいなら大丈夫だろう、とアンプから音を出して1曲だけ試していると、まだ1コーラス終わらないうちにコックさん然とした服を着た方がダダダッ!とドアから店内に入ってきて
「おい!これだと低音がデカいからなっ!宜しくなっ!」
と言い捨てて出て行きました。おお、油断大敵です。きちんと小音量で演らないと。
さて、リハを終えて本番までの間は宿にチェックインを済ませてからアイシーゲイトの面々と四日市の街をたしなみに。Tobyさん、照明の都合でゆで卵みたいな写り具合ですが。

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Tobyさんが事前に色々と飲み屋の情報を教えてくれましたが、折角ですので地元で知らない方はいない、という定食屋/居酒屋さんに行きました。ここの名物は「トンテキ」とおカミさんがいつも不機嫌、ということだそうで、トンテキは存分に味わえましたが、おカミさんはこの日は厨房に入りっぱなしで残念ながら目撃できませんでした。この店ではもっぱら、中部地区は日本のテキサスだ、という我々の持論で盛り上がりすっかり勢いづいた状態でVEEJAYに戻り、先ず一部はアイシーゲイトのステージ。

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アイシーゲイト、という名前は実はその昔、夜中の次郎吉でTobyさんが何かいいバンド名は無いですかね?と尋かれて、どれどれ、ほう、アルバート・コリンズが好きなのか、だったらアイスとかいう名前が入らないとな。で、あとは?ほうほう、ゲイトマウス・ブラウンも好きだと、そしたらもうアイシーゲイト、これっきゃ無いだろ、と極めて安易に私がつけてしまった名前なのですが、テキトーな名前にもかかわらず、ジャズ風味のブルースをシブく、しかも楽しく聞かせる大変良いバンドであります。中部地区の方は、是非ご一聴を。

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我々も大変珍しいほぼ生音ライヴと、いつも通りのエレキライヴの二部構成で楽しく演らせていただきましたし、30周年を迎えたVEEJAYさんにも、そこそこ喜んでいただけまして、良かった良かった、です。最後にベースの山本さんは先に帰られてしまいましたが、アイシーゲイトの面々と一緒にハイ、チーズ。またご一緒したいものです。

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