2017年12月23日(土)
三鷹バイユーゲイト
バイユーゲイト12周年記念
LIVEアンコールナイト 吾妻光良トリオ
吾妻光良(Vo, Gtr) 牧裕(Bass)岡地曙裕(Drs)
さてさて、楽しく過ごして参りました2017年のライヴ活動もこのバイユーで締めくくりでございます。
三鷹、そこは吾妻の祖父母の家があったり牧さんの住処があったり、岡地さんの・・・・昔の実家からは井の頭線とJRで7駅だったり、と縁の深い土地でもあります。
暖かいバイユーで2017年をしめくくりましょー。
開場19:00 開演20:00
料金2500円(+1drinkオーダー)
バイユーゲイト スケジュールページ
さてさて、我々一派としての年末最終興業はトリオによる三鷹バイユーゲイト、牧さんは先日62歳を迎えましたが、ここバイユーなら重いウッドベースでも大丈夫、何しろ徒歩5分で自宅ですから。ライヴ開始と同時に先日の「猿人」カメラで撮影したところ、おお、広角ならでは、でしょうか、バイユーってこんなに広かったっけ?という画が撮れていました。
そして、おごそかに始まった2017年最後のライヴ、それぞれに思うところがあるのでしょうか、3人ともいつもより遠くを見つめながら演奏している様にも見受けられます。
だからと言って、いつもよりクォリティーが高い、とか演奏が丁寧だ、というわけではなくいつもの様にいつものながらのプチ・トラブルは起こるわけでして、この写真は「はい、ドラム・ソロだよ」「え?オレなの?」という今年10回ぐらいは起きた出来事です。
それにしても「猿人」、映像を拡大するとジャミジャミですな。この日の一部の演目はクリスマスのネタを二曲ぐらい加え、あとは今年手がけてみてちょっと面白かったものなどを取り混ぜて演りましたが、二部は今年最後ということもあり、先ず失敗しないだろう、という鉄板の曲を中心にお届けするプランでありました。滅多に来ない方々ならそれでも良いのでしょうが、足しげく通っておられる常連の方々にとっては、「何だ、またアレかよ」とちょっと食傷気味だったりするのかなぁ、というのが少し心配な材料でした。そんなわけで、二部が始まってしばらくすると「ええい!こんな曲はもう聞き飽きたわ!」とばかりに乱入してきた人物が。あああ、ごめんなさい!いや、見慣れたシルエットだが常連の方ではありません。
そう、この乱入者はカセットコンロスのアンデーさん。年末ということもあり遊びに来てくれていたところを、無理矢理吹かせてしまいました。
アンデーの参加によって、聞き慣れたあの曲にもこの曲にも、新しい地平が見えてきます。初めてバンバンバザールで見た時に、
「キミ、君のクラリネットは凄いね!超高校級だよ!」
と話しかけたら、あ、僕もう大学生なんですが、と返されてはやウン十年、今やアンデーも立派な44歳となったそうです。
それにしてもジジイ達、楽しそうですね。「全日警」のCMに出て来るカネやんのセリフ
「よっしゃ、よかったなっ!」
というのが聞こえてきそうです。ということで、2月のスケジュールに出ると思いますが、2/16(金)のブライト・ブラウンではトリオ+1にアンデーを呼んで「アンデーが好きな曲を吹く夜」という催しが企画されました。
ということで、2017年、すべての演目が終わった我々、「ナマステー」ムード満載でステージを降りていきましたとさ。
2017年12月16日(土)
岡山県津山・地味庵
吾妻 光良トリオ
吾妻光良(Vo, Gtr) 牧裕(Bass)岡地曙裕(Drs)
何と、牧さんの本籍地の岡山県・津山にお邪魔します!
牧さんもこの61年間、一度 も しか訪ねたことが
無いそう!
さて、2017年ラス前のライヴは牧さんがこれまでの人生で一度しか訪れたことの無いという彼の本籍地・津山でのトリオによる公演です。岡地さんは既に3~4回この地での演奏経験があるそうですが、陸路でしか来たことが無く、岡山空港に降りるのは三人ともこれが初めて。今回の企画/招聘は津山で働いておられるNさんという方で、偶然吾妻の中学/高校の後輩、更にバッパーズの三平の姉上のご主人と職場の同僚でもある、というわけで世の中は狭いものですが、その方に空港まで車で迎えに来ていただきました。津山までは一時間半、という結構な移動時間でお手数かけました。そもそも、こういう地方ツァーも主催の方や地元の多くの方々の協力で成立しているわけですが、そんな中一つだけ心苦しいのが、当HPの更新のためにわざわざ写真を撮ったり探したりして頂いている、これを何とかできないか、ということで、以前、スマホでインターバル撮影が出来るアプリを100円で購入したりもしましたが、なかなか据付や操作が難しく使わなくなってしまいました。そこで今回、導入した新兵器がこちら。
小さいですが、ビデオ・カメラ、しかも3千円台の品物であります。静止画も撮れますが、撮影開始から3時間ぐらいはずっと録画してくれる様なので、これを客席側のどこかに置いておけばHP用の写真なんて簡単に用立てられるのではないか、と考えたわけです。中国製ということもあり、事前にテストしてみましたがちゃんと動きました。まあ、でも名前が凄いですね、apeman=猿人、だそうです。今回の会場は、一階が食事/喫茶の「カフェもりた」その二階がライヴハウスというかイベント会場の「地味庵」となっています。ステージ周りや楽屋には、なかなか面白い楽器やアンプが並んでいてそれもすべて決してこうブランド品というのではなく、安く入手したのだろうな(失礼!)といった品揃えで、店主の森田さんと吾妻、何か近い匂いのするコレクション傾向であります。
リハを終えて向かった先は、地元の方々でにぎわう焼き鳥屋さん、何も言わなくても次々に出される焼き鳥はどれも大変美味でありました。
この日のオープニング・アクトは、地元のジャイヴ・バンドRYUJI & HOT CLUB、の皆さん。ベースにアコギにエレキ、全員でコーラス、というたたずまいは正統派ジャイヴ、特筆すべきはベースの方のスラップ(弦をバチバチ叩きながら弾く奏法)を取り入れたスタイルで、バチバチ言いつつもボーン、という柔らかい甘い音が根底にあって、そのバランスが非常に心地良いのです。打ち上げでお話をうかがったところ何と、仕事としてはパティシェをやられている、ということで、なるほど、それで甘いところがあるのかも知れません。後半のCATS & THE FIDDLEの曲が大いに盛り上がりました。
さてさて、いよいよ我々の出番、ということで演奏前に「猿人」をPAの近くのところに置いて撮影ボタンを押してステージに上がりました。そして家に帰って確認すると・・・、おお、撮れてますね、これで良いんです、これで。
しかし、演奏が始まる直前になると・・・
あれ、画面の真ん中にどなたかの腕が入ってきました。ど、どうやらこの方もビデオカメラみたいなものを我々のカメラの前に設置された様でして・・・、結局、今回の映像はこんな具合にすべて岡地さんが隠れたものとなってしまいました。
頑張って叩いているんです。見えないけど。どれぐらい頑張っていたのか、が垣間見えるのが、この2ndステージ、アンコール前の最後の曲のエンディングのシーン。
良いですねえ、ロックですねえ、血湧き肉踊りますねえ。まあ、この絵柄の変わらないカメラですがコマ送りなどをすることでその日のライヴを細かく振り返ることが出来る、というのも利点の一つでしょうか。例えばアンコールのトルバドール・ショーの部分を見返すと、ああ、なるほどこうやって客席に出て行っていたのか、といったことを振り返ってより深く詳しく分析できる様になりました。
だから何なんだ、って余り意味は無いのかも知れませんが。さて、ウチアゲは一階の”カフェもりた”にて、RYUJI & HOT CLUBの方々やお店の常連さんなどと和やかな時間を過ごすうちについ飲みすぎてしまい、先ほどのベースの方が誕生日だ、ということで再度二階に上がってピアノを弾いたり歌ったりしていたらしいのですが良く覚えておりません。そして最後は残った全員で記念撮影。吾妻のこの表情はシャックリが止まらない、という状況なのかも知れません。
さて、翌朝になりまして今回の津山ツァーのもう一つの大きな目的である、牧さん発祥の地である本籍地探訪の旅。牧さんの亡父が生まれ育った地は、ホテルや地味庵から徒歩約10分のところにありました。約20年前ぐらいに仕事で津山に来た時に、仕事の懇親会が終わり真夜中にタクシーで訪れたことがありますが、陽の光の下でこの場所の様子を見るのは今回が初めてだそうです。
「昔は武家屋敷だったんだろ?」
「いやいや、そんな屋敷というほどじゃないけど、旧い塀はあったな。今はもう壊されて歯医者さんになっているらしい。」
「そちらが本籍の者ですが行きます、って連絡してあんの?」
「さすがに写真撮ってるのを不審に思われたら困るんで、12/17の朝に外で写真を撮っていますが、それはこれこれこういうわけで、というFAXだけ送ったよ。」
「ピンポーン、って鳴らして挨拶すりゃ良いのに。」
「いやいやいや、さすがにそれは。」
「折角だからやってみろよ。『ピンポーン♪ あ、オレだけど。戻ってきたから』とか。」
「スプレーで落書きもいいなぁ。『裕参上!4649!金鹿 とか』」
「意外にブラジルで農園やってたオジさんとか出てこないか?」
前日には周りで好き勝手を言って盛り上がっていましたが、いざ翌朝、快晴なれど寒風の吹きすさぶ中、次のツァーへとバスで向かった岡地さんを除く二名で本籍地を目指しまして、本当に約10分で到着。
さすがに61と62の大人ですから、そう恥ずかしい真似も出来ず、記念撮影をして帰ってきただけですが、なかなかこう感慨深い記念の一枚となりました。
---------------------
その頃、東京では・・・・
2017年12月16日(土)
早崎 詩生 ソロ・ピアノ@
マジカルコネクションvol.67
会場/神保町試聴室
出演/ぼっし、石田力、早崎詩生(吾妻光良&ザ・スウィンギン・バッパーズ)、富山優子、カルアミルク
開場/17時30分 開演/18時
料金/予約3000円、当日3500円
(1ドリンク込み、スナック付き)
お店のスケジュールページ
後楽園ドーム球場で某アイドルグループのコンサートが開催されている夜で、水道橋駅を降りると娘さんたちで騒然とする中、掻き分けるようにして小屋にたどりつきいつものように弾いて参りました。プロデューサーの山本さんに背中を押され、厚顔無恥にも共演の富山優子さんの楽曲「おんがくのかみさま」をカバー演奏しました。
エンディングは共演者全員の合奏です。女性たちがピアノやキーボードを弾いている老人たちを心配そうに介護しながら演奏してるように見えるのは気のせいでしょうか。男性の人数より女性の人数が多いステージを経験したことなんか過去一度もありません。歳はとってみるものです。30年前老人ホームの営業で1オクターブしかないカシオトーンを弾いたことなんかが走馬灯のように脳裏をよぎりました。
2017年12月9日(土)
高円寺・Jirokichi
吾妻 光良 & The Swinging Boppers
ゲスト 福嶋 岩雄(Vo)
Boppersとしての2017年収め、そして福嶋 岩雄の来京第二夜目、ということで古巣の次郎吉に旧友を迎えた夜となります。いつもよりブルース・バンドっぽくお届けするかもなあ。
Open 18:30 Start 19:30
前売り4,000円/当日4,500円 +1ドリンク
Jirokichi スケジュール・ページ
いよいよ、、福嶋”タンメン”岩雄氏の中央線縦断ツアーもファイナル、古巣の高円寺次郎吉に戻りましたが、これは同時にバッパーズとしての2017年最後のライブ、なおかつ今年唯一のクリスマス公演ともなりました。ですので、久々の次郎吉楽屋の集合写真も吾妻だけはクリスマスを強く意識した服装になっています。
まあ、緑のシャツに赤いネクタイ、更に15年前ぐらいに仕事の夏服用に買ったけれど、いつの間にか恥ずかしくて着られなくなったジャケットを有効活用しているわけで、本人的には非常に良いコーディネートだと思うのですが、周囲の評判はまったくかんばしくなく、ダサい、センスが無い、格好悪い、と惨憺たる評判でした。
そうかなあ、そんなこと無いのになあ、と思いつつ、ステージに出まして、ギターもいつもとはちょっと趣を変えて、雪の色を意識したレスポール・レコーディング・モデル。しかし頭の中で描いていたクリスマス的な想像図とはだいぶ違った見た目になってしまい、むしろ楽屋で話されていた「映画に出てるとしたら最初の3分でコロされる悪役」の様にしか見えないのが残念です。
一方、クリスマスとは無関係に世間は動いていて、今年もいろんなことがあった一年でした。特に秋から年末にかけては、何かと世間を騒がせた相撲界、我々のレパートリーにも一曲だけ縁の深い曲がありますが、本来ですと『イェー!』で始まるその曲もこの日に限っては『ええぇーー!?』という始まり方で幕を開けました。
そして、一部の後半では正調インクスポッツ風の手法を現代日本に移植した名取さんの語りが光る「しかしまあ何だなあ」。この日も快調な語り口でした。
「名取さんは何故ギターを持っているの?」
ハイハイ、よくぞ聞いてくれました。そう、インクスポッツで語りを担当しているのは、ホッピー・ジョーンズ、という人なのですが、この人、ベースの代りにチェロを持ってベースの様に弾いている、という触れ込みなのですが、実はどうにもレコードからはそのチェロの音が聞こえてこない、しかも旧い映画を見てみると音が聞こえてこない、どころか、語りの際には一切チェロを弾くのを止めてただ持ってるだけ、というのが多いのですね。あ、なるほど、こういうことか、と先日酔った時に何人かで話しまして、ということは、たとえ弾かなくても名取さんも何か語りの時に弦楽器を持ってれば、よりインクスポッツに近い語りが出来るんではないか、とそう考えたわけですね。
まあ、結果としては「よくわからない」といったところでしょうか。
さて、そして二部になっていよいよタンメンの登場。この日は大編成をバックにキツいアフタービートの初期R&B、快調ジャンプ・ブルース、そして近年始めた日本語化作戦を取り入れたバラードなど、バラエティに富んだ演目4曲を披露してくれました。
この全員で拍手をしている様な光景は何か、というと曲に合わせて全員で手拍子とコーラスをやっているところですね。曲はラッキー・ミリンダ楽団をバックにワイノニー・ハリスが歌った”Who Threw the Whisky in the Well?”、井戸にウィスキーを投げ込んだのは誰だ?という曲で、小編成ではこれまで何回か演っていますが、このフルバンド仕立てでやるのは今回が初めて。日本でこのアレンジでやってるのは俺たちだけだよね、と話しているうちに、いや、世界でもいないんじゃないか、いや、オリジナルのラッキー・ミリンダ以外はこのアレンジでやったやつはいないんじゃないか、ということはこれが吹き込まれた1945年以来、72年ぶりの再演だ!と自分達で興奮してしまいました。
さて、楽しく過ごして参りました次郎吉、そして2017年、一応最後ということでアンコールの二曲目は「ほんじゃね」あれ?コーゾーさん、ちょっと還暦で太った?大きくなった?違います違います、この曲ソプラノ・サックスなのでサイズが小さいのです。ちなみにこのときコーゾーさんはやたらと背中が丸くなってしまうのでこの楽器、ソプラノ・サックスではなくウォンバット、とも呼ばれています。
ありがたいことにアンコールのアンコールまでありまして、最後は「ゴミの日」もう、最近は恒例となってしまいましたトルバドール、転じて徘徊ショー。この日は吾妻に加えて三平さんがフロアを徘徊していました。
最後に戻っていくのが、何ともショボいので何とかしたいところですが、まあ来年以降の課題ですね。
2017年12月8日(金)
中野ブライト・ブラウン
吾妻 光良/福嶋 岩雄/田辺 育代セッション
吾妻光良(Vo, Gtr)、福嶋 岩雄(Vo)、田辺 育代(Vo)
以下予定:牧裕(Bass)、田辺 龍一郎(Bass)、早崎 詩生(Apf)
京都のブルース・シャウター、元ファッツ・ボトル・ブルース・バンド、ミッドナイターズ等でお馴染みの福嶋 岩雄の来京第一夜目は、中野のホームクッキンなブルース・バーでのセッション! 迎え撃つは、杉並のブルース/ゴスペル・レディーの田辺 育代!これは珍しい!
19:30 open/20:00 start?\3,000+1Drink
ブライトブラウン・スケジュールページ
さて、日本を代表するスタンダップ・ジャンプ・シャウター、福嶋”タンメン”岩雄氏の久々の来京・中央線縦断ツアー(初日:中野~ファイナル:高円寺)、バックを務めるのは初日は、別ライヴが入ってしまった岡地さんを除いた変形トリオ。それだけでは寂しい、ということで、吾妻とタンメンがブルースにのめり込んでいた頃、それはすなわち1974年~75年ぐらいの第一次ブルース・ブームの頃ですが、当時やはりブルースにのめり込む女子高生だった田辺育代さんもお招きしてのジャンピン・ナイト。お客さんには当時のブルース業界の先輩Y室さんやE口さん、後輩のI藤君なんかにもお越しいただき、「ブルースを聴かない人間は人間ではない」と言われていた時代を懐かしく思い出しながら談笑しておりました。
しっとりと始まった(?)ドラムレスの編成。昔はこういう静かなバンドの演奏をバックにクラブでカクテルを飲みながら楽しむ、という生活風景も多かった様で、「カクテル・ブルース」とか「カクテル・コンボ」なんていう名詞も今に受け継がれているのであります。ところでこの日は平日なので、参加者はほぼ仕事帰り、吾妻も自前のギターではなく、ブライト・ブラウンでいつもお借りしている謎の銀色レスポールを弾かせていただいてます。
しかし、そういつまでも静かにしっとりと、というわけにも参りません。何しろシャウター=叫ぶ人、というぐらいです。この日は西武線沿線に住むタンメンの息子さんも見にきてくれていましたが、彼がこんな話をしていました。
「昔、吾妻さんがウチの親父を評した言葉を覚えてまして。」
「え、何て言ってた?」
「『君のお父さんは日本で一番口を大きく開けてブルースを歌う人なんだよ』、って」
確かにその通り。段々、口が開いてきました。
そんなことを思いつつこの写真を見ると、『うーん、今6cmかな』と口の大きさを計測しながらバックを務めているようにも思えます。
さて、休憩後は歌姫、育代さんの登場です。ベースは育代さんの曲に慣れている、また当サイトの写真でも大変お世話になっている、バッパーズのローディーも手伝ってもらっている龍さんに交替です。吾妻が彼女を初めて見たのは忘れもしない1975年の青山VAN99ホール、というところでのブルース・コンサート、どんな曲を歌っていたかは覚えておりませんが、当時の知り合いから『彼女が杉並のジャニス、と言われているんだよ』、と聞いたこと、そして当時の若い岡地さんがずーっと、スネアのヘリだけをカッタカッタ、と叩いていたことぐらいでしょうか。人間というのはどうして肝心なところを覚えていないのでしょうね。
育代さん、本人的には「私、選曲女王なの」というだけあって、この日も良い曲を沢山持ってきてくれましたが、良い曲をただ歌うだけでなく、必要とあらばシャウトする、そういった姿勢がさすがブルース・ブーム育ち、そして杉並のジャニスなのであります。「ええ、私、そんな風に呼ばれてたことないよー」と本人もおっしゃっていたこともありますが、人間は肝心なところを覚えていないので仕方ないのです。
そして、そうなるとタンメンもシャウトでは負けてはおられません。口もどんどん開いてきました。一挙に12cmぐらいになってきました。
そして、最後は全員でシャウト、シャウト、シャウト!いやあ、シャウトって本当に楽しいもんですねー、という夜は更けていきました。
ちょっと強引な合成ではありますが、このライヴがほぼ終わり、という写真にもただのライヴというだけではなく、旧交を温めきった夜、というムードが漂っている気がします。いやあ、友達っていうのも本当に良いものですねー。