2017年9月30日(土)
渋谷クアトロ

吾妻 光良 & The Swinging Boppers

T字路s 秋の2マンツアー “PIT VIPER BLUES”

のゲストとして登場させて頂きます!

T字路’sさん。だいぶ昔に多摩川沿いのお茶屋さん(?)居酒屋さん(?)でご一緒させて頂きましたがそれ以来です。しばらく見ないうちにすっかり大きくなられて楽しみです。

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17:30開場 / 18:30開演
料金 前売 \4,000 /当日\4,500 (税込)
整理番号付 ほかドリンク代\500

クアトロ・HP


さて、T字路sさんとの共演、実は当初は我々の出番が後だったのですが、ある日先方から連絡があり、大変申し訳無いのですが、我々が先でも良いでしょうか?という打診がありました。こうしたライヴというのは”逆リハ”というのが鉄則で、先に出る楽団が本番直前にリハをやることになっていますので、我々が後に出るとなると、リハが終わってから本番まで五時間近く空く、ということでそんなに飲んだら倒れる、とか、寝ちゃう、とか、スタジオに行くか?えええ、嫌だよお、と大騒ぎだったので、我々的にはこれはいわゆる「渡りに舟」「瓢箪から駒」「果報は寝て待て」という大朗報となりました。ただ誤算だったのは、今度は時間が無さすぎたのに加え、T字路sさん側のご配慮なのか、何故か楽屋に弁当があったため、それを食べながら持ち込みのワインなどをたしなむ、というちょっと貧乏くさい楽屋風景となりました。どうでも良いですが鏡があると撮影しているコーゾーの姿まで写るのでより沈滞した楽屋のムードが伝わる感じがします。

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さて、ということでオープニング・アクトですからいつもの様にのんびりとインストから始めるというのもいかがなものか、そしてT字路sさんのツアーのタイトルはマムシを意味するPIT VIPER、更に先日の大宴会のウチアゲでお客さんのリクエストで歌って改めてその良さを認識したエルモア、と三拍子揃ったこともあり、一曲目は異例の「サイドワインダー」での登場となりました。途中の展開で登場するエルモアにちなんで投入したこのアコギは近所の古道具屋で800円で購入したノン・ブランド品ですが、ピックアップをつけて弾くとまさにエルモアの音がするのです。(自慢)

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何度も語っていますが、吾妻の人生の大きな目標の一つは所有ギター37台を年間でなるべく満遍なく使う、というものですから、アコギで登場した以上、本編で使うものはなるべく見た目のかけ離れたものが良いな、ということで、ロック味満点のストラトキャスター米国製(自慢)を投入しました。皆がピースマークを出しているのはウッド・ストックでロックな雰囲気だからでしょうか?それとも「大人はワイン二本まで」と言ってるのかな?

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しかし秋口とはいえど猛烈な汗のため、ここでやむなく上着を断念、ただ、スーツからシャツに変えても、そのせいでよりロックっぽく見える、というわけでは無いことが判りました。

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そして、我々のアクトが終わったアンコールでお呼びしたT字路sのタエコさん。どちらかというと粗野なブルース調の曲に乗せて激しく歌う、というミシシッピ綿花畑的なイメージの強いタエコさんですが、曲りなりにもこうして大編成の男どもを従えるといかにも都会の歌姫、といった風情が醸し出されるのが面白いところです。

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とはいうものの、持ち前のド迫力唱法、強力シャウトはタエコさんならでは。私のみならずバンドメンバー全員、度肝を抜かれていました。

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何だかんだもう30年前ぐらいの曲になるみたいで驚きましたが、一曲目はその昔、服部恭子嬢とのデュエットで吹き込んだ「人間だって動物だい」、悪い曲ではないと思いますが、ソロの間が何とも手持ちぶさただな、ということになり、ソロ後半ではタエコさんと二人で、「動物踊り」を披露いたしました。

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ちなみにこれは「クマ」のところですね。あと他にも「イヌ」と「ゾウ」と「トリ」があります。続いて二曲目はベッシー・スミス作、ダイナ・ワシントンも歌っている”Send to the electric chair”=電気椅子。もしも『ブルース/R&B訳詩大賞』があったなら、間違いなく2017年はこの曲がぶっちぎりでグランプリ、というタエコさんの訳詩がそれぐらい素晴らしい一曲で第一部はおしまい。この後、第二部では何と、T字路sさんとしては誰一人サポート・メンバーを加えず二人だけで二部を敢行しました。素晴らしい勇気です。というか、それを見ていた私は、1950年代にライオネル・ハンプトンが18人のフルバンドで出演してクラブ中を沸騰状態に盛り上げた後に、たった五人で出たルイ・ジョーダンがすべての観客の心をワシ掴みにして帰っていった、という話を思い出しました。

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そしてウチアゲでは、タエコさんね、アナタ、歌も良いけど訳詩!訳詩が凄いよぉ!という話を10回以上はさせて頂いたでしょうか。「うっせー、じじい!」とも言わず最後までつきあってくれたタエコさんでした。一方、我々の恩人でもあり、色々とお世話になったものの、何故か軽口を叩きたくなる日本のレナード・チェス、ことヴィヴィッド・サウンドの長野社長とも久々にお会いして楽しい夜となりました。

danraku

2017年9月17日(日)
大宴会 in 南会津 2017

吾妻 光良トリオ+1

吾妻光良(Vo, Gtr) 牧裕(Bass)岡地曙裕(Drs)
早崎詩生(Pf)

しまった!毎年あんなにお世話になっているのに油断してたらもう告知が始まってました!
我々が日本で一番愛してやまない野外フェス、と言っても過言ではありません。是非、お暇なら!

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何かヤバいことになってきたなあ、この前のすみだジャズの二の舞か?と思わざるを得ないそんな進路予報のもと近づいてきた台風18号、前日16日の9時発表の予報図では、しっかりと福島がその射程内に入っています。

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「愛してやまない」フェスが中止になってしまったらこんな悲しいことはありませんが、とりあえず祈る様な気持ちでいるなか、一日早く現地に入っている岡地さんからの情報だけが頼りです。

9/16 16:20 from 岡地
主催者のIさんから。

>やります! その予定で準備してますが、もし中止に
>するとしたら今日の18時頃に連絡します!

との事でした、進捗有ればメールします。

9/16 22:09 from 岡地
今、会津田島、曇りです!

9/17 11:19 from 岡地
こちらは、秋空、曇り空の下、徐々に人か増えてるなか、
マダムとアサちゃんとのリハも終わり、まったりしてます。

9/17 12:02 from 岡地
緊急報告!!11時50分からざんざんぶりです。

9/17 12:23 from 岡地
12時10分雨止みました~(^ー^)

新宿から東武線直通乗り入れのスペーシアに乗った、吾妻、牧、早崎の三名ですが、途中小降りになったりザンザン降りになったり、というのに一喜一憂しながらも、きちんと定時に会津山村道場駅に着きました。そして、そこには毎年大変お世話になっているTさんが迎えに来てくれています。
「どうですか?持ちそうですか?」
「ああ、何とか今のところは・・・。この後ですよねー。」
現地まで行って中止、というのもこれまた寂しい話ですが、もうここまで来たら出来ることは何もありません。コテージに行って、ヒックスヴィルのお三方とアンコールの一曲のリハーサルをして、会場に行って昔からの知り合いの出店に行って・・・、そんなこんなの中でも何とか奇跡的に天気は持ってます。少なくとも、そぼ降ってはいるものの土砂降りにはなってません。恒例のステージでの乾杯、ヒックスヴィルのステージ、我々の準備、我々のステージ、最後のヒックスヴィルとのアンコール・・・、持ちました!全部滞りなく終えることが出来ました!日頃の行いの賜物です!あ、俺たちの行いじゃあ無いですよ、ボランティアのスタッフの皆さんの日頃の行いの賜物です!大宴会、素晴らしい!
そして、迎えたウチアゲ、こんな嬉しそうな顔をしたジジイ達は幸せ者です。

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すべての催しが終わると、さぁて出番がやってきたか、という様子で夜中にはゴオゴオと嵐が吹き荒れて、朝の記念撮影の少し前に広場の大木が倒れてきたりとか大変な事態にもなってたりしましたが、それでも空を仰げばこんな青空。

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セルフタイマーで撮ったら我々の姿は画面の下側にしか写ってないのですが、主役は我々ではなく、この台風一過の青空、ということなのでしょう。主催のIさん、Tさん、ヒックスヴィルの面々、初めて会ったカジさんなどに別れを告げて帰路に着きましたが、来年の大宴会、もう今から楽しみです!