2020年2月

2020年2月15日(土)
別府ハートピア明礬(ミョウバン)
勝手に別府ストック!

「本当にやるのか?」
「やめろ! 余りにも無謀だ!」
「考え直すなら今だ!」
  出演メンバー/チケット情報更新:12月17日
と数々の忠告があったのは想像に難くありませんが、別府のP作さんとその仲間達がとんでもない企画を考えて立ち上げてしまいました。令和最大規模といっても過言ではない一大ジャンプ/ジャイヴ/ブルース/カリプソ/ロックの祭典、しかも温泉付き、というフェスが開催されます!誰も見たこと無い、聞いたこと無い「温泉と平和と音楽の1日間」、
あなたも歴史の生き証人となれるチャンスです!

出演:吾妻光良 & The Swinging Boppers
バンバンバザール
コージー大内
Peng Peng Dong Peee
浅葉 裕文トリオ
   石原 顕三郎 with Travelling Strings
THE GOGGLES/ポール・マッカートニー替玉
JINN森下(JINN and KUMI)
大石みつのん & イトウダイ
BLUE PERIOD.

開場 10:30 / 開演 11:00 予定
ticket 7.000- 絶賛発売中です

チケット予約先 お問い合わせは、

勝手に別府ストックweb

>皆さん 明日は宜しくお願いし蒸す。 9:10 羽田空港第二
>ターミナル 二番時計台集合 です。飛行機まではバス
>移動の様です。 あと、岡地さんに蝶ネクタイ貸せる方、
>募ってます。 募集とも言います。

間抜けな誤変換が残ったままですが、こんなメールを前日に送ったことで、無事に空港に集合しバスで飛行機まで。飛行機を間近で見ることが無いからか、いつの間にかphoto爺ィ化している西島さんの姿も。

大分空港までホテルのバスで迎えに来て頂き、会場であるホテル「ハートピア明礬」さんに到着です。さぁて、先ずはひとっ風呂浴びて、フェスを楽しんで、と行きたいところですが、この日はBoppersだけでなく、ゲストとしてバンバンの福島さん二曲、更に大内コージさんとも一曲初めて共演することになっており、まあ、言ってみればライトニン・ホプキンスのバックをラッキー・ミリンダ楽団が務める様な、長いR&Bの歴史でも珍しいケースなのでしっかりとリハを行う必要があります。一方、旧いR&Bの時代も現代日本も同じだな、と思わせるこんな風景も。

二名の楽団員、コーゾーさんと三平さんがリハを前に自ら譜面台を組み立てていました。チトリン・サーキットを回る楽団員の日常風景、と言っても良いでしょう。さて、嵐の様なゲストとのリハも終え、本番まであと二時間・・・。
いやあ、疲れたっ!」
「ねえ、どうする?この後?」
「温泉じゃねえの、やっぱり?」
「いやあ、終わっちゃうんじゃね?」
「風呂の後、飯食って寝なきゃ平気だよ」
「そうそう、ホント寝ちゃったら終わるよ」
「睡眠・別府ーズだな」
と、議論百出の中、あくまで自己責任で、ということで温泉に入る人は入る、入らない人は入らない、ということで本番までスタンバイとなりました。そして、無事開演時、いつもの様に吾妻は一曲目の途中から入っていきますが、会場前にはこんなパブリック・ビューイング会場が。

 おそらく会場内で座れない人用に設けられたものでしょうが、高齢化の進む我が国ならではの、人に優しい設営だな、と思いました。

そして、ステージの様子はこんな、おお、これは宴会場だ!という感じですが、劇場だと思って行ってみたら実はボウリング場だった、という往年のチトリン・サーキットの様なムードが良いですね。

そして、その中は宴会場とは思えない盛り上がりを見せております。ちなみに前列の席は、地べたに畳、といった日本ならではの情緒がふんだんに取り入れられたしつらえとなっておりました。

どうしたんだ、この笑みは?B.B.キングが久々に故郷のミシシッピはインディアノラに戻った時の笑顔の真似か?ということではありません。左の牧さんは、リハ後、温泉に入らなかった組、吾妻は入った組でありまして、その違いが表情に表れている、と言っても過言では無いでしょう。入った組は全員「リハの疲れが取れた!」と言ってましたが、温泉おそるべし、であります。

そして、懸案のゲスト・コーナー、先ずは大内コージ。大内流の弁ゴスペル(?)「大鶴村のサイレン」をビッグ・バンドのアレンジで無事お届けしましたが、ご覧の様にいつもの様に座っているので、立っている吾妻からは遠くてMCで何を言っているのか良く聞こえませんでした。ともあれ、滅多にない組み合わせなのでまた、どこかでご披露したいものです。続いてバンバンの福島君。

実は結構、何回も共演してはいるのですがどうにも間が空いているので、完全に忘れた頃にまた共演する、という形で、この日も思い出すのに必死でしたが、何とかなりました。実は福島君もかなり忘れっぽい人で、吾妻がバンバンバザールを初めて路上で見た時に驚いて5千円を投げ銭で入れたのに、それを千円だと思い込んでしまっているのです。まあ、そんなことはどうあれ、会場の皆さんも普段とちょっと違った福島さんの歌に聞き入っていました。

そして、アンコールにはバンバン・デラックスやペンペン・ドンピーの皆さんも交えての一大フェスならではの大セッション大会。

フェスティバルですからね、出番が終わったから風呂入って飲んで寝よう、ではなくてこういった交流も大切でっすよねー。

アンコールのアンコールは我々だけでいつもの「ゴミの日」ですが、宴会場が珍しいこともあり、フロアをあちこちと歩き廻りました。客席の中には、この右側手前の様に妙齢の女性もいらしていて、いや、ありがたいことです。

さて、ウチアゲの前に・・・ 

ウチアゲ会場の前で、主催者のP作さんと出演者の有志で記念撮影。

会場では先ず、ゲストとして華を添えてくれたお二人の労をねぎらいつつ、記念撮影。

ウチアゲ会場はこういう畳の座敷にプラ容器の食べ物が並び、壁際の机に飲み物が並ぶ、というしつらえで、何といいますか・・・
「何か、こんな感じのとこって時々あるよな?」
「うん、良く見るけどなんだろう?」
「あ、お通夜の会場だ!」
怖がりのくせにこういうことを言う人達はまったく困りものです。そして別府といえば大分、大分といえば大内コージ、ということで地元ではすっかり名士として通っている彼に取り入って恩恵にあずかろう、と目論んでいる人物があちこちで見受けられました。

あともう何だか良く覚えていないのですが、吾妻とバンバンの黒川さんが二月生まれ、ということでサプライズのケーキを頂いた様な気がしますが、かなり酔っていたので、余り定かではありません。写真が残っているのできっとそうなのでしょう。宇宙人とかではない筈です。

さて翌朝。しまった、露店風呂があったのに入ってない!とか、もう朝からカレー三杯食べちゃったよぉ、とか、あ、ビールちょうだーい、と色んなことを言う人達がいますが、我々と、一緒に空港まで行くBLUE PERIOD.さんとでP作さんを囲み記念撮影。

大変楽しい二日間でした。ので、羽田からすぐに帰る気になれないメンバー6名と今回応援に来てくれたトランペットの三太さん(年齢は西島さんの約半分!)とでたしなみに参りました。

ちなみにいつも行く店が工事中でお休みでしたので、羽田空港の中を30分間うろついてお店を探してた、ということは余り知られておりません。何はともあれ、別府ストック、主催関係の方々、また見に来られた方々、ありがとうございました!

danraku

2020年2月1日(土)
横浜サムズアップ
◆吾妻 光良 トリオ+1&アンデー
 吾妻光良(Vo,Gt), 牧 裕(Bass)
岡地曙裕(Drs),早崎詩生(Key)
アンドウ・ケンジロウ(Cla,Sax)
 with Leyona !! 

「ほら、来年3月のサムズなんだけどさ」
「?? あれ? 3月、だったっけ??」
「じゃね? 3月後半の様な。手帳見てみ」
「いや、俺なんてもうクラウドで・・・、
ホラ! 見てみろよ、2月しかも1日!」
「やっべ!でも  Leyona がいるならオッケー! 」
つうことで、真冬のヨコハマ、姫の歌声にシビれる夜となることでしょう。

Basic RGB

OPEN17:30 / START18:30
ADV¥3,500 / DOOR¥4,000
(+drink , food order)

サムズアップHP

さて、前回からちょうど7ヶ月ぶりというサムズアップ。中央線方面から来るのはなかなか大変なのでお店にわがままを言って、開演時間を通常より早めてもらっているので、リハは近隣のスタジオを借りて、というのが定番となっておりますが、この日は何故かベースの牧さんがなかなか現れず・・・、

「どうしたんだろ?珍しいな。」
「いっつも割とピッタリか早く来るのにね。」
「携帯に電話してみたら?」
「携帯は”ただいま出られません”で、家も出ない」
「コロナ・・・、とかかな?」
「いやあ、電話ぐらい出られるだろ。」
「た、た、倒れた、とか?」

還暦過ぎておりますので、笑いごとではありません。とりあえず、牧さん抜きで合わせられる曲だけ進めていこう、とリハを始めましたが、どうにも身が入らぬまま、続けていたら集合時間から50分後、吾妻の携帯が鳴りまして、

「おおっ! どうしたっ!」
「ごめん!すっかり1時間勘違いしてて・・・」
「で、どこにいるんだ!?」
「いま、横浜駅下りたところ」
「よっしゃあ!良かったなあっ!」

齢を重ねると意外なところで、怒られなくなる、どころか遅刻しているのに歓迎されるとは面白いものです。 ということで、いつもよりは若干慌ただしくも無事開演にこぎつけました。

いつも通りのLeyona嬢抜きの華の無いステージですが、吾妻、牧、早崎の3名の周囲がやけに明るいですね。これはどういうことか、というとこの人達はこれぐらい明るくないと眼が弱っているから譜面が読めないのですね。アンデーさんはまだ若いから、これぐらいでも充分です。では、岡地さんは暗くないのか? というと彼の場合は元々、そんな譜面なんつう生っちょろいモノは使わない正統派ドラマーなのです。

そして一部後半からは、歌姫の登場で一挙に華やぎます。左から白・オレンジ・水色・赤、と色も華やかです。

このLeyonaをフィーチャーしてのサムズアップ・シリーズは、いつ頃からか往年のチトリン・サーキット(昔のR&B楽団の各地の黒人用劇場巡業ツアーのこと)を思わせるしつらえになってきており、吾妻の服装やギターの選択も、往年のR&B業界の人気女性歌手を安いギャラで騙して使うバンマス、みたいな形で定着しつつあります。ギターも小さいもので楽して儲ける、というスタイルがうかがえます。

何をやっているところか良く判りませんが、バンドは喜んでおりますが、バンマスとしては、おいおい、レヨナ、そんなに客にサービスすることは無いぞ!とたしなめている様にも見えます。

楽しく過ごして参りました港ヨコハマの夜、本日もアンコールは、首から電池アンプを下げての客席行脚トルバドール・ショウの始まり始まり・・・。

赤いキツネと緑のタヌキ、のごとく、赤いピアニカと 黒いクラリネット、も客席を練り歩き・・・ 

最後はステージと逆側に3人が並びましたが、丁度その180度対面では、

ステージの留守を守る岡地さんと牧さん、そういえば昔のサボイ・ボールルームという劇場はこうしてバンド席が180度向かい合う様な形で二つあった、という話を聞いたこともありますが、そんなことに想いを馳せながら二月の横浜の夜は更けていくのでした。
ところで、帰り道はホッピーズの富山君と大阪の井尻君とで帰ったのですが、あ、湘南新宿ラインだ!と飛び乗ったら何と逆行き。吾妻は阿佐ヶ谷着が一時頃、富山君は三鷹からタクシーで国分寺まで帰ったそうです。

danraku